なお、電子マネーとは、専用端末に一瞬タッチして処理が高速で終了する、無線通信でデータのやり取りをする「 非接触型」決済のことです。楽天ペイや PayPay のような QR コード決済とは違いますので注意してください。
電子マネーへの返金はどうなる?
私自身は、10年以上前からの惰性もあるのか、ずっと Edy をメインで利用しています。今回、私が経験した店舗側の対応で、これゃダメだなということがありましたので共有しようと思います。
私が某有名チェーン店で牛丼を食べて、支払いをEdyで行いました。ところが、店舗側の手違いで、割引クーポンが適用されていない旨を伝えたときのやりとりです。以下、Edyで支払いを終え、私がレシートを確認したところからです。客は私です。
客:「割引クーポンが適用されていないようだけど」
店:「失礼しました。払い戻し手続きいたします。すぐに Edy に支払額が戻ると思います。」
店員が、レジを操作して取り消し作業を始める(数分)。
店:「手続きが終わりました。すぐに手元の Edy に金額が戻ると思います」
私がオサイフケータイの表示を更新する。
客:「金額は戻ってしません。履歴も支払い済みのままです。」
店:「更新されるまで、 少し時間がかかります。 24時間以内に戻ると思います。」
さらに店員がレジを操作し、割引適用後の金額で再度支払い処理を要求する。
店:「割引金額に訂正いたしましたので、 もう一度Edy を読み取り機に かざしてください」
客:「ちょっと待ってください。それだと二重払いになりますよ。Edy でそのような処理(訂正処理)はできないはずです。」
店員が他の(上級)スタッフに、払い戻し後の再課金処理を確認する。
店:「確認いたしましたが、過去にもこのように Edy での払い戻し処理ができています。問題ありません。」
客:「何かの間違いだと思います。Edy でクレジットカードのような払い戻し作業はできないはずです。」
再度、店員が他の(上級)スタッフに、作業の確認をする。
店:「お客様には明日の今頃までには、今回のお金が戻ると思います。過去のお客様もそうでしたので間違いありません。」
客:「・・・・・」
再度、Edy で金額訂正後の支払いを求められる。
というやり取りでした。私は自分の知識にそれなりに自信はありましたが、あまりに店側が自信ありげでしたので何も言えませんでした。そのまま、店の要求通りに再度 Edy をかざすことに。
結局は店の行為は「 二重課金」になりました。
「Edy での支払いは取り消すことは出ない」という基本ルールを、何をもってわからせればよかったのか即座に判断できなかった私の甘さでもあります。
消費者のためのだまされないための教訓
「大原則として電子マネー決済の取消しはできない」
端折っていえば、電子マネー決済の取消を認めるとその処理が複雑になるので、電子マネーでは一度支払うとその支払いを キャンセルできません。この点がクレジットカードの処理と大きく違う点になります。
ただ、電子マネーといってもクレジットカード派生の「QUICPay」と「iD」は、支払い 当日中に限って支払いキャンセルが可能です。それ以外の「楽天Edy」、「交通系電子マネー(Suica など)」、「nanaco」、「WAON」などは、当日中であるないにかかわらず、取り消し処理そのものができません。つまり、Edy で支払った金額が取り消されてそのまま Edy に戻されるなんてことはありません。
私の二重払いは、翌日に現金にて払い戻してもらいましたが、同じ店舗まで出向く手間は大変面倒でした。
今回は金額が数千円近くありましたが、数十円から数百円なら泣き寝入りになったかもです。
別館の方で、実務的なことを少々まとめておこうと思います。
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