2011年04月14日
自閉症の子の力加減とは?!
重度の自閉症障害のタカチャンは動物が大好きです。
ワンチャン、ネコチャン、ポニーちゃん、何でも好きです。
ただ困った事に大好きだと力の加減が調整できないみたいで
ハムスターやインコ、ヒヨコなど小さな小動物は
触ってる間に握り潰しそうになります(汗)
大好きだと強く抱きしめたくなる、あの感覚が
そのまま手に力が入ってしまい小動物の場合
ギュッ!とやり過ぎそうになるので小動物は触らせるのを止めました。
「優しく触ろうね」と言っても だんだん力が
強く手に入ってるのが見えるので
力の加減というのを教えるのが とても難しいです。
だからパニック障害の発作が出た時はもう大変です。
自傷行為といって自分の拳で自分の頭や太股を殴ります。
拳だけでなく肘で(エルボ)太股を殴る事が多いです。
片手で反対側の腕を殴る事もしますので
体中、アザだらけになっています。
タカチャンが小さい頃は虐待してるなど
私が疑われたりもしましたが
幼稚園の先生やデイサービスで利用している施設の先生な方が
ちゃんと役所の方に説明してくれた時代もありました。
パニック時は大声を出し号泣しながら
自分自身を殴りますので声だけしか聞こえない
近隣の住民からは よく通報されてました。
親として引っ越したばかりの新しい地域では
やはりタカチャンの発作が酷いので
いつも隠したい気持ちでいっぱいでした。
でも隠す事はいけない事だと思いました。
こういった病気があるという事を一人でも多くの人に
理解して頂かないと前に進まないと思ったからです。
それからは引っ越す度に隠さずタカチャンの病気の症状を
近隣の住民の方々に説明するようにしました。
私は他県の集落から大都会までタカチャンを連れて
引越しを転々としましたが タカチャンのようなパニック障害をもつ
どうしても暴れてしまって大声を出してしまうような病気の場合は
意外と大都会のど真ん中か逆に人里離れた集落のどちらかが
生活し易いと色々経験して思いました。
人里離れた集落に住んだ場合は
どんなに大声を出しても近隣が遠いため聞こえません。
逆に大都会のど真ん中のマンションになると
外国人が多いので とくに東南アジア系のかたの方が
日本人より理解してくれる方が今のところ多いです。
たまに外国人でも日本人のように細かい事を
気にする人もいましたが総合的に見て
タカチャンをずっと睨みつけるような外国人のかたには
今のところ会った事はありません。
東南アジア系、中国、韓国、ブラジルの方々など
「自分達もテレビのボリュームも話し声も大きいので気にしない」
こういったザックバランなかたが多く
大都会のど真ん中の生活も悪くはないなと思いました。
集落に住んでいて困った事は病院が遠く
専門医が少なかった事です。
それと施設も1つしかないので都会みたいに
あちらのデイサービス、こちらのデイサービスという感じに
子供の性格に合った施設を選べないというのもあります。
学校も違う学年と一緒に勉強をしていましたが
都会の学校は同級生が沢山いますので同じレベルで勉強ができ
将来の自立に向けてのレベルアップが出来るという
都会の学校の美点もあります。
集落の学校の美点は土地が広いので自然に触れて
農業を体験したり土に触れたり花を育てたり
川や海へ行ったり気軽に
自然と戯れる事が出来る美点があります。
自閉症障害の人にとって自然に触れる
森林浴はとても大切です。
大都会ではそれが出来ないので
集落と大都会と比べると一長一短です。
私はどちらの地域も生活してみて両方良かったです。
集落での生活も大都会での生活もそれぞれ美点と欠点がありました。
今は大都会に住んでいますが もう少し年をとったら
大自然の集落に住むというのもいいなぁと
集落での生活体験を元に たまに思う事があります。
どちらがいいか選ぶ事は老後の課題でもあります。
究極の選択なので すぐに選ぶ事は難しいです。
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