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2018年04月11日

日本代表とJリーグにある距離

監督人事をめぐる茶番劇で浮き彫りになった、サッカー男子A代表の問題点。
これ以外にも、Jリーグと日本代表の間に距離ができてしまったように、個人的に考えます。
欧州・南米諸国では、基本的に国内トップリーグと代表チームの人気は同等か、トップリーグの人気が上回っています。しかし日本では総じて、「代表チームが人気でJリーグが不人気」という逆の現象があります。
鹿島や浦和など常に好成績をキープして高い観客動員を維持したり、川崎や長崎など営業努力・経営努力でファンを増やす取り組みも行われていますが、全体的に見ればNPBよりも目に見える人気ぶりが感じられません。
そもそも、Jリーグの目的は「地域密着」だけでなく、「代表チームの強化」という目的もあります。その「代表チームの強化」がこのところ、できていません。
こんなアベコベな事態を招いているのは、全国ネットの電波メディアが外国チームに在籍する代表キャップを持つ選手の活躍ばかり取り上げ、J1各チームに在籍する代表キャップ選手をロクに取り上げないせいに他ならないでしょう。
そのせいで、「代表選手がどこにいるか分からない、だからJリーグを見る気が起きない」ということになり、せっかく国際大会で代表チームが善戦してもJリーグの観客動員の増加に結び付かないのです。
それだからJリーグは、本来の理念からかけ離れ、「徹底した商業主義化」され、リーグ戦の放映権を「不平等条約」により外資に売り飛ばしてしまうという、人気低迷を招き兼ねない事態を生んだとも言えます。
いまこそJリーグは、初心に立ち返り、ファンとの距離を縮める取り組みを急ぐべきです。このままでは、日本のサッカー人気は、真綿で首を締めるかのように、気づかないうちにジワジワと落ちていきます。代表チームの茶番劇も含め、既にそれが始まっていることに気付かなくてはいけません。
そして、電波メディアは日本のサッカーについて、きちんと分かりやすく、あまねく伝えるべきです。

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