長崎 平和公園 原爆資料館 (夏の家族旅行 その8)
長崎市内に入ったのが午後3時を過ぎてしまいました。
とりあえず今日、宿泊する「長崎にっしょうかん」にチェックイン。
宿の薦めもあり、原爆資料館、平和公園に行くことにしました。
人類にとって大きな脅威となっている核兵器。
使用すれば、地球滅亡 も考えられますが、
今やその存在が世界平和のバランスをとっています。
その核兵器の攻撃を実際に受け、被害を体験している場所は
この地球上に2ヶ所。
その2ヶ所がどちらも日本です。
そのうちの1ヶ所が長崎。
1.原爆資料館
長崎に来たからには、原爆資料館、平和公園に足を運ぶのは当然。
しかし、原爆跡地である平和公園と原爆資料館を訪れると
原爆の恐ろしさを改めて思い知らされました。
ひとつは「熱線」の恐怖。
その温度はガラスの瓶がドロドロに溶けてしまうほどで、
爆心地付近で4000度、1キロ離れていても1800度はあったそうです。
これが人体に尋常じゃない火傷を及ぼし、
町を火の海にしました。
二つ目は「爆風」の恐怖。
猛烈な爆風は爆心地付近の建物が無くなるほど吹っ飛ばし、
そして割れたガラスの破片などが木に食い込みました。
ガラスの破片などを全身に浴びた人々が大勢いました。
三つ目は「放射能」の恐怖。
当時は放射能の恐ろしさがまだ知られていなかったので、
爆弾が落ちた痕を歩くだけで死ぬとは誰も思っていませんでした。
そのため、隣り町などから救助にかけつけた人々が放射能をあび、
その放射能が身体を通過し、救助の人の内部の細胞を破壊しました。
時間と共に髪が抜けてきたり、
内出血があちこちに出るなどして、
大勢の人が亡くなりました。
その後も、被爆が原因で、白血病やガンで亡くなった方も大勢います。
この恐怖は、原爆資料館を訪れて、
様々な資料を見ないと実感できません。
2.平和公園
隣接する平和公園には、有名な平和祈念像があります。
右手は原爆を、左手は平和を、表情は追悼の意を表しているそうです。
作者は長崎出身の有名な彫刻家、北村西望氏。
ここでは、毎年8月9日には大勢の人々が集まり
追悼の儀式が行われています。
長崎は海と山に囲まれていて平地がすごく少ないです。
爆心地も例外にもれず、山に挟まれ谷状になっているため、
広島よりも被害範囲が小さく済んだらしいです。
実は原爆の威力そのものは広島の2倍だったそうです。
原爆落下地点から北東に500mくらい歩くと
浦上天主堂があります。
残念ながら、長崎に入ったのが遅かったため
中に入ることができませんでしたが、
非常に立派な教会が建っています。
原爆で無残にも破壊され、現在の姿は建て直し後のものです。
長崎には広島の「原爆ドーム」のような
原爆の被害を象徴するような建物が残っていません。
原爆の威力の強さが窺えますね。
3.長崎にっしょうかん
日も暮れ始めましたので、「長崎にっしょうかん」に戻り
夕食を楽しみながら
香港、モナコと並び、「世界新三大夜景」に認定された、
長崎の夜景を楽しむことにします。
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