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2024年02月04日
勝手に小説『扉と少女とアゲハ蝶1』
ーー序章の扉ーー
小さな女の子が、大きな木の下にある少し土が盛ってあるところの前にしゃがみこんでいた。
しゃがみこんだまま、下を向いて泣いていたのだ。
「うっ…うっ…ぐすっ…」
盛り土の上には、木の板があり、そこには「みかんの墓」と書かれていた。
「みかん…どうして死んじゃったの?あきは寂しい…」
『あき』とはこの泣いている女の子らしい。
そして、『みかん』は、死んでしまった猫だった。
つい先日、あきが生まれる前から家で飼っていた猫が、老衰で死んでしまい、この木の下に遺骨を埋めたのだった。
少し泣いていると、家の方からお母さんがあきに話かけてきた。
「あき。もう夕方だから、家に入りなさい。風邪ひくわよ。」
そうお母さんに言われたが、まだあきはみかんの墓のそばから動くことが出来なかった。
赤ん坊の時からの親友でもあったみかんだったので、死んだ事がまだあきには受け入れられなかったのだ。
そして、さほど時間は経っていなかったが、あきは取り合えず、お母さんのところに戻ろうとその場に立ち上がった。
すると、今まで気が付かなかったが、お墓の横に大きくそれはそれは立派な扉が立っていた。
「?こんなのあったっけ?」
あきは、不思議そうにその扉を覗き込むように扉に近づいて行った。
その時、突然その扉が開き始めた。
「きゃ!」
扉の隙間から、眩い光が差し込み、あきは眩しくって目を瞑ってしまった。
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>> 『出会いの扉』に続く
小さな女の子が、大きな木の下にある少し土が盛ってあるところの前にしゃがみこんでいた。
しゃがみこんだまま、下を向いて泣いていたのだ。
「うっ…うっ…ぐすっ…」
盛り土の上には、木の板があり、そこには「みかんの墓」と書かれていた。
「みかん…どうして死んじゃったの?あきは寂しい…」
『あき』とはこの泣いている女の子らしい。
そして、『みかん』は、死んでしまった猫だった。
つい先日、あきが生まれる前から家で飼っていた猫が、老衰で死んでしまい、この木の下に遺骨を埋めたのだった。
少し泣いていると、家の方からお母さんがあきに話かけてきた。
「あき。もう夕方だから、家に入りなさい。風邪ひくわよ。」
そうお母さんに言われたが、まだあきはみかんの墓のそばから動くことが出来なかった。
赤ん坊の時からの親友でもあったみかんだったので、死んだ事がまだあきには受け入れられなかったのだ。
そして、さほど時間は経っていなかったが、あきは取り合えず、お母さんのところに戻ろうとその場に立ち上がった。
すると、今まで気が付かなかったが、お墓の横に大きくそれはそれは立派な扉が立っていた。
「?こんなのあったっけ?」
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