2024年11月03日

「ユニクロ」 杉本貴司



ユニクロの柳井さんの、創業から現在に至るまでの歴史を
詳細にまとめたもの。

著者の杉本さんの筆の力によるものだが、
経営者、柳井正さんの実行力に感化されて、
力が湧いてくる。

随所に散りばめられた、
時代を象徴するエピソードも、
明快かつ簡潔にまとめられていて、
つい引き込まれて、
ページの隅を折り曲げてしまう。

ラグビー慶應vs同志社戦の「幻のスローフォワード」
は、同窓生の松永くんにまつわるものなので、
この話題が飛び出した時は、
なんでユニクロの本にこの話題が、、、
とびっくりした。

村上春樹の「壁と卵」のスピーチも
早速YouTubeでチェック。
あの状況で、伝えられた内容は、
流石に練りに練られたものだと思った。
でも、村上さん、意外と英語の発音はイマイチ、、、
なんて言ったら、叱られてしまいますね、すみません。

****

柳井さんは、本当に世界一を目指していたんだ、
そしていっぱい失敗して、
それでも歩み続け、
「ユニクロ」とは何か、を問い続け、
その都度進化を繰り返してきたんだ。

本当にすごい経営者というのは、
企業の規模に関わらず、
周りの人たちを動かすものなんだ。

数年前に読んだ
『一勝九敗』を本当に自で行く人なんだ。

posted by 熊谷篤治 at 15:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書

2021年11月14日

『地平線を追いかけて満員電車を降りてみた』紀里谷和明

YouTubeで紹介されていたので買ってみた。
最初はふつうの自己啓発系の本だという感想。
星2つ・・・

でも、最後に担当編集者の編集後記を
QRコードからジャンプして読んでみると、
この本の内容は、
著者の紀里谷さんが、実際に体験し、苦しんだ中で
自分自身と向き合い、そして行き着いた考え方だ
と知って、急に重みをましてきた。

そして著者にも興味を持ち、
彼の作品も調べてみたりした。



楽天市場
posted by 熊谷篤治 at 16:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書

2021年09月20日

『運転者』喜多川泰


著者 : 喜多川泰
ディスカヴァー・トゥエンティワン
発売日 : 2019-03-28
「運が悪い」、「ついていない」、そう感じている人の運を変える仕事、それが「運転手」という仕事。
「運がいい」とか「運が悪い」という人は多いけど、そもそも「運」というのはポイントカードと同じで、たまってからでないと使えないということを教えてくれる。



※YouTubeでハッピー研究所さんがアニメーションでこの本を紹介しているのに出会ったのがきっかけで、再読してみました。
https://youtu.be/M9zDVTi1UDs

【Quotation(引用)】
『運をつかむ人』
運が劇的に変わるとき、そんな場、というのが人生にはあるんですよ。それを捕まえられるアンテナがすべての人にあると思ってください。アンテナの感度は、上機嫌のときに最大になるんです。

機嫌が悪い人は、最高の運気がやってきている場にいても、それに気づかないでイライラして、早くその場を立ち去りたいということばかり考えるんです。(p54)

『運はポイントカード』
運は、ポイントカードと同じ。ポイントが貯まっていないのにそれを使いたいと言ってもそれはできない。もしも運が良かったとしたら、それは誰かが貯めておいてくれた運を使わせてもらっているだけ。だから運のポイントを貯めるような生き方、
つまり誰かの幸せのために自分の人生を使っていくような生き方をすること。

自分が持っているポイントは自分の前の人生を生きた家族が貯めてくれたもの。自分が今あることは宇宙すべてのもののおかげ。こんなに幸せな人生を生かされている。

運は<いい>か<悪い>で表現するものじゃないんですよ。<使う><貯める>で表現するものなんです。だから先に<貯める>があって、ある程度たまったら<使う>ができる。少し貯めてはすぐ使う人もいれば、大きく止めてから大きく使う人もいる。そのあたりは人によって違いますけどね。どちらにしても周囲から運がいいと思われている人は、貯まったから使っただけです。(65ページ)

『プラス思考』
僕たちの人生は延々と続く物語の一部分だという話をしましたよね。その物語の中にあなたが登場した時、つまりあなたが生まれた時に、既にそれまでついてきた物語によって作られてきた恩恵がたくさんあった。そうでしょう。そこにあなたが生まれそしてほんの100年ばかり生きて死んでいく。そのときですあなたがその物語に登場した ときよりも少しでもたくさんの恩恵を残してこの物語を去る。つまりあなたが生きたことで少しプラスになる。それこそが真のプラス思考だって言えるんじゃないかと思うんです。(178ページ)

『努力と成果』
頑張っているのに報われないって言う人はみんな、種を蒔いてそれを育てているんですが、ちゃんとした収穫時期の前に『まだ育たない』と言って嘆いているようなもんです。もっと長い目で見たら報われない努力なんてないんですよ。あまりにも短い期間の努力で結果が出ることを期待しすぎているだけです。今日頑張って明日実になるなんてどんなに早く育つ種でも無理なことですよ。(99ページ)

世の中の人は皆、そうやって誰かの努力する姿にエネルギーをもらって自分を動かしているくせに、こと自分が努力をするということになると、運にしても成果にしても、<今の自分>というものすごくせまい世界の、短い期間でしか判断しないので、<運が悪い><努力は報われない>と簡単に結論づけてしまいます。でも実際に今の自分がやった努力の成果が自分に対して現れるのは、普通の人が考えているよりもっとずっと後になってからです。それこそ10年とか場合によっては100年とか…。そうですよ。しかもその成果は自分に現れるとは限らない。
むしろ自分の周りの大切な人とか、次の世代とか、そういうところに表れてくることだってある。それなのに努力をしたり頑張ったら、今すぐ自分に良いことが起こらなければ運が悪い、努力は報われないって大騒ぎです。今すぐ自分だけって考えすぎなんですよ。自分の人生が延々と続く命の物語のほんの一部であるってことを知らないんです。(168ページ)

『成長するための痛み』
俺ね、人間の身体はどんな仕様にも対応できるように、最初はあらゆるところが柔らかくできているんだと思うんですよ。それであることに興味を持って身体を使い始めて継続すると、それに必要な部位が育って成長したり硬くなったりして、それをするのに適した身体になってくれるんです。でもその間には必ずあるものがある。そうです「痛み」です。じんじんするでしょ。痛みがあってようやく身体がそれをやるにふさわしい仕様に仕上がる。柔らかいのは何にでもなれる証で、痛みを経験して初めてスペシャリストになれる。(114ページ)



posted by 熊谷篤治 at 08:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書

2021年09月16日

『火花』又吉直樹

著者 : 又吉直樹
文藝春秋
発売日 : 2017-02-10
主人公スパークスの徳永は漫才師あほんだらの神谷さんに弟子入りする。
売れない漫才師二人の生活の中で、
笑いを追求していく独特の世界を綿密に描き出していく。
二人のやりとりを通して、
笑いを追求し続ける売れないお笑い芸人の
深い世界を垣間見た気がした。

【Quotation 引用】
「趣味やったらね、趣味やったらそれでいいと思うんですよ。
でも、漫才好きで続けたいなら、そこを怠ったらあかんでしょ」

「ネットでな、他人のこと人間の屑みたいに書く奴一杯おるやん。
作品とか発言に対する正当な批評やったら、しゃあないやん。
それでも食らったらしんどいけどな。
その矛先が自分に向けられたら痛いよな。
まだ殴られたほうがましやん。」
・・・・
「だけどな、それがそいつの、その夜、
生き延びるための唯一の方法なんやったら、
やったらいいと思うねん。
・・・
でもちゃんと腹立ったらなあかんと思うねん。
受け流すんじゃなくて、気持ちわかるとか子供だましの嘘はいて、
せこい共感促して、仲間の仮面被って許されようとするんじゃなくて、
誹謗中傷は誹謗中傷として正面から受けたらなあかんと思うねん。
・・・
人を傷つける行為ってな、一瞬は留飲が下がるねん。
でも、一瞬だけやねん。
そこに安住している間は
自分の状況はいいように変化することはないやん。
他を落とすことによって、
今の自分で安心するというやり方やからな。
その間ずっと自分が成長する機会を失い続けてると思うねん。」


火花 (文春文庫) [ 又吉 直樹 ]

価格: 660円
(2021/9/16 09:52時点)
感想(28件)


タグ: 又吉直樹
posted by 熊谷篤治 at 09:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書

『四つ話のクローバー』水野敦也

著者 : 水野敬也
ミズノオフィス
発売日 : 2011-04-22

4つの話は
「深沢会長の秘密」
「ハッピー・コロシアム」
「見えない学校」
「氷の親子」

水野さんの代表作『夢をかなえるゾウ』と同じく、
数々の偉人の言葉をちりばめながら、
読みやすいストーリー仕立てで、
成功法則について伝えてくれる。

『深沢会長の秘密』
では、ガネーシャばりの登場人物「深沢さん」
が努力を続けるための秘訣を教えてくれる。
会長の名前にも深い意味がかくされている。

『ハッピー・コロシアム』
では、多くの観衆が見守る中、
成功を手にした真田氏と、貧しいけれど足ることを知る天海氏が、
さまざまな勝負に挑みながら、
人生の価値をさまざまな角度から伝えてくれて、
「幸せ」について考えさせてくれる。

『見えない学校』では、
無理やり地縛霊にさせられた僕の卒業試験を通して、
ほんとうの「共感」というものを教えてくれる。

『氷の親子』では、
遊園地で洋ナシになった能の親子の
氷のモニュメントが溶けるのを防ぐために、
遊園地の中を歩き回り、命をつなぐ意味を教えてくれる。

【Quotation 引用】
世の中の人たちにとって、天才とは存在する者というより、
『存在してくれなければ困る者』なのだろう。
天才とは努力の結果必ず至るものだとするなら、
みんなは凡人ではなく
『ただ頑張ってないだけの人』
になってしまうからな。






タグ: 読書
posted by 熊谷篤治 at 09:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書

2021年01月13日

愛用の読書ノート BOOK JOURNAL「READING EDiT」

私は読書ノートとして、
MARC's incの「READING EDiT」 を使わせてもらっている。

ファイル_001.jpeg

もう4冊目に入り、
このノートに記録をつけ始めてから
223冊の読書記録が残されている。

本を読んでも
その内容はほとんど覚えていない。
そんな私にとっては、
その本で気に入ったフレーズや文章などを記録した
この読書ノートは、
本当に貴重な宝物である。

ところが、
また同じものを注文しようと、
楽天、アマゾン、いろんなところを探してみたけど、
なかなか見当たらず、
公式サイトから購入しようとしたが、
どうやら製造中止になったらしく、
現在は、サイトからの購入ページもなくなっている。

公式サイト

本当に手に入らなくなったら、
同じサイズの手帳を探して、
読書ノート代わりにするしかないか・・・

いいノートだったのに、残念です。

ファイル_000.jpeg

なんとか復刻してもらえないかなぁ。

bookjournal.jpg

2024年10月
今は、楽天でも購入できるようになりました。

続きを読む...
posted by 熊谷篤治 at 06:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書

2021年01月12日

銀翼のイカロス 2020年の半沢直樹原作はこちら

半沢直樹 4 銀翼のイカロス (講談社文庫) [ 池井戸 潤 ]

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感想(4件)




先日『アルルカンと道化師』を読み終えたが、
その前に読んだのは、こちらの一冊。

昨年7月から放映されたTV「半沢直樹」では、
帝国航空の再建に半沢たちが奔走。
そこに立ちはだかる敵は、
白井大臣のタスクフォースチームとそのバックの箕部大臣。
さらに、それらとつながる銀行上層部。

半沢は、敢然と敵に立ち向かい、
彼らのうそをあばいてくれた。

TV半沢直樹.jpg


こちらは、TVを見た後なので、
登場人物全員が、TV放送の中での俳優さんの顔と一致していて、
とても読みやすい。

原作を読んでからTVや映画を見るのと、
TVや映画を見てから原作を読むのと、
どちらがおもしろいか、、、、

本の読みやすさでいうと、
私にとっては、
映像で見て、ストーリーがわかってからのほうが、
断然読みやすい。
それに、映像では一瞬で流れていってしまう、
セリフの一言一言を、
文字として認識し、じっくり味わうことができる。

じっくり味わうことができると思う。

2020.12.15読了

アマゾン

posted by 熊谷篤治 at 06:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書

2021年01月10日

久しぶりに松下幸之助さん

社長になる人に知っておいてほしいこと [ 松下幸之助 ]

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感想(6件)




松下幸之助さんの本は、かなりたくさん読んできた。
また、講演会などのCDもたくさん聞いた。
松下幸之助.jpg

コロナの影響をまともに受けてしまったうちの会社も、
この厳しい状況から這い上がろうと、
必死にもがいている。

そんな時に、ふとこれまでに読んでいなかった、
松下さんの書籍を目にして、
経営幹部として、改めて松下さんの言葉にふれてみようと、
手に取った一冊。

1つのテーマが、見開き2〜3ページ程度に圧縮されていて、
風呂場で熱いお湯につかりながら読むには最適だった。





3年に1ぺんぐらいちょっとした不景気が来る、
10年に1ぺんぐらいポンと大きな不景気が来るということは、
かえって身のためだと思いますな。
会社のためですよ。

ほんとうは"公共ときにどうしていたかが
不況になって生きてくるんだけれど、
なかなかそうはいきませんから。
やっぱり人間というものはどんなに賢い人でも、
事にあたって多少つまずかんと身に入りませんわ。

今ちょうどそういった時局ですから、
逃げないでこれに立ち向かう。
かりに自分のところはどうということなくても、
友人とか親戚とか、
そんな人で行きづまる人があると、
身にしみるわけですな。
今がいちばん勉強するのにもってこいですよ。
こういうときには、勉強もよけい身が入る。

  「熱意の章」4 不景気のときのほうが面白い より




松下幸之助/PHP総合研究所 PHP研究所 2009年09月
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posted by 熊谷篤治 at 07:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書

2021年01月09日

『アルルカンと道化師』読了

『アルルカンと道化師』

半沢直樹 アルルカンと道化師 [ 池井戸 潤 ]

価格: 1,760円
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感想(21件)



昨日の夜に一気に読み終えた。

とうとう半沢直樹は、やってくれた。
やっぱり最後は上司の悪事をあばいてくれた。
半沢直樹.jpg

企業買収の裏にある絵画の謎をみごとに解き明かす。
この謎解きに入る第5章あたりから無茶苦茶面白くなる。

「銀行マンとして当たり前のことを当たり前にしたまで」
という半沢が、権力者に立ち向かい、
「人事が怖くてサラリーマンは務まりません」
と言って、宿敵をたたきのめす、
その痛快さがこの半沢直樹シリーズの人気の秘密だと思う。

池井戸潤さんの作品は、
本当に面白いものばかりだ。

2021.1.8読了
タグ: 読書
posted by 熊谷篤治 at 07:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書
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