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2023年05月28日

45歳 夫一般病棟へ?A prologue26









病院から連絡があった2日後 無事に一般病棟へ移れるまでに回復した。


それでも、まだ自力でトイレに行けるわけではなく、

点滴の何本もの管が腕にしっかりと刺さっていた。

食事もまだ、重湯に味のない総菜。


その食事をずっと『砂を噛んでいるみたいで食べられない』と言っている

『病院食なんだから、美味しいわけないよ!でも少しでも食べないと』と言って

私が無理やり気味に食べさせる。

やっと2口3口と口に入れてくれるのだけど『もう無理』と言って

ほとんどを残してしまう。


そんな時、主治医の神宮寺先生が巡回に見えた。

ICUでもHCUでも神宮寺先生とは何度もお目にかかっていたのだけど

ICUでは夫の意識がまだはっきりしなかったことや、

HCUでは私が仕事に行かなければいけなかったりで、

先生と夫とそろってじっくりお話しするタイミングが取れなくて、

私自身は手術直後の話しを聞けていなかったのだ。

カーテンを少し開けて「調子はどうですか?」と顔をのぞかせた。

『先生、いつもお世話になりありがとうございます。』と私があいさつをすると

そこで、先生は手術の時に何が起きたのか、夫が今飲んでいる薬について

私と夫がいるタイミングを見計らって、話し始めた。


手術からもう20日が経過していた。







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2023年05月26日

51歳 両替








「知らないことほど怖いのもはない」とはよく言ったもので

お金があまりにないので、家中の使わないのもで、

メルカリで売れるかな?と思うものを探して

メルカリ出品した。


シャンプー&コンディショナーをボトルと詰め替えを買ったけど、

合わなくて詰め替えをメルカリ出品。


同じく、洗顔フォームの詰め替えを出品。


他にも数点、出品した。

当然、買ってくれる人がいなければ、売り上げ人らないから

できるだけ値段を下げての出品。


少し時間がかかるだろうと思っていたけど、

出品したもの中から2点。出品したその日に

購入してもらえた。

と言っても2品合わせても1000円あるかないか。


原価で考えたら、大損もいいところ。

でもそんなこと言っている場合じゃないから、買ってくれる人がいるだけでありがたい。


郵便局で発送手続きをして、そのついでに

家中にあった、小銭の貯金箱。

中身は1円がほとんどで5円10円と言った少額貨幣。

合わせると1500円ほどになったと思う。

それを郵便局で両替入金をしようとおもい窓口に提出した。


そしたら、財布の中に入れていたはずのゆうちょ銀行のキャッシュカードが

見当たらない・・・。

その時にはもう枚数を数え始めていた。


506枚の小銭。合計で1600円越え。

カウントが終わった時点でキャンセルは無効。

50枚越えで500枚越えで手数料が発生すると・・・。



手数料を聞いたらなんと1100円! 信じられる?

自宅で簡単に数えたそのときには 10円玉だけで80枚。つまり800円。

1600円のうち800円が10円玉。

それなのに 手数料が1100円

だから、払い出し金額が500円弱。

はぁ!?って思ったね。

どういうこと?手数料がかかることは知っていたけど

これはあまりにひどくないか?

それなら数え始める前にキャンセル利かなくなるけどいいか?とか

確認があっても良くないか?ってより確認すべきだろう?!


せっかくメルカリで1000円GETできたのに、郵便局で1000円損しちゃいました。



「知らないことほど怖いのもはない」って本当です。



現在の所持金 1028円  次回給料日6/10






2023年05月25日

45歳 夫一般病棟へ prologue25









秋も深まりつつある日、病院から電話があった。


私は何事かと思い、恐る恐る電話に出た。


最近、容体が安定してきているので、2−3日様子を見て

一般病棟へ移す予定でいるという内容の電話だった。

一般病棟へ行けば、HCUへ入室するときの、煩わしい

アルコール消毒~インターフォンで解錠してという手順が省略され

面会時間も普通の19時までになるため

これまで以上に夫に付き添うことができる 

何より、ようやくここまで良くなってきたんだと、安心した。



そして、その電話を受けた日、固形物(柔らかく消化のいいもの)の

差し入れが可能になったので、夫にバナナと生クリームをフワフワなスポンジケーキで包んだ、

洋菓子を夫とICU・HCUでお世話になったドクターやスタッフの皆さんに差し入れることにした。




2023年05月24日

51歳 ホタル火・・・








先日、私がこの 貧困になった原因 友人に誘われ

ヒメホタルの生息地へ行ってきた。


車に男女二人。

「こんなことしかできなくて、ごめんな」その友人は言った。

「そのうちでっかいものをあてにしてるから」私が言った。


本当は、 『今すぐお金を返して!』と言いたかった。

でも、言ったとしても、無駄なことを私が一番わかっていた。

だから言いたい気持ちを飲み込んで、無理に笑ってそう言った。

すべての関係を断ち切ると、一円も返ってこないことが分かっていたから

だから、せめて返済できる・返済できないはともかく、どんなに細い糸だとしても

切るようなことは避けたかったのだ。




車の中で彼だけが、喋っていた。仕事のこと 嫌な上司のこと。

でも私は、お金を返してくれないと困るから、嫌な上司とでも

うまくやってよね。仕事辞めたりしないでよね。

そんなことをずっと思っていた。


無言のまま、車を走らせると 川べりにズラリと車が停まっていた。

「おっ!これはみんなホタルをみにきてるんだぞ!」と

車を路肩に駐車し、歩道を歩いていくと、足元に淡いオレンジ色のひかり。



こっちだぞ!足元気を付けて。

「ほら、周りをよく見てみ」

「わ!すごい!!」

そこには、クリスマスのイルミネーションの如くいくつもの淡いひかりが!


これがすべて、命を燃やして恋をしているホタルの灯

なんて、ロマンチックなんだろう!そう思った。


私もホタルみたいに、命の火を燃やし尽くして消えてしまいたい

生きていても、何もいいことがない・・・

生きていくだけのお金もない・・・

そう思った。





現在の所持金  1,953円 次の給料日 6/10 






2023年05月18日

HCU?D prologue24








毎日夫のいる、病院へ朝夕行って昼間は仕事に出かける

今までよりも、 精神的にも体力的にもかなりヘトヘトでした。


でも、今ここで私がダウンしてしまったら…

夫の様子を見に行くことができず、きっと夫が さみしがる

そう思って、必死で踏ん張りました。

夫はまだ、ベットから動けない状態で体の 清拭 排泄 の世話も基本的には

看護師さんがしてくれてしたので、特に私がしなければいけないことはなかったのですが

毎日病院に来ていた私が突然顔を見せに来なければ『ん?』『何かあった?』と

あの人は必要以上に心配する。と思って…

家のことは、できることだけ。やらなきゃいけないことだけ。

まず一番は夫の様子を毎日見て、夫を励まして、主治医の神宮寺先生に話を聞いて

そして、アルバイトに行き、生活費を稼ぐ。


私にできること=夫に治療に専念させてあげること

私にしかできないこと=夫を安心させてあげること

そう思って…












2023年05月12日

HCU?C    prologue23










夫がいるHCUへ、毎日朝夕お見舞いに向かう。

昼間は、短時間だけど仕事に出かけていた。

少しでも、生活費を稼ぐために。


お店の仲間たちは「だんなさんについててあげて」

「店のことは気にしなくていいから」と言ってくれるけど

やっぱり少しでもお金を稼がないと、私も娘もそして夫も

生きられないから。


正直、夫の手術費用・治療費がどのくらいかかるのか、

まだわからない。

カテーテル検査の時の入院費用が15万…

それを考えると頭が痛くなる。


仕事が終わると、夫のもとに向かう。

HCU3日目4日目になると、コーヒーは無理でも

りんごジュースとかヤクルトくらいなら飲めるようになっていた。







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2023年05月11日

44歳から45歳へ…  prologue22








夫がHCUで目覚めた次の日に私は44歳から45歳になった。


いつもの年は、毎年家族でお祝いするために

あまりうまくもないけど自分でケーキを焼いて

夫が好きなもの、娘の好きなもの、そして私が好きなものを作ったり

買ってきて、テーブルいっぱいにお皿を並べてみんなで賑やかに

そして楽しく、私の誕生日を祝っていた、だけど

その年の誕生日は、夫が大手術した後だから、そんなことをしている

場合じゃなかった。


ただただ、夫が無事に帰ってきてくれた。それだけがその年の

誕生日プレゼント になった。







2023年05月10日

51歳 いよいよ何もない…









去年の暮れにマンションを任意売却した。

手元に残ったのは、引っ越し費用などの50万円。


そして、今住んでいる借家へ越してきた。

ただ、急な引っ越しで家賃よりもまず住めるところへと

越してきたからの7万5千円の家賃が負担になった。


もう売るものは何もない…

このままじゃ確実に強制退去。

どうしてこんなことになったの?

私なりに頑張ってきたつもりなのに。

どこでどう間違ったのかはわかってる。

だけど、どうして私がこんなことに…







HCU ?B    prologue21










心臓の弁置換手術・冠動脈バイパス手術という、2つの大手術を終え

10日目に意識を取り戻し、危機を脱した夫。


HCUと言う部屋に移動し、ようやく夫と再会した私たち

一時はあのままもう会えないんじゃないかと、最悪のことも覚悟した。

でも、今、目を開けて私と娘を見つめてくれる夫。


私は嬉しくて、安心して、「よかった…」としか言葉が見つからず

夫の手を握り「よかった…」とずっと呟いていた。


娘が「お父さん、水の飲む?水飲める?」と聞くと夫はまた小さくうなずき

娘が水飲みの新しい水を入れて私に手渡した。



少しずつ、ゆっくりと水を飲んで、その間に意識も完全に戻ってきたみたい

すると部屋から出ていた看護師さんが部屋に戻ってきて、

バイタルの計器を一つずつ確認していき

夫に指を立て「何本かわかりますか?」と確認したりして

大丈夫ということを確認した後、少しベッドをあげた。










2023年05月08日

HCU ?A     prologue20








ICUからHCUへ移動した夫。


私と娘が看護師さんと話をしていると、眠っていた夫が

僅かに動いた気がした。


すこしの間、夫を観察していると、顔の筋肉がピクピクと動いている

娘と二人で、黙ってその様子を見ていた。



すると、ゆっくりだけど瞼が開いてきて、あたりをキョロキョロみまわして

ベットわきで座っていた私に気が付いた。


「私が誰だかわかる?」と夫に尋ねると何か言おうとしてるんだけど

声にならず、小さくうなずき”わかる”という。

私は、夫の手を握り無事に戻ってきてくれたことを喜んだ。









タグ: HCU ICU
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