2012年03月26日
巨人契約金問題 新たなる疑惑 「事実ならアウト」
朝日新聞が15日付一面記事で"終生のライバル"読売グループに放った巨人の"巨額裏金疑惑"は球界に衝撃を走らせた。球界の申し合わせを大幅に超える金銭を複数の選手にばらまいていた読売巨人軍は朝日新聞の取材に対し、「標準額は2007年までは上限ではなく、超えても構わないというのがプロ野球全体の理解のはず。ルール違反ではない」と反論するなど、一歩も引く気はないように見えたが、実際は顔面蒼白だったという。
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「昨年、元球団代表の清武英利氏が起こした"清武の乱"とは比べ物にならないほど今回はヤバイ。球界ではかねて『巨人の泣き所は金の流れ』といわれてきたんですから。それが詳細な内部資料とともに流出した。今後の展開次第では大スキャンダルに発展しますよ」(球界関係者)
朝日新聞の2名の記者から取材を受けた読売幹部は、その内容に「あの野郎ふざけやがって!」と激高したという。あの野郎とは言うまでもなく、"巨人潰し"に人生を賭けている清武氏にほかならない。
「今回の件に清武氏が絡んでいることは間違いない」(同)
問題は、清武氏がどこまで"暗部"を握っているかだ。現状では裏金問題のほか、04年ドラフトの自由獲得枠で入団した野間口貴彦投手への210万円にのぼる"お小遣い疑惑"などが明らかになっているが、巨人側が警戒しているのは「こんな甘っちょろいもんじゃない」(野球担当記者)という。
今後飛び出す可能性がある"爆弾"について、プロ野球OBの1人は声を潜めて次のように話す。
「現役主力選手Xの親族が作った数十億円にのぼる借金を読売グループが肩代わりしたという話や、パ・リーグの某人気投手Yに学生時代からお小遣いを渡していた話が一時期流れていたと。野間口の場合は社会人だったため、規定に抵触はしなかったが、Yは当時まだ大学生だった。これが事実ならアウト」
巨人は内部資料を流出させた人物を特定し、告訴する構えを見せているが、本音は「お願いだからもうやめてくれ」といったところかもしれない。
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