強力な議事録作成ツールとしてデビューした 「AutoMemo」 ですが、私にとっては、資格試験対策ツールになるという印象を強く持ちました。
プレゼンターが 「AutoMemo」 の機能の説明を行い、デモンストレーションをしていたのですが、私は最後まで「試験対策ツール」としての使い方が頭から離れませんでした。
「AutoMemo」 というのは、会議など人の会話、プレゼンをデジタル記録し、そのデータをテキスト化(文字起こし)してくれるツールです。Apple の siri や Amazon の alexa は話しかけると、言葉やアクションで返してくれますが、 「AutoMemo」 は単純にテキストデータをオウム返ししてくれる道具です。
受験生は 「AutoMemo」 とテキスト読み上げソフト「 かんたん!AITalk3 」を併用するのがベストだと感じています。
「 「AutoMemo」 」で文字起こし、「 かんたん!AITalk3 」でテキスト化というプロセスが行えます。 多くの講義は長々と話されます。自分が理解しマスターした個所はスキップしたいのが普通の受験生であるので、講義を2度聴きするのは、相応の無駄な時間を費やすことにもなります。 一方、何度でも聞きいておくべき箇所もあります。
以前は、ICレコーダーなどで録音し、ABリピートなどを利用して聞き返すようなことを、ビジネスマン受験生はやっていましたが、ABリピートの設定自体が面倒です。しかも、解除し忘れて満員電車に乗ってしまうというマヌケなこともよくやらかします。
そこで、「 「AutoMemo」 」と「 かんたん!AITalk3 」を活用します。
まず、 「AutoMemo」 で講義をテキスト化
「AutoMemo」 で講義をそのまま録音します。数式や図表メインの講義は、録音しても声や文字だけだとあまり理解は進みませんので、あまり有効ではないと思います。その点は注意です。 録音は、生の音を拾うのがベストですが、コロナが流行っている中、無理な話です。 PCスピーカーや、自宅のテレビ等のスピーカーの音をそのまま録音します。
なお、販売元のソースネクスト社は「 スピーカーの音では誤動作します 」みたいな保険をかけていますが、 実際かなりの安物スピーカーからの音声も正確に拾ってくれます。 開発者によると、変なスピーカー(想定していないスピーカー音)の場合、その音がノイズと判断されて、ノイズキャンセリング機能が働き、音をソフト的に拾わなくなることがあるそうです。 当方が試したところ、そのような事態には出くわしていませんが、道端の街宣活動さ中での講義などの場合、もしかしてノイズキャンセリングがききすぎるのかもしれません。
録音が終わったら、 「AutoMemo」 をWi-Fiにつないでテキスト化(スマホから指示することが必要)します。帰りの電車でも自宅のお風呂でも何でもいいので、くつろげる場所などでスマホから変換テキストを目でさっと読み流します。
誤変換が少なく、使えるレベルのテキストに変換されていたら、テキストファイルとしてコピーします。 新規テキストファイルを作成し、自分に必要なテキストだけをコピペします。文脈がつながらないような個所は、自分でテキスト打ちして全体としてまとめます。 作成ファイルは Dropbox などに保管し、デバイスをまたいで利用できるようにしておきます。
「 かんたん!AITalk3 」で音声化
次に、自前のPCから先ほどのテキストファイルにアクセスします。 「 かんたん!AITalk3 」を起動し、テキストを読み込ませます。 少し早口でしゃべらせて、そのまま理解できればOKです。
必要に応じて、キーワードなどに抑揚をつけて話させても大丈夫です。 音声保存をwavファイルで行います。
読み上げ話者は、誰でもいいですが、ファイルは一人の声だけだと、やっぱり飽きてきますのですべての話者について作成するのがオススメです。
wavファイルのままだと扱い辛いので、mp3形式に変換します。 lame で変換するのが手っ取り早いですが、面倒な場合は iTunes などにそのまま放り込んで、そのまま iPhone とシンクロするという手もあります。 Android スマホの場合は、そのまま wav が読み込めると思うので、データ容量さえ気にしなければそのまま使うのもありです。
SoundForge をお持ちの方は、バッチ処理すると最強です。私はこの方法で変換しています。
あとはひたすら聞くだけ
スマホに転送したら、あとはひたすらその音声を聞いて頭に入れるだけです。 おそらく、取り除けていない誤読などがあるはずなので、逐次 dropbox 保管したテキストファイルを、スマホで時間のある時に訂正していきます。
ある程度、校正がまとまったら、再度「 かんたん!AITalk3 」で音声化して新バージョンとして保存します。
この作業を、繰り返すだけですが、経験上3版ほど新バージョンとして保存するころには、相当頭に入っています。
まとめ
上の例は簡単な法文など、試験直前で覚えこまなければならない部分に有効です。 例えば、どの試験でも当たり前のように出題される、「刑法で強盗は最長何年の刑期になるか」などの、覚えていればあとは何もすることのない箇所に、強力に効果が期待できます。