rarausyaの辛口日記

辛坊治郎さん

辛坊さんと全盲のセーラーの岩本光弘さんが太平洋横断し、サンディエゴに向かうヨットが台風の影響と何らかの原因で船底に穴が開き、漂流と浸水した件で謝罪会見しました。

会見で辛坊さんは、「再チャレンジは口が裂けても言えない。」や、「「本当にご迷惑おかけしました。心から感謝しています。私たち２人を救助するために何百人もの海上自衛隊の皆さん、海上保安庁の皆さん。最後に救助してくださった（海自）岩国第７１航空隊の皆さんは『訓練でも経験したことがない』というような波の中、助けていただいたおかげで、無事に生きて家族の元に帰るという約束を果たすことができました。本当にありがとうございました」や、計画を振り返ってみてという問いに、「結果的にこうなった以上、問題はたくさんあったのだろうと思う。結果的にこれだけたくさんの方にご迷惑をかけることになってしまって、私たちの救助でたくさんの人手や大切な税金を使うということになり、そういう意味では反省しなければいけないことは、きりがないくらいあるだろうと思う。ただ、結果的にこうなってしまったので、無謀だったのだろうといわれれば、無謀だったとしか言いようがない」との事でした。

一般的に、山で遭難した場合、一般的に救助隊の日当や民間ヘリの費用は遭難者の負担になる。しかし、今回のケースは、隊員らの人件費や飛行艇の燃料費は税金から支払われる。

（以上、ニュースなどから抜粋）

ここから私の意見。

ジャーナリストとして財政再建の重要性を説いてきた辛坊さんは「コメンテーターとしての仕事も暫く休業する。」と反省されています。

私は関西在住で、毎朝、辛坊さんと森アナウンサーがやっている朝の情報番組の「すまたん！」を拝見しております。

森アナウンサーのやる気の無いようなのほほんとしたキャラと辛坊さんのやり取りは実に面白く、そして政治経済に詳しく私のような無知な者にもわかりやすい日本経済を話してくださっています。
今回は、「クジラかなにかがぶつかったかもしれない。」というように、偶発的におきた船底に穴が開くという恐ろしい状況と、経験豊富とはいえ、全盲の岩本さんとのコンビであのような恐ろしい状況の中、実に責任感とパートナーを死なせないという状況判断は間違っていないかと思います。

どんなにジャーナリストで普段は税金について糾弾しているとはいえ、結果的に国民の大切な税金を使ったとはいえ、それは間違いなんでしょうか？

私はそうは思いません。辛坊さんは間違っていないと思います。

もし皆さんなら、辛坊さんの立場ならどうしますか？

世間体を気にして救助を呼ばず、関係の無い（自分のジャーナリストとしての仕事）パートナーを抱えて、一緒に死ねますか？

勇気ある行動、自分の世間体を気にせず、救助を早めに呼んだ事は素晴らしい判断だと思います。
辛坊さんの性格上、自分がしたことは許せないと思います。

が、それ以上に立派な挑戦だと思うし、素晴らしい判断力を改めて見せていただきました。

岩本さんも、ご自分が目が見えないから相当不安だったと思いますし、自分が迷惑かけるんじゃないかと思われたと思います。

2人がやったことは決して税金の無駄遣いじゃなく、人々に感動を与える挑戦だったと思います。

辛坊さん、岩本さん。

また挑戦してください。

もしかしたら、心無い国民が非難、誹謗中傷するかもしれません。

が、私のように感じている夢と希望を与えていただいた国民がいることも忘れないでください。

今すぐには無理でしょうけど、本当にお二人が無事で何よりでした。

その救われた命を、また、辛坊さんはジャーナリストとして世の中に色々な知識を広めてください。

岩本さんは障害者の生きる希望として、またその優れたセーラー技術を世の中に広めてください。

がんばれ！辛坊さん！岩本さん！