困ったおじさん

97年1月28日


酔った親父が乗ってきた。いきなり赤ら顔で、でっかい鼻をほじっている。し・・・信じられない・・・。
きつ〜く締めたベルトの上にでっかい腹が載っている。ベルトの上に、腹を載せるようになってはヤバイかも。

この鼻をほじる親父があまりにもすごくて、私はJRの車内、こうしてポケットワープロを取り出し、こそこそと打っているわけです（やなやつだね私）。

でも、本当にすごいんだもん。皆見て見ぬふりだけど、あんなふうに、ごりごり鼻をほる人見たことないよ。
みつぞろえのスーツのベストのボタンが弾けて飛びそうです。
「きゃーやめてー鼻をほじったそのままの手で、吊り革に触らないでー」
ああ今、私の隣の席が空き、そこにフラフラと、親父が座ってきました。
それにしても、くさい。まさか今隣で、自分のことを書かれているなんて思っていないだろうな。

しかし、このおやじさん、管理職なのか、ヒラなのかはしらないけど、我が物顔でいやんなっちゃう。
ココはあんたの会社の、あんたの席じゃないんだから、必要以上に足（股）を開かないでほしいんですけどねえ・・・。

でも、なんだか悲しくなっちゃうね。近頃の若いもんはとか、よく言うけど、最近、大人が大人に思えないことがとっても多いです。

このおじさんはたんなる1例にすぎない。目上の人に対する口の利き方を知らない子供も多いけど、目下の人に対する口の利き方が、命令でしかないような人。
もうそれはすでに、コミュニケーションじゃなくて、ただの一方通行。会話じゃないんですよね。

肩書き付いちゃうと、「何を言ってもいい」「何をやってもいい」って簡単に思ってしまう人。
私はそんな肩書きにかかわらず「俺が法律、私が正しい教の人」と呼んでいるのですが、そういう人に限って、ちょこっと何かを指摘されると、「おまえに何が解る」とか「馬鹿にしやがって」とかいって、逆上しちゃうんだよね。
「攻撃は最大の防御」。図星だからこそ、それを認めたくなくて、怒りに転嫁しちゃうのよ。

まあ、無意識にやっている人がほとんどだと思うけど、やっかいですねぇ。

紙書籍版

大人のケンカ必勝法愛蔵版 [ 和田秀樹（心理・教育評論家） ]

電子書籍版

大人のケンカ必勝法論争・心理戦に絶対負けないテクニック【電子書籍】[ 和田秀樹 ]

※２０１７年１月６日、追記
『なんとかなるなる』の復刊呼びかけ始めました！
https://fanblogs.jp/logic-collabo/archive/722/0