お婆さんのご家族からは、いろいろお話を伺っているので私も特に気にしないようにしていますが、私が挨拶すると
『もの凄く恐ろしいモノを見てしまった』ような顔をされます(笑)
そのお婆さん、今では家族の事もあまり分からないようですが、暴れたり無理を言ったりはしないので家で一緒に生活されているそうです。また家の外で徘徊する事も無く、ただ誰かを待っているようにいつも外で立っているとのこと。
雨が降っても風が吹いても、雪が降って来ても外にいるのでご家族は流石に心配で
『家に入れば?寒いでしょ?』
と言うらしいのですが頑に家の外で立っているんだとか。
「もう、私が立たせてると思われちゃうよねー」
と奥さんは苦笑いしていました。
しかし、そのお婆さん。私が今朝ゴミ出しの為外に出ると、昨日の突風で木の葉やゴミが散乱している道を掃除していたのです。
お婆さんに付かず離れずの所に、息子さんもいっらっしゃったので挨拶すると
「突然ね、家から居なくなるから慌てて探したら掃除してて・・」
と笑ってらっしゃいました。
お婆さん、それはそれはキビキビと掃除しているのです。
私はお婆さんの横を通った時に
「おはようございます。お掃除ありがとうございます」
と言うとニコッと笑って会釈してくれました。
「あっ、何か意思疎通出来た」
と嬉しくなりました。
息子さんもそれを見て、和かに笑ってらっしゃいました。
そんな朝の出来事でした。
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