【歩いても歩いても】
【出演者】
横山良多:阿部寛
横山ゆかり(良多の妻):夏川結衣
片岡ちなみ(良多の姉):YOU
片岡信夫(ちなみの夫):高橋和也
横山あつし(ゆかりの連れ子):田中祥平
横山とし子(良多の母):樹木希林
横山恭平(良多の父):原田芳雄
片岡さつき(ちなみの娘):野本ほたる
片岡睦(ちなみの息子):林凌雅
小松健太郎(寿司屋店長):寺島進
加藤治子 - 西沢ふさ(横山家の隣人)
〜〜〜Sponsords Link〜〜〜
【感想】
田舎の実家。
そして親子の確執。
家族内の遠慮。
その風景がたんたんと描かれています。
どこか温かく、どこか寂しいストーリー。
それぞれの思いが綺麗に描かれています。
いつか聞いたラジオCMを思い出しました。
1年に1度の里帰り。
毎年欠かさず1年に1度は実家に帰る。
あんなに毎日一緒に過ごしたのに、
指で数えれるくらいしかもう会えない。
こんな内容のCMだったと思います。
確かに1年で1回の里帰りでも、
この年になると何回会えるか?
そんな深刻なことなんですよね〜
子供って本当に親不孝なんですよね!
でもそれを見守っているのが親。
どうしてあげることも出来ないけど、
ただ元気なことが親には幸せ。
本当にリアルな家の雰囲気が出てます。
とても良い作品だったと思いました。
家族を思い出したい方にはオススメです。
親の暖かみと自分の小ささがわかるでしょう。
【あらすじ】(ネタバレあり)
母とし子と姉ちなみは実家で料理をしていた。
父の恭平は田舎で小さな医院を営んでいる。
そんな実家に家族で帰る良多とゆかりとあつし。
良多を待つ、とし子はちなみと良多の話をする。
「人のお古をもらわなくても〜」
バツイチであるゆかりの話も・・・
両親の老後の面倒をどうするか、
そんな話をする良多とゆかり。
そしてゆかりが席を外したとき、
あつしに話しかける良多。
学校で飼っていたうさぎの話。
「何で死んだのに笑ったの?」
あつしは答えた。
「面白かったんだもん。」
「レナちゃんが、
みんなで手紙書こうって言うんだもん。」
「誰も読まないのに。」
一足先に実家についたちなみの夫と子供。
とし子は孫にデレデレとなっていた。
ゆかりはあつしに言った。
「今日だけでも良ちゃんって言うのやめて。」
そして良多にも言う。
「親子なんだから見栄張らなくても。」
良多は言う。
「親子だから、
失業中なんて口が裂けてもいえない。」
そしてようやく実家に着いた良多一家。
実家に集まった家族。
そこに恭平が帰ってきた。
知っているはずなのに良多に一言、
「来てたのか・・・」
そう言って診察室へ逃げ込む。
久しぶりに実家に帰った良多は気付く。
家に付けられた手すりの数々。
古くなって剥がれてきた風呂場のタイル。
年老いた両親を・・・
ゆかりはとし子とちなみと料理をしていた。
田舎の料理「とうもろこしの天ぷら」
その匂いに誘われて診察室から出てくる恭平。
そしてみんなで昼食。
寿司を頼んでいた。
届けに来た馴染みのすし屋店長。
寿司と同時に香典も持ってきた。
そして全員揃ってのご飯。
各々の昔話や、今の職業など・・・
嘘をつき仕事の話をする良多。
以前の職業、絵画の修復師の話。
信夫の仕事は車の販売員。
良多にパンフレットを見せて車を進める。
とし子は言う。
「子供の運転する車に乗るのが夢だった。」
とし子とゆかりとちなみは、
2階へ昔の写真を見に行く。
子供たち3人と信夫は庭でスイカ割り。
残された良多と恭平。
なかなか会話が出来ない2人。
そして恭平は再び診察室へ・・・
次第に仲良くなる子供3人。
女3人はニュースを見ながら話をしていた。
長男の話・・・
長男は子供を助けて海で亡くなった。
そして実家に引っ越してくるちなみの予定。
良多は仕事のカモフラージュの電話。
あつしは恭平のところへ・・・
ピアノの調律師になりたいという信夫。
そんなあつしに医者を勧める恭平。
「変なこと教えないで下さいよ。」
そう言って良多が話をさえぎった。
良多は家族ととし子と墓参りに行った。
良多はとし子にちなみの引越しについて聞いた。
とし子は言った。
「いまさら他人と住むのはね〜」
「それにあんた戻って来辛いでしょ。」
「お父さん死んだらでいいからさ〜」
良多は言った。
「俺に兄さんの変わりは出来ないからね。」
その帰り道。
黄色い蝶々を見つけた。
とし子は言った。
「冬になっても死ななかったモンシロチョウが、
黄色くなって帰ってくるんだって。」
「アレを見ると何か切なくてね〜」
誰から聞いたのと良多は聞くが、
ごまかすとし子。
そうして家に戻ると、香典をあげに人が・・・
長男が助けた子供。
とはいっても、もう25歳になっていた。
出版社でアルバイトしているそうだ。
毎年1回は足を運んでいるが、
年々体格はよくなり、だらしなくなっていた。
「あの時助けてもらえなければ、
今の僕はここにはいませんでした。」
「ジュンペイさんの分もしっかり生きますから。」
そう言い残して家を去った。
その後恭平は言う。
「あんなくだらん奴のために何で・・・」
「他に変わりはいくらだっていたのに・・・」
「あんなやつは生きてたって、
なんの役にも立たないよ。」
良多は言う。
「比べるなって言ってるんだ。」
「人の人生を・・・」
「彼だって精一杯頑張っているわけだしさ。」
「そりゃうまく行かないこともあると思うよ。」
「父さんみたいに上から、
くだるとかくだらないとか・・・」
恭平は言う。
「何向きになっているんだ。」
「お前には関係ないだろ。」
良多は返した。
「医者がそんなに偉いんですか?」
「兄さんだって、
生きてたら今頃どうなっていたか?」
「分かったもんじゃないですけどね・・・」
さえぎったのは信夫だった。
昼寝していた信夫が起きてきたのだ。
そしてちなみ一家は家に帰った。
残った良多一家。
恭平ととし子と夕食を食べた。
医者の恭平を褒めちぎるゆかり。
しかしそれを馬鹿にする、とし子と良多。
そして話は恭平のコレクションのレコード。
そして思い出の曲と言って、
とし子が持ってきたレコード。
なつかしの歌謡曲「ブルーライト・ヨコハマ」
俺は関係ないと言った恭平。
しかし2人の思い出の曲だった。
「誰にだってありますよ思い出の曲。」
良多にゆかりは伝えた。
その夜良多はとし子に言った。
「そろそろいいんじゃない?」
「呼ぶのやめようよ。」
「辛そうじゃない俺たちに会うの。」
とし子は言った。
「だから呼ぶのよ。」
「あの子のせいで、
ジュンペイは死んだんだから。」
「憎む相手がいないと余計辛いんだから。」
「あの子にだって、
年に1度辛い思いをしてもらったって、
罰は当たらないでしょ。」
「だから、来年も再来年もきてもらう。」
「あなただって、親になったら分かるわよ。」
そして良多に風呂を勧めるとし子。
とし子は寝巻きまで用意していた。
ゆかりは嫉妬していた。
自分は受け入れられていないと、
疎外感まで感じていた。
風呂に入ろうとした良多。
その時恭平が脱衣所に現れた。
「お前たまには電話して、
母さんに声だけでも聞かせてやれよ。」
そう言って後にしようとしたとき、
中から聞こえたあつしの声。
「良ちゃん熱くて入れない。」
良多とあつしがお風呂に入っているとき、
とし子はゆかりに着物をあげていた。
お風呂をあがった良多。
その時家の中に蝶々が入ってきた。
「ジュンペイよ!」
と言って蝶々を追いかける、とし子。
そんなはずないよと言いながら、
捕まえて外に逃がしてあげる良多。
そんな時、家に近所の家から電話が入った。
医者と言っても助けることが出来ない恭平。
救急車を呼び、近くの大きな病院へ・・・
どこか寂しそうな恭平の姿。
それを見ていた良多。
あつしはゆかりに聞いていた。
「さっき変だったねおばあちゃん。」
「もういないのに。」
ゆかりは答えた。
「死んでもいなくなるわけではないのよ。」
「パパもちゃんといるのよあつしの中に。」
「あつしの半分はパパで、
残りの半分はママで出来ているんだから。」
あつしは聞いた、
「良ちゃんは?」
ゆかりは答えた。
「これから入ってくるのよ。じわじわ〜って。」
「どうする良ちゃん入れてあげる?」
あつしは庭で夜空を見上げつぶやいた。
「僕は秋の運動会で、リレーの選手になりました。」
「今日黄色い蝶を見ました。」
「パパと軽井沢で捕まえたのと同じやつです。」
「僕は大きくなったら、
パパと同じ調律師になりたいです。」
「それが無理なら、お医者さんになりたいです。」
良多は自分の部屋にあった、
小さい頃の絵日記を見ていた。
翌朝良多と恭平はあつしを連れて海に行った。
プロ野球の話をする良多。
恭平は今はサッカーだと返す。
そのうち3人で見に行こうと・・・
そして家に帰ろうとする良多一家。
それを見送る恭平ととし子。
「歯医者はしっかり行くんだよ。」
「あと土日はしっかり休むんだよ。」
「もう若くないんだから。」
そんなやりとりをしてバスに乗り込む良多一家。
家への帰り道、恭平はとし子に言う。
「次は正月か・・・」
バスの中で良多はゆかりに言った。
「次は正月か。」
「日帰りでいいだろ。」
「いつもこうなんだよな。」
「ちょっと間に合わないんだ・・・」
それから3年して父は亡くなった。
結局サッカーにはいけなかった。
母も父を追うようにして亡くなった。
結局車には一度も乗せてやれなかった。
あつしは大きくなり、
良多とゆかりの間には女の子が出来ていた。
そして両親の墓参り。
黄色い蝶々を見つける。
良多は娘に話す。
「黄色い蝶々はね、
冬になっても死ななかった白い蝶々が、
黄色くなって帰ってくるんだって。」
(終わり)
〜〜RIKUのメインブログ〜〜
・【アフィリエイトで稼ぐ】超初心者からの挑戦(リアルタイム)
〜〜RIKUのサブブログ〜〜
・「携帯・スマホゲーム」DORAKENを実際に攻略して・・・
・☆馬の気持ち☆
〜〜〜Sponsords Link〜〜〜
【このカテゴリーの最新記事】
- no image
- no image
- no image
- no image
- no image