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2024年01月07日

勝手に小説『扉と中年男性と運1』

ーー序章の扉ーー

一人の中年男性が、お昼過ぎに海沿いの砂浜で一人佇んでいた。


空は快晴だったが、正夫の心はどんよりな雨のようだった。
季節は冬で、12月が始まったばかり。

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正夫のこの一年は、散々だった。
会社はユーザーとのトラブルでリストされ、たった一人の肉親の母親を夏に病気で亡くしていた。
会社をクビになった時の退職金はさほど多くない。
そんな状態だったので、一人砂浜に座り佇んでいたのだ。

少し何も考えず、ぼーっとした後、正夫は家路と歩き出した。
その家路の途中で、宝くじ売り場が見えたので、正夫は無けなしの金で年末ジャンボ宝くじでも買おうと、思い立ち足を宝くじ売り場へと向かわせた。

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宝くじ売り場の前に近づくと、ふと、その売り場の真横に、見たことのない、りっぱな扉があった。
正夫は何故こんな場所に、ドアだけあるのか不思議そうに思い、近づいていった。

序章.jpg

すると、突然その扉が開いて、中から眩しく目が開けられないくらいの光が差してきた。
正夫は眩しすぎて目を閉じていたが、しばらくして目を開けると、そこはジャングルのような草木が生い茂る場所だった。

「何が起きた!?ここはどこだ!?」

>> 『出会いの1の扉』に続く
posted by ジンジン at 20:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 小説
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