おそらく、認識済みトークンの影響です。「ML」という原文が「ML」という訳文になっているので、結果的には、何も困らないんですけどね。困らないんですけど、驚きます。
認識済みトークンは、翻訳メモリの設定によって認識される要素です。以前は、「固定要素」とも呼ばれていました。ここで認識された要素は、QuickPlace 機能 (ショートカット キーは Ctrl+Alt+下矢印または Ctrl+,) で入力できます。 ワード数やマッチ率への影響は要検討ですが、入力時の負荷だけを考えれば、たくさん認識してくれた方が助かります。また、今回の原文の「ML」は全角ですが認識されてきました。全角が認識されるということにも、今さらながら驚きました。
プロジェクトの設定では、メモリのペナルティを以下のように設定していました。
最初に示したメモリの検索結果の図で、大きなプラス記号は「 複数の訳文によるペナルティ」、矢印が回っているような記号は「 テキスト置換によるペナルティ」がそれぞれ適用されたことを表しています。
認識済みトークンは自動的に置換されますが、「 テキスト置換によるペナルティ」を設定しておけば、置換が発生した場合にマッチ率が差し引かれます。どちらのペナルティもゼロに設定した場合は、以下のようなマッチになります。こうなると、もうなんだか意味がわかりません。
「 自動ローカリゼーションによるペナルティ」と「 テキスト置換によるペナルティ」は既定でゼロに設定されているので注意が必要です。私は、パッケージを開いたら、必ず自分でペナルティを設定するようにしています。
今回は以上です。とりとめのない記事ですみません (広告対策です)。次回は、Trados を同時に複数に立ち上げる話をしたいと思います。また、少し前に Xbench についての質問をいただいたので、Xbench についても何か書けたらと思っています。さらにさらに、 QA Distiller が無償になっていることを先日知ったので、こちらのツールも紹介できたらと考えています。ああ、でも、まだ確定申告してないしなぁ (>。<)
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