操縦性抜群のキタサンブラック
しかし
スタンド前発走というのは
逃げ馬にとってはやはり鬼門なのでしょうか
稍オーバーペースといえるラップです
個人的には来年以降のペース予想に
反映させたい要素となりました
キタサンブラックは
無理に先手を奪ったわけでは無いですし
馬がかかっていたわけでも無いので
ここまでの流れは
武豊騎手もえがいていた通りだったのかも知れません
2〜3コーナーの中間
4F目でペースを落としにかかっています
しかし
その流れを大きく変えたこの直後のポジション争いにも
注目しなければなりません
1コーナーで番手のポジションを狙って
外からトーホウジャッカルが無理な切れ込みをします
ここで内目にいたワンアンドオンリーとトーホウジャッカルとに挟まれ
カレンミロティックがポジションを失い
大きく後退しました
その後もトーホウジャッカルとワンアンドオンリーの
激しいポジション争いはつづき
2コーナー手前5F目でキタサンブラックにも
ワンアンドオンリーが突つくかたちで絡むこととなります
武豊騎手にとってはこの5F目が誤算だったことでしょう
またもまれ弱いアンビシャスに乗っていた
横山典弘騎手にとっても誤算の出来事だったと思われます
2コーナ付近まで番手を激しく争っていたこの3頭は
結局14着15着16着に沈んでいます
武騎手はキタサンに6F目で息を入れ
3コーナーからジワジワとペースを上げるロングスパート戦へと持ち込み
後続勢(特に捲ってくる馬)になし崩しに脚を使わせています
キタサンは直線逃げ切り態勢に入りましたが
マリアライトとドゥラメンテにゴール直前でつかまり
惜しくも3着となりました
7F目からは武騎手も勝負に動いているので
やはり5F目でほんのもう少しでも息を整えられていたら
そう思わせるラップ展開でした
2着ドゥラメンテのデムーロ騎手も私は『巧いな〜』と思いました
3〜4コーナーで前との差を考えると捲って行きたいところですが
武騎手のペース配分を考えると
それではスタミナロスが大きくなります
結局デムーロ騎手はロス無く立ち回り
直線勝負に賭けました
直線少し行き場を無くしますが
それでも他馬とは違うのび脚を引き出し
2着へと持って来ました
勝ったマリアライトは強いとしか言いようがありません
小柄な牝馬には酷な56kgを背負い
3〜4コーナーでは一番大外を回ったにもかかわらず
キタサンを差し切ったわけですから
底力が本当に凄まじいと思いました
今後、上がりのかかる展開・馬場状態となりそうなレースに
マリアライトが出走していれば
馬券の軸におすすめします
タグ: 宝塚記念
『先行馬総崩れ』
だと思います
この日行われた阪神競馬場の芝のレースで
勝ち馬の4角ポジションはそれぞれ
2番手
2番手
3番手
2番手
7番手
阪神の馬場も内から乾くので
先行しないと勝てない馬場状態だったと言えます
また、ワンアンドオンリーはダービーで先行して勝ちましたし
トーホウジャッカルも菊花賞では4角2番手でした
積極的な競馬で結果を出した2頭です
馬の能力を信じて騎手が勝ちに行こうとしたおのおのの立ち回りが影響し合い
先行勢には厳しい流れとなりました
これぞ
『競』馬
といったところでしょうか
でも、それよりもトーホージャッカルの動きの方が影響があったということかな。
展開予想も中々難しいです。