● 1年365日、毎日が何かの記念日! …なのですが…
既にお知らせした通り、 本ブログは今月より毎日 0:30 / 5:30 にそれぞれ当日のカレンダー(陰暦・節気・節句・暦注等)、当日の天気予報(気象庁提供の情報に基づく 東・名・阪 +1都市)をプログラムで投稿する様になったのですが、 「カレンダー」の元ネタとしている本ブログの母体サイトも情報をより充実させるべく、現在鋭意更新作業中で、近頃は日々の行事や記念日等について頻繁に調べる機会が多くなって居るところです。
さて、そんな中、9/24 の行事・記念日等について調べて(通常は先ず取っ掛かりとして「日本記念日協会」や Wikipedia の当該日の項目から探し始めます)いると、「清掃の日」なる文言を見つけました。 因みに、当方では記念日については記載に際し、制定者が必ずしも政府・自治体等でなくとも良いが、ある程度の「公共性がある事」を条件として選定して居ります…記載スペースも限られていますのでね。 尤も、初期には兎に角隙間を埋めようと、特に何もない日には何でもかんでも構わず記載していたので、 そこから外れるモノも結構混じって居ると思いますが…
また、公式な発表等でなくとも、最低限制定者とされるグループ・人物等の関わる媒体(プレスリリース・Webサイト等)でその記念日への言及等が確認出来なければ不採用、としています。
■ P.R.
閑話休題。で、次に取り敢えずその「清掃の日」の文言で検索を掛けてみるのですが、 引っかかるのは「○月×日は△の日」、「毎日が記念日」、「今日は○○の日」的なサイト・ブログ等ばかり、 やっぱり担当の官庁に直接行かないとな…等と思いつつ現在の実施元とされる環境省のサイトや、 2000年までの実施元であったとされる厚労省(当時は厚生省)のサイトでも、 「清掃の日」なる記念日については全く情報が見当たらないのです…
「仕方がない、これでは掲載は出来ないな…」と、それはそれでまあ良いのですが、 どうにも頭にモヤモヤした何かか残り気持ちが悪いのです… そこで、もう少し調査を進めてみる事にしました。
さて、Wikipedia の「9月24日 の「記念日・年中行事」の当該項目には、 この日から10月1日までの約1週間が「環境衛生週間」である旨の記載があります。 「環境〜」には別個項目があり、それによるとその10月1日は「浄化槽の日」(この項目もあったのですが、出典を明記しろと文句言われてます…)であるとの事。 この「浄化槽の日」は環境省と国土交通省(この日の制定者には旧建設省が含まれて居ます)のサイトでその文言を含む文書を見つける事が出来ました!(以下その例)
- ■ 環境省
- 「浄化槽の日」関連行事等について(令和元年9月24日)
https://www.env.go.jp/press/107200.html - ■ 国土交通省
- 報道発表資料 : 10月1日は「浄化槽の日」です!(平成29年9月26日)
https://www.mlit.go.jp/report/press/house05_hh_000680.html
一先ず10月1日 =「浄化槽の日」は確定の様です。 もう一息(?)で頭のモヤモヤが晴れそうですね…! ではもう一つのキーワード、「環境衛生週間」で検索を掛けてみましょう… すると、環境省のサイトで次の文書に当たりました。
- ■ 環境省(PDF)
- 各種月間等のバージョンアップについて(令和2年3月)
https://www.env.go.jp/press/files/jp/113692.pdf
その詳細については上掲資料に直接目を通して頂くとして、 この資料の「別紙」(3ページ〜)に「環境衛生週間」について次の様に書かれています。
「3R 推進月間」や「食品ロス削減月間」と統合、地域の活動を促進
要するに「環境衛生週間」というキャンペーンは(少なくとも公的には)既に消滅している、と云う事 !? と、なると、この週間は「清掃の日」を初日、浄化槽の日を最終日としているのですから、 それぞれの記念日も消滅…? 現に「清掃の日」の文言は担当官庁の文書に見つからず、 「浄化槽の日」も令和元年を最後に見られなくなって居るのです。 兎に角、一つだけ確かなのは、「 9月24日は『清掃の日』、その日から10月1日の『浄化槽の日』までの8日間は『環境衛生週間』」という情報は最早古くなって居り、更新の必要がある という事です。
今回、「清掃の日」なる記念日を切っ掛けに、 図らずも結構な web の旅をする破目になって仕舞いましたが… この手の調べ事をすると冒頭で言及した様なサイト・ブログばかりがトップ付近に並んで仕舞うのは、 正直困りモノですよね…どうもこれらのサイトは、Wikipedia や似たような趣旨のサイトの記事を無批判に取り入れ掲載しているケースが結構ある様で、 判で押した様に異句同音の文言が並んでいる事が多いのです。 …まあ、本ブログもその中の一つなワケで、あんまり偉そうな事は言えないのですが… 検索上位どころか、1ページ目にすら出て来ないような雑魚中の雑魚なので悪影響も少ないだけマシ…!?
兎に角、検索で上位に来たサイトだからといって、 商業・個人問わず、安易に、無批判に信用するのは考え物ですね。 それは勿論、本ブログも同様で、何かの典拠となる様なモノでは決してありません! …まあ、少なくとも当方ではなるべくリファレンスを掲載するよう努めて居りますので、 何か気になる事があったらそちらをあたる様にお願いします…!