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2023年04月11日
44歳 再び一人。 prologue14
コンビニで、おにぎりとお茶を購入したので娘の待つ
家族待合室へ戻ることにした。
病院の駐車場を通り、病棟へ向かう途中、どこからかキンモクセイの甘い香りがしてきた。
キンモクセイのその甘い香りのおかげで、ほんの少しだけ気持ちが安らいだ。
キンモクセイは我が家の庭に植わっていたけど、大きくなりすぎたため
管理を持て余し、止む無く切り倒してしまって、それを残念な気持ちで見ていた。
という記憶がある。
キンモクセイは縁起のいい木だし、秋を告げてくれる優しく甘い香りがするので
大好きな植物だったのに・・・
そんなことを思いながら、駐車場を抜け病棟まで戻ってきた。
病棟に入ると、壁も天井も真っ白で、清潔感があるのはもちろんなんだけど
なんとなく、気持ちが滅入ってくる。
エレベーターに乗り家族室のある階で降りる。
そのフロアには下の階とは違って、外来患者はいなくて、その代わりに
私と同じように、家族の誰かが手術をしていて、無事を祈っている人が
フロアを落ち着きなく歩き回っていた。
そして、娘の待つ家族待合室の前についた。
ドアをノックしてドアを開けた。
「ただいま。誰かきた?」と娘に聞いたけど
「誰も来てないよ」とのこと。
それから二人で、他愛のない話をしたり、話題がなくなると二人とも無口になって
空調の音だけが聞こえてきたり…
手術終了の予定時刻を少し過ぎたころ、
「明日もテストでしょ?猫たちのご飯もあるしあなたは家に戻りなさい」
と、私が言うと
「もう少しでお父さん、手術終わる時間だから、呼ばれるまで待ってるよ」
と娘が言った。
しかし…それから3時間経過しても、この部屋には誰も入ってくることはなかった。
娘は、この1時間前に「あまり遅くなると帰り道、危なくなるから」とそう言って無理やり
家に帰した。
再び一人でになった家族待合室で、誰かがこの部屋に来るのを待っていた。
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2023年04月09日
44歳 コンビニ prologue13
娘の希が家族待合室に到着した。
娘に少しの間、留守番を頼みその間にトイレと飲みのものと軽食を買いに
病院の近くにいあるコンビニへ向かった。
とは言っても、先日からの夫の入院・検査代に大きな出費があって、使えるお金は
それほど多くない。
私のパート先のネットカフェのお給料日もまだ先の話。
そして、今回の手術費用もどのくらいになるか、見当もつかない。
事前に調べた手術費用は冠動脈バイパス手術の手術費用は大体300−400万円。
だけど心臓弁置換手術を同時にするとるとなると、その費用も当然加算される…
一体いくらくらいの手術費用になるのか、入院費用もどのくらいになるのか、皆目見当がつかない
なので、本当に最低限のお金しか使うことができなかった。
結局私は、おにぎりを娘の分4つとお茶を2本。それと簡易式スマホの充電キッドを買って
娘の待つ家族待合室に戻ることにした。
44歳 合流 prologue12
一人で病室にいると、よくないことを色々と考えてしまって
そのたびに泣きそうになってしまっていた。
空調が効きすぎているためか、のどが渇く。
病院の近くにコンビニもあるし、病院の中にも売店も自販機もあるけど
私がここを離れたときに、看護師さんや医師がここを訪れたら…
そう思って、この何もない部屋で手術が無事に終わることを祈りながら、
順調に時間が過ぎるのを待つしかなかった。
何もない部屋に一人でいるのは、なんて心細いんだろう…
スマホの電池も心許なくなり、ネット検索やメールもあまりできなくなってきた。
のどの渇きだけじゃなく、おなかもすいてきた。
娘に来るときに何か買ってきてもらおう…そう思い娘にlineを送る。
でも、既読にならない・・・
どこか、地下街に入って電波が悪いのか、電車に乗ってて転寝をしているのか・・・
そう思っていると、娘から「病院についた、どこに行けばいい?」と連絡してきた。
「新棟の4階。家族室って書いてある部屋の前で待ってる」と返事を送った。
2023年04月08日
44歳 6時間 prologue11
夫が手術室に入って しばらくしてから私は看護師に家族室へ案内された。
そこはつい先日、新築増設された、この市民病院の医療の根幹ともいえる
真新しい病棟にあった。
そこには、6つの手術室にICU.HCU.CCUなどのたくさんの集中治療室を持つ
地域の医療の要の病院の中枢。
その病棟の一角にいくつかの家族待合室があった。
家族待合室へ案内され、その部屋に私は入った。
8畳ほどの真っ白で殺風景な部屋に長椅子が2つ置いてあった。
その椅子に座ると、看護師が話しかけてきた。
「この部屋は携帯電話の使用は大丈夫ですから。あと、こちらからの連絡があるまで外出などしないようにお願いします。」
そう言って、看護師は部屋を出ていった。
手術の予定は6時間。午後2時からの開始だから夜の8時には終わる予定。
午後4時には娘も病院に来る予定だから、1人で不安でいるのはほんの少しだけ。
でも、ホントはめちゃめちゃ不安で、退屈で…。
2023年04月04日
44歳 家族待合室 prologue10
午後1時半 病室にストレッチャーと数名の看護師
そして、担当の主治医が夫のいる病室に入ってきた。
夫は私に「行ってくるね」と言い、私の手をギュッと強く握りしめ
私も「がんばってね」とその手をギュッと強く握り返した。
この時、娘の希は学校へ登校していて見送りはできなかった。
夫がそれを望まなかったからだった。
「(中間)テストが終わったら、お母さんが待ってるから病院に来ればいい」と
前日に見舞いに来た娘に話していた。
病室に残された私に看護師の一人が
「14時から手術が始まりますから、そのころまた迎えに来るので待合室へご案内します。」
と話しかけてきた。
14時少し前に、看護師が一人病室へ入ってきた。
その手には一枚の紙が。
その紙は「手術の同意書」だった。
その同意書には、 輸血 のこと、 人工心肺 を使用する旨の同意が求められていた。
私は怖くなったけど、夫がこれからもずっと生きていけることを願い
手術をすることを選んだことを尊重した。
同意書へサインし、看護師に手渡すと看護師は「では、待合室へ案内します」と言い
私を家族待合室へ案内した。
2023年04月02日
44歳 14時から prologue9
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すべての検査を終え、とうとう再入院の日がやってきました。
翌日には6時間の手術が待っています。
私よりも緊張しているはずの夫ですが、思いのほか落ち着いていて
夫を動揺させないよう、私はものすごく気をつかいました。
主治医の話で、当初冠動脈の手術だけだったのを弁置換手術までするかもしれないなんて…
もし、弁置換手術で、人工弁を使うことになったりしたら、一生危険な薬を飲まなきゃいけなくなるし
もう、これまでの生活ができなきなるということになる…
夫の大好物の納豆だって食べれなくなる。
どうしてこんなことになったの?
病気の原因が私にはわかりませんでした。
ただ、その一因として、私の責任も確実にあったのだと思うと心が苦しくなりました。
私にできることは、弁置換手術だけは せめて機械弁だけは入れないでほしいと祈るだけでした。
ワルファリンは現在、抗凝固薬として医療に使われていますが、
もともとはねずみ駆除のために開発された殺鼠剤(さっそざい)です。
ワーファリンを食べさせることで、ねずみに内出血を起こさせ、殺してしまえるという薬。
もちろん、ねずみ駆除の薬剤にも多く使われています 。
こんな危険な薬を、血栓ができにくいようためだからだからと言って、生涯飲まなきゃいけないなんて
あまりにもリスクがありすぎです。
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すべての検査を終え、とうとう再入院の日がやってきました。
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私よりも緊張しているはずの夫ですが、思いのほか落ち着いていて
夫を動揺させないよう、私はものすごく気をつかいました。
主治医の話で、当初冠動脈の手術だけだったのを弁置換手術までするかもしれないなんて…
もし、弁置換手術で、人工弁を使うことになったりしたら、一生危険な薬を飲まなきゃいけなくなるし
もう、これまでの生活ができなきなるということになる…
夫の大好物の納豆だって食べれなくなる。
どうしてこんなことになったの?
病気の原因が私にはわかりませんでした。
ただ、その一因として、私の責任も確実にあったのだと思うと心が苦しくなりました。
私にできることは、弁置換手術だけは せめて機械弁だけは入れないでほしいと祈るだけでした。
ワルファリンは現在、抗凝固薬として医療に使われていますが、
もともとはねずみ駆除のために開発された殺鼠剤(さっそざい)です。
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もちろん、ねずみ駆除の薬剤にも多く使われています 。
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あまりにもリスクがありすぎです。
44歳 手術前日 prologue8
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心臓弁置換手術までする可能性が出てきて、私は本当に怖くなりました。
ちゃんと元気になれるの?
ちゃんと日常の生活ができるようになるのか?
本当に無事に退院ができるのか?
いくら数多くの手術をこなしてきて、いくら優秀なお医者様だとしても
心臓冠動脈バイパス手術と心臓弁置換手術を同時にする・・・なんて
B-Jならそれほど難しい手術じゃないんだと思うけど、B-Jなんていないし…
もしいたとしても、彼に支払う莫大な依頼料なんてないし…
私が心配しているにもかかわらず、夫は…
きっと、私を動揺させないよう、いつも通り振舞っていたように思いました。
こんな時にまで、私に気をつかうなんて…
それじゃ、私も弱音なんて吐けないじゃない!
誰かに、弱音を吐いて気持ちを共感してほしくなりました。
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きっと、私を動揺させないよう、いつも通り振舞っていたように思いました。
こんな時にまで、私に気をつかうなんて…
それじゃ、私も弱音なんて吐けないじゃない!
誰かに、弱音を吐いて気持ちを共感してほしくなりました。
2023年04月01日
44歳 再入院 prologue7
翌日を手術にひかえ、夫は再び入院した。
私は怖くて怖くて、夫のそばから離れられずずっと夫の手を握っていた。
その時にはまた腕に点滴のチューブがつながれていて、そしてその下には
前回のカテーテル検査の際についた痣が薄くなっていいたけど、まだはっきりと残っていた。
その時、主治医の先生が病室を訪ねてこられ、
「心臓弁の形成術の時うまくいかないときは心臓弁置換手術に切り替えることになる んですが
弁には2種類あり、それぞれの特徴としては
機械弁は高性能で耐久性が高い(30年~一生涯)ため、交換などの手術を行う必要が低く、
若い患者さん(60歳未満)に適しているということ
リスクとしては、機械弁はどうしても血栓ができやすくなるため、
ワーファリン という血液を サラサラにする薬を生涯飲み続けなければいけないということ 。
そしてその 薬の特徴 は、血液がサラサラになることから、 一度出血をするとなかなか止血できない ということを告げられました。
そして生体弁は、豚や牛の生体組織から作られた心臓弁を使っているというもので、
食事制限など必要とせず、その代わりに高機能ではあるけど、
機械弁に比べ耐久性が弱く(10~15年)若い患者さん(60歳未満)にはあまり適していないということ。
ただ、 血栓 などが付きにくいため、 ワーファリン という 血栓ができないようにする薬を必要としないこと
生体弁のリスクは、 生体弁の劣化が起きた場合には再度手術が必要になるということ
機械弁と生体弁があり機械弁にしますか?生体の心臓弁にしますか?」と聞いてこられました。
そう主治医に告げられ「少し考えさせてください」と夫は言いました。
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2023年03月31日
44歳 初秋 prologue6
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夫の手術の日が10月のはじめのとある日に決まりました。
手術の予定時刻は6時間。
成功率は当初の97%より下がって78%だと…医師から言われました。
大規模な手術になるため、医大病院から部長先生の応援があると言われ
そんなに大変な手術になるんだ…と怖くなりました。
夫は、今から心配しても仕方ない。大丈夫!絶対にうまくいくよ!と
私の心配もなんのその、いつも通り散歩をしたり入院準備をしていました。
そして、入院する前日 「手術したら当分無理になるから…」と夜、私のベッドにもぐりこんできて…
「胸、苦しくならない?大丈夫なの?」と私が尋ねると、「大丈夫。そうなったら途中でやめるから」と
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夫の手術の日が10月のはじめのとある日に決まりました。
手術の予定時刻は6時間。
成功率は当初の97%より下がって78%だと…医師から言われました。
大規模な手術になるため、医大病院から部長先生の応援があると言われ
そんなに大変な手術になるんだ…と怖くなりました。
夫は、今から心配しても仕方ない。大丈夫!絶対にうまくいくよ!と
私の心配もなんのその、いつも通り散歩をしたり入院準備をしていました。
そして、入院する前日 「手術したら当分無理になるから…」と夜、私のベッドにもぐりこんできて…
「胸、苦しくならない?大丈夫なの?」と私が尋ねると、「大丈夫。そうなったら途中でやめるから」と
2023年03月27日
44歳 遺伝? prologue5
夫は 心臓冠動脈バイパス術 をうける前、全身の精密検査をすることになった。
その結果、 心臓弁に隙間ができていて、血液が逆流している ようなので
程度によって は形成術 が必要になるかもという医師からの話だった。
同時に手術をすると、2度も3度も開胸手術しないで良いので
体にかかる負担を多少は軽くなるからと…
私は夫の体がそこまで悪くなっているとは、まったく予想していませんでした。
毎年会社で健康診断を受けていて、
要再検査って出ていてもちゃんと再検査を受けてもらっていたし…
運動不足にならないように、夫は 最低30分は歩いて 帰っていたし、
疲れているときや帰りが遅いときは、私が会社まで車で迎えに行っていたし…
野菜不足にならないように、 トマトやキャベツ、玉ねぎは毎食食事 に取り入れていたし・・・
もしかしたら、私が夫の健康管理を怠っていたから…
もしかしたら、私がもっとしっかりとしていたら、こんなにも悪くなっていなかったんじゃないの?
と、私は自分自身のことを責めていました。
夫の母と夫の姉に今回の手術のことを伝えに行くと
義母と義姉は
「お父さんも 心筋梗塞 と 弁膜症 で 心臓の手術 をしてるし…似てほしくないところばかり似て…」と
私を気遣ってか、そう話してくれました。
その言葉で、私は少しだけ気が楽になりました。
だけど、心配がなくなったわけではありません。
本当の闘いはこれからです。