【おっぱいバレー】
【出演者】
寺嶋美香子:綾瀬はるか
堀内健次(先生):青木崇高
平田育夫(バレー部):木村遼希
楠木靖男(バレー部):高橋賢人
杉浦健吾(バレー部):本庄正季
江口拓(バレー部):恵隆一郎
岩崎耕平(バレー部):吉原拓弥
城良樹(バレー部):橘義尋
城和樹(良樹の父):仲村トオル
竜王中コーチ:田口浩正
原田幸次郎(美香子の恩師):小林勝也
原田の妻(幸次郎の妻):市毛良枝
戸畑第三中学校の教頭:光石研
ナカイ先輩:石田卓也
寺嶋美香子(中学時代):大後寿々花
寺嶋美香子の元カレ:福士誠治
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【感想】
少しだけ何かが足りない・・・
性に対する探究心?
そんな時の青春時代?
作りたいものは分かるんですけど・・・
何かが足りないんですよね〜
感動なのか?コメディなのか?
どちらかを重点的に描いたほうが、
良かった気がするんです・・・
詰め込もうとしすぎたんですかね〜
笑いきれずに、感動しきれない感じでした。
バランスはいまいちでしたが、
綾瀬はるかさんは上手ですね〜
実際の天然がそのまま出てた気がします。
なんか弾き付けられる魅力があります。
すみません。
感想はこんなことしか書けませんでした・・・
【あらすじ】(ネタバレあり)
自転車を漕ぎながら手を上げ、
風を感じる戸畑三中の5人。
「ダメだこんなんじゃない。」
「時速80キロ以上じゃないと、
おっぱいの感触味わえないらしい。」
次に試したのは、改造した車イス。
ヘルメットをして坂道を下った。
猛スピードで坂を下りながら言う。
「コレがおっぱいの感触・・・」
本物ではないが始めて体験する感触。
幸せを感じると同時に、
ガードレールを突き破り崖へと落ちた・・・
数日後の朝礼中、
教頭の話を聞かずに雑談をする5人。
「時速60キロがAカップ。」
「時速80キロがBカップ。」
「そして時速100キロがCカップ。」
その朝礼で教頭は赴任して来た国語の先生、
寺嶋美香子を紹介した。
紹介を受け生徒に挨拶をする寺嶋。
国語教師の彼女は自分の好きな本を紹介した。
紹介したのは高村光太郎の詩集『道程』。
「私の大好きな『道程』です。」
「私はこの『道程』が大好きです。」
「『道程』の意味、
『道程』の素晴らしさに触れてください。」
男子生徒はザワザワと騒ぎ出した。
鼻血を出す男子生徒もでて、
更にザワつきは大きくなった。
朝礼が終わると教頭は寺嶋に、
「今後あまり刺激しないようにお願いしますよ。」
そういって、今後受け持つ部活を伝えた。
それは、男子バレー部であった。
「はい。頑張ります。」
何も知らずに快諾した寺嶋。
しかしバレー部は、おっぱいバカの5人。
何も知らず張り切る寺嶋に、
同僚の堀内は言った。
「あいつら練習したとこなんて、
見たこと無いですよ。」
「そもそも頑張るというやつに、
一番無縁な奴等なんですよ。」
それを聞いた寺嶋は返す。
「教師がそんな事言ってどうするんですか。」
「頑張るのを教えるのが私たちじゃないですか。」
翌日、部室に行った寺嶋。
クラッカーを鳴らして歓迎する5人。
「歓迎してくれるのは嬉しいけど、練習は?」
寺嶋に言われて準備運動をする5人。
寺嶋は言う。
「今日は女子と練習試合するから。」
「女子だし手加減してあげてね。」
それを聞いた5人は言った。
「無理です。無理です。」
「だって僕ら5人しかいませんから。」
と、そこに1年の城が声をかけてきた。
「バレー部に入りたいんですけど。」
「小学校からバレーやってたんですけど。」
タイミングよく6人が揃った。
寺嶋は予定通り練習試合を進めた。
しかし結果は・・・
女子相手に15対0の圧倒的な敗北。
唖然とする寺嶋。
落ち込む様子もない5人。
それを見た城は怒って言う。
「本当にバレー部なんですか?」
「Aクイックも出来ないんですか?」
真剣な城とは違い5人は、
「Aっていやらしいこと?」
呆れた城は言った。
「僕。辞めます。」
部室に戻った5人と寺嶋。
歓迎会の続きをしようとする5人。
その行動に更に呆れ寺嶋は言う。
「みんなバレーボールやりたくないの?」
すると5人は、
「バレーボールやったことないし・・・」
「僕たち入部以来、
バレーボールやらせてもらって無いんです。」
1つ上の先輩にナカイという怖い先輩がいて、
卒業するまで、ずっといびられていたと話した。
くだらないことを続けさせられたせいで、
周りからわ「バカ部」と呼ばれていた。
それからは体育館は使えなく、
コートも女子部に占領された。
こうして今があることを伝えると、
「バレーボールなんて忘れて、
みんなで楽しみましょうよ。」
と言って歓迎会の続きを始めようとする。
その話を聞いた寺嶋は言った。
「バカにされたまんまで悔しくないの?」
「試合で勝ってみたいとか、
そんな気持ち無いの?」
「なんで頑張りもしないで諦めてるのよ。」
「朝礼でも言ったでしょ。」
そう言って『道程』の一説を言う寺嶋。
「僕の前に道はない。」
「僕の後ろに道はできる。」
そして続けて寺嶋は言った。
「もしあなたたちが頑張るなら、
先生なんでもするから。」
5人はこの言葉に食いついた。
「何でも?ってことは・・・」
「分かりました。」
「先生は僕らが頑張るなら、
何でもしてくれるんですよね?」
「もし僕らが今度の大会で1勝したら・・・」
「先生のおっぱいを見せてください。」
「お願いしま〜す。」
寺嶋は焦って返す。
「そんな事できる訳無いじゃない。」
5人は寺嶋の反応を弄ぶように言う。
「ですよね・・・」
「先生ってそんなものですよね・・・」
「嘘つき・・・」
更に焦った寺嶋は言った。
「嘘なんてつかないわよ。」
「私は嘘はつかない。」
思惑通りの発言に、5人は喜んだ。
勝てないことを祈るも、
顧問として勝ちたい寺嶋。
その話を堀内にすると、堀内は言う。
「学校に知れたら大騒ぎになりますよ。」
「そもそも教師として間違ってますよ。」
寺嶋はそんなことは分かっていた。
「そんな約束無しで頑張らせなきゃダメだよね。」
「約束は無しって明日はっきり言います。」
翌日。
5人は強豪校へ視察に行った。
コートにはコーチの激が飛んでいた。
「お前ら命かけてやってるのか?」
「死ぬまで走って来い。」
そんな厳しい練習を見た5人は考えた。
「俺たちとは違うみたい。」
「とりあえず練習の邪魔をするって言うのは?」
早速バレーボールに穴を開けようと、
用具庫に忍び込んだ5人。
同時に体育館に入ってくる新体操部。
レオタードに目が行っている隙に、
直ぐに他校の先生に見つかった。
寺嶋のもとに電話が入り、
5人を引き取りに行った寺嶋。
部室に戻った5人に寺嶋は怒った。
しかし5人の反応は
「だって俺ら普通にやっても勝てないから・・・」
呆れた寺嶋は続けた。
「だからって相手の足ひっぱっていいの?」
「自分たちは努力もせず、
汗も流さず、死ぬ気で頑張りもせず、
私のおっぱいを見ようっていう根性な訳?」
「私に対して失礼じゃないの?」
「そんなに簡単に見れると思ったら大間違い。」
少し違う怒り方・・・
自分自身言ったことに疑問を持った寺嶋。
すると5人は素直に受け止め、
「寺嶋先生の言うとおりです。」
「僕ら卑怯でした。」
「せっかく先生が約束してくれたのに・・・」
「すみませんでした。」
「先生の言うとおり、
死ぬ気で頑張って、
今度の大会1勝して、
寺島先生のおっぱい見ます。」
「やるぞ!おっぱい見るぞ!」
何か違った感じで意欲がでた5人。
次の日から、
女子部の使うコートを占領して練習を始めた。
それを見た女子バレー部の顧問は、
「何を言ったか知りませんけど、
今更何をやらせたって無理なんですから。」
寺嶋は返した。
「無理なんてことは無いです。」
「彼らは本気で頑張り始めたんです。」
必死に練習を始めた5人。
寺嶋も監督としての勉強を始めた。
しかし5人では試合はできない。
そこで、寺嶋と育夫は城を再度誘いに行った。
家にいたのは城の父。
家の中には城の父が獲った、
バレーボールのトロフィーが並んでいた。
城の父は2人に聞いた。
「あいつ練習頑張ってますか?」
城がバレーボールをやっていると思っていた。
慌てた育夫は話を変えて聞いた。
「今日は城君のお父さんに、
バレーボールのことを、
色々教えてもらおうと思って。」
城の父親はアドバイスをしてから、
息子について話した。
「あいつバレーボール楽しんでますかね?」
「私が怪我でバレーボール諦めてから、
あいつきっと自分が続けることで、
私を喜ばせようとしてる。」
「そう思えるんですよ。」
家を出た育夫は4人にその話をした。
そして手分けをして城を探すことにした。
城を見つけた育夫は言った。
「また俺たちとバレーボールをやろう。」
しかし城は答える。
「俺バレーボールなんて興味ないですから。」
そう言って背を向けて歩き出す城。
城は公園に停められたバイクを見つけ、
仲間たちと悪ふざけでバイクを倒した。
そのバイクの持ち主はナカイ先輩。
城はナカイ先輩に捕まってしまう。
城を殴り続けるナカイ先輩の下へ行く5人。
「城は僕らの後輩です。」
「殴るなら僕等をお願いします。」
怒っている見境のないナカイ先輩は、
5人をボコボコにした。
気の済んだナカイ先輩が帰ると、
育夫は城に言った。
「城。一緒に・・・一緒に・・・
俺たちと一緒に・・・見よう!」
「おっぱいを・・・」
城は身を張って助けようとした5にんに感謝し、
バレーボール部への再入部を決めた。
「よろしくお願いします。」
寺嶋にそう言って頭を下げた城の目線は、
寺嶋の胸元を見ていた・・・
練習を続けた6人は、どんどん力を付けていく。
女子バレー部とのリベンジ戦でも勝ち、
明らかに数ヶ月前とは変わっていた。
そんな6人に、複雑な気持ちを抱く寺嶋。
頑張っている6人には勝ってほしいけど、
勝ったら自分が困る・・・
そしていよいよ、公式戦の当日。
ベンチで大戦校を待つ6人と寺嶋。
そこに審判が来て言う。
「棄権のため戸畑三中の不戦勝ととします。」
コートで飛び跳ねて喜ぶ6人。
控え室に戻ると、育夫は寺嶋に言った。
「先生。お願いします。」
同時に拍手を始めた5人。
それに対して寺嶋は返した。
「まだ勝ってないでしょう?」
6人は言い返した。
「勝ちは勝ちです。」
「戦わずして勝つと書いて不戦勝ですから。」
動揺した寺嶋は言った。
「それは、ずるいんじゃないかな〜。」
寺嶋の言葉に大ブーイングの6人。
更に慌てた寺嶋は続けた。
「私は不戦勝でいいのかってこと言いたいの。」
まったく動じない5人は聞き返す。
「どこがダメなんですか?」
しかし、城だけは違った。
「先生の言うとおり、
不戦勝で勝ったっていえるんですか?」
5人は城に反論した。
「勝ちは勝ちだって。」
「おっぱい見たくないのか?」
しかし城は頑なに言う。
「もっとすっきりした気持ちで見たいんです。」
「不戦勝とかじゃなくて、
先輩たちと一緒に戦って、
おっぱいを見たいんです。」
その城の言葉に賛同したのは育夫だった。
「そうだな。」
「ちゃんと勝たないと先生だって、
すっきりおっぱい見せれないよな。」
「ですよね?」
急にふられた寺嶋は答えた。
「そうよ!」
こうして一時的に難を逃れた寺嶋だった。
しかし、このあとに6人は気づく。
2回戦の相手は強豪校の竜王中。
それを知って頭を抱えた6人。
帰り道に寺嶋は落ち込む6人に言った。
「私は勝てる気するけどな。」
「一人ひとりの技術は向こうのほうが上だし、
チームの戦力としても向こうが上。」
「それは仕方ないよね。」
「練習してきた年月が違うんだから。」
「でもね、君たちは今成長しているの。」
「もの凄い勢いでね〜。」
「あると思うんだ〜そう言う力って。」
「2回戦まであと2週間。」
「今の君たちなら、
勝てるかもしれないって私は思う。」
「私のおっぱいを見るために頑張りなさい。」
その言葉を聞いた6人。
今までの落ち込みとは違い、
急激にテンションを上げるのだった。
数日後、寺嶋は元彼に会っていた。
お酒を飲んで昔を思い出していた寺嶋。
昔に働いていた中学校。
生徒たちと仲良くしており、
生徒たちと一緒にロックのコンサートに行った。
それが他の先生たちにバレて、
寺嶋が誘ったのかと問い詰められ。
違うと否定した寺嶋。
その事がきっかけで、生徒との間に溝が出来た。
寺嶋は急に学校に行きたくない、
そう元彼に言い出したのだった。
仕事に追われていた元彼は、
まともに話も聞くことも出来ず、
自然に2人は別れたのであった。
今回元彼は寺嶋と寄りを戻そうと誘っていた。
寺嶋も優しい言葉に流されて、
食事の後はそのままホテルに行った。
過去のような良い雰囲気の2人。
元彼が寺嶋の上着のボタンを外そうとした時、
寺嶋にはバレー部の6人の顔が浮かんだ。
「これは皆の夢なの!」
そう言って元彼を払いのけた寺嶋。
そのままホテルを後にした・・・
一方、真剣に練習を続ける6人のもとに、
ナカイ先輩が現れた。
なぜ真剣にやっているのかと事情を聞いた。
怯えて事情を説明した6人。
それを聞いたナカイ先輩は言う。
「おっぱいか〜。」
「いいセンコウだな〜。」
「お前ら。コレで負けたら男じゃねえぞ!」
そう言って喝を入れてくれたのだった。
しかしこの時、部室の外では、
女子バレー部がその話を聞いていた・・・
2か回戦までの練習に励む6人。
城の父親が所属していた実業団の力も借りて、
厳しい練習の毎日で過ごした。
大会前の最終合宿。
6人が寝ると寺嶋は同僚の堀内に、
自分の中学の話した。
中学時代は部活をやっていなかったと話し、
過去に1度だけやった万引きの話をする。
その万引きで警察に捕まり停学処分を受けた話。
停学は自宅謹慎ではなく、1週間の実習。
その時担当したのが原田先生。
原田先生は怒りもせず説教もしない。
忘れ物の本を読ませて感想文を書かせた。
寺嶋は、その本に落書きを続けた。
実習最後の日に読んだのが『道程』だった。
「僕の前に道は無い」
「僕の後ろに道は出来る。」
その時書いた感想文を、
勝手にコンクールに出した原田先生。
〜〜その時書いた感想文〜〜〜〜〜〜〜〜〜
人は前を向いて歩くとき、必ず顔を上げます。
万引きした私のように、
キョロキョロと店員さんの視線を気にし、
うつむいた顔では決してありません。
私も前を向いて歩きたい。
自分の道を作りたい。
私の道は必ず私の後ろにできるのだから。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
その感想文は市で賞を貰い、
長い間、市役所に掲載された。
掲載されている期間、
毎日のように市役所に通った寺嶋。
そんなある日、
掲載された感想文の前に佇む原田先生を見た。
寺嶋に気がついた原田先生は言った。
「お前、教師にでもなったらどうだ?」
「国語の教師。向いているかもしれんぞ。」
そんな思い出話をした寺嶋は、
続けて堀内に言った。
「自分が何になりたいかなんて、
考えたことなかったけど、
目の前に道が開けた気がしたんだよね。」
「だから一人前の教師になれたら、
原田先生のところに報告に行きたいなって・・・」
それを聞いて堀内は言った。
「行けばいいじゃないですか。」
しかしうつむいて寺嶋は答えた。
「いけないよ。」
「だって私はまだ・・・」
そんな寺嶋に堀内は言った。
「僕は寺嶋先生、良い先生だと思いますよ。」
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いよいよ大会間近となったある日。
バレー部の6人は、自分達の将来の話をした。
「良かったよなバレー部にいて。」
「受験とかもこの勢いでいけると思わない?」
「最後かもね?皆で何かできるの。」
「美香子のおかげかな?」
「最後に良い思い出、できそうじゃん。」
そして皆は個々を奮わせ言った。
「絶対勝って美香子のおっぱい見ようぜ。」
「美香子のおっぱい見ることが、恩返しだ。」
その頃、男子バレー部のやる気は、
ふしだらな動機によるものと噂が広まった。
その噂は先生たちにも広まって、
ついに校長室に呼ばれた寺嶋とバレー部6人。
教頭は寺嶋に聞いた。
「変な噂が広まってましてね。」
「地区大会で1勝したら胸を見せてくれると、
寺嶋先生が約束したから頑張っているんだと。」
「本当のことですか?」
寺嶋は動揺した。
「それは・・・」
その時、育夫は寺嶋の返事に被せて答えた。
「本当だけど、嘘です。」
「そんな約束するはず無いじゃないですか。」
「僕等がふざけて言っているだけです。」
この声は教頭には届かない。
「黙れ。今は寺嶋先生に聞いているんだ。」
そして寺嶋は答えた。
「私は・・・」
「私が約束しました。」
そう言うとバレー部に向かい言った。
「ごめんね。嘘はつきたくないの。」
それを聞いていた校長は言った。
「所詮、こいつらはこんなもんですよ・・・」
見下した言葉を聞いた寺嶋は反論した。
「彼らが頑張っていたのは本当です。」
しかし校長は反論を遮り、
「言い訳は結構。」
「これは大変な問題ですよ。」
教室に戻った寺嶋に女子バレー部は言う。
「私が友達に話しちゃったんです。」
「そしたらこんなに広まっちゃって。」
「でも、先生のした約束は、
間違っていると思います。」
寺嶋は責任をとり学校を辞めることになった・・・
寺嶋のいない中での大会当日。
その日、寺嶋は原田先生のお墓の前にいた。
寺嶋は原田先生の墓に向って言う。
「原田先生。」
「やっぱり私ダメでした。」
「また失敗しちゃいました。」
「こんな報告でごめんなさい。」
そんな寺嶋を見かけた、原田先生の妻が声をかけた。
担任ではなかったが、寺嶋のことを知っていた妻。
そして家に連れて行かれた寺嶋。
寺嶋は原田先生の妻に、
自分が先生になったことを伝えた。
すると原田先生の妻は言った。
「主人が聞いたらとっても喜ぶわ。」
「あなたが万引きをして停学になったときね、
毎朝あの本棚の前で、
『今日はどの本にしようかな』って悩んでたの。」
それを聞いた寺嶋は、
本棚にある『道程』を手にとり開いた。
そこには自分の書いた落書きが・・・
「コレって・・・」
「忘れ物じゃなかったんですか?」
そう言って他の本を開くと、
全ての本に自分の落書きがあった。
原田先生の妻は続けて話した。
「どうしたら力になれるんだろうって、
コレでいいのかな〜
ダメなのかな〜
間違っているのかな〜
って、毎日毎日。」
「主人はいつも生徒たちに、
道は目の前にあるんだってこと、
気付かせたいって言ってた。」
「じゃあ、今度はあなたが同じ事を、
あなたの生徒たちに、
気付かせてあげられたらいいわね。」
涙する寺嶋は、
「私の・・・生徒たち・・・」
そう言うと走り出した。
寺嶋のいないバレー部は圧倒的に押されていた。
一生懸命声を出して応援する堀内。
しかし1点も取れずに1セット目は負ける。
そこに現れた寺嶋。
6人を見て言った。
「こらっ!お前等!」
「誰が約束は無しだって言ったのよ!」
「私は言ってないぞ、そんな事。」
「私は戸畑三中をクビになったって、
あなたたちの先生なのよ。」
「私のおっぱいを見るために頑張りなさい。」
2セット目から6人の動きは変わった。
今までの劣勢は嘘のように点数を重ねた。
そして2セット目を奪取した戸畑三中。
喜んだ6人と同時に、
竜王中のコーチの声が響き渡る。
「バカヤロウ!」
「お前等全員メンバーチェンジや!」
「おい!1軍!」
今まで戦ってたのは2軍だったのである。
それでもめげない戸畑三中の6人。
「関係ないよ。」
「俺たちには美香子のおっぱいが、
賭かっているんだから。」
「絶対勝つ!」
「おっぱい!おっぱい!おっぱい!オー!」
そして第3セット目。
圧倒的な強さの竜王中の1軍。
それでも喰らいつく戸畑三中。
しかし結果は4対15。
試合終了の笛が鳴った・・・
体育館のベンチに座ったまま、
立ち上がることができない寺嶋。
歩み寄ったのは城の父。
寺嶋は変な約束をしたことを謝った。
「どうして謝るんですか?」
「知ってましたよ僕はそのこと。」
「目的なんて別にいいんですよ。」
「あいつら頑張ることの素晴らしさを、
身をもって知ったんだから。」
「早く行ってあげてくださいよ。」
「あいつら待ってますよ。」
背中を押され寺嶋は控え室へと向かった。
そこには泣き崩れるバレー部の6人。
寺嶋は6人に声をかけた。
「さあ、みんな立って。」
「みんな胸張って!」
「みんな本当に良く頑張ったよ。」
「みんなカッコ良かった。」
「最高だったよ。」
「ありがとう・・・ありがとうね。」
すると6人は立ち上がり寺嶋に抱きついた。
数日後。
正式に寺嶋は退職となった。
学校を去ろうとする寺嶋に堀内は声をかけた。
「これからどうするんですか?」
寺嶋は答えた。
「もちろん教師を続けるよ。」
「私にはコレしかないと思ったし、
いい教師になろうって決めた。」
寺嶋は最後にバレー部の部室へ足を運んだ。
誰もいない部室を眺めた。
寺嶋の顔は清清しかった。
そして下駄箱で靴を履こうとしたとき、
中には手紙が入っていた。
それはバレー部6人からの手紙だった。
駅のホームで、その手紙を読んだ寺嶋。
「あいつら・・・」
そう言って電車に乗りこんだ。
走る線路脇には男子バレー部が待っていた。
『ありがとう!おっぱい先生!』
と書いたダンボールを持って、
自分たちの胸にバレーボールを2個忍ばし、
電車を追って走るバレー部6人。
それを見て窓を開けた寺嶋は、
男子バレー部6人に手を振って言う。
「ありがとう。みんな!」
「元気でね〜。」
「いい男になれよ〜。」
「ありがとう!」
〜〜バレー部から寺嶋に書いた手紙〜〜〜〜
寺嶋先生へ
先生はどう思っているか分かりませんが、
僕たちはあの試合勝てなかったけど、
全然後悔していません。
だって負けたおかげで、
先生の胸に飛び込むこと出来ましたから。
負けた場合に備えて僕等、
エブーの胸に飛び込む練習をしていたので、
良い位置に飛び込めました。
最高の感触ありがとうございました。
男子バレー部一同より。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
(終わり)
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