高橋しん
何につけてもトロい「ちせ」は大好きな「シュウジ」の彼女になりました。ぎこちなく交換日記から初々しく始まる彼らの恋は、ゆっくりだけど確実にお互いへの想いを深めていきます。その頃ちせたちの住む北海道の空に戦闘機が舞うようになっていました。友だちと街に出ていたシュウジは、その戦闘機をなぎ払って素早く飛ぶ物体を目にします。予感に突き動かされてそれを追っていったシュウジが見たものは、片腕が銃器と化したちせの姿だったのです。ちせは政府により身体を改造され、最終兵器へと変貌していました。
謎の敵とちせの監視をする政府から逃れようとするちせとシュウジでしたが、ちせは課せられた任務から逃げ出すことはできません。そんな状況でも恋をするちせとシュウジの2人がいじましくて泣けてきます。敵や政府の思惑なんていうのはどうでもいいことで、この作品はちせとジュウジのひたすらに相手を求める純粋な恋の話。もう女としてのまともな身体を持っていないちせが、シュウちゃんのこっこ(子ども)が欲しいよぉと言うシーンは涙なしには読めません。純粋な気持ちを取り戻したいときにおすすめの作品です。
作者:高橋しん
出版社:小学館
掲載誌:ビッグコミックスピリッツ
連載開始:2000年
巻数:全7巻+外伝1巻
タグ: 最終兵器彼女
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