永遠の初心者おやじ

新選組血風録「司馬遼太郎ドラマ」

今、日曜の13：00から、BS時代劇の地上波再放送で新選組血風録が放映されてます。
（ひょっとすると地方だけかもしれないので、見れなかったらごめんなさい）

いわずと知れた司馬遼太郎の小説を元にドラマ化したもので

これまでにも何回かドラマ化されてたらしいですが

見たことは無かったのでこのシリーズは楽しみです。

主演の永井大演じる土方歳三がなかなかはまっててかっこよさが出てます。

近藤勇役の宅間孝行さんですがやや地味すぎる気もしますが、

もともと近藤勇の寡黙なイメージを意識しての役どころでしょう。

私的な見解ですが、司馬遼太郎作品の良いところは、多くの明治維新前後を背景にした作品を

読み比べると官軍（維新政府）側、徳川幕府側の両面から描かれていることで、

どちらの正義も俯瞰的に考えられるということでしょうか。

実際に、坂本竜馬の熱心なファンがいる一方で、新撰組のファンもまた大勢いるし、その時代

悪役だったと思える岡田以蔵なども愛すべきキャラクターとして描いた作品も有ったりします。

これは、良くも悪くも司馬さんの影響が少なからずあると思います。

少し話がそれましたが、じゃあ根っからの悪役はいないのかというと・・・

ここでこの話に出てくる今回までの敵役の芹沢鴨（豊原功補）の名前が出てくると思います。

この人は新撰組の立ち上げ時の局長として君臨していたのが

乱行が過ぎたために隊の中で粛清されるのですが、

神道無念流の達人として書かれている以外は良いところが一つも描かれてなく、

司馬さんの小説では唯一の真の「悪役的存在」ではないでしょうか。

話のついでですが、今読んでいる江藤新平を描いた｢歳月｣上巻を先日読み終わりました。

ここまで読んだ感想ですが、この人は好かれる要素が極めて少なく、

飛びぬけて頭が良いのに心は子供で、

自分中心の思考しか出来ずあの悲惨な結末は頷けるかもと思えたりします。

この話は今度機会があった時に書きたいと思います。