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2015年10月22日

【思い出のマーニー】出演者・感想・完全ネタバレ(セリフ完全再現)

本日の映画紹介。
【思い出のマーニー】
思い出のマーニー.jpg

【出演者】
佐々木 杏奈:高月彩良
マーニー:有村架純(森山良子)
佐々木 頼子(杏奈の里親):松嶋菜々子
大岩 清正(叔父さん):寺島進
大岩セツ(叔母さん):根岸季衣
マーニーのばあや:吉行和子
久子:黒木瞳
彩香:杉咲花
山下医師:大泉洋
十一(といち):安田顕
美術教師:森崎博之
マーニーの母:甲斐田裕子
マーニーの父:戸次重幸
町内会役員:音尾琢真
信子:?
和彦(マーニーの夫):?
絵美里(マーニーの娘):?

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【感想】
ジブリ最高!!!
ストーリー最高!!!

感動的なお話ですよね〜
何でアニメなのに序盤と終盤の表情が、
あんなに変わっていく様を描けるのでしょう?
もう何も言わなくても良いですね。

ジブリに関しては人によって受け取り方が様々。
ネットなどではいろいろな論争もありますが、
語らずに受け取ってもらうものが映画です。
だからジブリは最高です。

米林監督はジブリでは2本の監督をしました。
1つはこの「思い出のマーニー」
もう1つが「借りぐらしのアリエッティ」
どちらもとても良い作品でした。
今はジブリを抜けましたが、
更なる作品を手がけて欲しい監督の1人です。


【あらすじ】(ネタバレあり)
「この世には目に見えない魔法の輪がある
 輪には内側と外側があって
 この人たちは内側の人間
 そして私は外側の人間
 でもそんなのはどうでもいいの・・・」

写生会で公園で絵を描いていた杏奈。
その絵を見せてもらおうと声をかける先生。
その時公園にいた幼稚園児が怪我をして、
先生は杏奈の絵を見ずに駆けつけて行った。

『私は私が嫌い・・・』

杏奈は喘息の発作が起こり倒れてしまった。
自宅で医者に診察してもらった杏奈。
杏奈の同級生たちが鞄を持って来てくれる。
対応したのは杏奈の母頼子。
頼子は同級生たちに聞いた。
「杏奈、皆さんと仲良くやってます?」
同級生たちは答えた。
「普通です。」

そのやり取りを家の中で聞いていた杏奈と医者。
医者は杏奈に言った。
「相変わらず心配性だね。お母さん。」
杏奈はそれに答えずつぶやく。
「お母さん・・・?」

診察を終えて医者は頼子と話した。
「あの子いつも普通の顔なんです・・・」
「感情を表に出さないって言うか、
 もっと表情がある子だったんですよ。」
「でも最近は分からなくなってしまって・・・」
「やっぱり血が繋がってないからなのかな・・・」
それを聞いていた医者は頼子に話した。
「例の病養の件考えたほうがいいですよ。」

数日後。
杏奈の体調を心配していた頼子は、
杏奈を空気の澄んだ叔母さんの家に、
しばらく療養しに行かすことにした。
札幌から電車に乗って釧路方面に電車は走った。
電車から降りると叔父さん叔母さんが迎えに来ていた。
叔父さんの運転する車に乗って家へ向かう。
しばらくして家に到着した杏奈が通されたのは、
以前叔母さんの娘が使っていた部屋。
今は独立して家には住んでいない娘の部屋。

荷物を開けた杏奈が見たのは、
『何のでもいいので、
 あった事を書いてください。頼子』
と書かれた手紙と沢山のハガキ。

部屋の窓を開けると、
そこは自然いっぱいの景色が広がっていた。
杏奈は机に座ってハガキを書いた。
「無事に着きました。とてもいいところです。
 叔父さん叔母さんもとても親切です。」
ハガキを出そうと、近所の郵便局へ無かった杏奈。
その帰りに海辺に立つ屋敷を見つけた。
『何だろう。あのお屋敷知っている気がする。』

干潮の時間で屋敷には歩いてたどり着いた。
『やっぱり誰もいないんだ。』
そう思った杏奈の記憶は遠のいていった。
気がつくと屋敷の前で寝ていた杏奈。
帰ろうとするが満潮となっていて帰られない。
そこを通りかかった十一がボートに乗せてくれた。
ボートに乗り帰る途中、
誰もいなかったはずの屋敷には明かりがついていた。

家に帰ると叔父さん叔母さんは言う。
「潮の満ち引きで景色ががらりと変わるでしょ?」
「月の力だよ。」
「ずっと外国の人が別荘として使っていたみたい。」
「それから何人か持ち主が代わって。」
「もう長く空家のままね。」

その夜、杏奈は夢を見た。
屋敷の中で金髪の女の子が髪をとかしていた。

次の日杏奈はスケッチに出かけた。
物静かな十一さんのボートに乗って、
ボートの上で湿っ地屋敷を描いた。

また次の日も杏奈はスケッチに出かけようとした。
そんな杏奈を呼び止めた叔母さん。
杏奈の1つと年上の信子の家に物を届けに・・・
信子の母と叔母さんは、明日の七夕祭りを、
一緒に出かけなさいと盛り上がった。
2人に浴衣を着せて行かせようとした。
「きっと似合うわよ。」

『似合うわけ無いじゃない。おせっかい・・・」

七夕祭り当日。
言われたままに信子と祭りに行った杏奈。
信子は杏奈に聞いた。
「どうしてこんな田舎に来たの?」
杏奈が答える前に友達と話し出す信子。

杏奈が短冊に書いた願い事。
『毎日普通に過ごせますように。』
それを信子は杏奈から奪い読み上げる。
「杏奈ちゃん普通って何?」
またもや答える前に信子は話し出す。
「杏奈ちゃんの目の色。」
「よく見ると凄く綺麗。」
「ちょっと青が入っていて・・・」
それに被せるように杏奈は言った。
「いい加減放っておいてよ。」
「太っちょブタ!」
信子は言った。
「普通の意味が分かったわ。」
「でも可愛そうに。普通のフリをしても無駄。」
「だってあんたは、
    あんたの通りに見えているんだから。」
そう言ったあとに、
仲直りをしようと歩み寄った信子。
その手を振りほどいて走り出す杏奈。

『私は私の通り・・・』

そして向かった先は屋敷の見える岸辺。
『私は私の通り。』
『醜くて、バカで、不機嫌で、不愉快で、
              だから私は私が嫌い。』
『だからみんな私を・・・』
小さい頃から一人ぼっちだった記憶を思い出し、
うつむいてしまう杏奈。

しばらく時間が過ぎた。
落ち着いた杏奈は家に帰ろうとした。
その時岸辺にボートがあるのを発見した。
杏奈はボートに乗り屋敷へと向かった。
初めて漕いだボートはうまく操作できずに、
屋敷のある岸辺に突っ込みそうになる。
その時・・・
「ロープをこっちに投げて。」
目の前には夢で見た金髪の女の子がいた。
杏奈は急いでロープを投げて、
それを受け取った女の子が杏奈を助けた。
「大丈夫?」
杏奈は驚いて言う。
「私の夢の中に出てきた子にそっくり。」
それに対して女の子は答えた。
「夢じゃないわ。」
「私どうしてもあなたと知り合いになりたいの。」
そう言って手を差し伸べる女の子。
杏奈は聞いた。
「私を見たことがあるの?」
女の子は答えた。
「ええ。しょっちゅう。」
その時屋敷の中から声が・・・

女の子は逃げるように杏奈を連れて、
岸辺まで送った。
そのボートの中で女の子は言う。
「あなたは私の大事な秘密よ。」
「誰にも話していないし、これからも話さない。」
「ねえお願い。約束して。」
それに答えるように杏奈も言った。
「私たちのことは秘密よ。永久に。」
そうして手を握り合った2人。

家に帰ると信子の母が家に来ていた。
杏奈が信子に言ったことに対してのクレーム。
それを柱の陰から聞いていた杏奈。
「不良なもんですか、あの子が・・・」
そんな叔母さんの言葉が聞こえ家に入ると、
叔母さんはいつものように温かく迎えてくれた。
「聞いてたのかい?気にするんじゃないよ。」

次の日の満潮の時間。
杏奈は再び岸辺に向かった。
そこにはボートを漕いで杏奈を迎えに来る女の子。
「乗って!ピクニックよ!」
日が暮れそうな夕方にピクニックと言う女の子。
女の子は杏奈にボートの漕ぎ方を教えてくれた。
そこで初めて女の子の名前を聞いた。
「言ってなかった?マーニー。」
「知っていると思ってた。」
「私あなたのことでいっぱい知りたいことがあるの。」
「でも少しずつ知っていきたい。」
「一晩で3つずつ質問するの。」
そういう決まりを作り早速質問するマーニー。
「あなたはなぜこの街にいるの?」
「私喘息なの。」
そう答えた杏奈。次は杏奈の番。
「あなたはあの屋敷に住んでいるの?」
マーニーは答える。
「2歳の時からずっとね。」
「ばあやと、ねえやと一緒にね。」
そしてマーニーの質問。
「おばちゃんって誰?」
杏奈は答えた。
「私の保護者よ。」
「私のことを厄介に思って、
         私をこっちによこしたの。」
続いて杏奈の質問。
「兄弟は何人?」
「私は一人っ子。」
マーニーは答えてから、質問する。
「大岩さんのとこの生活はどんなのなの?」
その質問を受けた杏奈は記憶が遠のいていた。

『思い出せない・・・』

気がつくと1人ボートに乗っていた。
「杏奈!」
遠くから走ってくるマーニー
「探したのよ。」
「あなた急にいなくなってしまうんだもの。」
杏奈は答えた。
「私どこにも行ってないわ。」
「ただあなたの質問に答えようとして・・・」

急に思いついたように、
屋敷に杏奈を連れて行くマーニー。
今日は屋敷でパーティーが開かれていた。
それに杏奈を参加させようとしたマーニー。
ドレスアップしたマーニーは、
杏奈の頭に、ばあやのショールを被せ、
屋敷の中に入れた。

マーニーのパパは杏奈を皆に紹介した。
杏奈は花の入ったかごを持ち、
ショールをかぶって参加した。
それを見た杏奈のママは言う。
「私にその花をいただけるかしら?」
「小さな魔女さん?」

沢山の客人のいるなかで注目を浴びる杏奈。
緊張をほぐそうと、杏奈にワインを渡すパパ。
遠くではマーニーが男の子とダンスをしていた。
何も知らない杏奈はワインを飲んで意識が飛んだ。

気がつくと屋敷の外のテーブルで寝ていた。
「目が覚めた?酔っ払いさん?」

マーニーと一緒に踊っていたのは幼馴染の和彦。
和彦にマーニーをとられた感じがして嫉妬する杏奈。
その表情に気付いてかマーニーは誘った。
「さあ、私たちも踊りましょ。」
そういうと杏奈の手をとり踊るマーニー。
綺麗な美声で歌を口ずさみながら・・・
そして言った。
「また私を探してね。」
「それから誰にも言わないでね。約束よ。」

気が付くと杏奈は夜の道に倒れていた。
通りかかった人に助けられて家に送られた。
片方の靴をなくして帰ったアンナ。
それでも優しく対応してくれる叔父さんと叔母さん。

マーニーに出ってから杏奈は笑顔が出るようになった。
おばさんは言った。
「思い出すわね。」
「頼子のところに杏奈ちゃんが来たときのことを。」
「一緒にいられなかった5年間を埋めるんだって。」
「でもあの心配性は・・・」
「何かあるたびに電話してきて。」
「頼子から送られてきた、
         あなたの写真がいっぱいあるのよ。」

その夕方、昼寝をしていた杏奈は思い出した。
『私のこと探してね。』
時計を見ると17時。
『私マーニーのことを忘れそうになるなんて。』
直ぐに杏奈は岸辺へと向かった。
しかしマーニーの姿はない。

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それから1週間マーニーは杏奈の前には現れなかった。
相変わらずに海岸でスケッチを続ける杏奈。
そこに1人の画家久子が歩み寄った。
杏奈の絵を見て久子は言った。
「その子、私の知っている子に良く似ている。」
「とても良い子だった。」
それを聞き杏奈は呟くように言う。
「とても良い子。でも1週間も会っていない。」
「私が忘れたから怒っているのかな?」
慰めるように久子は言った。
「友達ならちゃんと話せば大丈夫よ。」
そして、近々屋敷に人が入ると教えた久子。
それを聞いた杏奈は屋敷に向かった。

杏奈が屋敷に近づくと、
屋敷の住人になった彩香が声をかけた。
「あなたマーニー?」
驚いた杏奈は彩香のもとへ・・・
屋敷に招き入れてくれた彩香。
そこは一度入ったマーニーの部屋。
彩香は杏奈に聞いた。
「あなたマーニーよね?」
それに対して杏奈は聞き返す。
「あなたこそ、どうしてマーニーを知っているの?」
すると彩香は日記を取り出して言う。
「あなたの日記よ。」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
夕べはお寝巻きでボートに乗った。
夜の湿地と月がとても綺麗だった。
また生きたいな。

6月8日パーティー。
パパやママや沢山の友達が来てとても楽しかった。
サンルームから外へ出て花売りの子とダンスをした。
でもばあやが夕べのことで、
部屋へ閉じ込めてしまった。
これでしばらく夜中のボート乗りはできない。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

それを読んだ杏奈は彩香に言った。
「マーニーは私が作り上げたの。」
「空想の中の女の子。」
「でも、これはマーニーの日記だわ。」
「まるでここに住んでいたみたい。」
彩香は杏奈がマーニーではないことを知り落ち込んだ。

『ねえマーニー。あなた誰なの?』

数日後にいつものようにスケッチをする杏奈。
後ろから声をかけるマーニー。
「それ私?」
驚き声を上げてマーニーに抱きつく杏奈。
「マーニー。マーニー。」
杏奈から絵を取りマーニーは言う。
「なんて上手なの?」
「自分の絵を描いてもらったのは初めてよ。」
「嬉しいわ。」
そんな言葉を無視するように杏奈は言う。
「会いたかった。」
「心の中でずっと呼んでいたの。」
マーニーは答えた。
「私も。」
嬉しくなった杏奈は言う。
「私のお部屋に来てマーニー。」
マーニーは答えた。
「私はお屋敷の側から離れられないの。」
杏奈は諦めてマーニーに言った。
「分かった。マーニーの好きなところに行くよ。」

そうして2人は花を積み、きのこを積んだ。
「マーニーってきのこに詳しいのね?」
パパに教えられたきのこ獲りを自慢するマーニー。
そんなマーニーに杏奈は突然話した。
「あなたは恵まれた人。」
「私あなたなら良かった。」
「私、貰いっ子なの。」
「本当の両親は小さい頃に死んだの。」
「おばあちゃんも。」
「わざと死んだんじゃないって、
 分かっているけど、時々思うの。」
「許さない。私を独りぼっちにして・・・」
それを聞いたマーニーは言った。
「私はあなたがうらやましい。」
「あなたは貰いっ子で幸せだと思う。」
「もし自分が身寄りの無い子だったのなら。」
「そのときに幼女にしてくれたお父様お母様こそ、
     本当に親切な人なんじゃないのかしら?」
それを受けて杏奈は続けた。
「じゃあ凄い秘密を話すね。」
「本当の子供じゃない私を、
      今まで育ててくれて感謝しているわ。」
「でも見つけちゃったの私。」
「あの人たちお金をもらっているの。」
「手紙を見たの役所からの。」
「もし私が本当の子供だったら、
            そのお金は貰ってないわ。」
「本当の子供でないおかげで貰っているの。」
「それに、私に分からないようにして・・・」
マーニーは返した。
「でもそのことと、
   叔母様があなたを愛しているかは別よ。」
杏奈は言い返す。
「違うのよ。」
「あの人は私にばれるんじゃないかって、
       いつも心配そうな顔をしているの。」
「こんなこと気にする自分も嫌いだし。」
「私もう何も信じられなくなった。」

マーニーは静かに杏奈を抱きしめた。
「泣いてもいいよ杏奈。」
「私はあなたを愛しているわ。」
「今まで会ったどんな女の子よりも、
私はあなたが好き。」

そしてマーニーは自分の闇を話した。
「きのこ狩りをしていたのはずっと小さいとき。」
小さい頃から両親は家にいなく、
ばあやとねえやと暮らしていたこと。
それでもマーニーは、
「私は世界で一番恵まれた子だと思うわ。」
と杏奈に伝えた。

「ねえ杏奈。いつまでも私の友達でいてくれる?」
杏奈は答えた。
「いつまでも友達だよ。」

それからマーニーはばあやの話をした。
厳しいばあやにいじめられていて、
サイロに連れて行かれそうになったと・・・
そんなマーニーの話を聞いて杏奈は言った。
「そんなひどい話聞いたこと無いわ。」
「ねえやもばあやも、
         雷に打たれて死ねばいいのに。」
マーニーは杏奈に言った。
「私あなたなら良かった。」
それを聞いて杏奈は言った。
「かわいそうなマーニー。」
「私もマーニーのことが一番好きだよ。」
「今まで会った誰よりも。」
「なんか、私たち入れ替わっちゃたみたい。」

そして杏奈はマーニーに提案した。
「ねえサイロに行こう。」
「お化けなんか出るってうそだよ。」
「ちゃんと確かめに行こうよ。」
杏奈はマーニーの手を引き歩いた。
「大丈夫?マーニー?」

「あなたと一緒ならきっと大丈夫だわ。」
「和彦・・・」
そう言うとマーニーは突然1人サイロへ歩き出した。
そこへ通りかかった彩香。
「見つけたのよ。日記の続きよ。」
少し目を離すと既にマーニーの姿は無かった。

急いでサイロへとむかう杏奈。
サイロの中はとても薄暗い、
「誰?誰か煎るの?」
それはマーニーの声だった。
杏奈がマーニーに近づくと、
「和彦。怖い。」
そう言って杏奈に抱きつくマーニー。
杏奈は言った。
「私は安和よ。しっかりして。」
その声で杏奈に気付くマーニー。

サイロにぶつかる風が地響きに聞こえる。
おびえるマーニー。
杏奈はマーニーを抱きしめた。
「よく頑張ったよ。マーニー・・・」

気がつくと夢を見ていた杏奈。
それは小さい頃に、
自分に子守唄を歌ってくれた祖母の姿。
次に見たのはマーニーを、
サイロに迎えに来る和彦の姿。

目を覚ますとそこにマーニーの姿は無かった。
「マーニー。」
杏奈は叫びながら屋敷へと向かって走り出した。

『マーニー。私を置いていってしまった。』
『あなたまで私を。』

一方で彩香は1人日記の続きを読んでいた。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
和彦が私をサイロに連れて行こうとしている。
私は絶対に行かない。
あの人があのことで、
私をからかうのを辞めてくれればいいのに・・・
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
その日記を見て彩香はサイロへと向かった。
サイロへの道で、倒れている杏奈を見つけた。

「ひどいよ・・・」
そうつぶやき続ける杏奈。
杏奈は雨の中で倒れ高熱をあげていた。
杏奈は夢の中でもマーニーを探し続けていた。
「マーニー。ひどいよ。」
「絶対に許せない。私を置いて黙って帰るなんて。」

夢の中でマーニーは答えた。
「杏奈。大好きな杏奈。」
夢の中のマーニーに問い掛ける杏奈。
「どうして私を置いて行ってしまったの?」
「どうして私を裏切ったの?」
マーニーは答えた。
「そんなつもりは無かったの。」
「だってあの時、
    あなたはあそこにいなかったんですもの。」
「私もうここからいなくならなければいけない。」
「あなたにさようならしなければならないの。」
「だからお願い。」
「許してくれるって言って。杏奈・・・」
杏奈はその言葉に答えるように言う。
「もちろんよ。許してあげる。」
「あなたが好きよ。マーニー。」
「決してあなたのことを忘れないわ。」
「永久に・・・」

雨が降り止み光が差した。
杏奈は熱が下がり元気になっていた。
そんな杏奈に会いに来た綾香は、
杏奈に日記の続きと一枚の絵を渡した。
湿っ地屋敷を書いた綺麗な絵。
その絵の裏には、
マーニーへ宛てて久子が書いたと記されていた。

杏奈と彩香は久子へ合いに行った。
久子に日記を見せて杏奈は言った。
「教えて下さいマーニーのこと。」

久子は幼いころマーニーと友達だったと話す。
ずっと両親にほっとかれていたマーニー。
もちろんお手伝いにもいじめられていた。
その後マーニーは札幌で和彦と結婚した。
和彦はマーニーを支えていた。
そして2人の間に絵美里が生まれた。
しかし数年後に和彦が病気で亡くなった。
マーニーはショック体調を崩して療養所へ入った。
絵美里は全寮制の学校に入れたことで、
マーニーとの間にすれ違いがいが生じた。
絵美里は家出をしてまもなく結婚をした。
絵美里も旦那との間に1人の子供が出来た。
しかしある日、事故でエミリと旦那は亡くなった。
絵美里の子はマーニーに引き取られた。
『この子には寂しい思いはさせない』
そう決心していたマーニーだが、
翌年にマーニーは体調を崩して亡くなった。
それは今から10年ほど前の話。

そして久子は言った。
「彼女寂しい人だったけど、
        いつも一生懸命生きていたわ。」
「幸せになろうと笑顔で前を見ていた。」
「あなたもマーニーに会ったのね。」

数日後。
頼子が札幌から杏奈を迎えに来た。
短い夏の杏奈の療養は終わりをむかえる。
その日も杏奈は彩香と遊んでいた。
「不思議ね〜。」
「マーニーが私たちを会あわせてくれたのね。」
それを聞いていた十一はつぶやいた。
「マーニー。」
「青い窓に閉じ込められた少女。」
「昔の話だ・・・」

すっかり元気になった杏奈。
マーニーに出会った事で、
頼子への対応は変わっていた。
頼子は杏奈に話し掛けた。
「あなたに話さなくてはならないことがあるの。」
「毎月自治体からお金をもらっているの。」
「これだけは本当。」
「お金を受け取っていても、いなくても、
 杏奈を思う気持ちは変わらないわ。」
それを聞いて杏奈は答えた。
「知ってた。」
「おばちゃんが話してくれたことが嬉しい。」

そして頼子は杏奈に一枚の写真を渡した。
それは湿っち屋敷の写真。
「杏奈がうちに来たときずっと握り締めたものよ。」
「施設の人が言っていたわ。」
「あなたのおばあさんの物だって。」
写真の後ろには
『私の大好きな家  マーニー』
と書かれていた。
それを見た杏奈のの目からは涙が溢れていた。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「そうやって一晩中、私はサイロにいたの。」
「私は怖くてたまらなかった。」
「そこへおじいちゃんが来たの。」
「よく頑張ったって、励ましてくれた。」
「私はそうやって沢山の怖いものを乗り越えてきたわ。」
「杏奈も大丈夫よ。」
「だって杏奈はたった一人の私の孫なんだから。」

そう言ってマーニーは、
自分のつけていた髪飾りを杏奈に就けた。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
幼きころに杏奈に話しかけたマーニーの姿が蘇る。
その髪飾りは今でもアンナの髪で輝いていた。
「おばあちゃん・・・」

杏奈が札幌へ帰る日。
杏奈は信子へ謝り、久子の元へ・・・
元気な杏奈の顔を見て久子は言った。
「なんだかとってもいいことがあった顔ね。」
笑顔いっぱいで杏奈は答えた。
「はい。私とっても幸せなんです。」
「あの・・・母です。」
そう言って頼子を久子へ紹介した杏奈。
今までおばちゃんと呼んでいた頼子を母と呼んで・・・
そして久子に別れを告げて言う。
「手紙を書きます。」
「素敵なお知らせがあるんです。」

それを聞いていた頼子は杏奈に聞いた。
「素敵なお知らせ?」
そんな頼子に対しても杏奈は笑顔で言う。
「後でゆっくり話すね・・・」

車から見えた十一と、
そのボートに乗った彩香に手を振って杏奈は言う。
「おじさん。サヤちゃんサヨウナラ〜」
そのボートの奥には湿っち屋敷が見えた。

杏奈には、いつもの青い窓から、
マーニーが手を振っているように見えた。

(終わり)

〜〜 関 連 商 品 〜〜


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