2013年05月10日
ゲオホールディングス決算書流し読み
投稿者 株式トレーダーM
さて今日の数多くある決算発表から選んだ会社は2681 ゲオです
お亡くなりになった創業者の息子が経営権を奪回しましたが、その後の経営力を注目
していましたが、残念ながら卓越した経営力をお持ちの方とは現時点ではお世辞にも
いえそうもありません。
まず決算内容を見てみましょう
平成24年3月期 売上 2582億円(+2%) 営業利益 183億円(+29.9%)
平成25年3月期 売上 2593億円(+0.4%) 営業利益 159億円(-12.8%)
平成26年3月期 売上 2630億円(+1.4%) 営業利益 107億円(-33%) (注1)
(注1)平成26年3月期は会社予想
さてまずは一番大事な 営業キャッシュフローを見てみましょう。
24年3月期252億円
25年3月期114億円
138億円の営業キャッシュフローの減少になります。
いつものように原因を探るためキャッシュフロー計算書に目を通してみます。
一番営業キャッシュフロー低下で大きいのは法人税等の支払いによる減少なので、
その上の小計に目を移します。
ずーと上から順番に目を通していきますと・・・
気になるのは棚卸し資産の増加によって28.8億円、キャッシュフローが低下して
います。あとは問題ありません。
売上げがほぼ横ばいなのに、在庫を28.8億円も増やしているようでは、厳しいいい
方かもしれませんが、マネージメント能力を・・・・・とこれ以上はいいません。
まだ若い経営者なのでもう少し時間をかけてみてあげましょう!
さて今度はバランスシートと損益計算書を見てみましょう。
バランスシートをみると資産は在庫以外は問題なし。バランスシートの右側に目
を移すと毎年コツコツ借金を返済していますね。これはすばらしいです。
そのおかげで自己資本比率が39.6%から46.9%に跳ね上がりました。
それ以外は問題なし
さて今度は損益計算書ですが、売上総利益はあまりかわらないのに、販売費及び
一般管理費が29億円も増えています。これでは当然利益が減るはずです。
販売費及び一般管理費増加の原因ですが、決算短信には私は見つけることができ
ませんでした。しばらく後に出る有価証券報告書による詳細分析が必要かもしれま
せん。その他損益計算書は気になる点はなし。
以上まとめてみると、前期(平成25年3月期)は約23億円営業利益が減少し、原因
は販売費及び一般管理費増加による影響がほとんどであり、在庫の増加による営業
キャッシュフロー減少も今後注意深く見ていく必要がある。
さてそれ以上に深刻な問題がゲオには迫っていると思います。それはなにか
というと消費税が8%になったときの対応です。
ゲオは旧作100円(地域によっては80円・50円のところもあるそうです)が売りですが
いままで消費税5%分は100円に含まれていました。
3%上がった時どうするのか?3%分だけお客様に負担してもらって旧作103円
にするのか、それとも旧作100円のまま据え置き消費税増加分はゲオが負担す
るのか?それによってゲオの利益が変わってきます。
もっとはやく100円ショップのように外税にしておくべきでしたね。
今回の消費税増税にあわせてすべて外税にして旧作108円にすることもできます。
売り上げは落ちるとは思いますが、長い目でみればわかりやすいですね。
その後すぐに消費税10%が控えていますから、外税にいておいたほうがその後
値上げがしやすいとは思います。
いまゲオの株主ではありませんが応援したい会社ではあります。
やっぱり2代目は・・・
といわれないように、卓越したマネージメント力を見せ付けてもらいたいものです。
参考資料
平成25年3月期ゲオホールディングス決算短信(平成25年5月9日発表)
クリックしていただくと順位が上がり、励みになります。
さて今日の数多くある決算発表から選んだ会社は2681 ゲオです
お亡くなりになった創業者の息子が経営権を奪回しましたが、その後の経営力を注目
していましたが、残念ながら卓越した経営力をお持ちの方とは現時点ではお世辞にも
いえそうもありません。
まず決算内容を見てみましょう
平成24年3月期 売上 2582億円(+2%) 営業利益 183億円(+29.9%)
平成25年3月期 売上 2593億円(+0.4%) 営業利益 159億円(-12.8%)
平成26年3月期 売上 2630億円(+1.4%) 営業利益 107億円(-33%) (注1)
(注1)平成26年3月期は会社予想
さてまずは一番大事な 営業キャッシュフローを見てみましょう。
24年3月期252億円
25年3月期114億円
138億円の営業キャッシュフローの減少になります。
いつものように原因を探るためキャッシュフロー計算書に目を通してみます。
一番営業キャッシュフロー低下で大きいのは法人税等の支払いによる減少なので、
その上の小計に目を移します。
ずーと上から順番に目を通していきますと・・・
気になるのは棚卸し資産の増加によって28.8億円、キャッシュフローが低下して
います。あとは問題ありません。
売上げがほぼ横ばいなのに、在庫を28.8億円も増やしているようでは、厳しいいい
方かもしれませんが、マネージメント能力を・・・・・とこれ以上はいいません。
まだ若い経営者なのでもう少し時間をかけてみてあげましょう!
さて今度はバランスシートと損益計算書を見てみましょう。
バランスシートをみると資産は在庫以外は問題なし。バランスシートの右側に目
を移すと毎年コツコツ借金を返済していますね。これはすばらしいです。
そのおかげで自己資本比率が39.6%から46.9%に跳ね上がりました。
それ以外は問題なし
さて今度は損益計算書ですが、売上総利益はあまりかわらないのに、販売費及び
一般管理費が29億円も増えています。これでは当然利益が減るはずです。
販売費及び一般管理費増加の原因ですが、決算短信には私は見つけることができ
ませんでした。しばらく後に出る有価証券報告書による詳細分析が必要かもしれま
せん。その他損益計算書は気になる点はなし。
以上まとめてみると、前期(平成25年3月期)は約23億円営業利益が減少し、原因
は販売費及び一般管理費増加による影響がほとんどであり、在庫の増加による営業
キャッシュフロー減少も今後注意深く見ていく必要がある。
さてそれ以上に深刻な問題がゲオには迫っていると思います。それはなにか
というと消費税が8%になったときの対応です。
ゲオは旧作100円(地域によっては80円・50円のところもあるそうです)が売りですが
いままで消費税5%分は100円に含まれていました。
3%上がった時どうするのか?3%分だけお客様に負担してもらって旧作103円
にするのか、それとも旧作100円のまま据え置き消費税増加分はゲオが負担す
るのか?それによってゲオの利益が変わってきます。
もっとはやく100円ショップのように外税にしておくべきでしたね。
今回の消費税増税にあわせてすべて外税にして旧作108円にすることもできます。
売り上げは落ちるとは思いますが、長い目でみればわかりやすいですね。
その後すぐに消費税10%が控えていますから、外税にいておいたほうがその後
値上げがしやすいとは思います。
いまゲオの株主ではありませんが応援したい会社ではあります。
やっぱり2代目は・・・
といわれないように、卓越したマネージメント力を見せ付けてもらいたいものです。
参考資料
平成25年3月期ゲオホールディングス決算短信(平成25年5月9日発表)
クリックしていただくと順位が上がり、励みになります。
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