● 干支…え〜っと…?
先日二十四節気の話題を取り上げましたが、 今回も暦のハナシをひとつ…
先日の節気の記事を投稿した後、 ふとしたきっかけである事に気付きました。 今年の干支の事です。 皆さん「今年の干支は?」と訊かれたら何と答えますか?
??そりゃ「寅」に決まってるでしょう!? …それは確かにそうなのですが、今回は「干支」について答えて頂きたいのです。 つまり十干・十二支の組み合わせです。 60年で一回りするという、アレです。 現在では通常「えと」と言われると、先ず「十二支」の事という前提になって居ますが、 「干支」と言うくらいですから、本来は「干」と「支」の組み合わせでなければなりません。
勿体振っても仕方ないので、答えをいいますと、 本年・令和四年の干支は「壬寅」(じんいん / みずのえとら)です。 この字面、古い暦を見る機会のある方なら馴染みがあるのではないでしょうか? 一般に「旧暦」と言う場合、それはわが国で最後に採用された太陰太陽暦である「天保暦」を指しますが、 これは正式には「天保壬寅元暦」といいます。 その名の通り、壬寅の年である1842(天保13)年に完成(使用開始は2年後の天保15年)した暦であり、 即ち、本年はこの天保暦の誕生年から丁度3順・180年が経ち4順目に入ったところに当たるワケです。
然も、改めて暦を見てみると、今月(1月)の干支も「壬寅」ではありませんか! ここまで来たら、日の干支も壬寅で揃えたいところですが… 本日(1/8)の干支は辛酉(しんゆう / かのととり)…次の壬寅は41日後(2/18)となります… と、いう事で、残念ながら今月中に壬寅の日を迎えることは叶わず…というのは新暦での話、 それこそ旧暦(新暦2/1 〜 3/2)や節月(立春〜啓蟄の前日迄)であれば、 年・月・日全ての干支(然も暦マニア?的にそれなりに意味のある)が揃うという、 そこそこ「レア」な現象にお目にかかれます!
まあ、それが何なんだ?と言われればそれだけの事でしかないのですが、 こんなご時勢ですから、ホンのちょっとでも明るい…かどうかは兎も角、 楽しめる要素があるのなら、いっそ楽しんで仕舞うのも良いと思いませんか…? って事で…