この模型は、グリニッジ海軍博物館に保存されているオリジナルのシップヤード・モデル(船の建造時にその構造や外形を確認するために作成される模型)を元に、ルーク提督の旗艦として1692年のラ・オーグの海戦でトゥールヴィル提督率いるフランス艦隊と戦った、3等級艦(砲55/60門)としての姿を、完全武装の58門艦(下層砲列甲板に26門、主甲板に24門、艦尾楼に8門)1/90の縮尺で忠実に再現したものです。
当時の王室所有船として典型的な装飾を施されており、その装飾は、有名なアドミラル・プリンスの装飾を若干小規模にして再現したものです。ネプチューンは、当時の他の船と同様、その生涯において数度の大改装を受けていますが、その過程で、スプリットスル・マストが廃止されて、バウスプリットにジブ・ブームが追加され、バンプキン・ブームとトゲルン・マストが加えられました。この時代の完全な装飾を施された最後の英国艦船の1隻です。
イングランド海軍では、オランダ艦隊との海戦の経験から、1600年代の終わりまでに、武装の程度によって商船と軍艦を区別するようになっていました(それ以前には商船と軍艦は区別されていませんでした)。
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