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少し前までスコットランドのコミュニティ、フィンドホーンで暮らしていた、さすらいびとです。 I'm a wanderer who were living in Findhorn community in Scotland till recently.
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2022年04月15日

4代目ボンド、ティモシー・ダルトンの007【世界を駆け巡る映画?C】

The 4th Bond, Timothy Dalton's 007
【Movies runs around the world?C】

4代目ボンド、ティモシー・ダルトンのメチャクチャ真面目な顔(多分目が鋭いからだろう)に合うシリアスな内容は、 今度のボンドは危険なくらい野性的 ハードボイルド系007となっている。

女性には確かにモテそうだが、あまり女好きな感じはしない。言葉の発し方もシャープだから同性には厳しそうに見えるが、映画の中では友情に厚く、敵は容赦しない典型的なヒーロータイプのようだ。ロジャーは人の命も女も軽視している感があったが、こちらはどちらも尊重している感じがして、私の中での好感度は比較的高い。

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●「ホンモノの男」登場
「退屈で死にそう。どこかに本物の男はいないかしら」と呟く女性の乗るクルーザーに、落下傘で颯爽と舞い降りるボンドの登場シーン。空から降ってきた男に驚いて「あなた誰?」と問う女性に「私の名前はボンド。ジェームズ・ボンド」と初めて名乗る。ティモシーの007お披露目だ。
彼が細身なだけに黒の戦闘服姿も似合っていて、とてもスタイリッシュである。

●007シリーズを見ると、時代がわかる
ショーン・コネリーからティモシー・ダルトンの時代までは、まだ アメリカVSロシアの構図が鮮明で、イスラム系テロ組織は出てこない。国際的テロ組織スペクター、もしくは少し頭がおかしい大金持ちという個人的な悪役が多いが、この先ISやタリバンのようなイスラム系テロ組織が主な敵として登場したり、肉体よりもSNSなどネットを使った情報戦のストーリーが増えていくだろう。

【1作目】 ジブラルタル、ウィーン、ブラチスラバ、タンジールと見どころが多い、
     女性に優しい新生ボンド

『007/リビング・デイライツ 
 The Living Daylights』

(1987/英)ジョン・グレン

ティモシー版ボンドの1作目は、007シリーズ最大のヒット作となり、2006年の『カジノ・ロワイヤル』に破られるまで19年間、その記録を保った。テーマ曲、 ア・ハ a-haの「リビング・デイライツ」も大ヒット。

冒頭、英領ジブラルタルの急峻な崖、ザ・ロックの勇姿が映る。NATOによる敵領内への潜入演習の最中、ロシアのエージェントと見られる不審者が004を殺害、「スパイに死を!」のメッセージが残されるところから始まる。
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●稀に見るラッキー・ボンドガール

今回のボンドガール、カーラ役は出ずっぱりの マリアム・ダボ、ただ一人。
出会いはウィーン、オペラ座でのコンサート。この人、キャリスタ・フロックハート(『アリー・マイ・ラブ』のヒロイン)に似たチャーミングさがある。

最後は「ああ、プロの男の邪魔をするな〜!」と頭を抱えたくなるような女特有のじっとしていられない衝動的な行動に出てボンドを困らせるが、こういうタイプはいつも結果オーライなんだろうなあ…憎めないキャラだ。

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ティモシー版ボンドは 女性に対して非常に紳士的で優しい
楽団のチェリストであるカーラの大切なチェロを、「あれを置いたまま逃げられない!」と駄々をこねる彼女の懇願を受け入れて、困難な逃走シーンでもちゃんと持ってきてくれてるし。まあ、穴(銃痕)開いたけど。ストラディバリウスだと知っていたら、弾除けにはしなかっただろうねー。チェロケースに乗っての国境通過シーン(⇓)は、エキサイティングで笑わせてもらった。

無駄なキスシーンもないのは、見ていて何だか清々しくさえある。 ウィーン、プラーター公園の遊園地で楽しむラブラブな二人のシーンは、破壊的なシーン満載の007映画の中ではホッと息をつける貴重なサービスショットとも言える。007シリーズの中でも、とりわけこの作品が好きなのは、そんな理由かもしれない。
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●まさに世界を駆け巡る、魅力的なロケ地がたくさん!

舞台は、 ジブラルタル、ウィーン、ブラチスラバ タンジール、アフガニスタンと興味深いところばかり。
冒頭シーンはスペインにありながらイギリス領で、急峻な崖が聳えるジブラルタルの名所 ザ・ロック

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ヨーロッパ大陸最南端スペインのタリファからジブラルタル海峡を挟んで目と鼻の先、 モロッコのタンジールでは屋根を伝うチェイスシーンを撮影。
これ、ダニエル版ボンドの『スペクター』や、マット・デイモンの『ボーン・アルティメイタム』よりも前、ティモシーが初代だったのね、という発見もあり、結構楽しめた。
ティモシー版ボンドの 1980年代は東西冷戦時代なので、ブラチスラヴァはまだ チェコスロヴァキア領内で、ロシア共産圏内(現在はNATO加盟国スロヴァキアの首都)となっている。

ロシア軍とムジャヒディン(タリバンが大きくなる前のアフガン全体の抵抗組織)が戦っているという構図のため、終盤はアフガニスタンが舞台。もちろん当時アフガンはソ連が侵攻中でロケはできず、(今現在も不可能だろうな…)、主にモロッコでロケが行われた。

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【2作目】第二の主役はサメ? マイアミを舞台に男の友情が描かれる

『007/消されたライセンス 
 Licence to kill』

(1989/英)ジョン・グレン監督

CIAの友人であるフェリックスの結婚式に出席したボンド。ところが麻薬王のサンチェスがフェリックスを瀕死に追いやっただけでなく、彼の妻を殺してしまう。ボンドは、サンチェスに関わったら007の資格を剥奪すると言うイギリス情報部に逆らって、友人の仇を討つため単身サンチェスに近づく。
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●残虐非道な悪役
歯向かう者や裏切り者は容赦しない、 悪役サンチェスの殺し方が恐ろしすぎる。サメに襲わせたり加圧器に閉じ込めて破裂させたり。また、サンチェスの甥ダリオの役で、若き日の ベニシオ・デルトロが出ている。目つきや体全体から凶暴さがにじみ出て、「ただ者じゃない」感ハンパない。裏話として、手すりに紐でぶら下がったまま砕石機に巻き込まれそうになっているボンドを落とそうと、手首の紐を切るシーンで役に入りすぎていたデルトロ(⇓)は、ナイフの勢い余ってティモシーの手に傷を負わせてしまったらしい。怖〜。

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●ボンドの悲しい過去
結婚式でフェリックスの新婦に「次はあなたよ」とガーターベルトを投げられたときの悲しそうな表情が胸キュン・ポイント。
フェリックスが「彼は一度結婚してるんだ…」と妻をたしなめるが、たった一度の結婚相手で、スペクターの首領ブロフェルドに殺されてしまった トレイシーのことをまだ忘れていないことがわかる。しかしこのシーンは、フェリックスもボンドと同じ悲劇に見舞われる前兆でもある。

●愛すべき人たらし
タイトル 『消されたライセンス』は、新妻を殺され、自身もサメによって片足を失ったCIAの親友フェリックスの仇を打つために、ボンドが 007という殺しのライセンスを失うことから来ている。最凶の敵にMI6の応援もなく挑んでいくボンド。ティモシー版ジェームズ、なんて義理堅い男なんだ!

しかし上司である Mも、勝ち目のない勝負に一人で立ち向かおうとするボンドに「首だあ〜!」と火を吹きつつ「神の助けを、007!God Bless you, 007!」と、本心を呟いている。毎回突飛なスパイ用具を提供してはボンドに壊されている Qに至っては、自分の休暇を利用してアメリカまで秘密兵器を携え助けに来てしまうという…、なんと人たらしなボンドよ。

●今度のボンドは意外と奥手?


今回のボンドガール、パムは自分の役目を終えて「もうマイアミへ帰れ」とボンドに追い返されても(勿論、彼女を危険にさらさないためだ)、髪を切って変身してまで彼を助けに戻ってしまう。ふたりのラブシーンは、積極的なパムからのキスで始まる。そのセリフがまた007シリーズらしく粋なのだ。
「君はせっかちだな。Why don’t you wait for I ask?」 ー 「待たせるからよ。Why don’t you ask me?」
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さらに、寝返らせた敵側の女に「一緒に生きていきましょう」と誘われ、キスで答えはしても、パムの傷ついた様子に気づき、プールに飛び込んで彼女の元へ戻る律儀さ。ティモシー版ボンド、好感度大だ。

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たった2作品で終わってしまったティモシー版のジェームズ・ボンド。
ファンとしては残念ながらも、引き際を心得た役者は、逆に印象に残るのではないだろうか?

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『ミッション・インポッシブル・シリーズ【世界を駆け巡る映画?@】』は こちら へ。
『007シリーズ【基礎知識編】:歴代ボンド』はこちらへ。
『初代ボンド、ショーン・コネリーの007【世界を駆け巡る映画?A】』は こちら へ。
『2代目ボンド、ジョージ・レーゼンビーの007とボンドガール・トリビア』は こちら へ。
『3代目ボンド、ロジャー・ムーアの007【世界を駆け巡る映画?B】』は こちら へ。
『5代目ボンド、ピアース・ブロスナンの007【世界を駆け巡る映画?D】は こちら へ。
『6代目ボンド、ダニエル・クレイグの007【世界を駆け巡る映画?E】は こちら へ。
タグ: 007
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