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このブログでは様々な人々の努力によって現代にその姿を留め、私たちの暮らしを豊かにしてくれるデザインや建物、風景について綴っていきたいと思います。

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2019年06月19日

6/13(木)朝英語の会梅田:熱波と気候変動

5月に40℃近い熱波を経験した北海道。2100年までには海面が62cm ~ 238cm 上昇し、気温は5C上昇するという予測が出ています。気候変動による異常気象にどう対処するか、解決策は何か?6/13(木)の「朝英語の会@梅田」のテーマです。教材のThe Japan Times紙は6/4(火)発売。オンライン上では以下の記事になります。

Let's discuss the recent heat wave
https://www.japantimes.co.jp/life/2019/06/03/language/lets-discuss-recent-heat-wave/#.XP8YTFz7TIU

この記事以降の解説はオンラインサロン限定の会員サイトで公開します。

朝英語の会@京阪神オンラインサロン

https://globalagenda.wixsite.com/morningenglish

Summer Party 2019 〜Inviting Members of The Japan Times

今年の夏はサロンオープンの記念イベントとしてサロンメンバー限定のThe Japan Times関西支社のスタッフをお迎えしたサマーパーティーを企画しています。G20大阪の裏話など、生のニュースを外国特派員から聞けるチャンス。今後も定期的にこのようなイベントを開催していく予定です。

サロンメンバーだけの特典

1.「朝英語の会」@京阪神(京都・大阪・神戸)で利用するThe Japan Times紙のコラム記事の解説記事を閲覧できます。内容に関しては既に公開されてある過去記事をご参照ください。

朝英語の会梅田@KANDAI MeRISE〜The Japan Times紙記事について議論する
globalagenda.hatenablog.com

2. サロンが主宰する「朝英語の会」に割引価格で参加できます。例えば「朝英語の会梅田」は通常価格1,000円を半額の500円にします。

3. The Japan Times紙関西事務所スタッフをゲストに迎えた交流会などのイベントにご招待します。?

4. サロンが主宰するイベント・見学ツアーにご招待します。過去の実施例)非公開の京都の町家を再生した高級旅館の見学、サマーパーティ等

?5. グローバル・アジェンダが主宰するイベント・英語関連のセミナーに割引価格で参加できます。

6. その他国際関連のイベント・セミナーをご案内します。

【このカテゴリーの最新記事】

2019年06月02日

The Japan Times紙創刊号(1897)の復刻版差し上げます!

IMG_3356.JPG

【6/13(木)「朝英語の会梅田」参加者に差し上げます!】

1897年3月22日、今から122年前のThe Japan Times紙創刊号の復刻版。広告欄には当時、横浜正金銀行のマネージャーだった高橋是清(日銀総裁、蔵相、首相を務めたが2.26事件で暗殺された)の名前があります。帝国ホテル、丸善書店、キリンビール、日本郵船などの広告もあります!

http://ptix.at/vKvKpe

格安スマホならUQ mobile

2019年05月20日

【The Japan Times】G20大阪サミットで何を期待すべきか: 海外ジャーナリストからのガイド

The Japan Timesの方からイベントのご案内がありましたのでお知らせいたします。

G20 The Japan Times Event.gif


日時:2019年5月31日(金) 午後7時〜9時

場所:グランフロント大阪ナレッジキャピタル7F
   プロジェクトルームG ・H

【登壇者】
株式会社ジャパンタイムズ関西事務所 上級関西特派員

エリック・ジョンストン (Eric Johnston)

30年以上 関西に在住。取材範囲は国内外の国連会議に
加え、沖縄・北海道・三重でのG7サミットにも及ぶ

6月28日・29日、アメリカのトランプ大統領、中国の習近平国家 主席、韓国の文在寅大統領、ロシアのプーチン大統領を含むG20の首脳らを迎える大阪。来月末に話し合われる議題、そしてサミットの開催がもたらす大阪の未来への影響とは——

ジャパンタイムズ 上級関西特派員 エリック・ジョンストンが解説します。興味のある方はご参加ください。

参加費無料 / 先着36名様

※ 講演は日本語で行なわれます (パワーポイント資料は英語)


お申し込みは os_event@japantimes.co.jp よりお願いします。

タグ: G20 2025万博

デザインと倫理:国際基準

日本の著名建築家がロンドンの公園内に建てるパビリオンに無給(週6日、1日13時間労働、自分でPCとソフトウェアを用意)のインターンを使うことが問題視され、英国王立建築家協会(RIBA)がインターン等の労働条件を見直すことになりました。今後、日本流のブラックな労働慣行を強いる建築家やデザイナーは国際コンペから排除されることになるでしょう。

Architects who don't pay interns "shouldn't be given prestigious commissions" says designer who revealed Ishigami internships
https://www.dezeen.com/2019/03/25/architects-unpaid-internship-serpentine-pavilion/#disqus_thread

具体的な数字までは知りませんでしたが、日本で建築デザインの業界で一流になるまでは相当の薄給だというのは理解していました。今回は、この日本の業界内の「常識」が白日の下に晒され、欧州では大変な騒ぎになっています。

私はこの記事を最初、英ガーディアン紙で読んだのですが、日本でこの一件が報道されたかどうかは知りません。ただRIBAに続き他の世界の名だたるデザイン賞でも同様にガイドラインが書き換えられると思います。芸能界でもそうですが、日本のビジネス界の「人権感覚」は今後、日本企業が海外進出する、あるいは外国人労働者を受け入れる際に大きな障害となるでしょう。

また日本語で発信されるメディア情報だけに頼っていると、このような重要な動きを見逃してしまう事もあります。日本の建築デザイン関係者は、今回の告発を受けて、ぜひ業界内の常識を見直して欲しいと思いました。



タグ: LONDON 建築家

2019年05月19日

デザインと倫理[オンラインサロン]

IMG_3144.JPG



Design and Ethics: Reflections on Practice
Edited by Emma Felton, Oksana Zelenko, Suzi Vaughan
Routledge (2012)

https://www.routledge.com/Design-and-Ethics-Reflections-on-Practice-1st-Edition/Felton-Zelenko-Vaughan/p/book/9780415688130

「デザインと倫理」この本の一章を執筆しました。とても重要なテーマですが、関連書籍が少なく、教科書になるような本がありませんでした。そこで、オーストラリアの大学でデザイン・建築を教えている先生方が中心になって、この本が出版される運びとなりました。

実は他の執筆者の章をまだ読めていません。一緒に勉強するような形でオンラインサロンの開催を考えています。オフ会は基本的に京都・大阪・神戸で開催予定です。でも、会員が増えたら他の地域での開催も検討してみます。出来ればテーマに関するツアー・見学会も実施したいです。

こちらも希望のサービスに関するご意見を募集いたします。


【Table of Contents】

Part1: Perspectives on Design and Ethics

1. Framing Perspectives on Design and Ethics Oksana Zelenko and Emma Felton

2. Design-Ing Ethics: the Good, the Bad and the Performative Stephen Loo

3. Design, Ethics and Group Myopia Leslie Becker

4. From Allure to Ethics: Design as a ‘Creative Industry ’ Justin O’Connor

Part 2: Communication Design

5. Hybridity, Hegemony, and Design in a Globalized Economy Karen Fiss

6. Values and Pragmatic Action: The Challenges of Engagement with Technical Communities in Support Of Value-Conscious Design Noëmi Manders-Huits And Michael Zimmer

7. Designing Well: Sustain-Able Interaction Design and Vegetarianism Gavin Sade

8. Design and Ethics in Digital Mental Health Promotion Oksana Zelenko

9. Interaction Design, Mass Communication And The Challenge Of Distributed Expertise John Hartley

Part 3: Built Environment

10. Living With Strangers: Urban Space And The Ethics Of Civility Emma Felton

11. Built Environment, Design and Ethics:The Social Responsibility of Educational Institutions Paul Sanders, Shannon Satherley and Kuniko Shibata

12. Rethinking Practice: Architecture, Ecology and Ethics Marci Webster-Mannison

1 3. Delivering Sustainable Housing: Family Experiences with Professional Ethics in the Design/Construct Supply Chain Wendy Miller And Laurie Buys

Part 4: Fashion

14. Fashion, Ethics, Ethos Paula Dunlop

15. Nourishing And Polluting: Redefining the Role of Waste in the Fashion System Alicia Payne

Part 5: Epilogue

16. Looking Back, Forward And Elsewhere: An Afterword Tony Fry


この本 Ethics&Designでカバーしているテーマ。広汎です

【Subject Categories】

Environment

Sustainable Development

Climate Change

Policy

Housing 

Public Space

Management

Built Environment

Planning

City and Urban Planning

Urban Design

Architecture

Structure, Materials and Detailing

Arts

Design

Humanities

Philosophy

Ethics Philosophy

Professional Practice

Fashion

Food

Communication


サロンの運営の方法はいろんな意見を聞いてから、検討しますが、「コミュニティ」と「コンテンツ」の関係については以下の記事が参考になりました!

コミュニティとコンテンツの関係
https://note.mu/qzqrnl/n/n60576f90f228


要点は以下の3つのようです。

★息の長いコミュニティは定期的なコンテンツ発信の場をもっている
★コミュニティで重要なのはそのコミュニティの「共通言語」
★人同士が集まっても、共通言語がなければ新しいものを生みだせない

記事を更新しながら考えていきたいと思います。






メディア露出におけるジェンダーギャップの改善:BBCの取り組み

BBCが「2020年までにTV画面に映る男女の割合を50:50にする」との方針を昨年発表しました。BBCの「50:50プロジェクト」はアナウンサー・キャスターだけでなく、TVに出るコメンテーター、学者、専門家、ケーススタディで取り上げられるジェンダーにも及びます。日本だと番組内に女子アナはいても番組に出演する専門家や取り上げられる事例に女性の出演者が少ないことが普通になっています。この比率が男女同等になるということです。

BBC makes strides on gender parity initiative
http://realscreen.com/2019/05/15/bbc-makes-strides-on-gender-parity-initiative/

この方針が打ち出された時点でBBC傘下にある世界中の合計84のメディアで「男女平等-50:50」の基準を満たしていたのは僅か27%でした。しかし先月この割合が僅か1年間で74%に達したとの報告がありました。

50:50プロジェクトが進展した結果、5人に1人のBBCの女性職員は現場環境が楽しくなったと答え、視聴者もその変化に気づいたそうです。この成功を受けてBBC会長はこのプロジェクトを提携メディアにも広げていくと宣言しています。短期間でこれだけ成果をあげたことに一番喜んでいるのは会長のようです。

「50:50プロジェクト」はBBCワールドを担当する男性ニュースキャスターと女性プロデューサーの提案で始まりました。実は提案した二人とも、このプロジェクトがここまで進展するとは予想していなかったようです。

Perspective | One news anchor decided to put more women on air. Now his idea has gone global.BBC’s 50:50 project rights the gender balance when it comes
https://www.washingtonpost.com/lifestyle/style/one-news-anchor-decided-to-put-more-women-on-air-now-his-idea-has-gone-global/2019/05/14/ae17ae92-7593-11e9-b3f5-5673edf2d127_story.html?utm_term=.28fa46d0ae0b

BBCではこの50:50プロジェクトの成功を受け、同プログラムをThe Financial Times, ABC News など他のメディアにも広げていく計画を立てています。

This BBC news host decided to put more women on air. Now teams and companies around the world are replicating his idea. 
https://www.thelily.com/this-bbc-news-host-decided-to-put-more-women-on-air-now-teams-and-companies-around-the-world-are-replicating-his-idea/

日本のメディアの現状はどうでしょうか?NHK日曜討論の直近のパネリストの顔触れを見て頂ければわかりますが、女性の専門家はほぼ毎回ゼロに近く、出演していても1人とかが現状です。日本では女性の専門家、政治家の意見が主流メディアでは反映されにくい状況が続いています。私はこの50:50プロジェクトを導入することになったThe Financial Times紙を傘下に持つ日本経済新聞、そして公共放送のNHKなど日本のメディアはもっとジェンダーギャップの問題に真剣に取り組むべきだと思います。

過去の放送 - 日曜討論 - NHK
https://www4.nhk.or.jp/touron/5/

一社員が提言し、トップが決定すれば、たった1年でこれだけの成果が出せるのです。日本で男女雇用機会均等法が導入されたのは1986年ですが、実は職場の多様性を確保するのはそれほど困難ではなく、意識改革と努力が伴えば確実に実行可能なことをBBCの事例から学びました。




タグ: メディア

2019年03月24日

3/28・3/30 朝英語の会梅田:24時間営業の見直しについて

人気ホテルが最大50%OFF!


3月28日(木)7:30AM〜、3月30日(土)9:30AM〜「朝英語の会梅田@KANDAI MeRISE〜The Japan Times 紙記事について議論する〜第46-1回&46-2回」に使う記事が配信されました。テーマはコンビニやレストラン等の24時間営業の見直しについてです。

Let's discuss around-the-clock service
https://www.japantimes.co.jp/life/2019/03/18/language/lets-discuss-around-clock-service/#.XJXMtZj7TIX

議論のきっかけは以下のNHKの番組「くらし☆解説」の「どう考える? コンビニの24時間営業」の解説記事の中に詳しく書かれています。

http://www.nhk.or.jp/kaisetsu-blog/700/315706.html

以下記事からの抜粋です。

「発端は、東大阪市にある」セブンーイレブンの加盟店のオーナーの声でした。去年春以降、なかなかアルバイトが集まらず、やむを得ず、先月1日から、朝6時から日付が変わって午前1時までの、一日19時間の短縮営業に踏み切りました。ところが、本部のセブン—イレブン・ジャパンから、契約違反だとして、「24時間営業に戻さない場合は、契約を解除するとともに、およそ1700万円の違約金が必要になる」と求められたということです。本部側は、24時間営業を続けられるようサポートしていきたいとしていますが、オーナーは、営業時間を選択できる仕組みにするよう求めて、対立が続いています。」

実は24時間営業の見直しは飲食業では数年前から始まっていて、ロイヤルホストが24時間営業を廃止し、ガストやマクドナルドも24時間営業の店舗を大幅に縮小しています。背景にあるのは社会からの長時間労働への批判、人手不足、そして、何よりも企業そのものが24時間営業に関して労働生産性や効率性の観点から深夜営業を縮小する方向性に向かっていることが大きな理由のようです。

ファミレス「24時間営業」撤退、はたして「生産性」は上がるのか?
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/50683

この中で頑なに24時間営業を続けてきたのが、今回問題になったセブンイレブン・ジャパンです。どうやらセブンイレブンが24時間営業のこだわるのは、企業発祥の地である米国本部での24時間営業開始時の成功体験からきているようです。

米国でセブンイレブンが24時間営業を始めたのは1963年。テキサス大学近くの店舗でアメフトの試合が終わった後に、店がたいへん混雑し、午後11時以降も開店せざるを得なくなったことがありました。その日の売り上げが今までにないほど大きかったことから、その店舗は営業時間をそれ以降24時間を標準としました。そのサービスがチェーン全体に広まったのがこのサービスの始まりです。

How 7-Eleven Got Its Name And Why It's Open 24 Hours
https://www.foodbeast.com/news/7-11-name

それゆえに、飲食業界の大半の企業が24時間営業の見直しに取り組み始めた2017年11月6日のインタビューで も当時のセブンイレブン、古屋一樹社長は「24時間営業 は絶対続ける」 と断言していました。また「向こう3年は年1600店を開業する予定。1600といってもビルド&スクラップを含むので、年800店ずつ増えるイメージ」と営業規模拡大の強気の発言をしています。

セブンイレブン社長「24時間営業は絶対続ける」
https://business.nikkei.com/atcl/report/16/102700177/102700004/?n_cid=nbponb_twbn

また古屋社長はこのインタビューで次のような発言もしています。

「セブンイレブンとして、24時間営業は絶対的に続けるべきと考えています。社内で見直しを議論したことはありませんし、加盟店からもそんな声は全く出ていないですね。まず売り上げに響きます。店を閉じている時間だけじゃなくて、開けている時間の売り上げも落ちるんです」

しかし、加谷 珪一氏は現代メディアの記事で24時間営業に頼らなければ十分な売り上げが維持できない日本のサービス業の生産性の低さを問題にしています。

「ドイツやフランスの 生産性 は日本と比較すると約1.6倍もある。これだけの稼ぎがあれば、小売店も無理に深夜営業や休日営業を実施しなくても十分に利益を上げられるだろう」

欧州諸国では24時間営業のメリットが少ないし、国民の多くもそれを求めていません。

一方、報道によると、今年2月から24時間営業をやめて本部と対立していた、セブンイレブン東大阪南上小阪店(大阪府)について、セブン-イレブン・ジャパンが店舗側に、時短営業を理由とする契約解除はしない旨を伝えていたことがわかりました。

セブン「現時点での契約解除はない」も…時短店オーナー「まだまだ不安」
https://www.bengo4.com/c_5/n_9359/

しかし、セブン・イレブンでは一部の直営店・加盟店で、短縮営業の実験をするが、この東大阪店を対象とするかについては「検討中」だということです。

今後も実験・交渉は続きそうですが、貴方はこの「24時間営業」についてどう思いますか?皆さんの議論に期待します。




2019年02月22日

2/28(木)朝英語の会梅田のテーマ:ジェンダーレスの学校制服

フジカラーデジカメプリント1枚12円、ソフト不要でオンライン注文。コンビニ支払いOK。


2/28(木)朝英語の会梅田に利用するThe Japan Times紙の記事が発表されました。2/18(月)に電子版で配信され、2/19(火)紙版で発売された以下の記事です。

Let's discuss school uniforms
https://www.japantimes.co.jp/life/2019/02/18/language/lets-discuss-school-uniforms/#.XG5H5ej7TIV

今回は性の多様化を受けて「ユニセックス」「ジェンダーレス」の学校制服の導入についての議論です。東京都中野区・世田谷区の公立中学では今年の春から制服に関するデザイン及び着用のルールが変わり、女子生徒は制服のスカートかパンツかを選択できるようになりました。その地域の公立中学に入学予定の小学校6年生達の区長への要望書を受けての決断です。しかしながら、区ではイジメ問題を懸念して、まだ男子生徒にスカートの着用を許可するかは検討中だそうです。

東京都の取り組みが始まる前、千葉県柏市で2018年に新しく開設された公立中学が「女子も男子もスカートOK」という制服を提唱し話題を集めました。LGBT=性的マイノリティーへの関心の高まりを受けて、性別の差を極力なくすことを目指した「ジェンダーレス制服」です。

制服「女子も男子もスカートOK」
https://www3.nhk.or.jp/news/web_tokushu/2018_0315.html

柏市が“ジェンダーレス制服”に注目するきっかけとなったのは、かつて制服で苦しんだ生徒の存在でした。心と体の性が一致しないトランスジェンダーの人たちにとって、心の性と異なる制服を着ることには強い抵抗感があったそうです。

柏市の新中学校で“ジェンダーレス制服”の導入を決定したのは、新中学に入学予定の児童や保護者もメンバーに加わった検討委員会です。「私服にすれば問題は起きない」と制服そのものを廃止する学校も出ていますが、市の教育委員会のアンケートでは「制服は必要」と回答する保護者が9割近くに達しました。検討委員会では、どのような制服が望ましいか話し合いを重ね、その結果「LGBTの人たちに限らず、誰でも自由に選べる制服がいい」という保護者らの発案で、ジェンダーレス制服の決定に至ったそうです。

制服メーカーの間では、こうしたLGBTへの関心が高まっていることを受けて、“ジェンダーレス制服”を模索する動きが徐々に広がっています。柏市の中学校の「選べる制服」を担当した岡山市の大手制服メーカーのトンボでは、2年ほど前から担当の社員をおいて、開発に力を入れているそうです。

海外ではどのような取り組みが始まっているのでしょうか?イギリス国内で自治権をもつウェールズ地域では、学校の制服は「ジェンダー・ニュートラル」(性に対して中立)であるべきとの指針を発表しています。

School uniform 'should be gender neutral' in Wales
https://www.bbc.com/news/uk-wales-46373351

またイングランド地域では、日本の中学校にあたる40の学校で「制服のスカートを禁止し、男女ともに同じスラックスを着ることになった」ということです。

40 English secondary schools have banned pupils from wearing skirts 
https://www.independent.co.uk/life-style/skirt-ban-secondary-schools-uniform-england-gender-neutral-transgender-pupils-a8426411.html

教育現場のLGBTの問題に詳しい千葉大学の片岡洋子教授「学校現場では制服だけでなく、体育の男女別の授業や男女別の名簿など、いまだに性による区別が多く残っている。制服問題への対応を皮切りに、現場の意識が変わっていくことを期待している。また子どもたちが性の多様性について学ぶことも大事でジェンダーレス制服はそのきっかけになる」と語っているそうです。

近年、日本でもようやく受け入れられつつある「多様な性」「性別のステレオタイプの問題」そして「ブラック校則」と呼ばれている日本の厳しすぎる学校制服のルールなど、様々な観点からこの問題を考えてみる必要があるようです。



2019年02月07日

3/3(日) 京都-まちづくり講座オープンキャンパス

三条通町家.jpg


昭和シェルのポンタ最強カード

公益財団法人  京都市景観・まちづくりセンター イベントの転載です。

「京のまちづくり史連続講座」・「京町家再生セミナー」・「京都景観エリアマネジメント講座」・「京都市文化財マネージャー育成講座」、景観・まちづくりに関連する4講座が一堂に会し,それぞれの講座の内容と雰囲気をより深く知ってもらうため、まちづくり講座オープンキャンパスを開催します。

京都まちづくり協定.jpg


各講座のプレゼンテーション等を行うとともに、ブラタモリに出演された梅林秀行さんの講師による特別講義を実施し、景観・まちづくりの学びの入口を広げる情報を提供します。


開催日: 2019年3月3日(日) 10時〜16時
※どなたでも参加可能,参加費は無料です。

詳細は以下の案内から。
http://kyoto-machisen.jp/event/index77.html


?@セミナープレゼンテーション・トークセッション(申込不要)
各講座の担当者から、講座の目的や目指す方向,面白さをご紹介します。トークセッションは、特別講義の講師の梅林氏を交えながら、講座に関する質疑応答や、講座の関連についてお話します。

時間 開場は10:00〜
(午前の部)10:30〜12:00 セミナープレゼンテーション
(午後の部)14:10〜15:30 トークセッション
会場 京都市景観・まちづくりセンター ワークショップルーム1

?A特別講義「土地の記憶、まちの履歴〜ブラタモリが通り過ぎた京都〜」
環境と人間のライフヒストリーとして、私たちの京都を見つめ直すことは可能か?
まちあるきの達人である梅林秀行さんを講師として、NHK番組「ブラタモリ」で紹介した京都の各エリアにふたたび焦点を当てます。今改めて「京都らしさ」とは何か、その言葉が包摂しているもの/排除しているものを考えていきましょう。すべての人が、その人らしく、そこにいられる場所とは。
私たちの現在地点から「京都」の再定義を試みます。

時間 13:00〜14:00 (受付開始 12:30〜)
定員 80名
会場 京都市景観・まちづくりセンター ワークショップルーム
講師 梅林 秀行氏(京都高低差崖会崖長)
申込方法 当日の午前中に開催されるセミナープレゼンテーションを観覧された方優先で整理券を配布します。(先着順)

?Bセミナー紹介ブース(申込不要)
各講座の紹介と、スタッフによる質問受付などを行います。

時間 10:00〜16:00
会場 京都市景観・まちづくりセンター ワークショップルーム2

?Cワークショップ・体験イベント(申込不要)

●「KYOTOメモリーグラフ」
京都市景観・まちづくりセンターからまちへ出て、古写真と同アングルの現在の写真を撮影し、京都の町並みの今昔を比較するまちあるきを行います。

時間 10:00〜16:00(最終回15:30出発)
(開催随時, 所要時間1時間程度)
催行 1回につき5人程度集合で出発
会場 京都市景観・まちづくりセンター 交流スペース(出発場所)

●「あなたが思う「京都らしさ」フォト 投票」
京都の景観写真を展示し、京都らしい景観や残したい景観の投票を行います。投票してくれた方には、プレゼント(缶バッチ等)をお渡しします。

時間 10:00〜16:00
会場 京都市景観・まちづくりセンター 交流スペース

●「キッズコーナー」
昔あそび体験,クラフト工作等

時間 10:00〜16:00
会場 京都市景観・まちづくりセンター 交流スペース





2019年02月06日

2/14(木)朝英語の会梅田のテーマ:広告における差別的表現・炎上問題

世界No.1の空港ラウンジサービス【PriorityPass】

朝英語の会梅田 2/14(木)は2/5(火)発売のThe Japan Timesの以下の記事を使います。今回の内容は日清食品の広告のに使われた大坂なおみ選手の描写が人種差別的であると SNSで炎上し、後に動画広告が削除された件に関する記事です。

Let's discuss the Naomi Osaka whitewashing uproar
https://www.japantimes.co.jp/life/2019/02/04/language/lets-discuss-naomi-osaka-whitewashing-uproar/#.XFk6q1z7TIV

日本在住の作家のバイエ・マクニール(Baye McNeil)氏は多文化社会に移行しつつある日本を含む世界の国々で、大坂なおみ選手がが多様な文化的背景をもつ「ハーフ」の子供たちのロールモデルとなりつつある一方、日清食品が広告で描いた本人とは明らかに肌の色や髪型が違う「大坂なおみ」の描写に失望しています。

Someone lost their noodle making this new Nissin ad featuring Naomi Osaka
https://www.japantimes.co.jp/community/2019/01/19/our-lives/someone-lost-noodle-making-new-nissin-ad-featuring-naomi-osaka/#.XFlSflz7TIW

日清「大坂なおみ動画」炎上→削除問題の本質〜グローバル企業として欠けていた視点とは
https://toyokeizai.net/articles/-/262053

そして彼以外にも多くの識者が日清食品のようなグローバル・ブランドを持つ日本企業が世界で主流になっている様々な種類の差別的表現に対するリテラシーが極めて低く、広告の表現に関しての配慮が十分ではないことに危機感を抱いています。

「大坂なおみを白くした」日清CMの超時代錯誤〜責任者が知るべき「黒人たちの奮闘の歴史」
https://toyokeizai.net/articles/-/262530

事実、その後、The New York Times、BBC、The Guardianなどの欧米メディアの批判を受けて、日清食品はこの広告を削除するに至ります。

Ad Showing Naomi Osaka With Light Skin Prompts Backlash and an Apology
https://www.nytimes.com/2019/01/22/world/asia/naomi-osaka-anime-ad.html

Naomi Osaka: Tennis star responds to 'whitewashed' ad
https://www.bbc.com/news/world-asia-46986366

Naomi Osaka sponsor apologises for 'whitewashing' tennis star in ad
https://www.theguardian.com/sport/2019/jan/23/naomi-osaka-sponsor-apologises-for-whitewashing-tennis-star-in-ad?CMP=share_btn_tw

しかも、それだけでなく、実は交渉の途中でのコミュニュケーション不足から、日本のエージェントは了承していたものの、大坂なおみ選手はこの広告の画像については知らされていなかったことが判明しました。くわえて、後日の記者会見で、その広告に関する質問に対する大坂選手の回答を「私は気にしていない」と全く逆の意味で誤訳するという失態を時事通信社、朝日新聞社が犯してしまったのです。

日清、大坂なおみ選手のアニメCMを公開停止に 「選手活動に影響があると判断」
https://www.huffingtonpost.jp/2019/01/23/nissin-naomi-osaka-cm_a_23651195/?ncid=other_twitter_cooo9wqtham&utm_campaign=share_twitter

何故、多くの日本人が多文化社会の留意すべき点に関して、このように理解度が低いのかということを詳細に分析したのが以下のダイヤモンド誌の記事です。

大坂選手の「肌の色」や「発言」を悪意なく変えてしまう日本人の病理
https://diamond.jp/articles/-/192484

外国人労働者や留学生など定住・長期滞在の外国人の増加だけでなく、いまや「観光大国」を掲げ、毎年多くの訪問客を迎える日本。そして、多くの企業がグローバル市場での顧客を求めて熾烈に競争しているのが現代社会の縮図です。そんな中で、日本人は今後どのように人権感覚・国際感覚を磨いていけばいいのでしょうか。我々の知性が試されています。





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