スーパーマリオラン(Super Mario Run)に見るスマホゲーの限界
配信開始から4日で全世界4000万ダウンロード!!
App Storeで最速ダウンロード数の記録を打ち立てました。
しかし一方で課金率は4%弱と予想を大幅に下回る結果と言えます。
株価は、5日連続で下落
一時前週比8%安まで下がりました。
これは「ポケモンGO」で任天堂への期待が膨らみあがり「スーパーマリオ」ブランドがそれを加速させたことへの結果が期待値を大きく下回ったのが原因だと思います。
そしてやはり、「課金スタイル」と「ゲーム性」です。
「課金スタイル」
ダウンロード自体は無料で、その場合は無料コースを遊べ、すべてのコースを遊ぶためには1200円かかります。
今の主流はゲームを無料で提供し、有利(強化、加速とう)にするアイテムやキャラなどを手に入れる時に課金するいわゆる「アイテム課金」が主流です。ですが、一部の重課金が問題になっていたりするので、任天堂のとった策は今後のビジネスプランになってゆくかも知れません。
お金が稼げなければゲームは作られていきません。1200円の数字は、
課金率は4%弱の数字は、ユーザーがこの流れに追いついていないだけなのか、そもそもスマホゲームにあっていないのかはこれからの課題になるでしょう。
課金ダウンロード後にお金がかからないとしても強気の設定に見えてきます。
なぜなら1000円単位の課金ダウンロードを行っているのは、「ドラゴンクエスト」「ファイナルファンタジー」シリーズなど、超メジャータイトルがほとんどだからです。それも「スーパーファミコン」「ファミコン」から完全移植に成功しているところから「30〜40代」のユーザーを取り込めるところが大きいです。
そこで「スーパーマリオラン」には、次に書きます「完全移植できなかったゲーム性」が問題になってきます。
「ゲーム性」
「ドラゴンクエスト」「ファイナルファンタジー」などのRPG(ロールプレイングゲーム)は、基本「読む」「選ぶ」「決定」の繰り返しです。そうなると操作性としても主にタップのみとなりますので「ゲーム性」を変更することなく、完全移植はもちろんのこと、ドット画像だった頃とは比べ物にならないほど、スマホ画面の方が断然に良いので「ゲーム性」はそのまま完全移植し「見た目」は大幅アップも可能です。
お話を戻しまして、「スーパーマリオ」と考えた時に開発者の考えとして当然最初は、横スクロールにこだわったと推察します。なにせ「ゲーム性」はそのままに「完全移植」こそ「スーパーマリオブランド」が守られるのですからね!!
そうなると当然バーチャルコントローラーで操作が必要です。
ですが「方向キーで走る(四方八方)」「ダッシュ(Bボタン)」「飛ぶ(Aボタン)」
この写真のボタンが画面に再現されて敵を「踏む」「避ける」ブロックを「壊す」「走る」・・・・・・
あのスマホの画面は大忙しです。
師走です。
「うん・・・これは無理」
「そうですね・・・完全移植は・・・」
「方向キー触りながらってキツくない?」
「走らせちゃいます??勝手に!!」
「あ・・それでいこー」
なぁんて声が聞こえてきそうです。
「スーパーマリオ」に「ラン」をつけて。縦画面に変えて。
そうです。結局はスマホゲームはスマホの中の操作性に縛られるので「完全移植」できないゲームは多々でてくるのです。
スマホで「完全移植」のスト?U・・・
はい!まず無理です。
昇龍拳はおろか波動拳もでません。
みんなカードゲームかタップゲームに姿を変えています。
ここがスマホゲームの限界だと思います。
任天堂の「ブランド」「プライド」「開発力」をもってしても
スマホの操作性の壁を越えられませんでした。
今後この価格でさえバッシングがある状況では
「無料」→「アイテム課金」の流れ以上のキャッシュフローはなかなか産まれないと思われますね。
そして任天堂は、スマホの限界をわたくしたちにわからせた後に、携帯&据え置きゲーム機として「NINTENDO SWITCH」を2017/03発売予定で用意しています。
純粋にスーパーマリオを楽しみたいなら据え置き機でってことです。
さすが任天堂!!
このままでは任天堂が市場を独占するぞ!!さぁ新たな「ジョブズ」でてこいやぁ〜
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