検索
最新コメント
タグクラウド
プロフィール
ジンジンさんの画像
ジンジン
東京在住のインコと暮らしています。 色々と掲載しています。
ファン
<< 2024年01月 >>
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31
最新記事
写真ギャラリー
カテゴリーアーカイブ
月別アーカイブ

広告

この広告は30日以上更新がないブログに表示されております。
新規記事の投稿を行うことで、非表示にすることが可能です。
posted by fanblog

2024年01月10日

勝手に小説『扉と中年男性と運4』

ーー探検の扉ーー

キリギリスのゆめのねに指示された方角に向かって、正夫は歩いていた。
すると、どこかで見たことのある人?影が見えた。
アミカさんだった。

第3章.jpg

「アミカさん。こんにちは。」
「あら、正夫さん。こんにちは。キリギリスには会えたかい?」
「はい。おかげさまで。そのキリギリスのゆめのねさんの音楽を聴くために、今クワの葉を摘みに来たのです。」

そういうと、アミカさんは驚いた表情を見せた。

「あのゆめのねさんにあったんだね。あの方は、よい音色で有名だからねぇ。」
「そうなんですかぁ。でも音楽を聴くには対価が必要と言われて。」

正夫は少し空を見ながらそう話をした。

(AD)ココナラ:古神道で資格や入試の合格祈願の祈祷を行います


「そりゃそうだよ。何事にも『ただ』ということはないからね。」
「私たちも一生懸命働いているから、そういう音楽とか娯楽とかが楽しく思えるんだよねぇ。」

と、正夫はゆめのねが言っていたことを思い出して、アミカに聞いてみた。

「そういえば、ゆめのねさんが言っていたのですが、アミカさんは『運』というものをどう思います?」
「『運』ですか?そうですねぇ。わたくしは、まだこうやって働けているので、運はよいのではないでしょうか。」
「という以前に、そもそも『運』とかを考えた事はないですね。そんなのはなくても、こうして元気に働けて、皆と一緒に遊んだり、子供を授かったりしているので、それだけで十分ですよ。」
「そうですか。ゆめのねさんと同じなんですね。」
「人間はどうかはわかりませんが、私ら昆虫は、生まれてから生き残れているのが奇跡ですからねぇ。」

そうだった。昆虫は様々な外敵や気象現象で、生き残るのが大変だけど、人間は生きているのが当たり前になっていると正夫は思った。

(AD)ココナラ:アロマの検定って必要なの?に経験者がお答えします


「そうですね。運が良いとか悪いとか、考えても仕方がないですよね。」
「大切なのは、今しっかりと生きているかですかね。」

正夫の顔が少し晴れやかになったように、アミカは思えた。

「そうですね。なんか、正夫さんの顔が明るくなったようですね。」
「そろそろ、わたくしは仕事の続きをしないとなので、正夫さんも早くクワの葉を見つけて、ゆめのねさんのところに戻ってくださいね。」

そういうと、アミカは一礼をしてその場を去っていった。
正夫は、アミカと話をして、少し心のつっかえが取れたような気分になった。
そして、気を締めて、急いでクワの葉を見つけて、ゆめのねさんのところに戻らないと思ったのだった。

(AD)ココナラ:勉強・学習方法の相談


>> 『音楽の扉』に続く
posted by ジンジン at 20:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 小説
Build a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: