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少し前までスコットランドのコミュニティ、フィンドホーンで暮らしていた、さすらいびとです。 I'm a wanderer who were living in Findhorn community in Scotland till recently.
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2018年12月04日

スペイン巡礼記? 22日目:第2ステージの終わり、大都会レオン

Pilgrimage in Spain ? Day22:The end of the second stage,
a big city Leon【4.2011】

4月22日(巡礼22日目)Villarente ヴィヤレンテ 〜 Leon レオン (13km)


「セマナ・サンタ semana santa」

レオン旧市街中心部のモナストリーにたどり着いた22日の夜は、セマナ・サンタというカトリックのお祭りで街はごった返し、巡礼者もパレードを見に多くの人が出かけていたため、広いモナストリーのアルベルゲには、私と数人のフランス人しか残っていなかった。

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               セマナ・サンタのパレード

そのうちの一人がやけに私に親しげに微笑みかけると思ったら、17日目のアルベルゲで一緒だったおばさんで、私をじっと見つめ「アジア人は目が小さいけど、あなたはとっても綺麗ね」と、奇特な発言をした人だった。

だだっ広いモナストリーのアルベルゲにずらっと50台近く並んだ二段ベッドの上段で、することもないので(人でごった返すお祭りは大の苦手…)8時過ぎには催眠剤を飲んで眠りに入ったのだが、夜中の2時半頃巨大な鼾に起こされる。

催眠剤も耳栓も効かず、仕方なく真夜中にイヤホンで中森明菜を聴きながら再び眠りが訪れるのを辛抱強く待った。あぁ、何故いつも鼾のすごい人の近くになってしまうのだろう…。

Get up, get up, get up, get up! Burning heart〜♪
って、私は眠りたいのよー(T_T)


「大都会レオンで高級ホテルステイ 
   Stay in an expensive hotel in the big city Leon」

4月23日は、かねてより計画していた通り歩かずに一日休みを取って、レオンの街中の4つ星ホテルに一泊。(安ホテルでも良かったのだが、お祭りのため高いホテルしか空いていなかった…)
巡礼中唯一リュックを一度も背負わなかった日だ。(早朝モナストリーを出てから10時にホテルへ荷物を置くまでは背負って移動したけど)

セマナ・サンタのお祭りでは、こういったおどろおどろしい恰好をした人たちが花で飾られたマリア様の山車を担いで街を練り歩く。う〜ん、ちょっとコワい…
モナストリーの中には用意されたいくつもの山車が出番を待っていた。(下)

モナストリーなので朝8時にはアルベルゲを追い出され、ホテルにチェックインできる時間まで時間をつぶすため、カテドラル近くのバルへ。まだ9時なのに、本日3杯目となるミルクコーヒーと、レチェ・フライ(フレンチトーストだと思っていたが、粉上のミルクを揚げたものらしい)で粘っていると、知らない人にやたら笑顔を向けられる。
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昨日レオンに着いて、世界遺産のカテドラル周辺を歩いたとき私を見かけたのだという。小さい子供みたいだからリュックの大きさが目立ってしまうし、そばかすが特徴的なので、一度見たら忘れないのだろう。
そんな人目をひく私にとって身を隠せる十分な居場所がないことが、カミーノで最も不便でつらいことかもしれない。


レオンはガウディの建築でも有名な街。
そして広場で目を惹くのが、パラドール(古城や歴史的建築物を改装した高級ホテル)だ。かつての巡礼者救護院が今では5つ星のパラドールになっていて、映画「サンジャックへの道」にも登場し、女の子達が久々のバスタブを満喫するのだ。
いいなぁ、パラドール、一度は泊まってみたいなぁ…
私も高級ホテルで久々のバスに浸かったから、ま、いっか。バスタブって素晴らしい!
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破れた靴下の補充や、丈夫で大きな雨合羽を買ったり(スパイン人用のMサイズしかなかったので、リュックもすっぽり入り足首までカバーされる長さだ)と、久々にタウン・ショッピングを楽しんだが、夕方一度携帯を持たずに水を買いに外出した際スーパーを探して道に迷ってしまい、ホテルへ戻るまでに少し怖い思いをした。

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         レオンの大聖堂。残念ながら公開日ではなく、入れなかった。

レオンのモナストリーに入った時入れ違いで再会した韓国人のサンは実際、レオンで恐喝に遭ったところを危うく助けられたので、一人で歩くのが怖くなり、都市部を歩くのは避けてバスで近くの村まで行くことにしたと怯えていた。都市部ではユスリやタカリが多く、刃物などで脅されてお金を取られるという事件がよくあるということは事前の情報として得ていた。

似たような小路が多く、古い街のため碁盤の目状の整然とした造りではないので、迷路のように入り組んでいて、自分がどの辺りにいるのかさっぱりわからなくなるのだ。
P1030326.JPG
そんな時は、すれ違う人全員が悪党に見えてしまう。雨も降ってきて焦れば焦るほどパニックに陥り、半べそ状態の私はやっとのことでホテルへと戻ったのだった。
携帯も地図もなく、知らない街をウロつくことがこんなに怖いことだと、初めて知った。



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