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進撃の巨人 The Final Season あらすじ ★1期 → 「進撃の巨人 第 1話~第25話」 ★2期 → 「進撃の巨人 第26話~第37話」 ★3期 → 「進撃の巨人 第38話~第59話」・各話タイトルクリックで、あらすじ記事にリンクしています ☆「第60話 海の向こう側」 ☆「第61話 闇夜の列車」 ☆「第62話 希望の扉」 ☆「第63話 手から手へ」 ☆「第64話 宣戦布告」 ☆「第65話 戦鎚の巨人」 ☆「第66話 強襲」 ☆「第67話 凶弾」 ☆「第68話 義勇兵」 ☆「第69話 正論」 ☆「第70話 偽り者」 ☆「第71話 導く者」 ☆「第72話 森の子ら」
2021.03.11
進撃の巨人 #72 森の子ら☆前のお話は → 「第60話~第71話 あらすじまとめ」★1期 → 「進撃の巨人 第 1話~第25話」★2期 → 「進撃の巨人 第26話~第37話」★3期 → 「進撃の巨人 第38話~第59話」「ガス兵器というものだ」「そのガスは俺の脊髄液を含む」「そいつをわずかでも吸ったユミルの民は直後に硬直。体の自由が奪われ意識を失う」「あとは俺が命令するだけで『道』を通じて巨人の力が座標に送り込まれる」「だからその村の巨人は俺の命令どおりに動くってわけだ」「その村じゃない、『ラガコ村』だ。お前が皆殺しにした村の名前だろ。覚えておけ。クソ髭」「ああ。俺だって避けたかったさ。だが、やらなければ俺の真意がエルディア復権にあるとバレてこの島に希望をもたらすことは叶わなかっただろう...って同じ事をこの島に上陸してすぐに話したよなあ。なぜ何度も聞き返す?」「お前が耳カスほどの罪悪感も覚えちゃいねえってことがよくわかる。本当にエルディアを救うつもりなのか知らねえが当の人命に興味がねえのは確かだ」「お前モテねえだろう。勝手に人の気持ちをわかった気になるなよ」「わかるさ...モテたことくらい...ある」「あーあ、そうかい。それで、俺とエレンが会って実験を開始するのはいつだ?」「決めるのは俺じゃねぇ。本部の命令を待っている」「いつまでも時間があると思っているなら間違いだと伝えろ」「それだけは同じ意見だ」「リヴァイ兵長...」「何? それは本当なのか?...」「どげんしたかミア。けそけそしてから」 (*けそけそ→落ち着きがない)「えっと、いや...」「緊張しすぎだよミア」「まったく、どこの田舎から出て来たんだよ」「カヤ。本当にこんなところにマーレの捕虜が働いてるの?」「本当だから堂々としててよ。兵士もよく利用するところなの」「マーレ人の知り合いができるだけでも心強いよ」「ブラウスさん。ようこそいらしてくださいました」「お招きいただき、ありがとうね」「これはまた...賑やかな人数ですね」「一緒に暮らす家族と来たよ。せっかくタダなんやし。悪いね」「いえ。今日はお任せください。さあ、どうぞ」「あの人がブラウスさんを招いたマーレ人のニコロさん。あの人を頼ってみて」「ブラウスさんは兵士でもないのに何でここに招待されたの?」「お姉ちゃんはブラウスさんの娘で兵士だったの。お墓に来てくれたニコロさんがお姉ちゃんに食べてもらうはずだった料理をふるまわせてほしいって」「私、ふたりは恋人同士だったと思ってるけどね」「うまい。こんなうまい料理は初めてだ...」「まだまだ。メインはこんなもんじゃないぞ」「ニコロ。お前に客だぞ」「えっ、こんな時に誰が?」「調査兵団」「お前らか。どうした急用か? 俺は今、大事なお客さんの相手で忙しいんだ」「ああ。もちろん仕事に戻ってかまわないよ。ただ後で話をさせてもらいたいだけなんだ」「話? いったい何だ?」「なんか、ほら、あるだろう。悩みとかさ...」「義勇兵が拘束された件だ。聞き取り調査に協力してくれ」「ああ。わかった」「とりあえず、ここで待っててくれ」「どうせ憲兵様御用達だろ」「これは...兵団内で噂のワインか。何でも上官たちしか飲めねえって話らしいけど...」「何だと。俺たちも調査兵団では上官だろ?」「ああ。俺たちだって、おいしい思いしたっていいだろ。ちょっとくらい...」「勝手にさわるな」「何だよ、ニコロ。ちょっとふざけただけじゃねえか。大げさだな。おい」「これは、エルディア人にはもったいない代物なんだよ」「ニコロ。お前まだそんなこと言ってんのか。何人だとかどうとか関係ねえだろ酒に」「さわんなエルディア人。なれなれしいんだよ。ちょっと親しくしたぐらいで...」「そういうてめえは何様なんだよ。お前の立場は?」「捕虜の分際でってか。これでおあいこだな。エルディア人」「どうしたんだ。あいつ...」「クソ。わけわかんねえよ」「今だ」「うっ、お腹が痛い」「大丈夫かい? ベン」「何かあたったのかもしれんぞ」「トイレに行けば助かるかもしれない」「私もお兄ちゃんを助けられるかもしれない」カヤ (がんばって)「何だ。トイレはこっちじゃないよ」「トイレに用はありません。ニコロさん」「私たちはマーレから来ました。戦士候補生です」「この島にはもうじき世界中の軍隊からなる大攻勢が仕掛けられると思われます」「それまで、どうか耐えてください。そしてこのことを仲間のマーレ人に伝えてください」「ちょっと...待ってくれ。どうして戦士候補生がここにいるんだ?」「レベリオ区が島の悪魔どもに奇襲を受けたんです。私たちは退却する敵の飛行船に飛び乗ったまま、この島に上陸しました」「はっ...誰か、殺したか?...女の兵士を...」「はい。仕留めました。ですがまだ数匹駆除した程度。私たちの故郷を蹂躙した報復はこれからです...」「ガビ、待て」「私たちは卑怯な悪魔どもには絶対に負けません」「おい、ガビ、よせ」「何よ」「お前が殺したのか...」「お前がサシャを殺したのか」ニコロがワインを振り上げガビを庇ったファルコが負傷。ニコロはガビを一発殴りブラウスさんらのところへ。「ニコロ君。ベンとミアに何を?」「サシャを殺したのはこいつです。あなたの娘さんの命を奪いました。まだガキですが厳しく訓練されたマーレの兵士です。マーレから退却する飛行船の中でこいつがあなたの娘を、サシャを撃ったんです」「娘...」「ブラウスさん。どうぞ。あなたが殺さないなら俺が殺しますが、かまいませんね」「大変だ。来てくれ、みんな」「サシャを撃ったガキ...どういうことだ。ニコロ。そいつは逃亡中と聞いていたが...お前、何しようとしてんだよ。おい」「寄るな。下がれ。ただサシャの仇をうつだけだ。そこを動くな」「やめて。ファルコは違うの」「このボウズはお前の何だ。お前を庇ってこうなったよな。お前の大事な人か...俺にも大事な人がいた。エルディア人だ。悪魔の末裔だ。だが彼女は誰よりも俺の料理をうまそうに食った。このクソみてぇな戦争から俺を救ってくれたんだ...人を喜ばせる料理を作るのが本当の俺なんだと教えてくれた...それがサシャ・ブラウス。お前に奪われた彼女の名前だ」「私だって大事な人たちを殺された。そのサシャ・ブラウスに撃ち殺された。だから報復してやった。先に殺したのはそっちだ」「知るかよ。どっちが先とか...」「目を覚まして。あなたはマーレの兵士でしょ。きっと、その悪魔の女に惑わされてる。悪魔なんかに負けないで」「ニコロ君。包丁を渡しなさい...さあ」「そこまでです。ブラウスさん。刃物を置いてください」「サシャは狩人やった」「はい?」「こめぇ頃から弓を教えて森ん獣を射て殺して食うてきた。それが俺らの生き方やったからや。けど同じ生き方が続けられん時代が来ることはわかっとったからサシャを森から外に行かした。んで...世界は繋がり兵士になったサシャは...よそん土地に攻め入り人を撃ち人に撃たれた」「結局...森を出たつもりが、世界は命ん奪い合いを続ける巨大な森ん中やったんや...サシャが殺されたんは...森を彷徨うたからやと思っとる。せめて子供たちは、この森から出してやらんといかん。そうやないと、また同じところをぐるぐる回るだけやろう...」「だから、過去の罪や憎しみを背負うのは我々大人の責任や」「ニコロさん。ベンを放しなさい」「よし、リサ。ゆっくり動かすんじゃ」「はい」「ミア。大丈夫か?」「本当に私が憎くないの?」「カヤ...」「よくも、お姉ちゃんを...人殺し。友だちだと思ってたのに...」「すっかりメインがさめちまったな...ハンジさん。そのガキの口をゆすいでやってくれ。あのワインが入っちまった...もう手遅れだと思うけど...」「あのワインには何が入っていたの?」「たぶん、ジークの脊髄液だ」「ザックレーが殺された?」「はい。今、壁内は実質的にイェーガー派によって支配されています。すべてはジークがエレンやイェレナを介して実行した一連の工作ではないかと考えられています」「それで?」「近く、イェーガー派の要求通りエレンをジークの元まで案内する手はずとなっております」「ピクシスがおとなしく従うって?」「お察しの通り、あくまでも司令は堅実な構えです...」「エレンを他のやつに食わせるつもりなんだな。俺たちの手で」「...そうです」「エレンの命を何度も救った。その度に何人もの仲間が死んだ。それが人類が生き残る希望だと信じて...」「そう。信じた結果がこのザマだ。まるでひでえ冗談だ。俺たちが見てた希望てのはいったい何だったんだ...あの死闘の結果がこの茶番だと?...ふざけるな。冗談じゃねえ。巨人に食わせるべきクソ野郎は他にいる」「どういうことだ。ワインにジークの脊髄液が入ったって?」「確証はない。ただ、このワインは第1回調査船から大量に積まれていた」「短期の調査船には不要な酒と量だった。そして俺がここで料理人としての立場が安定してきた頃になって、このワインを兵団組織高官らに優先してふるまうよう言われたんだ」「誰からだ?」「...イェレナだ。俺の知る限りじゃ、あいつだけが、そう働きかけてた。他の義勇兵はわからないが...」「ぼ、僕は何のことだか...初耳です」「でもおかしいだろ。ジークの脊髄液を飲んだエルディア人は硬直するんだろ」「ジークがそう言っただけだ。誰もその現場を見たわけじゃないから確かめようがない。だけど、たった一言で済むその嘘の効果は絶大だ。『硬直』という前兆が見られなければ脊髄液を盛られたという発想すらしない」「いや、でも、それは、お前がそう思っただけなんだろ?」「ああ。確証はない。でもマーレ兵なら知っている。ジークの脊髄液が今までどんな使われ方をしたのか...10年ほど前、マーレは敵国の首都を一晩で落とした。何百もの巨人が街中に湧いて出たからだ...そんなことでも企んでなきゃ、何であの怪しいワインを兵団のお偉方に飲ませなきゃいけないのか俺にはわかんねぇけどな」 「お前...さっき俺からあのワインを取り上げたのは俺たちを守るためか?」 「さあ...何をやってんだろな俺は。 悪魔の島を調査して世界を救うつもりが...こんなことバラしちまったら長生きなんてできないだろうに...」 「でもブラウスさん。 あなたみたいには、 まだ俺はなれないけど、 これがせめてもの償いになれば...」 「子供を殺すなんて...どうかしてました」 「ニコロ君...」 「何で私を守ったの?」 「別に理由があったわけじゃない」 「あんたたちの大切な仲間を殺したのは私。 看守を石でめった打ちにしたのも私。 ファルコは違うから殺すのは私だけでいいでしょう」 「殺さないよ」 「私を殺したくて仕方ないんでしょ」 「殺したくないよ。 もう、 殺す殺すって君はそればっかりだね。 誰かとそっくりだ」 「ハンジ団長」 「フロック」 「会えてよかった。 あなたはジークの居場所を知っているはずです。 そこまで道案内をしてもらいます」 「いや。 我々は君たちと争うつもりはないんだが」 「その申し出は断りました。 我々は兵団と交渉しない」 「それは何でかな」 「エレンの判断です。 ピクシス司令は我々に島の命運を委ねるような賭けはしない」 「我々を道案内する道中でエレンから始祖を奪う算段を立てるのに今ごろ大忙しでしょう」 「妄想が過ぎるよ。 それとも駐屯兵団内にいるお仲間がそう告げ口してきたのかな」 「聞けば何でも答えてくれるほどの親切な部下に見えますか? それか、 あなたの部下ではないと示すべきでしょうか。 そうなる前にご同行を」 「クソ。 何で俺たちがここにいることが...」 「...グリーズ。 まさかお前が。 イェレナの差し金か?」 「ニコロ。 お前はエルディア人に入れ込み過ぎだ。 いつかこうなる日が来る気がしてな。 彼らとの連絡手段を教えなくて正解だった」 「フロック。 聞くんだ。 私たちは仲間同士で争い合ってる場合じゃない。 ジークの脊髄液が混入したワインが兵団内でふるまわれた。 我々はジークの計画に踊らされているんだよ」 「だとしても、 バカな憲兵どもがデカいバカになるだけでしょう。もういいですか」 「...憲兵団が飲まされたとは言ってないぞ。 まさか、 あんたたち、 ワインのことを知ってたの?」 「店内ではお静かにお願いいたします」 「先に行くぞ」 「ああ」 「今の声...フロックたちと来たの?」 「ああ...お前らと話がしたくてな」★次回 「暴悪」
2021.03.10
進撃の巨人 The Final Season あらすじ ★1期 → 「進撃の巨人 第 1話~第25話」 ★2期 → 「進撃の巨人 第26話~第37話」 ★3期 → 「進撃の巨人 第38話~第59話」・各話タイトルクリックで、あらすじ記事にリンクしています ☆「第60話 海の向こう側」 ☆「第61話 闇夜の列車」 ☆「第62話 希望の扉」 ☆「第63話 手から手へ」 ☆「第64話 宣戦布告」 ☆「第65話 戦鎚の巨人」 ☆「第66話 強襲」 ☆「第67話 凶弾」 ☆「第68話 義勇兵」 ☆「第69話 正論」 ☆「第70話 偽り者」 ☆「第71話 導く者」
2021.03.07
進撃の巨人 #71 導く者☆前のお話は → 「第60話~第70話 あらすじまとめ」★1期 → 「進撃の巨人 第 1話~第25話」★2期 → 「進撃の巨人 第26話~第37話」★3期 → 「進撃の巨人 第38話~第59話」「コラ。お客さん、その子はおさわり厳禁なんですけど」「違うんだ、ヒッチ。これは...巨人の記憶っていうのは接触がきっかけになることが多くあって...何か重大な情報が手に入るかもしれなくて...決して疚しいことを考えていたわけじゃないんだよ」「そりゃ男の子だもん。アニの重大な情報が気になるのもわかるわ」「ひぃ。僕が悪かったから入場禁止だけはどうか...」「そんな事しないってよ。アニも話し相手が私だけじゃ退屈でしょ。まったく、あんたは...寝てるだけなのに何でモテるのさ」「あの子に熱を上げるのもいいけど、世間がどうなってるのかわかってるの? これ読んで」「兵団が権力に固執するあまりエレン・イェーガーを不当に拘束...兵団への疑念が過熱している...」「兵団は民衆が満足いく回答なにも言ってくれないしね」「かと言ってジークの存在や地鳴らしの件を明かすわけには...」「エルディアを救えるのはエレンだけだ」「食い殺された国民の無念を晴らせるのはイェーガーだけだ」「これは...」「兵団本部全域を民衆が取り囲んでいるんだって...」「おい、ヒッチ。お前も手を貸せ」「うっ。仕事が増えるよ...」「アルミン」「ミカサ。よかった。無事に来れたんだね」「うん。ようやくもらった時間を無駄にできない。急ごう」「調査兵団の新兵?...」「何であの子たちが本部に?」「私はあの日エレンに会いに行きました。今まで黙ってきたことをお詫びします。これでは義勇兵が拘束されるのも無理ありません」「またえらくしおらしいのお」「私は思っていた。あなた方は世界を知らない。このまま議論を先送りにし続けていけば手遅れになると。危機感を覚えていたのはエレンも同じでした」「それで、エレン自らマーレの中枢に潜伏し兵団を動かすように助言なさったか」「そんなことは言ってません。ただ兵政権にはっぱをかける必要があるとは申しました」「それだけかのう。危険を冒してまで密会するからには具体性のある取り決めを交わすものじゃろう」「おっしゃる通り公の場であっても我々は彼との面会を申し出ることすら叶わない立場でした」「それでも密会に踏み切ったかいもありエレンの誘導に成功しジークが望んだとおりの結果を得たわけじゃな」「そんな事では意味がありません。私はただエレン・イェーガーに私を知ってほしかっただけで...」「いえ。我々にとってエレンの持つ始祖はマーレを打ち砕く望みなのです。彼は我々が望んだとおりマーレに大損害を与えました。いえ、想像以上です。彼はたったひとりで我々を長年苦しめてきたマーレに天罰を下したのです。それほどの器の持主である彼が始祖を宿しているという事実。ピクシス司令。今、我々が目にしているものが何かおわかりですか? 我々は歴史が変わる瞬間に立ち会っているのです。ふたりの兄弟によって世界は生まれ変わります。私はそれを彼らの近くで見ていたいだけなのです」「つまりエレンと密会した真の目的は好奇心であると?」「そうなります。他の義勇兵は私が密会したことを誰も知りません。すべては私の軽率な行為。あなた方を欺いたのは事実です。私の行動はすべてエルディアを思ってのこと...」「わしもそう信じたい。エレンと交わした会話のすべてお聞かせ願おう。うまい嘘のつき方を知っとるか。時折、事実を混ぜてしゃべることじゃ」「まったく。この期に及んで我々を疑うなんて正直、失望しましたよ。俺たちは仲間でしょう? この3年間、共に汗を流して培った鉄道も貿易もこの島を豊かにしたはずです。俺たちはエルディアに尽くしたのに...はぁ~」「すまない。10か月前の鉄道開通式から、こんなことになるとは...」「まったくですよ。皆でエルディアの未来を誓い合ったのに」「...えっ、イェレナがエレンと密会したことを認めた?...本当ですか?」「本当に知らなかった?」「知りませんでしたよ。本当に」「うん。本当に知らなかったと見える。私にはね」「イェレナが...」「イェレナがそんなことするわけない。とは言わないんだね。彼女ならやりかねないと思っているから?」「そんなことは...」「順序は正しくないが君たちを拘束しなくてはいけない理由ができた。イェレナについて知っていることはすべて話すんだ。我々の今後のためにも」「知っての通り我々義勇兵を組織したのはイェレナです。最初は互いに疑心暗鬼になり、うまくまとまらなかった。その度に彼女は自ら手を汚すことでジークさんや組織への忠義を示してきました」「寝食を共にした友であっても、こちらを疑ったマーレ人はすべて事故死として葬った。俺たちもそれがマーレに奪われた祖国のためだと信じることで乗り切ったんです」「変だな。彼女が兵政権に反発してまでマーレ兵の人権を譲らなかった。そこまでマーレ人に容赦のなかったイェレナが...この島で...よし、私について来てくれ。オニャンコポン」「えっ...」「ハンジは相変わらず飛び回っているらしいな」「はい。確かめないといけないことがあると」「ああ。義勇兵ひとり連れ回すことを許可したが君たちとエレンを面会させることはできない」「どうしてでしょうか」「義勇兵とエレンの接触が明らかになったからだ。エレンは義勇兵と密会したことをひた隠しにして今回のマーレ強襲劇に及んだ」「現在は密会を企てた首謀者や関係者への調査が続いている」「エレンは今回の発覚を受けて以降、黙秘したままだ。彼が単独で過ごしたマーレでの時間についても依然として空白のまま。おそらくエレンはジークに操られていると我々は見ている」「他ならぬ君たちだから話したが、くれぐれも内密に頼む」「エレンが...そんな...」「エレンは、どうなりますか?」「それは?」「ん? 何でもない。置き場に困った物を先ほど新兵に運ばせたんだ」「しかし総統。エレンが黙秘するのでしたら、なおのこと僕たちふたりがお役に立つのではないでしょうか。確実にエレンから真意を聞き出せるとは申しませんが試して損はないはずです」「事態はより慎重を期す。話は以上だ」「なぜ...アルミンの言う通り損はないはずなのに...どうしてダメなの?」「考えられるとしたら兵政権はすでにエレンを見限っているのかもしれない」「失礼します」「もしそうだとしたら、始祖の継承者選びが始まっている」「あの部屋の会話を聞いて来る」「待ってよ。ミカサ」「大丈夫。バレないようにできる」「今、兵規違反を犯しちゃまずいよ」「状況がこうなった以上は兵団の方針をいち早く知る必要がある。何があっても私はエレンを...」「アルミン。ケガは?」「...大丈夫」「あんたたち、無事なの?」「ヒッチ。何があったの?」「いきなり総統の部屋が...」「総統は?」総統...( -人-)「心臓を捧げよ。俺たちの怒りが届いたんだ。今こそ戦う時だ...」「心臓を捧げよ。心臓を捧げよ...」「ザックレー総統の私物である特注のイス。これに爆弾が仕掛けられていたと見ている。総統を含む4名の兵士が犠牲となった。犯人もその目的も不明」「彼なら一日中、私と一緒にいたし義勇兵は全員軟禁中だ」「では他に考えられる勢力は?」「あのイスは新兵に運ばせたと総統は申しておりました」「どこの新兵だ」「総統は新兵とだけ。しかし僕とミカサは総統の部屋を訪れる前に本部から立ち去る新兵を見ました。調査兵団です」「調査兵団といえばエレンの情報を外に漏らして懲罰を受けた者どもがいると聞いたが。まさか...」「緊急事態です。エレン・イェーガーが地下牢から脱走しました」「...総動員して捜索するんだ...」「いったい何が起こっているの?...」「多いな。何人いる?」「ここにいる者以外にも俺たちの味方は兵団内に潜んでいる。ダリス・ザックレーを爆弾で吹き飛ばした者もいる。このエルディア帝国を救えるのはお前しかいない。エレン・イェーガー」「大丈夫だよミカサ。エレンならわかってくれる。話し合えばきっと...わかってくれる...」「ジークの居場所を特定する」「フロック・フォルスターを含め100名あまりの兵士が檻の中から看守ごと姿を消した。そのすべての兵がエレンの脱獄と同時に離反をしたと見られる。総統の殺害もやつらの仕業と見て間違いない」「やつらでは困るな。反兵団破壊工作組織イェーガー派と呼称しよう。そしてイェーガー派の目的は...わかるかハンジ」「ジークとエレンの接触を果たすことがすべてだろう。そしてエレンを中心とした兵団組織の変革。総統の殺害は彼らの強い意志を示している」「今回、直接の引き金となったのは兵団がエレンから始祖を移そうと画策していたからだ。我々に何のしらせもなく」「しらせていればどうなるかぐらい見当がついたさ。何よりイェーガー派の多くは調査兵団からだという。どう責任を取るつもりだハンジ団長」「いくらでも処分は受ける。しかし今、私が兵団を退くことより無責任なことはない。それにイェーガー派はまだ、どの兵団にどれだけ潜んでいるかわからないだろ」「そうだな。俺の目の前にいるかもしれない。今お前らが自爆しても不思議じゃない」「ローグ。バカなことを言うな」「どうやって証明する? それができない以上は、お前ら調査兵団を野放しにしておくわけにはいかない」「よさぬか。客人の前であるぞ。仲間同士でいがみ合うより先に、やるべき事があるだろう。ハンジ、ジークの拘留場所を知るものは?」「現地で監視にあたるリヴァイと30名の兵士。そして補給と連絡を受け持つ3名。あとは私だけだ」「ならば、その3名をここへ。ナイル、女王の住処は安全か?」「限られた者しか知りませんが、今一度確認します」「エレンがまず狙うは、ジークとの接触。そしてヒストリア女王。まずはこのふたつの守りを万全の物とせよ」「了解」「ピクシス司令。総統を失った今、我々を束ね統率することができるのは、あなただけです。何か今後の展望はございますか?」「うむ。これはもう、わしらの負けじゃ。エレンに降参しよう。兵団内部に敵を抱えといてはどうにもならんが、仮に徹底して敵をあぶり出すにしても、どれだけの血が流れることか。そんな愚行に費やす時間はどこにもない。多くの兵に兵団を見限る決断をさせた...我々の敗因はこれに尽きる」「そんな。総統らを殺した連中に頭を下げるおつもりですか?」「ザックレーとの付き合いは長い。革命に生き革命に敗れるなら、やつも本望じゃろう。何より、4名の死者はその弔いの代償にエルディア国の崩壊を望んではいないだろう」「それではイェーガー兄弟に服従するおつもりですか?」「服従ではない。イェーガー派にジークの居場所を教えることを条件に交渉を図る。我々は従来通り地鳴らしの実験を見守り、これにエルディアの存続を委ねる」「但し、我々の親玉を殺された件を、ここに不問とする。これで数百人、数千人の同志が殺し合わずに済むのなら...安かろう」「それでは各員、取り掛かれ」「了解」「指令殿」「たいへん見苦しいものをお見せしましたのう」「いいえ。どの国も通った道です」「あなた方の安全も絶対とは言えませんな。どうか事態の収拾まで港でお過ごしくだされ」「はい。私どももエルディア国の勝利を心より願っております」「ミカサ様。何かありましたら、すぐに私どもの船までお逃げください」「キヨミ様のお心遣い感謝いたします。しかしながら私はエルディア人ですので生まれ育ったこの島の行く末を見守りたいと思います。どうか私のことはお気になさらずに」「何をおっしゃいますか。私どもがここに来たのは、あなた様のために...」「地下資源がなくてもですか? この国の主導権を握るのが誰であろうと地鳴らしさえ成功すれば、というお立場ですよね」「ええ。地鳴らしの力が本物でなければヒィズル本国からははしごを外されることでしょう。これまでの交渉は水泡と帰しアズマビト家は最後を迎えましょう」「でしたら、なおさら頼るわけにはいきません」「激動の時代の中でアズマビト家は変じてきました。今や金勘定にあさましい女狐の汚名がとどろく始末と成り果てました。ただ、ミカサ様の母君が残された一族の誇りまで失ったわけではございません。この国がどうなろうと、あなた様だけはお守りいたします」「まさか総統を殺したエレンに協力するなんてな」「まだエレンがやったと決まったわけじゃない」「声が大きいぞミカサ。俺たちはイェーガー派じゃねえのかって疑われてんだぞ」「実際どうなんだよミカサ。おまえは?」「私とアルミンはあの爆発に巻き込まれるところだったと言った。これでもわからないのか」「はあ?」「やめるんだ...」「ピクシス司令の言う通り兵団内での争いは自滅でしかない」「ではすべてはエレンとジークに委ねることに問題はないとお考えですか?」「いいや。それはよくない。この状況を踏まえた上でジークやイェレナによって仕掛けられた保険が効果を発揮してきている。そして保険は他にもまだあると考えるべきだ。私たちはこれ以上無様に翻弄される前にジークの思惑を明らかにしよう。もちろん私の早とちりならそれでいいんだけど」「何かあてがあるんですか?」「彼女が守ったマーレ人捕虜の労働環境が怪しい...」「例えば、レストランとか...」「すごい建物」「こんなとこ初めてだ...」「よかったなあ、お前たち」「今日は、うんと食うときなさいよ」「チッ。兵団のやつら騒々しいな」★次回 「森の子ら」
2021.03.06
進撃の巨人 The Final Season あらすじ ★1期 → 「進撃の巨人 第 1話~第25話」 ★2期 → 「進撃の巨人 第26話~第37話」 ★3期 → 「進撃の巨人 第38話~第59話」・各話タイトルクリックで、あらすじ記事にリンクしています ☆「第60話 海の向こう側」 ☆「第61話 闇夜の列車」 ☆「第62話 希望の扉」 ☆「第63話 手から手へ」 ☆「第64話 宣戦布告」 ☆「第65話 戦鎚の巨人」 ☆「第66話 強襲」 ☆「第67話 凶弾」 ☆「第68話 義勇兵」 ☆「第69話 正論」 ☆「第70話 偽り者」
2021.02.28
進撃の巨人 #70 偽り者☆前のお話は → 「第60話~第69話 あらすじまとめ」★1期 → 「進撃の巨人 第 1話~第25話」★2期 → 「進撃の巨人 第26話~第37話」★3期 → 「進撃の巨人 第38話~第59話」『今回4年前にサシャに助けられた女の子が登場します。その時のお話のリンクを下に貼っておきます。記事の方も2017年4月で約4年前のものです』「2期 第27話 ただいま」「ガビ、おい、どうしたんだ。おい、しっかりしろ」「どうした? 何があった?」「急に苦しみ出して...」「おい、嬢ちゃん。大丈夫か?...」「ガビ、やり過ぎだ...」ガビがこれで頭を何度も殴りつけ看守死亡。「ここから逃げてどうするってんだよ」「あのままだと殺されるでしょ」「あの人は、お前を心配してたぞ」「悪魔を信じてどうするの。もうジークも信じられない。もう誰も...」お目覚め (*'▽')「悪い夢でも見たか。すべて夢ならよかったのにな」「ガビとファルコの声が聞こえた。ふたりはどこだ」「かなり遠くまで逃げたな。夜通し走ったんだから...なあ、その腕章外せよ。目立つから」「これを見られたって普通の住民に意味はわからないでしょう」「軍人が見ればわかるだろう。いいから外せって」「こんな辺鄙な田舎に軍人は歩いてないから」「ずっと着けてたらいつか見つかるだろ。マーレに帰る手がかりも何もないのに」「帰れるわけない。私はただ捕まって死ぬまでにジークを見つけて問いただしたいだけ。私たちマーレを裏切ったのか。何でそんなことをしたのか。あんたは好きにすればいい。別について来なくていいから」「ああそうかい。好きにさせてもらうよ...じゃあこれ捨てといてやるから...」「返せ」「何でだよ。こんなもんが、ここで何の役に立つってんだよ」「私は善良なエルディア人なの。それがないと島の悪魔と同じになるでしょう」「何言ってんだお前。おかしくなっちまったのか」「じゃあ、ほっといてよ」「何でついてきたの? あんたまで死ぬことないのに...」カヤ : 「何してるの? こんな朝早くに...君たちどこから来たの?」「言いたくないです。私たち家が嫌で...やっと逃げてこれて...だからもう、戻れないんです」「そう。お腹空いたでしょ。近くに私の家があるからついて来て」「ちょっとここで待ってて」「あの馬は逃走に使える」「何言ってんだよ」「もっと遠くに逃げないと、ここも直に捜索される。それに私は悪魔と一緒に食事なんてできない」「お前なあ」「お待たせ。入って来て」「はい。今行きます...俺が全部話すから余計なこと言うなよ」「君たちか家出したんは。どうしたこつかい?」(南方マーレの訛り?...)「はじめまして。僕たちはきょうだいでベンとミアです。訳あって親元から逃げて来ました。僕たちにできることがあれば何でもします。だから数日だけここに泊めてください。お願いします」アルトゥル・ブラウス (サシャの父)「そげん子供が頭を下げるもんやない。ブラウス厩舎へよう来たね。何日でもおったらいいって。そしたら、はよ朝めし食わんと」リサ・ブラウス (サシャの母)「疲れてるやろ。それ食べたら横になっていいけんね」ガビ、頭に置いた手を凄い形相で払いのける。「リサ。この子...」「ごめんね。辛いことがあったんやろうね」「妹がすみません。いただきます...うまい。おいしいなあ...ホントにおいしい...ほら、ミアも食えって」ガビ、震えながらやっと食べる。「この度のマーレ遠征作戦成功おめでとうございます。ヒィズル国首脳もエルディア国の勇敢さをたたえる声に溢れております」「お褒めに預かり光栄にございます。世界一危険な島へようこそ」「ええ。今回の我々の目的はその危険をこそ目にすることにありますから」「すると、あちらが例の観測機でしょうか」「はい。氷爆石を燃料に用いて実現した世界初の飛行艇となるでしょう。しかと地鳴らしの力、見定めさせていただきます」「イェーガー氏が幽閉され義勇兵が一斉に拘束されたとの噂がありますが、その真相は?」フレーゲル・リーブス :「なあハンジさん。説明してくれ。シガンシナ区から全住民強制退去命令だって? 区の再建にリーブス商会を斡旋したのは兵団だろ」「憲兵にあたってくれ」ピュレ :「ハンジさん。イェーガー氏がもたらした勝利により我々の未来は開かれた。エルディア人に生きる未来はあるのだと。そうであれば、兵団とイェーガー氏との関係は我々エルディア国民の問題です」ロイ : 「ハンジさん。あなたは情報は納税者に委ねられると仰っていましたが、その姿勢に変化があったのですか?」「状況が変わったんだよ。壁が開かれ世界と繋がり、情報の持つ意味が変わったんだ」「辛い立場なのはわかるよ。ハンジさん。だから目を見て言ってくれ。信じていいって」「すべてはエルディア国民、みんなのためだ」「エレンの情報を渡したのは君たちか。ホルガー、ヴィム、ルイーゼ。新兵の君たちとフロック」「何でこんなことを?」「エレンを解放すべきだからです」「彼は何も間違ったことをしていない。途方もなく巨大な敵に立ち向かい勝利を手に入れた。その勝利とは地鳴らしという圧倒的な力であり我々の生存権です。エレンは我々、新生エルディア帝国国民全員の命を救いました」「その地鳴らしが期待通りに機能して我々を救う保証は何もないんだよ。言ってしまえば人から聞いた話にすぎない」「エレンを牢に閉じ込めているままだからでしょう。このまま無為に時間を消費する余裕が我々にあるのでしょうか。このままでは先の大勝利が無駄に終わります。この国を導くのはエレン・イェーガーです。今すぐ彼を解放してください」「うん。君が正しいのかもしれないね。形はどうであれ私はジークの作戦を完遂するとの決断を下した。すべては私の責任だ...だからこれ以上勝手なまねは許されない。君たちはエレンの情報を外に漏らした罪で裁かれる。この4人を懲罰房へ」「壁中人類の勝利のためなら本望です」サネスの言葉を思い出すハンジ。『こういう役にはたぶん順番がある。役を降りても誰かがすぐに代わりを演じ始める。頑張れよ、ハンジ...』「...疲れた...いや、まだ調べることがある...」ルイーゼ : 「ここはミカサさんの入ったことのある房ですか?」「え? 違うけど」「そうですか。残念です。あ、でも、兵規違反は後悔していません。勝利が調査兵団の目的なら規則を守ることが必ずしも絶対というわけではありませんよね」「やめなさい、ルイーゼ。刑期が延びるだけだから」「私はあなたに命を救われたあの日から、あの時のままです。巨人を人の力でねじ伏せたあなたを見てわかったのです。力がなければ何も守れないと。私たちは理不尽な暴力と戦っていいのだと学んだのです」「あの日から少しでもあなたに近づきたくて私は...ミカサさんが調査兵団に入った理由は何ですか。イェーガーさんのためなら彼の自由を...」「私から言えることはひとつ。口を閉じてなさい」頭痛...そして強盗に襲われた幼い日のシーンが...『もう大丈夫だ...ミカサ』「10か月前、トロスト区鉄道開通祝いでの祝賀会、君の監視係は急遽代役となった。フロック・ホルスター。宴もたけなわとなったあたりで君を近くの宿泊地まで送った彼じゃが、現在、情報漏洩罪で拘留されておる。またこの宿泊地はエレン・イェーガーの住処と数十キロの位置にあった」「どうもこの時期を境にエレンは単独行動を取るようになるのでな。何にせよ美女と会話できる口実ができて何よりじゃ」馬屋の掃除をするガビとファルコ。ガビ、馬に頭をアムっとされ、滑って転んで桶を被るw「何でこんなことに。これが悪魔の仕業...」「いや、馬の仕業だと思うぞ」「お前を乗せて逃げる馬なんていないだろうな」「馬術の訓練なんてなかったし...こんな田舎にいても何の情報も得られない」「下手に動くよりここに根付いたほうがいいと思う」「何言ってんの」「ここで大人しく助けを待つんだよ。直に世界中の軍隊がこの島に攻めて来るだろう。きっと兄貴やライナーさんたちが助けに来る」「ジークが憎くないの? 裏切者があんなに近くにいたんだよ」「俺たちにできることは、ねえよ」「何、ミアって。なんであんたの妹なの」「どっちでもいいだろ」「ふたりとも、お昼にしよう」「仕事覚えるのが早いね。体力もあるし」「そんな。ありがとうございます。しかしカヤさんもですけど、ここで働いてる人はみんな若いんですね」「うん。ここにいる人は孤児だからね」「そうだったんですか...」「女王の方針で行き場のない子供には支援があるから。ここは4年前に親を失っている子供たちの集まりなの」「罪を受け入れてないようですね。この島の民が世界に対して残虐非道の限りを尽くした歴史をお忘れですか。エルディア人ひとりひとりが罪の自覚を正しく持つことでようやく贖罪への道が開かれるのですよ」「それは、みんなが親を亡くしたことと関係あるの?」「当然です。いくら善人のようにふるまおうとも逃れられる罪の重さではありません」「マーレではそう教えられてるの...」「お前お世話になってる身で何言ってんだよ」「これは普遍的な歴史の話だから...」「...今、何て言いました?」「君たちはマーレから来たんでしょ」「どうして?」「どうしても何も自分で叫んでいたじゃない」「えっ、あ、じゃ最初からか。ええっ最初からですか。恥ずかしいなあもう。なんで言ってくれないんですか...」ガビ、カヤに襲い掛かろうとしてファルコに止められる。「何してんだ。お前は」「悪魔が正体を現した。おかしいと思ったんだ。島の悪魔がこんな親切なはずない」「おい、バカかお前」「おーい。お前ら何暴れてんだ」「ミアがお兄ちゃん取られるってヤキモチ焼いてるのー」「なんだ、カヤのやつ、仲よくしてんじゃん。少しは明るくなってるし」「まったく。危ないから、その道具で遊ぶなよ」「はい」「どうして...」「ここ、私が住んでた村。4年前ここにも巨人が一体現れたの。その巨人を見て村の人はみんな逃げた。足の悪いお母さんを置き去りにして。私はどうすることもできなくて座ってた...」「ただここから、あそこでお母さんが食べられる音を聞いてた。お母さんはずっと生きたまま食べられてた。次第に声も上げられなくなった。声が出なくなるまで叫んだからだと思う」「壁の外には人類がいて私たちを悪魔の民族だって言ってるんでしょ。でも、なんでそんなに恨まれているのかよくわからないの。ミア、ベン、教えて。お母さんはいったい何をしたの? 何をしたからこんなに恨まれているの?」「何千年も世界中の人々を虐殺したからでしょ」「何千年?」「そんなことも忘れていたなんて。エルディア人は何千年もの間、巨人の力で世界を支配し蹂躙してきたの。他の民族の文化を奪って望まれない子を産ませて、数えきれないほど人を殺してきたの。被害者ぶるのはやめて」「でもお母さんはこのへんで生まれ育ったから、そんなひどいことはしてないと思う」「だから100年前、あなたたちの先祖が犯した罪の大きさが問題なの」「100年前って...じゃあ今生きている私たちはいったい何の罪を犯しているの?」「ついこの間だって私の町を蹂躙した...」「私のお母さんが殺されたのは4年前だからその罪じゃない」「だから、先祖が世界中の人を虐殺したから...」「お母さんは誰も殺してない。ねえミア、ちゃんと答えて。なんでお母さんがあんなに苦しんで殺されたのか。何か理由があるんでしょ。そうじゃなきゃ、おかしいよ。なんでお母さんは生きたまま体を食べられたの? ねえ、何のために殺されたの? ねえ、何で...」「威力偵察です。4年前のパラディ島侵攻の目的は大攻勢を見据えての威力偵察でした。カヤさんのお母さんはそれに巻き込まれたんです」「お母さんには何の罪もありません...ごめんなさい...」「軍の情報を敵国に漏らして...それで何で謝るの?」「ありがとう、ベン。教えてくれて。でも、ベンが謝るのはおかしいよ。マーレに生まれただけなのに」「それで...カヤさんはその状況から、どうやって助かったんですか?」「今の私より少し年上くらいのお姉ちゃんが、薪割り用の斧を持って入って来て巨人相手に戦ったの」「そんな、無茶だ...」「結局お姉ちゃんは自分を盾にして巨人から私を逃がしてくれた」「お姉ちゃんが生きてたら、行くあてのないあなたたちを決して見捨てたりはしない。私にそうしてくれたように...今度マーレの人が働いているレストランに招かれているの。そこにあなたたちを連れて行けばマーレに帰る方法が見つかるかもしれない...」「どうして...」「私は、お姉ちゃんみたいな人になりたいの」「獣の巨人の死骸を調べた結果、爆破され粉々になったジークの体が部分的に見つかった」「だが足りない。見つかる部位はどれも両腕、両足のものだ。我々を欺くために自らを亡き者と装ったのだ」「ジークはパラディ島、敵勢力と手を組み、飛行船で逃げおおせたと見ている」「この対人型に改良された立体機動装置にはマーレの技術が取り入れられている。逃走用に奪われた飛行船も訓練を積んだ軍人でないとできない高度な飛行技術を見せた。おそらくは4年前のパラディ島調査船に同志を忍ばせたのだ。エルディア復権派の同志をな」「クソ。ずっと一緒に戦っていたのに裏切者だったなんて...」「当然このままで済ますつもりはない。今から半年以内にパラディ島に世界連合軍による掃討作戦を行う」「半年ですか。ファルコとガビの救出も半年後でしょうか?」「あのふたりは最も優秀な戦士候補生です。失えばマーレにとっても大きな痛手になるかと」「次の戦士候補生の育成にも相当な時間がかかりますしね」「だがマーレの力だけでパラディ島を攻めても以前のように返り討ちに会うだけだ。世界連合軍の集結を待つ」「ジークもそう考えるでしょう。大打撃を受けたマーレ軍はすぐさま攻勢に転じることはないと。そして半年後に潰されるのを策もなしにただ待っている人でもない。世界連合軍を待ってはいられません。今すぐにパラディ島を奇襲すべきです」★次回 「導く者」
2021.02.27
進撃の巨人 The Final Season あらすじ ★1期 → 「進撃の巨人 第 1話~第25話」 ★2期 → 「進撃の巨人 第26話~第37話」 ★3期 → 「進撃の巨人 第38話~第59話」・各話タイトルクリックで、あらすじ記事にリンクしています ☆「第60話 海の向こう側」 ☆「第61話 闇夜の列車」 ☆「第62話 希望の扉」 ☆「第63話 手から手へ」 ☆「第64話 宣戦布告」 ☆「第65話 戦鎚の巨人」 ☆「第66話 強襲」 ☆「第67話 凶弾」 ☆「第68話 義勇兵」 ☆「第69話 正論」
2021.02.21
進撃の巨人 #69 正論☆前のお話は → 「第60話~第68話 あらすじまとめ」★1期 → 「進撃の巨人 第 1話~第25話」★2期 → 「進撃の巨人 第26話~第37話」★3期 → 「進撃の巨人 第38話~第59話」(( )) → たがめの独り言です('◇')ゞ「戦え。戦え」「何してるの? 鏡に向かって話しかけてたの? 戦え、戦えって」「ねえ。戦え、戦えって言ってたんだよね。何と戦うの? 戦え、戦えって2回言ったってことは二回戦があるのかな」「黙っていちゃわからないよ。普通はそんなひとりで喋ったりはしないと思うんだ。私は鏡に映る自分に話しかけたりしたことがないからさ...その髪型、カッコいいと思うよ私は。ちょっと乱れてる感じなんか、頑張って無造作に見えるような努力が...」「何しに来たんですか」「何って話しに来たんだよ。初めて会った時なんて一晩中、巨人について語り明かしたじゃないか」「私の一方的な話を君は聞いてくれた。私は確信していた」「君はヒストリアを犠牲にすることはないって...」【2年前】「エレン。1年前、君に船ごと担ぎ上げられて以来ですね。これからよろしくお願いします」「いいや。今後もお前らの接触はない。顔を見せたのは最大限の譲歩だ」((リヴァイ兵長。ちっさw))「それで十分です。今日はめでたい日になる。港が完成して、初めて外国の要人を迎えるのだから」「パラディ島唯一の友好国。ヒィズル国。その特使、キヨミ・アズマビト」「この家紋に見覚えはございませんか」「これは...」「見せるんだ。ミカサ」「でも、これはお母さんが秘密にしてろって...」「子供の頃、俺には見せただろ。その秘密はきっとこの日のためだ。さあ...」ミカサ、手首の包帯を外す。「この印は死んだ母の一族から受け継いできたものです。私も自分の子に託すように言われました」((おお、てか包帯してたの知らなかった。刺青じゃなくてアニメじゃ布に刺繍になってたけどしらっと原作通りに戻ったなw))「ああ。なんて健気なことでしょう」「およそ100年以上前、アズマビト家の御祖にあたる我が将軍家子息はフリッツ王家と懇意にしており、このパラディ島に逗留しておられたのです」「そして巨人回戦後、ヒィズル国は敗戦国として立場を追われ、その混乱の最中、将軍家の忘れ形見はこの島に取り残されたのです。あなたは我々が失った一国の主の末裔...ヒィズル国の希望です」「そもそも国ってのがまだよくわからんな...」「とにかく、ヒィズルが利用できるなら何でもするんだ」「これが罠だったら...」「やはりイェレナたちの意見を聞くしかな...」「いや、それこそやつらの思うつぼだろう」「ひとつ確かなことがある。我々は海でつながる世界においてヨチヨチ歩きを始めた赤ん坊にすぎない。今は黙って耳を貸すのみとしよう」「ねえ、その印なんでエレンだけに見せたの? だって手首の包帯、誰にも見せなかったじゃない」「これは...その...」「なんか嬉しそうだな」「嬉しいんだよ。私たちは生まれのことで重い荷物を背負う者どうしなんでしょ。ミカサが一緒なら、こんなに頼もしい人いないよ」「本日は両国にとって歴史的な日です。この日を迎えられたのは私たちを引き合わせてくれたジーク・イェーガーの存在が不可欠でした。私どもは彼と密会しミカサ様への取次を条件にある取り計らいに賛同しましたことを報告させていただきます」「まずは、こちらをご覧ください...あれ、ご存知でしたか。マーレの機密案件でしたが」「この立体機動装置はパラディ島で開発された巨人を殺す兵器です。私が個人的に調達したものですのでご安心を。こちらを差し上げます。しかし、この兵器を動かすには、ある特殊な燃料が必要です」((これってミケさんの...(;_;))「それを彼らは氷爆石と呼んでいます。いまだパラディ島以外では採掘されたことがない未知の地下資源です。その兵器の中にも痕跡が残っているでしょう」「ジーク・イェーガーは、自分の計画に協力するなら、傾いた国家が大国に返り咲くほどの産業を手にするでしょうと提案してきたのです。まだ埋蔵量も調査したわけではございませんのにねえ。ですがそれが事実なら、この近代化の時代において金銀財宝に等しい資源が眠っておられるのです」(私はダシに使われただけでは...)(アズマビトは金の匂いに鋭いから交渉はうまくいくってイェレナが言ってた...)(やはり儲け話もなしに、この島に来る危険は冒せんというわけじゃな)「それで、ジーク・イェーガーとの取り計らいとは、いったい何でしょうか」「ご存知のとおりジーク・イェーガーは秘策があると主張し、それにはヒィズルの介入が不可欠だとしています。こちらは地鳴らしでこの島を守るために必要な3つの過程です。まずひとつめは地鳴らしの実験的活用。その力の一部を公開し世界に破壊力を見せつけるのです。ふたつめがヒィズルの介入。地鳴らしが必要なくなるまでこの島の軍事力を世界の水準並みに底上げすることが目的です」「そしてその期間における始祖および王家の血を引く巨人両者の継続的な維持」「これが3つめの過程。ジークは獣の巨人を王家の血を引く者へと継承。その者は13年の任期を終えるまで可能な限り子を増やすこと」(他の兵器が発達しても地鳴らしは強力な兵器だ。手放すことができなければ、何世代にもわたり検証は繰り返されていく...)(今私たちが助かるためなら、こんな解決不可能な問題を未来の子孫たちに残していいのか? いいわけがない。しかし...)「わかりました。私は獣の巨人の継承を受け入れます。地鳴らしが我々の存続に不可欠である以上...」「壁を破壊し蹂躙されたあげく家畜みてえに子供を産まされ殺されて、やっと生きることが許されるっていうのなら、俺はジーク・イェーガーの計画は到底受け入れられません。地鳴らしの維持に我々の命運を委ねるのは危険です。残された時間の限りあらゆる選択を模索するのが我々の取るべき最善策ではないでしょうか」「君と焦燥感を共にしたつもりだった。でも君がなぜ単独行動に出てこの島を危機に追い込んだのかがわからない。もうヒストリアはどうなっても良かったのかい」「俺は戦鎚の巨人を食いました。この巨人の能力は地面から自在に硬質化を操り武器でも何でも生み出せるわけです」「つまり、どれだけ深く硬い地下に俺を幽閉しても無駄だってことです。俺はいつでも好きな時にここを出られる。当然、始祖を持つ俺を殺すこともできない。いくら脅したところでジークを殺すわけにはいかない。つまり、ハンジさん。あんたに何ができるっていうんですか」「教えてくださいよ。ハンジさん。他のやり方があったら...」「教えてくださいよ」「エレンのエッチ。今だに反抗期かよ、バカ。若者」「エルヴィン。あんたの唯一の失策だ。なんで私なんか団長にしたんだよ」「中に入ろう。ヒストリア」「もっと、体をいたわらないと」((あら、お腹でかい。そして目が死んでる。ライナーが見たら悲しむだろうに...))「やっぱり俺たちの提議通りジークは島に着くなり巨人にしたヒストリア女王に食わせるべきだったんだ」「それがまさか、ガキをおこしらえあそばされるとはな。所詮は下賤の身にすぎない名ばかりの女王様ってことだ」ナイル:「おい。やめろ。女王には相手を選ぶ権利がある。誰の息もかかっていない相手であることは調査済みだろう」「同じ地で生まれた青年だ。幼少期は女王に石を投げつけていたらしい。かまってほしかったようだ」「孤児院を手伝っていたのも罪悪感からだと。何年も顔を伏せたまま下働きを務める彼に気づいたのは...」「女王の方からだった」「馴れ初めなんてどうでもいい。本題は女王がなぜ今、身勝手な行為に及んだのかだ」「誰かが助言したんだ。妊娠しちまえば巨人にされずに済むと」「イェレナに違いない。あの女は一番イカレていて頭がキレる危険なやつだからな。女王が妊娠してジークは命拾いしたんだぞ」「おい。飲みすぎだ。ローグ」「今ならまだ間に合う。身重だろうと巨人にしちまえば...」「お腹の子は死ぬだろうな。何より女王の身に何かあればおしまいだ。ただでさえ出産は命の危険が伴うというのに...」「その正論でこの国は滅ぶかもな」「おい。もう1本持ってこい。マーレ人」「かしこまりました」「おすすめは、こいつだろ」((うっ、ニコロ怪しい...))「なあ、これは、俺たちが、やらなきゃいけないこと。なのか?」「いいや。やらなくていいことだ。あのバカがあんなことを言い出さなければな...これなら体も鍛えられるし島の開発も進むって...」「確かに今はヒィズルからの回答を待つしかないからな」「ああ。ヒィズルを介して世界との対話を図るんだ...それで地鳴らしに頼らずヒストリアが辛い目に遭わなくて済むんなら藁にでもすがるしか...」((ミカサが運んでるのってレール? それ鉄じゃないの? 凄すぎぃ(@_@)))「いやあ、この暑い中、ご苦労様だよ」「いえ、俺たちは、このバカの護衛でしかたなく...」「お前ら。図体ばかりデカくなりやがって」「ヒィズルの件でしたか」「たった今、アズマビトから返事が来た...ダメだった。ヒィズル国は取り付く島もないようだ。やはりヒィズルはパラディ島の資源を独占取引したいのだから他国との貿易に協力などしない」「そして、世界はパラディ島が災いのタネであり続けることを望んている。それが国々の団結を促し世界の安定を担保するからだ」「じゃあ、俺たちは地鳴らしに頼るしかなくて、ヒストリアの犠牲は避けられないってことですか」「そうなる」「そんな。こちらの意図も量らず勝手に悪魔だって決めつけて...どうしてみんなが平和になる道を考えられないんだ...」「それは、わからないからだと思う。私たちが何者か、わからないから恐れている」「そうだ。顔の見えない相手なんかを信用するわけにはいかないからね」「だから会いに行こう。わかないものがあれば理解しに行けばいい。それが調査兵団だろ」「マーレに拠点を設けて潜入か」「ハンジさん、そんなこと考えてたんですね。そこで本場のマーレ料理に舌鼓を」「えー俺、何持って行こう。腹を下したら大変だよな」「胃薬と歯ブラシと故郷の味を何か...」「ハンジさんの話、聞いてた?」「僕たちが平和を望んでいることを世界が知れば、何かが変わるかもしれない」「もう少し時間があればな。俺の寿命は5年とあと少ししかねえ。そろそろ決めなきゃいけない」「俺の巨人の継承者を」「私が引き継ぐ」「お前じゃダメだろ。アッカーマン家が何なのかまだわかってねえんだ。何よりヒィズルといろいろやってこうってやつが巨人になってどうする。お前じゃダメな理由は多すぎるんだよ」「じゃあ他に誰が?」「俺だ。まず俺はエレンよりはるかに頭がいい。とち狂って死に急ぐようなこともなく、いついかなる状況でも優れた判断力を発揮できる稀有な存在。それが俺だ。お前のお下がりは気に入らねえが実際、俺以上の人材がいるか?」「そんな、すげぇやつを13年で、みすみす死なすわけにいかないだろ。アホか。お前は兵団の指導者とか目指せよ。エレンの巨人は俺が継ぐから。なあ、それがいいだろ。エレン」「よくないですよ。あなたはバカなんですよ」「え?」「え?じゃなくて、バカにそんな重要なこと任せられるわけないじゃないですか。はあ...よだきいなぁもぉ...私が継ぎますよ。実戦経験もあって信頼できるのも私たちくらいなら、消去法で私しかいないじゃないですか...せれれんよ。せれれんじゃけどね」((サシャの訛りは大分県の日田弁だそうで、よだきいは「めんどくさい」せれれんは「したくない」みたいな意味らしいです))「いや、それはおかしいだろ...」「え?」「いや、だから、バカには任せらせないって、お前が言ったんだろ? お前は俺よりもバカなんだから...お前、言ってることが矛盾してるんだぞ」「え?」「俺はお前らに継承させるつもりはない」「何でだ」「お前らが大事だからだ。他の誰よりも...だから、長生きしてほしい」「はあ? てめえ、何、赤くなってんだ。どうすんだよ。この空気をよー」「すまん...」「ジャン。夕日のせいだよ。みんな赤くなってるからさ」「そうか。夕日なら仕方ねえよな...」「義勇兵の拘束か。まさかピクシス司令がそんな強行策に出るとはな...」「調査兵団は彼らと距離が近いから、事前に知らされなかったらしい」「そうせざるを得ないだろうな。ジークの思惑が確定していない以上、俺たちは危険な状態にあるんだ。そして突然ジークの計画に乗ったエレン。ジークと接触して何を話したのか...真相は本人たちにしかわからない」「なあ、お前らにはあれがエレンに見えたか。俺は違うと思う。あいつはエレンじゃない。もしあいつが俺たちじゃなく腹違いの兄貴のほうに付くことがあるなら...俺たちは、やつを切る覚悟をしておく必要がある」「そんなこと、させない」「お前もそっちに付くのかよ。ミカサ」「そんなことには、ならないと思う。エレンは誰よりも私たちを思っている。みんなもわかっているはず。だから私たち以外の外部に対して攻撃的になったのかもしれない。きっとその思いが強すぎたから...」「それは違うぞ。かつてのあいつは、いくらお前が強くても前線から遠ざけようとするやつだった。だがアルミンに軍港を破壊させ、お前を戦場に呼んだ。あいつが大事だと言った俺もコニーもサシャもだ」「それは私たちが信頼されてるから...実際、私たちが行かなければ何もできなかった」「サシャが死ぬこともなかっただろうな。ミカサ、サシャが死んだ時エレンはどうしたと思う。涙を流したと思うか。悔しがったと思うか」「コニー、よせ」「笑いやがった。いったい何がそんなにおかしかったんだろうな。サシャが死んだことのどこが...説明してくれよミカサ。何でエレンは笑ったのか...エレンのことは何でもわかるんだろ。なあ」「エレンと話そう。僕とミカサと3人だけで。エレンの真意を確かめるんだ」「話し合ってどうする。もしジークと同じ目的だったら」「巨人化の薬を入手した兵団は選択肢がある。信頼できる他の誰かを巨人にしてエレンの始祖を継承する選択だ」★次回 「偽り者」
2021.02.20
進撃の巨人 The Final Season あらすじ ★1期 → 「進撃の巨人 第 1話~第25話」 ★2期 → 「進撃の巨人 第26話~第37話」 ★3期 → 「進撃の巨人 第38話~第59話」・各話タイトルクリックで、あらすじ記事にリンクしています ☆「第60話 海の向こう側」 ☆「第61話 闇夜の列車」 ☆「第62話 希望の扉」 ☆「第63話 手から手へ」 ☆「第64話 宣戦布告」 ☆「第65話 戦鎚の巨人」 ☆「第66話 強襲」 ☆「第67話 凶弾」 ☆「第68話 義勇兵」
2021.02.14
進撃の巨人 #68 義勇兵☆前のお話は → 「第60話~第67話 あらすじまとめ」★1期 → 「進撃の巨人 第 1話~第25話」★2期 → 「進撃の巨人 第26話~第37話」★3期 → 「進撃の巨人 第38話~第59話」アルミン:「君は、こんなことを聞かされても困ると思うけど、聞いてほしいんだ。3年前のあの時。あの時ならまだ、何かを変えられたかもしれない...」【3年前】「隊長。先遣隊が上陸して2時間、音沙汰なしです」「第2、第3調査隊に準備を急がせろ」「戦士隊を打ち負かし世界を脅かす悪魔の島。何としてでも、その実態をマーレに持ち帰るのだ」悪魔(巨人)が現れ船ごと担いで運ばれる。「マーレのみなさん、こんにちは。パラディ島へようこそ~私はハンジ。はるばる海を渡っていらしたお客様をお迎えする者ですぅ。ああ、どうぞこちらでお茶でも楽しんでいってください。ちなみに、お一足お先にお越しのお連れ様のお客様とは、すでに仲よしで~す。だよねニコロく~ん」(後ろでリヴァイが刃物を突き付けている)「隊長。私にかまわずこの悪魔どもを撃ってください」「な、何を言いだすんだ。ニコロくん」「お前の三文芝居につき合う気はないってよ」「よく聞け悪魔ども。マーレは穢れた血に貸す耳など持ち合わせていない。穢れた連中と豚の小便をすするような真似はしない」「はあ? いいのかな。そんな悪口言って。後ろの巨人が見えないのかなあ」(ホイ。後ろの巨人)「悪魔の力などに屈するものか。これがマーレの挨拶だ」と言って撃とうとした隊長が撃ち殺される。「何の真似だ。イェレナ」イェレナ:「武器を捨てるんだ」「お前ら...」オニャンコポン:「言うとおりに」「ハンジさん。お招きいただき光栄です。お茶...しましょう」(そして巨人を見て)「会いたかったよ...エレン」コニー:「あのデカい女、仲間を撃ち殺しやがったぞ。いったい何が目的なんだ」ジャン:「さあな。敵であれ味方であれ、信用できねえのは確かだ」ミカサ:「サシャ、寝ないで」アルミン:「でも、話し合うことができて情報が手に入るなんて、とてつもない幸運だよ」 エレン:「ああ、本当に運がよかった。敵の上陸を阻止できたのは偶然だ。マーレが本腰を入れれば、こんなもんじゃ済まねえ。なんとかしねえと」「なるほど。こうやって何発も撃てるわけか」「それらがマーレ兵の基本装備です。マーレ兵は一師団あたり約2万人で構成され総員50師団。約100万人になります」「それら陸軍に加え21隻の戦艦から成る3つの艦隊を有し、その他、新兵器の進歩も目覚しく、航空戦力にも力を注いでいます」「コウクウ...?」「チッ。ビビッてんじゃねえよ。なめられるだろうが」「要するに海や壁を越え敵が空から現れる移動兵器のことです」「ええっ、空から来るの?...そんだけの力を持ったマーレ様が少なくとも1年間、まともに攻めて来なかった理由って...何?」「主に理由はふたつ...」\(゜ロ\)(/ロ゜)/ (踊ってるしw)「ひとつは島に放った無垢の巨人が最新鋭の兵器をもってしても、いまだ上陸困難な障害であること。マーレがエルディア人を壁の中に幽閉するための政策でしたが逆に進軍からエルディアを守る存在となっていたのです...しかし、もうすぐ夜が明ける。巨人が活動する頃、ですよね。今、我々が壁の外でのんびりお茶できるということは、島の巨人をすべて殺してしまった...ということでしょうか」「だったらどうする。何とかしてマーレに伝えるか」「いや。素晴らしい。期待以上だ」「ふたつめの理由は?」「現在マーレは複数の国と戦争状態にありパラディ島どころではないというわけです。あなた方はマーレが誇る戦士隊を打ち負かし、さらに超大型巨人や女型の巨人といった主力兵器を奪った。マーレは敵の多い国ですので諸外国は瞬く間に団結し戦争の火ぶたが切られたのです」「するとあなた方はマーレに恨みを持つ亡国の民でありマーレ軍に潜入する諜報員のようなものなのかな...やっぱりマーレに背くからには、それなりの動機と後ろ盾がないとね」「諜報などと呼べるような代物ではありません。マーレに故郷を奪われ兵士として徴用された我々は、とても非力で、あの大国にあらがう気概は失われつつありました。彼に導かれるまでは...」「マーレや世界の人々が悪魔と呼んで恐れる巨人。私にはまったく別のものに見えた」「神です。無力な私たちに希望を見せてくれました。私たちはジーク・イェーガーの命を受け上官を撃った、反マーレ義勇兵です」「その目的は全エルディア人の解放」「ジーク・イェーガーの要求は以上です。すべては生存が危ぶまれるエルディア人の救済を目的...」「論外だ。そんなバカな話に乗るものか...」「相手は獣の巨人だぞ。ラガコ村の村民を巨人に変え壁内を恐怖に陥れ調査兵団を壊滅寸前まで殺戮した張本人がそうぬかしたのか」「やつらの目的は終始一貫して始祖の巨人の奪還。力ずくがダメなら口八丁手八丁つくせと言わんばかりだな」「それは敵さんも承知のはず。まずは団長殿の話を聞こうではないか」「ジークいわくエルディア人の問題を一気に解決する秘策があると。その秘策を行う条件として必要なものが、始祖の巨人と王家の血を引く巨人。ふたつが揃えば世界は救われる。ただしその秘策を明かせるのは条件が揃ってからだと」「聞くに堪えん。ずいぶんと低く見積もられたものだな...」「それは本当です。思い出したんです。俺が一度だけ始祖の巨人の力を発動させることができたのは、王家の血を引く巨人と接触した瞬間でした」「その巨人は父の妻であった、ダイナ・フリッツに違いありません。ダイナの息子であるジークは解明したのでしょう。不戦の契りを出し抜く術を。我々エルディア人に残された唯一の希望を。壁に潜む幾千万もの巨人で世界を踏み潰す『地鳴らし』の発動条件を」「お前。どうして今までそんなことを黙っていやがった」「ヒストリアの身を案じたからです。俺の不確かな情報で巨人にさせるわけにはいかないと思っていました」「軽率な判断であったことを認めます」「あとでじっくり聞こう」「しかし、それが本当だとするとジークの秘策にも筋が通る」「正気か連中を信用する気か」「そうだ。敵兵を大勢島にとめておけば何があるか知れないぞ」「全員縛り首にすべきだ」「いえ、そうもいきません。マーレの調査船からこの島を守るためには、義勇兵の力が必要なのです。彼女らの無線通信がなければ...」「...こちら第二次調査船団」「よかった...船が座礁して...」「ずっと助けを待ってた」「すぐに向かう...安心しろ。二隻の調査船で向かっている」「おーい。無事か。もう大丈夫だぞ」「超大型巨人...どうして...」「あれは敵だ。急げ、飛び込め。逃げろ」「穢れた悪魔の汚らわしい島へようこそ」「もてなしてやるよ。豚の小便でよろしければな。断ってもいいが上陸許可は下りない。悪いが泳いで帰ってくれ」「あの頃は楽しかった。確かに僕たちエルディア人は世界から恐れられ憎まれている。まだ顔も知らない海の向こうにいる人たちから」「でも海の向こうにいる人たちは、敵だけじゃなかった」「そして世界はずっと複雑で、知らないことだらけだった」サシャ:「ところで、オニャンポコンは何で肌が黒いのですか?」「俺たちを創ったやつはこう考えた。いろんなやつがいたほうが面白いってな」「君たちユミルの民も同じさ。俺たちは求められたから存在する」「誰が僕らを創ったの?」「始祖ユミルに力を与えた存在。神だよ」「そう考えるやつもいる。考えるだけなら自由だろ」「何だよ、この料理」「これ食えんのか」「生臭そう」「海の幸は初めてですか。ニコロはマーレ料理の達人なんですよ」「...嫌なら食うなよエルディア人。お前らなんかに食わせて...」「ああ、うまい...」「ニコロさん。あなたは天才ですぅ...こんなの初めてで...」「汚ねえ食い方しやがって...まだまだあるから、ゆっくり食え」( *´艸`)「もうすぐ港が完成するんだ。マーレの工兵の力を借りたら凄く早く進むようになってさ」「よく協力してくれたね」「そりゃ最初はお互い疑心暗鬼でうまくいかなかったよ」「でも、時間をかけて、肩書を抜きにして、人同士向き合えば、きっとわかり合える」「アルミン。ベルトルトの記憶は何か見たか」「いや、役に立ちそうなものは何も」「時間がねぇぞ。ジークの寿命はあと3年も無ぇ」「そのことなんだけど、このままイェレナたちを作戦どおりに進めていいのかな」「何か問題が?」「本当に地鳴らしで世界を脅すことでしかエルディア人を守る術はないのかなって。それじゃ本当に世界を恐怖に陥れる悪魔だ」「そうなる前に話し合えないのかな。マーレや世界中の人と話し合って誤解を解けば...」「誤解? 誤解って何のことだよ」「だから僕たちは怖くないって...」「世界から見れば俺たちは巨人に化ける怪物だ。そこに誤解はないだろ」「でも、なかよくなれたマーレ人もいる」「何人だ? ほとんどのマーレ人は収容所の壁を睨みつけてるんだろ」「時間をかければ...」「そう、時間が必要だ」「そうだ。時間を稼ぐためには手出しできねえようにしてやるんだ」そして、サシャが...「本当に僕たちは正しかったのかな。もしかしたら別の道があったんじゃないかって、そればかり考えてしまう...僕は誰よりもエレンを理解しているつもりだった。ミカサよりも。でも、もうわからない」「おい。お前マーレ人だろ。ここに何しに来やがった。マーレに殺されたエルディア人の墓地に...」「待ってください。こいつは俺たちで何とかしますんで...すみません。ここは...」「マーレ人なんか近づけるんじゃねえよ」「おい、ニコロ。大丈夫か」「クソっ、何でだよ。ホントにサシャは死んだのか...何で...お前ら何やってたんだよ」(お墓の文字。逆さにするとカタカナで「サシャ ブラウス」それと下は「ゴチソウトネムル エイエンノ」かな?) *記事の最後にオマケ逆さ画像追加「飛行船に乗り込んできた子供に撃たれたって、そんなバカな話があるかよ...」「ただの女の子じゃない。訓練されていた」「戦士候補生か...」「俺の油断があった。すまない」「何で俺に謝る。俺はただ飯を用意していただけだ」「あいつに美味いもんいっぱい食わせてくれてありがとな。ニコロ」「お前はどうなんだよ。コニー」「俺とサシャは双子みてえなもんだった。自分が半分なくなっちまったみてえだ」「娘が世話になったようやね」「あの...俺は捕虜のマーレ人ですが料理人として就労許可を持っています。娘さんは俺の料理を誰よりもうまそうに食べてくれました」「だから...もしよかったら...俺の料理を食べに来てください」「もちろん、タダなんやろ」「はい」「戦勝と報じたわけか。恐ろしいね、何も知らないってのは」「お前を殺して死体をマーレに送りつける。陰謀が明るみに出る。祖父祖母の命はないだろうな。だが、お前の言う秘策とやらが本物なら切り刻むのを少し待ってもいい。俺はどちらでもかまわない」「寛大なお言葉に感謝いたします。だが、俺をエレンと会わせるのが先だろ」「そう急ぐな。お前に最上級のホテルを用意したんだ。まずはそこで、ゆっくり休んでいただこう」「なあ。睨むのやめてくれないか」「マーレから奪ってきた巨人化の薬は、これですべてです」「しかし、複製は困難でしょう」「いや、これだけあれば十分であろう。本当に何と感謝を申し上げればよいことか。諸君らには借りしかない。無知な我々を希望へと導いてくれた。諸君らの有志を疑うことは悪魔の所業に等しくあろう」「この3年間。エルディア人の友人であることを証明してきたつもりでしたが、残念です。私たちが持ち込んだこの銃は、エルディア人に自由をもたらす銃なのに」「虫のいい話ですまんが、我々の弱さにしばしの間だけ目をつぶってくれぬか。ジークに枷をかけぬわけにはいかんのだ」「かまいませんよ。ピクシス司令。すぐにまた我々と食卓を囲む日が来ますから」「俺のホテル、これ?」「何か不満でもあるのか。巨大樹の森だ。これ以上お前にふさわしい宿はねえよ」「立体機動でたくさん遊べそうだしな。なあ、リヴァイ兵長。ガビとファルコにもこの雄大な自然を見せてやりたいんだが」「チッ。ガキが雄大な自然を拝めるかどうかは、お前次第だ」「エレンはひとりでも、やるつもりだった。エレンに協力しても見放しても最悪の選択になっただろう。とにかく大勢の人間を殺した。戦艦も軍人も民間人もすべてを巻き込んで、突然すべてを奪った。でも、あの軍港が健在だったら、すぐさまマーレ軍はこの島に報復攻撃しただろう」「和睦の道は断たれた。けど、やるしかなかった。あの日の君たちのように...」「ねえ、アニ。何か答えてよ」「勝てなきゃ死ぬ。勝てば生きる」「戦わなければ勝てない。戦え。戦え...」【オマケ】サシャのお墓★次回 「正論」【楽天ブックス限定全巻購入特典】「進撃の巨人」The Final Season 2【初回限定 Blu-ray】【Blu-ray】(A3クリアポスター) [ 梶裕貴 ]価格:20691円(税込、送料無料) (2021/2/13時点)楽天で購入
2021.02.13
進撃の巨人 The Final Season あらすじ ★1期 → 「進撃の巨人 第 1話~第25話」 ★2期 → 「進撃の巨人 第26話~第37話」 ★3期 → 「進撃の巨人 第38話~第59話」・各話タイトルクリックで、あらすじ記事にリンクしています ☆「第60話 海の向こう側」 ☆「第61話 闇夜の列車」 ☆「第62話 希望の扉」 ☆「第63話 手から手へ」 ☆「第64話 宣戦布告」 ☆「第65話 戦鎚の巨人」 ☆「第66話 強襲」 ☆「第67話 凶弾」
2021.02.06
進撃の巨人 #67 凶弾☆前のお話は → 「第60話~第66話 あらすじまとめ」★1期 → 「進撃の巨人 第 1話~第25話」★2期 → 「進撃の巨人 第26話~第37話」★3期 → 「進撃の巨人 第38話~第59話」「ライナー (*'▽')」一撃でダウン (/_;)とりあえず顎は守った。こちらも余力なし。「エレン」「さすがに打ち止めだ。力はもう残ってねえ。ライナーは...今は殺せやしないだろう」「じゃあ帰ろう。私たちの家に」「ライナー。またな」「下の敵から飛行船を守れ。弾薬はすべて敵にくれてやれ」「やつら...退いて行くぞ。助かった...のか?」「逃げる...」「エレン・イェーガァァァーー 逃がさない。必ず殺す!」ミカサに連れられエレン飛行船に到着。アルミンがお出迎え。「なんて汚ねえなりだ。クソ溜に落ちたらしいな。エレン」「兵長...」いきなりリヴァイの蹴りが炸裂。庇おうとするミカサをアルミンが止める。「懐かしいな、エレン。相変わらずお前は蹴りやすい」「拘束する。話はそれからだ」「かまいませんが、すべては手紙に記したとおりです。ご理解いただけたはずでは?」「チッ。その面。地下街で腐るほど見てきたクソ野郎のそれだ。まさか、お前が...喜べ。すべてお前らの思いどおりだ」「逃がすな。ひとりでも多く撃ち落せ」「急いで乗り込め...」「ジャン。お前も行け。しんがりは俺がやる」「任せましたよ。ロボフ師団長」「俺は新兵だと言っただろ。もう駐屯兵は必要ねえ。高給取りの老いぼれもな」「点呼は?」「前方のライマ班がまだだ」「現状は把握した限り死者6名です」「そうか...クソッ」「敵に与えた損害と比べてみろよ。大勝利だ。我ら新生エルディア帝国の初陣は大勝利だぞ!...さあ喜べ。それが6人の英霊への弔いだ」「初陣か。いったいいつまでやりゃあ終わるんだ。あと何人殺せば...」「とりあえず、俺たちはまた生き残った。他の仲間には悪いけど、やっぱりお前らは特別だよ。俺は」「...バーカ。鉄のかたまり着て抱きつくんじゃねえよ」「なんだとジャン」「バカは生えたての髭を整えたりするような...つまりお前のことだ。バーカ」「はあ?」「そうですよ。髭なんか育てても食べられないのに」「はあ?」「とりあえず、ご飯はまだですか」「島に着くまで我慢しろ」「使えませんね。この指揮官は」「ガビ。待て...もう、やめよう。敵は飛んでいるのに走ったって無駄だ。もうわかってるだろう」「ゾフィアは...ゾフィアは飛んできた瓦礫に上半身を潰された。すぐ隣に座ってたのに。ウドはそんなゾフィアを助けようとして逃げまどう人々に踏みつけられた。何度も何度も頭が割れるまで踏み続けられた。門兵のふたりのおじさんは私を叱った。私が広場に行こうとしたから。エルディア人の私に危ないからやめろって必死に。そしたら屋上の女に撃たれて死んだ」「私はこの収容区で生まれたエルディア人だから、塀の外を歩けば唾を吐かれるし惨めな思いも散々してきたけど、だからこそ私が頑張って、エルディア人はいい人だと世界に証明したかったし、いつか、このエルディア人の腕章を誇れる時が来ると信じていたから頑張ってこれたのに...すべて壊された。こんな収容区でも私の大切な人たちのいる私の家だから、それを踏みにじられることは許せないの。それでもあんたは私に走るなって言うの? 目の前でジークさんが殺されて何もできないまま、なんでこんなことをされたのかわからないまま...」「なぜだ、ライナー。なんで母さんは、あの日、巨人に食われた?」「踏みにじられたからだ。敵もマーレの戦士から攻撃されて大勢殺されたから...その報復で...」「あんたは、それを見たの?」「いいや、見てない」「私も見てない...そもそも敵は世界の平和を脅かす島の悪魔でしょ。ちゃんと習ったでしょ。やつらは今も昔も殺されて当然の残虐な悪魔。私たちとは違う」「ライナー。お前と同じだよ。海の外も壁の中も同じなんだ」「...これで全員乗ったな。操縦室に伝えろ。上昇して離脱だ...」最後に乗り込もうとしていたロボフをガビが撃つ。「当たった...まだ、つながってる」「ガビ。何するつもりだ」「この引き金だ。強く押せば...」「ガビ。お前まさか乗り込む気じゃ」「島の悪魔を皆殺しにする」「お前が殺されるだけだ。バカ」「お父さんと、お母さんと、ライナーや、みんなに伝えて。私は最後まで戦ったって。今は勝てなくても、みんなが私の思いを継いでくれるでしょう」「ファルコ、ガビ。何やってんだ。お前ら」「兄さん...」「じゃあね。ファルコ。あんたは、いいやつだったよ」「お前がガビを救い出すんだ。この真っ暗な俺たちの未来から...」「ファルコ。なんで?」「鎧の巨人を継承するのは俺だ」「何か音がしましたよ」「おい、静かにしろ」「そういや、ロボフさんまだか?」「いや、もう上ってくるはずだが」「サシャ...」「...サシャ。島まで耐えろ」「...肉...」「ジャン。こいつら、ロボフさんの立体機動装置で飛び乗ってきやがった。外に投げる。それでいいな」「子どもを空から投げ捨てれば、この殺し合いが終わるのかよ」「ブラウンとグライスはどうした」「それが、急に走り出したきり戻ってこないんです」「隊長。思い出しました。戦士隊を誘導し私とガリアードを穴に落としたマーレ兵です」「そのマーレ兵を見たのは、3年前、ライナーら戦士隊撤退以降、パラディ島へ向かった最初の調査船団のメンバーでした」(となり、オニャンコポン?)「行方不明の調査船か」「はい。何より、あの顎髭は似合ってなかった」「おい。いつまでそれをつけてるつもりだ」「え? 評判よかったんですけどね」「さわるな、悪魔。私たちは負けてない。ジーク戦士長が残した意志は同胞が引き継ぐ...お前を呪い殺すのは真のエルディア人だ。私を殺したあと首謀者に伝えろ」「今から合わせてやる。そいつに同じこと、言ってやれよ」(マガト「なぜ、そのマーレ兵だとわかった」)(ピーク「それは、私が個人的に興味がある人物だったからです。彼女はジークの信奉者でしたから」)「ガビ。ファルコ。なぜここにいる?」「なぜって、ジークさんがなぜ?...」「生きていたんだね。でも、こいつらに捕まっていたなんて」「このガキは何だ」「ロボフさんを殺し立体機動で乗り込んできました。そしてこの子にサシャが撃たれて...もう、助かりそうにありません」「あとは頼んだよ。オニャンコポン」「了解です。ハンジさん」「それで。すべては計画どおりってわけですか。ジーク・イェーガー」「大筋はよかったが、誤算は多々あった」「ジークさん...」「えっ、何、この子たち」「誤算だ」「イェレナ。顎と車力はお前が拘束するんじゃなかったのかよ。仲間がよけいに死んだんだぞ」「すみません。確かにふたりは穴に落としたんですが。私の失態です」「その余波で獣が予定より多めに石礫を俺たちにくれてやったわけか。道化にしては大した即興劇だった。なあ、髭面」「そう睨むなよリヴァイ。小便ちびったらどうしてくれるんだ。お前こそ大した役者じゃないか。俺を殺したくてしょうがなかっただろうにな」「俺は一番くいてえ物を最後まで取っておくタイプだ。よおく味わって食いてえからな」「マーレ軍幹部を殺し主力艦隊と軍港を壊滅させた。これで時間は稼げたはずです」「世界がパラディ島に総攻撃をかけてくるまでの時間かい? 私たちは君が敵に捕まる度に命がけで君を取り返した。どれだけ仲間が死のうとね。それをわかっておいて自らを人質に強硬策をとるとは...」「お望みどおりこちらは選択の余地なしだよ。君は我々を信頼し、我々は君への信頼を失った」「だが、こうして始祖の巨人と王家の血を引く巨人が揃った。すべての尊い犠牲がエルディアに自由をもたらし、必ず報われる」「サシャが...死んだ」エレン「コニー。サシャは最期、何か言ったか?」コニー「肉...って言ってた...」ジャン「エレン。お前が調査兵団を巻き込んだからサシャは死んだんだぞ...」「上官の食糧庫からお肉とってきました~ヘヘヘ」「大丈夫ですよ。土地を奪還すればまた、牛も羊も増えますから」★次回 『義勇兵』
2021.02.05
☆なんか今さらな記事なんですが、昨年2020年に映画館で観た映画の覚書です。こんなに映画を観なかったことは大人になってからの記憶にはないので記録に残しておきますわ。☆予告編の動画を貼ったら『おじさんばかりな感じ』になってしまったw でも、どれも面白かったのでレンタルの参考にでもしていただければ幸いでございます。ハイ。☆1本目の『T-34 レジェンド・オブ・ウォー』は1/2に観ました。2本目の『フォード VS フェラーリ』は1/17に。2月にいつもの予定通り旧正月と被らないように旅行に行って、帰ってきて観たのが3本目の『バッドボーイズ フォーライフ』☆そこまでは、いつものペースだったけど、その後はまったく行けなくなって。まあ新しい映画はほとんどなかったし仕方ないけど、秋ごろになってそろそろ行こうかな~と。観たい映画は4本目の『TENET テネット』だけだったので鬼滅の刃で混む前に行ってきました。主人とふたりで行ったけど席は離れて座って、ちなみに私たちの他にはひとりしかいませんでした。密の心配まったくなしだねw ちょっとわけわかんないところも含めて結構おもしろかったです。私は好きなタイプの映画でした。☆毎年お正月は初もうでの帰りに映画を観て1年が始まり、月に数本は観ていたけど、今年は初もうでも遅れて行ったし映画はテネット以降は観れてないです。大きい画面で観るのが好きなので普通に映画館に行ける普通の生活が戻ってくるのを心待ちにして大人しく生活しております。
2021.02.01
進撃の巨人 The Final Season あらすじ ★1期 → 「進撃の巨人 第 1話~第25話」 ★2期 → 「進撃の巨人 第26話~第37話」 ★3期 → 「進撃の巨人 第38話~第59話」・各話タイトルクリックで、あらすじ記事にリンクしています ☆「第60話 海の向こう側」 ☆「第61話 闇夜の列車」 ☆「第62話 希望の扉」 ☆「第63話 手から手へ」 ☆「第64話 宣戦布告」 ☆「第65話 戦鎚の巨人」 ☆「第66話 強襲」
2021.01.31
進撃の巨人 #66 強襲☆前のお話は → 「第60話~第65話 あらすじまとめ」★1期 → 「進撃の巨人 第 1話~第25話」★2期 → 「進撃の巨人 第26話~第37話」★3期 → 「進撃の巨人 第38話~第59話」パラディ島の悪魔に囲まれた顎の巨人の元に車力の巨人が到着。「なんとか間に合った」「やはり、この重機関銃武装は立体機動にとって天敵」「時間を使った甲斐はある」戦鎚の巨人の攻撃。そして足音が...「来やがった。獣の巨人」「逃がすな。殲滅しろ」「死ぬな」「生き延びろ」(鎧の巨人の手?から) 地上に出てきたファルコ。「これは...」戦鎚の巨人の硬質化にミカサの攻撃は効かず。「あれが...まさか、クルーガーさん? いや、エレン・イェーガー。よくも...」守ってくれたブラウン副長のもとへ。「副長、ごめんなさい。俺のせいで...」(生きてる。でも...意識がない...巨人の力なら損傷した体は勝手に修復されるはず...生きる強い意志さえあればだけど...)ライナーはエレンに「もう嫌なんだ自分が...俺を殺してくれ」と言って泣いていた...「副長。助けを呼んできます。外にいるのは敵ばかりじゃありません。俺もガビも、みんな、あなたの味方ですから。待っていてください。ブラウン副長」「兵士長の背後は私たちが守るよ」「気をつけろ。追っていたアッカーマンを見失った。どこかに潜んでるぞ」「...ポルコ。戦鎚が...」「アニと同じ水晶体。やはりこいつには歯が立たねえか。でも、お前は力を使い果たしている。少しでも余力があるなら、このまま俺ごとうなじを貫いてるはずだ」「もう、お前の手札は残っていない」「俺はまだだけどな」「あの野郎。まだ力を残していやがったか。やつさえ仕留めれば...始祖さえ...」「何をビビってんの。ポッコ。私たちが焦る必要はないよ。今この戦場を支配しているのは私たち。はたから敵は追い詰められてる。敵は立体機動で乗り込んで来たわけだから、武器も燃料も大した物量じゃない。つまり補給線のない敵地のど真ん中で袋のネズミなわけ。今ごろマーレ軍がこの収容区を包囲している頃だから敵に退路はない」「そもそも、パラディ島勢力それ自体がマーレ相手にまともに戦争できる体力はないんだよ」「だから、始祖の巨人さえ押さえちまえば、やつらは地鳴らしの切り札を失うって話だろ。今その切り札が目の前にあるんだぞ...」「だから、慎重に駒を進めようって話なの。とにかく私たちは、アッカーマンから戦士長を守ればいいの」「さすがピークちゃん。そのとおりだよ」「エレン・イェーガーは俺の敵じゃない。まずはお前からだ。出てこいよ、リヴァイ。時間がないんだろ」「何をしてる。大丈夫なのか...なら急いでここから離れろ」「あの、ブラウン副長が広場の奥に。動けない状態で地中にいます」「なんだと...」「俺のせいで...俺を庇って...」「誰にやられた」「エレン・イェーガーに」「着港急げ。大至急レベリオ区に兵を送る準備を。現場は壊滅的被害を受けている...」「おい。そこの漁船。危ないぞ。この艦隊が見えないのか...」(アルミン (*'▽'))「ボサっとするな。お前たちはここから逃げろ」「マガト隊長...あれは...」「軍港がやられた。あんなことができるのは...」「...超大型巨人だけ...ベルトルトの巨人を奪われていた...」「...やはり連中が無策でここまで攻め込んできたわけがねえ。やってみろよ。悪魔ども。始祖を失えば、すべてご破算だろうが...ん、もうひとりのアッカーマン。じゃまだ...」「戦士長。敵の総攻撃が来ます...」戦士長はリヴァイに倒されていた。パンツァー隊のカルロがサシャの銃撃で死亡。「よくも...」(サシャ)車力の巨人がサシャに襲い掛かろうとしたところにジャン。「あん時はどうも」「今だ! 撃て!」雷槍による攻撃でパンツァー隊は全滅。車力の巨人も倒れる。(超大型巨人)「これが...君が見た景色なんだね...ベルトルト...」「急げ。トドメだ」「撃つな。やめてくれー」ジャンの攻撃は外れる。「外した...蒸気で逸れた? それとも俺が外したのか...」「ピークを守れ」「ブラウン。グライスに手を貸せ」「了解です」「戦士長に、ピークまでやられたのか...クソ、クソ...」「素早い...ユミルの顎とはまるで違う...」「これが顎の力か...なるほど」「ひどい。体の修復が追い付いてない。巨人の力があるのに何で...」「車力の巨人はそこまで頑丈じゃない。鎧の巨人と違って...ライナーはどこにいるの? あんたさっきエレン・イェーガーにやられて動けないって...戦えないの?...」「わかんねえよ。位置は舞台裏の建物の下...だけど...俺は...ライナーさんを、そっとしておくことはできないかなって思って...」「何言ってるの。ウドもゾフィアも...大勢の人がみんなエレン・イェーガーに殺されたんだよ」「団長。光の道を確認いたしました」「よかった。ここまでは作戦どおりに事が進んだようだ。さあ頼んだよ。オニャンコポン」「まかせてください。ハンジさん」「低速低空で収容区に進入。光の道にそってみんなを回収する。チャンスはその一度きりで乗り遅れれば一巻の終わり。この飛行船が撃ち落されてもね。まったく、無茶を思いつくよ。エルヴィンの亡霊にでも取り憑かれたかい?」「そうであってほしいですよ。僕らに力をくださるのなら...こうなってしまった以上はもう...みんなと、エレンを回収できなければ、僕らに未来はありません」「ジャン。来たぞ」「ああ。時間どおりだ」「まさか。あれで逃げるつもりか? させるかよ」と、飛び出した顎の巨人はミカサに足を捥がれ、エレンに戦鎚の巨人の本体を口に突っ込まれる。「嘘だろ。よせ...やめろ...やめてくれー...」エレン戦鎚を飲む。「何...あれ...」「戦鎚が食われたんだ。そして次は...顎だ...」「ライナァァァー! 助けてぇぇぇ!」「ガリアードさんが食べられる...助けてぇぇぇ!」「ライナァァァー!」「ライナァァァー!」(うるさい...静かにしてくれ...頼む...静かに...)(どうして...お前らは...)(俺を...)(死なせてくれないんだ...)★次回 『凶弾』(予告:「力尽き倒れる鎧の巨人...」あら、いきなりネタバレ? www)
2021.01.30
進撃の巨人 The Final Season あらすじ ★1期 → 「進撃の巨人 第 1話~第25話」 ★2期 → 「進撃の巨人 第26話~第37話」 ★3期 → 「進撃の巨人 第38話~第59話」・各話タイトルクリックで、あらすじ記事にリンクしています ☆「第60話 海の向こう側」 ☆「第61話 闇夜の列車」 ☆「第62話 希望の扉」 ☆「第63話 手から手へ」 ☆「第64話 宣戦布告」 ☆「第65話 戦鎚の巨人」
2021.01.25
進撃の巨人 #65 戦鎚の巨人☆前のお話は → 「第60話~第64話 あらすじまとめ」★1期 → 「進撃の巨人 第 1話~第25話」★2期 → 「進撃の巨人 第26話~第37話」★3期 → 「進撃の巨人 第38話~第59話」「じゃあ、お父さん行ってくるからな。お姉ちゃんの言うことをよく聞いていい子でいるんだぞ」「お父さん、どこ行くの?」「私も行きた~い」「ごめんな...今日はダメなんだ」(子だくさん~ってアニオリか。カワイイけどちと辛い場面だな)「ほら、あんたたち。わがまま言わないの。お父さん困っちゃうでしょ」「フィーネ。きょうだいみんな仲良くな」「うん。お仕事がんばってね」「あなた...」「すまない...子供たちを頼んだよ」「行くぞ」(そして馬車の中でのヴィリーとマガト隊長の会話)「やはり狙われるとしたら演説の最中だろうか」「断言はできませんが、その可能性が最も高いでしょう。マーレ軍幹部が公の場で一堂に会するのはその時だけです」「本当によろしいのですか?」「タイバー家もただ遊んでいたわけではない。先代に比べてはな...かねてより世界の上層階級と交流を深めてはエルディア人の地位向上に努めパラディ島の動きに目を光らせていた。だが、見るべきは足元だった...」「気づいた時には敵は海を渡り我々の首元まで迫っていた。もはやいつ喉を切り裂かれてもおかしくない。危惧すべきはパラディ島勢力の協力者の影だが...依然その実態がつかめないままでいる」(ん? 誰?)「ご存知のとおり我が国マーレは敵が多すぎる。軍の内部も例外ではない。敵をあぶり出すためならケツに火をつけてやる」「敵の襲撃計画を甘んじて受けそれを最大限に利用する。代案でもあるなら聞く。なければ計画どおりに」「しかし、敵を釣るにしてもあまりにエサが大きい」「無能な幹部などくれてやればいい。敵の目的がマーレ軍に損害を与えることなら、まさに好都合じゃないか。新たな軍の再建も、あなたの人選どおりに党は判を押す手筈だ」「しかし...大勢死にます」「その大半はエルディア人だ。悪魔の末裔なんだろ...いまさらじゃないかマガト隊長。あなたも今までは大勢のエルディア人を機関銃の前に地雷原の中に送り込んだはずだ...軍服を着てようが着てまいが同じ命だろ。あなたが今までやっていたことをやればいい...」「先に申し上げておきます。これは戦争ではありません。敵の正体や目的、攻撃手段が不明なまま...現場は不特定多数の群衆に囲まれています...タイバー公。私はおそらくあなたを守ることができない...このままでは、あなたは死にます...あなたはエサにしては大きすぎる」「当然...覚悟の上だ」「私が表に立たなければ世界は目を向けてくれない。軍も記者も国々の大使も一堂にして集うことはない。何より、私を含めレベリオ収容区のエルディア人は哀れな被害者でなくてはならない。予期せぬ襲撃の被害者だ。私だけそこから逃れていては世界を味方につけるどころではなくなる」「エルディア人は悪魔の末裔に違いありません...そして私たちは悪魔に違いない...」(握手...そして)(エレンに食われた(/_;))(こわっ)マーレ軍元帥は動かず。エレン巨人はそこへダイブ。「起きろ。ガビ、ウド。早く立つんだ! ...」(コルトがウドとガビを助けるがゾフィアは瓦礫の下敷きになり足だけ見える...)(瓦礫をどかそうとしたウドは逃げる群衆に踏みつぶされ...)「兄さん...タイバー家の務め、ご立派でした...」(戦鎚の巨人...メイドの人がヴィリーの妹さんで戦鎚の巨人だったのね)(戦鎚の巨人が華麗に登場と思ったら、あら、変身中に攻撃? で、いきなりボコボコw 主人公エレンすっかり悪者)「マガト隊長。戦鎚の巨人がやられてしまいます」「隊長。戦士隊が見つかりません」「カルヴィ元帥ら軍幹部は全滅したようです」「豆鉄砲だが、マーレ軍の反撃の口火は今をもって切られた...まさか、ここまで派手に登場するとは...それもあの特徴からして始祖の巨人簒奪者、進撃の巨人エレン・イェーガーご本人がお越しだ」「島まで行く手間が省けた。総員持ち場へ。戦闘用意!」(防戦一方と思われた戦鎚の巨人がいきなりエレンを串刺し~武器作れるのかスゴいな)「全員おぼえておけよ。一番槍を入れたのは、この私だと」「クソ。何なんだ。何でいきなり戦争なんだ...ファルコ、どこだー!」(ウドを抱え病院へ急ぐコルトとガビ)「外でいったい何が?」「この地響き...巨人同士が戦っているみたいだね」「そんなわけが...」「私たちがここに拘束されていることが答でしょ」「遅いよ」「ピークさんご無事ですか」「早くロープを持ってきて」「了解です」「パンツァー隊か。どうしてここが?」「あの顎髭が怪しかったから手を打っておいたの」「あの兵士が怪しい。私たちを尾行して」「演説中の広場が巨人に襲われました...現在、戦鎚の巨人が応戦しているようです」「車力の兵装車両は?」「本部にあります。15分で換装できます」「10分でやるよ」「了解です」「先に行っとくぞ」「待ってポルコ。少し様子を見てから...」「何だ? ...」「まさか...そんなわけが...」(キターーー(*‘∀‘)ーーー!!)(戦鎚の巨人は硬質化で次々武器を繰り出す。対巨人野戦砲も命中)「マガト隊長。このままエレン・イェーガーを仕留めましょう。ここで始祖が散れば敵勢力はおしまいです」「ダメだ」「始祖を殺せば問題を先送りにするだけだ。なんとしてもここで戦鎚に食わせる。我々はその補助に徹するのみだ」「しかし、隊長。戦鎚は始祖を食うつもりはないようですが...おおっ、戦鎚...なんて威力。進撃をものともしない...戦鎚の勝利だ...」「やつが...エレン・イェーガーか...」「簒奪者。エレン・イェーガー。最期に言い残すことはありますか?」(戦鎚、しゃべってるし...)「今だ。ミカサ」「みんな来てくれたんだな」「エレン。お願い...帰ってきて...」(戦鎚の巨人の所有者はヴィリーの妹、ラーラ・タイバー ( ..)φ)「指揮系統が崩壊した今こそ我がマーレ軍の力が試される時だ。特別警戒訓練中の陸軍一個師団すべて山からおろせ。沖の艦隊もだ。西と東から3万の兵力をここに集結させろ」「レベリオ収容区を封鎖する。始祖を含め島の悪魔どもを一匹たりとも逃がしてはならん」マガト (今のうちに暴れてろ。もうお前たちに未来はない。この虐殺事件を受け式に参加した要人ら主要国家は当事者となった。ヴィリー・タイバーの思惑どおり世界にエルディア帝国の脅威が知れ渡ったのだ。世界はお前らを生かしておけなくなった...しかし、やつらとて、そんなことは承知のはず...だとすると...)「おい。収容区ごと燃やすつもりか? 民間人への被害は最小限に抑えろ」「わかってんのか。フロック」(お、ジャンじゃん)「ここにいるのは敵。と敵の住む建物だけだ。俺たち壁内人類がどれだけ壁の外のやつらに殺されてきたか忘れたか? 食い殺されたんだぞ。まだまだこんなもんじゃ済まされねえよ」「お前まだそんなこと言ってんのか」「見ろ。エレンは示した。戦えってな。俺たちはただ壁の中で死を待つだけじゃない。俺たちには、あの悪魔が必要だ」「エレン。あなたは...自分が何をやったか...わかってるの? ...あなたは民間人を殺した...子供も殺した...もう取り返しがつかない...」「ミカサ。まだ終わってない」「そんなはずない。うなじを完全に吹き飛ばした」「俺もうなじを念入りに潰した。だが、やつは死んでない」(攻撃され避難)「そうか...戦鎚の巨人...硬質化で何でも器用に作っちまうつてわけか...わかってきたぞ。いくらうなじを潰しても死なねえわけだ。ミカサ。やつの注意を引いてくれ。上手くいけば戦鎚の巨人を食える」「ダメダメ。ベッドは満杯だ。その子もとっくに死んでるよ」「そんな。ちゃんと診てくださいよ」「君こそ、この状況を見ろ。戦士候補生だろ」「ガビ。お前は家族と一緒にいろ。どこが安全かもわからない状況だが広場からできるだけ離れているんだ。俺はファルコを探しに戻る」「私も戻る。ウドとゾフィアが何で殺されたのか...わからないから...」「おい止まれ。こっから先は戦場だぞ...ガビ? こんなとこで何してんだ?」「門兵のおじさん。私も戦うから通して」「バカ言ってんじゃねえぞガキ。お前は家に帰って...」「なんだ...敵の攻撃か...どこからだ...」「上だ。ガビ、逃げろ...」(門兵のおじさんふたりはガビの目の前で上から撃たれ殺される。撃ったのは...)(サシャだ)(ガビ、見た)「この道も塞いだ。行くぞ、サシャ」「コニー。明かりを灯すことをお忘れですか」「ああ、そうだった」「...作戦は順調か?」「今のところはな...時間までにあいつさえ無力化できれば...だが、わからねえ。何が起きたっておかしくねえよ。この戦いの先に何があるのか...それを見極めるためには生き残らねえと...」エレン (違和感の正体がわかった。戦鎚の巨人が現れた時に感じた違和感だ。こいつは、足元から出来ていった。うなじからではなく...ステージ中央の地面からだ。戦鎚の本体は...)マガト「まずい。戦鎚の巨人が食われる...」ポルコ「この瞬間を待っていた! 始祖を奪還する!」「何だ? 嚙み切れねえ」「今のは、こいつが?」「まさか...アッカーマン?」「...ここは、まずい...」「バカな...俺は巨人だぞ...」「人間の姿のまま俺を殺す気か...?」「これが...パラディ島の悪魔...」★次回 『強襲』
2021.01.24
進撃の巨人 The Final Season あらすじ ★1期 → 「進撃の巨人 第 1話~第25話」 ★2期 → 「進撃の巨人 第26話~第37話」 ★3期 → 「進撃の巨人 第38話~第59話」・各話タイトルクリックで、あらすじ記事にリンクしています ☆「第60話 海の向こう側」 ☆「第61話 闇夜の列車」 ☆「第62話 希望の扉」 ☆「第63話 手から手へ」 ☆「第64話 宣戦布告」
2021.01.17
進撃の巨人 #64 宣戦布告☆前のお話は → 「第60話 海の向こう側」 「第61話 闇夜の列車」 「第62話 希望の扉」 「第63話 手から手へ」★1期 → 「進撃の巨人 第 1話~第25話」★2期 → 「進撃の巨人 第26話~第37話」★3期 → 「進撃の巨人 第38話~第59話」ベ「ずっと同じ夢を見るんだ。開拓地で首を吊ったおじさんの夢だ。何で首をくくる前に僕たちにあんな話をしたんだろうって...」ラ「そんなの、わかるわけないだろ」ア「誰かに許してほしかったんでしょ。マンセルを置いて逃げた私たちに何か言えるわけないのにね」ベ「僕は...なぜかこう思うんだ。あのおじさんは、きっと誰かに...裁いてほしかったんじゃないかな」「よう。4年ぶりだな。ライナー」「えーと。あれ? おふたりは古い友人だと聞いたんですが...ですよね。クルーガーさん」「ああ。お互い積もる話が多くてな...何から話せばいいか、わからないんだ」(古い友人...まあ嘘ではないねw)「ありえない...エレン」「これはこれは。アズマビト家の皆様。わざわざ激励に? ...無様な顔でしょう。すっかり上がってしまいました」「いいえ。あなた方は勇敢です。我々の一族はよく知ってますもの...健闘を祈りますよ」「痛み入ります。キヨミ様」「座れよライナー。ここはいい席だ。ステージの喧騒がよく聞こえる」「この上の建物は普通の住居だ。ステージの裏側だが、多くの住民が幕が上がるのを楽しみにして待っている」「このすぐ上でな...」「あれ、クルーガーさん。手をケガしているんですか?」「ああ。擦り傷だ...ライナー座れよ」「では、僕は先に戻ってますね...」「いいや、ファルコ。お前もここで話を聞くんだ」「え?」「ファルコ。言う通りにするんだ」「さて、行きましょうか」(会場を後にするキヨミ様。何気に怪しい?)(右から2人目アニの父。その左隣ライナーの母)「あら、お久しぶりです。レオンハートさん」「ブラウンさん。あんたの息子を出迎えた時以来か...そういや、寝たきりだったフーバーさん、逝っちまったんだって?」(フーバーさんはベルトルトの親ね)「ええ。息子がすべてをマーレに捧げたことが誇りだと、いつもおっしゃっていました...きっと娘さんも立派に...」「死んでねえよ。アニは生きてる。帰って来ると約束したんだ」マガト「しかし、まさかこの収容区で宣戦布告を行うことになるとはな...」「すごい。カルヴィ元帥まで来てるよ」「マーレ軍の中枢が収容区にそろうなんて...」「それに各国の大使や名家の数々」「あとは全世界の主要な新聞社が全部ってところか」ピーク「世界の中心にいる気分だね~」コルト「すごいですね。タイバー家の力って」ポルコ「同じエルディア人なのにな」「始まった」「ファルコとブラウンさんはまだかな」「マーレの戦士よ。マガト隊長がお呼びだ」ラ「エレン...どうやって...何しにここに来た?...」エ「お前と同じだよ...わからないか? お前と同じ...仕方がなかったってやつだ」エ「おっと。幕が上がったようだ。聞こうぜ」「昔話をしましょう。今からおよそ100年前。エルディア帝国は巨人の力で世界を支配していました」「始祖ユミルの出現から今日に至るまでに現生の人類が三度絶滅しても足りないほどの命が巨人によって奪われたとされています。巨人によって途方もない数の民族や文化、その歴史が奪われてきたのです。その殺戮こそが人類史でありエルディア帝国の歩んだ歴史でした」「そして敵のいなくなったエルディア帝国は同族同士で殺し合いを始めました。巨人大戦の始まりです。八つの巨人を持つ家が血を流し合ったのです」「しかし、この状況に勝機を見いだしたマーレ人がいました。彼こそが英雄ヘーロス。彼の巧みな情報操作によりエルディア帝国は次々と同士討ちに倒れていきました」「そして彼はタイバー家と手を組み、勝つことは不可能とされたフリッツ王さえも島に退かせることに成功したのです」「しかしパラディ島に退いた王はいまだに力を持ったまま。世界を踏みつぶせるだけの幾千万もの巨人があの島に控えています。今現在、我々の世界がまだ踏みつぶされずに存在しているのは偶然である...巨人学会はそうとしか説明できません」「我が祖国マーレはその脅威を排除すべく4体の巨人を島に送り込みましたが、返り討ちに終わり戻って来られたのは鎧の巨人のみ。つまり暗黒の人類史たるエルディア帝国はいまだ健在なのです」「聞いたかライナー。あれが壁を破壊した理由だろ? ...お前たちは世界を救おうとした。そうなんだろ?」「イェーガーはそのまま正門に行け」「はーい」「あなたをどこかで見たような気がする。どこの所属?」「西のラクア基地だが招集を受け参加している...そしてエルディア人の無駄話につき合う気はない」「それは残念...素敵な顎髭だと思ったのに...」(ん? この怪しいデカい兵士って女性か?)「あ、ピークさん」「パンツァー隊。こんな日までお勤めご苦労」「何をしている。行くぞ」(ピークちゃん何か伝えたか?)「どうした?」「いや~車力の巨人と運命を共にする彼らとは絆が大事でね」「今、その絆に亀裂入ってないか?」「ここだ。入れ」「マガト隊長はどこに...わあ~!」(落とし穴~)フ (何なんだこれは。何でブラウン副長があんなに怯えて...クルーガーさんは古い友人じゃないのか?)フ (古い? 古いって何年前...4年以前なら知り合ったのはパラディ島? ...いや、そんなわけが...)ラ「ありえない...」フ (だって、そんなこと...)(前からだけど一時停止しないと読めない公開可能な情報w)「さて、ここまで語った話は誰もが知る事実。ですが真実とは少々異なります。ここからは我々タイバー家が戦鎚の巨人と共に受け継いできた記憶...」「その本当の真実を今回はじめて公表させていただきます」「今からおよそ100年前。巨人大戦を終わらせたのはヘーロスでもタイバー家でもありませんでした。あの戦争を終結させ世界を救ったのはフリッツ王なのです。彼はエルディア帝国の残虐な歴史を嘆き同族同士の争いに疲れ果て何より虐げられ続けたマーレに心を痛めておられたのです」「彼は始祖の巨人を継承すると同時にタイバー家と画策しひとりのマーレ人を英雄と称し活躍させました。名はヘーロス。そしてできる限りのエルディア国民を島に移し壁の門を閉ざしました。その際、安息を脅かせば幾千の巨人で報復すると言い残しました」「しかしこれは真意ではありません。フリッツ王は自らの思想を引き継がせるために不戦の契りを生み出しました。これによりカール・フリッツの思想は代々受け継がれ今日まで島から巨人が攻めてくることはなかったのです。つまり世界を守っていたのは我々が忌むべき壁の王だと思っていたカール・フリッツの平和を願う心なのです」「彼の目的は平和です。後にマーレが力をつけ王家の命や始祖の巨人を奪おうとするならそれを受け入れる。それほどまでにエルディア人の犯した罪は重く決して償うことはできない。ただしいずれ報復を受けるまでの間、壁の中の世界に争いのない束の間の楽園を享受したい。どうかそれだけは許してほしい。王は最後にそう言い残しました」(あ、ウーリとケニーだね。このシーン好き #47 友人) (ざわつく会場)「どういうことだ...これが事実なら...マーレやタイバー家が世界を救ったつてのはすべてフリッツ王のお膳立てだったってことか?...」「本当に壁の王が世界を侵略することがないなら、パラディ島脅威論とは何だったのか...」「そう。我々タイバー家は一族の安泰を条件にカール・フリッツと手を組みマーレにエルディアを売った。タイバー家とはありもしない名誉を貪る卑しいコソ泥にすぎない。私がこの場をもって偽りの栄誉と決別したのは、この世界が置かれている危険な状況を理解したからです」「隊長。兵士たちが...呼びに向かった兵士共々姿を消しました」「予備隊を動員し捜索しろ...始まったか...」(からだ修復ちう)「痛ってえなクソ。何だよこれは」「戦士を拘束する仕掛けだろうね...古典的だけどこの狭さじゃ巨大化できない。ましてや二人じゃ...」「ああ。最悪、圧死だ」「あのノッポの兵士、何が目的だ?」「わからない。でも、あの兵士どこかで...」ヴィリー (そこで見ててくれ...)(これが俺のけじめだ)(ヴィリーがそう言ってるってことは、あの人が戦鎚か...とひとり言w)「カール・フリッツは始祖の巨人の力で三重の壁を築きました。この壁は幾千万もの超大型巨人で創られており盾と矛として平和を守ってきました」「しかし近年パラディ島内で反乱が起きました。フリッツ王の思想は淘汰され始祖の巨人はある者に奪われました。世界に再び危機が迫っています...平和への反逆者...その名はエレン・イェーガー!」(はい、足を治してるこの人です)「騙した...尊敬してたのに...ずっと騙してた...」「悪いな、ファルコ。お前には助けられた」「あの手紙...俺に届けさせたあの手紙は...?」「家族宛ての手紙じゃなかったが仲間には届いた」「ああ、そんな...まさか...」「な...仲間だと!...」(ライナー)「パラディ島の脅威とは、この超大型巨人群による襲撃、地鳴らしです。先ほど説明した通り王家の血筋は不戦の契りにより始祖の巨人を行使するることはない。しかし現在、始祖の巨人を身に宿すエレン・イェーガーは地鳴らしを発動させる可能性を秘めています。一度、地鳴らしが発動されてしまえば我々にできることはもうありません。人類はただ終末の足音に震え逃げまどうのみ。あらゆる都市や文明は踏み潰され文字通りすべては平らな地表と化すのです」「その通りだ。ヴィリー・タイバーの言う通り俺は悪者だ。世界を滅ぼしちまうかもしれない。だが俺にもお前たちが悪者に見えた。あの日壁が破られ俺の故郷は巨人に蹂躙され目の前で母親が食われた...俺にはわからなかった...なぜだ? ライナー。なんで母さんはあの日、巨人に食われた?」「それは俺たちが...あの日、壁を破壊したからだ...」「なぜ壁を破壊した?」「混乱に乗じて壁内に侵入し壁の王の出方をうかがうために...」「その任務とは?」「世界を救うことだ...」「そうか...世界を救うためだったら、そりゃあ仕方ないよなあ...」「あの時言ってたよな...『お前らができるだけ苦しんで死ぬように努力する』つて。そのために来たんだろ?」「ああ、言ったっけ?そんなこと」「えっ?」「忘れてくれ。確かに俺は海の向こう側にあるものすべてが敵に見えた。そして今、海を渡って敵と同じ屋根の下で敵と同じ飯を食った。ライナー。お前と同じだよ。もちろんムカつくやつもいるし、いいやつもいる...海の外も壁の中も同じなんだ...」「だがお前たちは壁の中にいるやつらは悪魔だと教えられた...まだ何も知らない子供がそう叩き込まれた。いったい何ができたよ。子供だったお前に...なあ、ライナー。お前ずっと苦しかっただろ」「違う。違うんだエレン。俺はあの日...」「マルセルが食われて...アニとベルトルトは作戦を中止して引き返そうとしたのに...俺はふたりを無理やり説得して作戦を続行させたんだ...俺は英雄になりたかった。誰かに尊敬されたかった...俺が悪いんだよ。お前の母親が巨人に食われたのは俺のせいだ。もう嫌なんだ自分が...俺を殺してくれ...」「私はこの血を恨みました。他の誰よりもエルディア人の根絶を願いました...ですが、私は死にたくありません。それは、私がこの世に生まれてきてしまったからです。我々は国も人種も異なる者同士です。しかし強大な敵を前にした今こそひとつになる時なのです。だから死にたくないものは力を貸してほしい。どうか一緒に未来を生きてほしい。皆で力を合わせれば、どんな困難も乗り越えていけるはずです」「やっぱり俺は、お前と同じだ。多分、生まれた時からこうなんだ」「どうか私と共に力を合わせて、パラディ島の悪魔と戦ってほしい。私ヴィリー・タイバーはマーレ政府特使として今ここに宣言します!」「俺は進み続ける。敵を駆逐するまで」(キターーーー(*'▽')ーーー!!!)★次回 『戦鎚の巨人』
2021.01.16
進撃の巨人 #63 手から手へ☆前のお話は → 「第60話 海の向こう側」 「第61話 闇夜の列車」 「第62話 希望の扉」★1期 → 「進撃の巨人 第 1話~第25話」★2期 → 「進撃の巨人 第26話~第37話」★3期 → 「進撃の巨人 第38話~第59話」「ファルコ。こんな時間にどこへ行くんだ」「忘れ物をしたんで、これから本部に取りに戻るところです。失礼します」「ファルコ。頼みたいことがある」「何ですか? クルーガーさん」「手紙を送りたいんだが、この収容区からじゃ中身を確認されるだろ。それだと俺が仮病だってバレちゃうから収容区外のポストに投函してきてほしいんだ」「いいですよ。家族宛てですか?」「ああ。俺がここに無事でいるって伝えたいだけなんだ...」(ポスト投函)(タイバー家御一行来訪)「...私がタイバー家当主ヴィリーだ」「戦士隊隊長テオ・マガトです。お初にお目にかかり光栄です。タイバー公」「よろしく。マガト隊長。では我がタイバー家一族を紹介させていただこう」(とりあえず一族みんな出しとこ。誰がアレだかわからないし)(まあ、お年寄りと小さい子は違うかw)「結成当初より戦士隊を束ねるあなただ。見抜けましたか。一族の誰が戦鎚の巨人か」「いいえ。見当もつきません。本当にここにお越しになっているのかさえも」「...話に聞いた通り思慮深い。しかし、いますよ。戦鎚の巨人は...この中に」「ここにはヘーロス像を見に来たんだ。100年前人間でありながら大地の悪魔を撃ち破り世界を救ったマーレの誇る英雄ヘーロスの雄姿を。見事だった。勇ましく美しく傷ひとつない。まさにマーレの魂そのものだ」「ええ、まさしく。銅像の中は空洞ですし」「隊長殿は手厳しいな。噂ではマーレの徴兵制復活を働きかけているとか」「マーレ人の戦争とは新聞の活字にのみ存在します。字を読むだけで領土が広がるのだからラクでいい。鉄砲玉を浴びるのが手なずけた悪魔の末裔や亡国の民ならなおのこといい。実際マーレ人に弾が耳の横をかすめる音を聞かせたところでこの国は自壊するまで戦争への歩みを止めないでしょうが。もしマーレを裏から操る者がいるなら言ってやりたい。とうに手遅れだと」「本当に容赦がないな隊長。立つ瀬がない。察しの通りこの国はタイバー家の権限下にある。だがマーレが軍国主義の道を歩んだのは、あくまでマーレが選んだことだ。我々はマーレへの贖罪として自由と力を与えた。結果エルディアもマーレも闇夜に投げ出された。その責任はタイバー家にある。私は来たる祭事において世界にすべてを明かすつもりだ。英雄像を見に来たのは嘘ではない。マーレには再び英雄が必要なのだ。テオ・マガト...今一度この手を握ってくれまいか」「うわあ...ピーク、何やってんだよ」「こっちの方が、しっくりくるんだ。ビックリさせちゃった?」「普通に立って歩けよ」「巨人は南からやって来る。その意識から壁の北側の山岳部に行くほど守りは薄くなっています」「では北側から叩くべきか」「それも一つの手でしょう。しかし大型船が着岸可能な桟橋は依然として波止場のみです。我々の物量を生かすなら...」「では南か」「ですが南は調査船団を失ったように敵の注意が集中していますので波止場が破壊されている可能性もあります」「では何が言いたいのだ」「私は私の知りえる情報をご参考までにと...」「わかった。もういい。エルディア人に喋らせた我々が間違っていたんだ「パラディ島作戦は順調だな。上官方は大変聡明であられる。どんな作戦を告げられるか楽しみだ」「たとえば4人の子供にすべてを託すとかね」「抜いた...ファルコがガビを抜いた!」「フッ。一度勝ったくらいであの騒ぎだ。まったく...こっちの気も知らないで」「ファルコがいまさら、どんな成績を残そうとガビの優位は動きませんよ」「おい、チビども。今日はどうした」「ファルコがガビに勝ったんだよ」「へえ、成績で?」「ううん。かけっこで勝っただけ」「これは歴史的快挙だよ」「スゲーな。そりゃ。次の鎧はボウズで決まりだ」「フン。いまさら、あんたが比較対象になるわけない。私は戦果を挙げて祖国に貢献したんだから」「あ、そうだな...でも軍はまだ鎧の継承者を発表していない。その日が来るまで俺はやることをやるだけだ」「おい。あいつ、カッコつけてんぞ」「あんたの家は兄貴が獣を継ぐんだから、もう名誉マーレ人になれるのに。何のためにそこまでするの?」「...お前のためだよ!」「...言っちゃったぜ、おい」「...はあ? 私のジャマしといて私のためだって言いたいわけ? わけわかんないんだけど」「伝わんなかったか~」「何、あいつ。何なの?」(家の近所でパンをもらう)「たんと食べてブラウン副長みたいに大きくなるんだよ」「本当にこの収容区の中で宣戦布告をやるのか...」「何だか劇場みたい」「ここに世界の偉い人を集めてお祭りってのをやったら世界中が味方になるんだって」「それじゃあ。マーレの問題はすべて解決して最高だな」「無理だって思ってるの?」「ガビは違うのか? 先月まで殺し合っていた中東連合の国々も含まれるんだぞ...俺の一家は外国の収容区から移って来たからわかる。ひどい目にあった...外国のエルディア人に対する敵意はここの比じゃない」「じゃあ、なおさら何もしないわけにはいかないでしょ。ここを選んだのはきっとエルディア人を理解してもらうためだよ。私たちは悪魔じゃありませんって」「どうやって...」「笑え。あんたの見返したいって気持ちはよーくわかるけど卑屈にしてたらまず無理だから。あとゾフィアはわけのわからない自己演出をやめろ」「いや私これ素だから」「じゃあ、お前はどこを直すんだよ」「は? 私はありのままで問題ないでしょ。かわいいし頭もいいもんだから偉い人籠絡しまくりで評価はより確実になるわね」「悪魔に見えてきた」「あんたら。今度ファルコ贔屓したら泣かすから」「悪魔じゃねえかよ」「こちらに」「ほう、大がかりな解体工事が必要だと」「老朽化が深刻でしたので」「おめでとう。元帥殿。軍はあなたのものだ」「いいえ。軍は国家のものです。そしてこの国の最高司令官はあなたで...」「...それはちょっと違うな。私は操舵輪を握った者だ...先代の誰もこれを握ろうとしなかったのがわかる...重すぎる...今すぐにでも手放したいところだが握らざるを得ない時代が来てしまった。私は...たまたま順番が回ってきただけの男なんだよ...」「家は倒壊寸前でしたが使える柱も残っていました。その者共によると我が家にはネズミが入り込んでいるようです」「やったじゃないか。ファルコ」「クルーガーさんのおかげですよ。正直、今からガビの評価を上回るとは思えませんが、それでも迷わず突き進めそうです」「そうか。感謝したいのは俺の方だがな。何度も手紙のやりとりを手伝ってくれて。おかげで助かった」「それは家族の方からですか」「病院の生活は退屈だろうってな。この体には難しかったが...俺も進まないとな。祭りが終わったら故郷に帰るとするよ」「そうですか...先生が来ます。俺、行きますね」「隣に座ってもいいかね...区の診療医のイェーガーだ。ここには、たまにお茶を飲みに来る」「初めまして。クルーガーです」「よろしく。クルーガー君。先ほどの少年とは仲がいいようだね」「ええ」 (この人ジークを迎えにきていたおじいちゃんか。ということはエレンの祖父でもある)「そうか。私も少年とは気が合いそうだ。話し相手を探すうちにこのベンチに腰かけたのだから...あの少年の叔父はエルディア復権派の幹部だった。復権派は楽園送りにされその家族も例外ではなかった」「少年ら兄弟も家族を守るために戦士に志願し彼の兄が獣の巨人の継承権を得たことによってようやくグライス家は安泰となった」「なぜ俺にその話を?」「あの子にお使いを頼むのはおやめなさい。おかしな疑いをかけられてはグライス家の努力が無駄になってしまう。そして心が健康なら家族の元にお帰りなさい。もう会えなくなってからでは、後悔を残してからでは遅いのだ」「後悔...ですか。家族に悔いがあるようですね」「後悔しない日なんてないよ。あの日息子は妹を連れて壁を出た...私が普段から厳しくし過ぎたんだ...」「私だ...すべては私が...」 (あら、患者だった)「クルーガーさん。勝手に出歩かないでください」「すみません。少し目をはなした間に...」「すごいな」「新聞で見た人だ」「余計な話しない。私たちは訓練通り給仕をこなす...」「かかれ」「ん、なんだ。汚れた血が皿を運んでいるぞ」「道理で飯が臭うわけだ」(着物の女性にワインをかけてしまい謝るが)「しっ。騒がないで」「しかし、立派なお召し物が...」「ご婦人。いかがなされました?」「お恥ずかしい。ワインを着物にこぼしてしまいまして手を借りていましたの。ありがとう」「それは大変です。どうぞこちらへ」「どうして...」「あなたがどんな目にあうかわからないでしょう」「大丈夫か」「ああ。助けてもらった...俺をエルディア人だと知ってて...」「あの人は東洋から来たヒィズル国の人だ」(ヴィリー登場。皆さんに挨拶)「紳士淑女のみなさま。今宵はまことにありがとうございます。我々はつい先日まで資源を求め醜い争いを演じてまいりました。しかし昨日の敵は今日も敵...いや失礼。昨日の敵は今日の友。過去にあったことは酒と共にトイレに流し...」「それでは、末永き平和に...」 (シーン)「ありがとうございます。大使殿のジョークは大変高度な代物でした。しかしお客様は共通語が聞き取れなかったようなので後は私にお任せを」(会場から拍手。「いいぞヴィリー救世主の末裔」の声)「明日は皆さまをレベリオ収容区に招待させていただきます。そこはかつて多くの国の民を虐殺した私と同じ血が流れる民族、エルディア人という悪魔が住む家です。中でも最も虐げられたマーレはその悪魔を使って他国を虐げ悲劇は繰り返された...エルディア人との根絶を願う気持ちはよくわかります。私はこの終わりのない問題に対してひとつの解答を導き出しました。その解答を明日、私が初演出を務める舞台で披露させていただきます」「偉大にる劇作家と歴史の目撃者に...」翌日賑やかな音で目を覚ました朝寝坊のガビ。「何だ...これは...?」「祭りだよ。外の人たちが収容区にいっぱい入って来て、いろんな出店を開いているんだよ。食え」「これが祭りかぁ!」「行くぞ~」ライナーたちも。支払いはライナーでwうつむくライナーw (アニオリか? ポルコとピークまで食ってるwww)満腹満足の子供たち。食べ過ぎで動けないガビはライナーに引きずられ運ばれるw「毎日お祭りすればいいのにね...」「そうだな...」「なんだかね。初めてのことばっかり起きるの」「そうだな」「なんだか...何かが変わりそうな気がするの」「ああ、そうだな」「楽しんできたか?」「ファルコは?」「さっき知り合いを見つけたとかで、どっか行きました」「...あれ、戻って来たよ」「ブラウン副長。ちょっといいですか」「今からか?」「いいんじゃない。まだ開幕まで時間あるよ」「...こっちです」「いったいどうしたんだ」「行けばわかりますよ」「こちらです...来ましたよ」「よう。4年ぶりだな。ライナー」「エレン...」 (おお、この人エレンだったんだ(棒))★次回 『宣戦布告』
2021.01.01
進撃の巨人 #62 希望の扉☆前のお話は → 「第60話 海の向こう側」「第61話 闇夜の列車」★1期 → 「進撃の巨人 第 1話~第25話」★2期 → 「進撃の巨人 第26話~第37話」★3期 → 「進撃の巨人 第38話~第59話」「私たちは見捨てられたんだ。だから壁に囲まれた収容所に住んでいるんだよ」「私たちには悪魔の血が流れているからね。お前にお父さんがいないのもそのせいだ。お父さんはマーレ人だから、エルディア人と一緒にはいられないんだよ。マーレ人に生まれていれば...」(そうだ。あの頃、俺はマーレ人になるために戦士を目指してたんだ...)「誰が歩けと言った。走れ。薄汚い豚の末裔ども...」「お前ら知ってるか。あと数年でパラディ島に攻撃を仕掛けるってさ」 (お、ジーク若いw)「俺たちが巨人を継承する時が来たんだよ。俺たち7人の中から一挙に6人だ」ライナー 「やった。これでマーレ人になれる」ポルコ 「はあ? 何が『やった』だ。ひとり余るんならドベのお前だろ」「お前の長所は何だよ。体力か? 頭脳か? ...お前が評価されたのは試験で綴ったマーレへの忠誠心だろ『島の悪魔どもは僕が必ず皆殺しにしてみせます』ってな」「俺たちの任務をバカにするのか。それともお前はエルディア復権派の残党か? ...俺が隊長に報告してやる」「てめえ... ざけんな、この野郎!」 (ライナー、ポルコに殴られ倒れる)「島の恨み節くらい誰だって言えるんだよ。てめえはひとりで13年待つんだな」「俺はマーレ人になって母さんと父さんと3人で暮らすんだ。13年も待ってられない...でも、あいつの言う通り俺ドベだから...」「継承権を決めるのはポルコじゃない。それに忠誠心は大事だと思うけど...ねえ、アニ」「え? 何? 聞いてなかった」「でも、いいの? そんな目標があるのに...13年しかないんだよ」「13年で英雄になるんだろ。パラディ島の悪魔を成敗すれば世界が救えるんだ。そしたら俺は世界一の自慢の息子になれるんだ...」「はあ~なんか起きねえかなあ~」「エレン。ここにいたんだ...」「女型の巨人。こいつは何でもできる汎用性が強み。高い機動力と持続力に加え硬質化を交えた攻撃技は凄まじい破壊力だ」「範囲は狭いが無垢の巨人を呼び寄せることもできる。レオンハートが最適だ」 (アニ・レオンハート)「鎧の巨人は硬質化に特化した巨人。あの全身で体当たりすれば鉄の扉も破壊できるだろう」「マーレの盾となり攻撃を引き受ける巨人には...(まあ...) 我慢強いブラウンが合っている。 (ライナー・ブラウン)「顎の巨人は強襲型だ。小ぶりな分、最も素早く強力な爪と顎で大抵の物は砕ける」「機転の利くマルセルに託した」 (マルセル・ガリアード)「獣の巨人は相変わらずだ。他より多少デカいってだけの巨人がまさか投球技術でここまで恐ろしい兵器になっちまうとはな」「何よりやつの血には秘めた力がある...」 (ジーク・イェーガー)「車力の巨人は並外れた持続力で長期間の任務に対応できる。用途に合わせた兵装も可能で作戦の幅が広がる」「判断力のあるピークで間違いないだろう」 (ピーク・フィンガー)「そして超大型巨人。破壊の神だ」「フーバーなら使いこなせるだろう」 (ベルトルト・フーバー)「島の悪魔どもには同情しちまうよ。ある日突然アレが殺しにやって来るんだからな」「確かに新設の戦士隊は先代より能力が上。だが軍の決定には疑問がある。子供に始祖奪還計画を託すなど俺には正気とは思えん」「そうか? たった今その子供たちが国をひとつ潰して見せたじゃないか」「おかしいだろ。なんでドベのお前が選ばれるんだ。どんな手を使いやがった」「へっ、ドベはお前だった。それだけだろ。ポッコ」「てめえー」「ポルコ。お前軍の決定に逆らうのか...ライナー。すまない」殴り掛かるポルコをマルセルが止めるそしてライナーに謝る。「父さん。そうなんでしょ。母さんは僕が生まれる前この兵舎で働いていた。そこで母さんと、カリナ・ブラウンと会った...ほら見てよ。僕と母さんは名誉マーレ人になったんだ。ここで一緒に暮らす...」「ふざけるな。あの女に言われて来たんだろう。俺に復讐するために...よりによってガキを戦士に。お前の出自が調べられたら俺の一家はおしまいだ...俺は逃げきってやるからな。お前らエルディアの悪魔の親子から」『...父なんかいなくても俺は鎧の巨人を託された選ばれた戦士。島の悪魔から皆を救い世界の英雄になるんだ』「やっぱり夜道はあまり進めなかったな...」「本当に壁を破壊しても壁の王は始祖の巨人を行使しないのかな...」「いまさら何言ってんだ。マーレの研究を信じろよ」「そうだ。後戻りはできない。俺たちは明日、壁を...」「...まさか島の悪魔を殺すことをためらっているのか? やつらが何をやったか忘れたのか。俺たちは世界を代表して悪魔を裁くべく選ばれた戦士なんだ」「すまない。ライナー、すまない。お前は本当は戦士に選ばれるはずじゃなかったのに...俺がお前を持ち上げたり弟を貶めたりして...軍に印象操作したんだ...」「は?」「俺は...弟を守りたかった。すまない...ライナー、すまない...」「なんで...謝るんだよ...」(さまよっていた無垢巨人のユミルと遭遇。ライナーを庇ってマルセルはユミルに食われる。ライナーは逃げ出す)「長距離走であんたに負けたの初めてだよ...すぐにあの巨人を押さえておけば顎を失わずに済んだのに...もうマルセルは帰らない...もういい、帰ろう...顎を探して帰る。どこかで人の姿に戻っているはずだ...どのみちマルセルの指揮なしじゃ任務を果たせっこない」「待て。ダメだ...帰れない。このまま任務を続行するんだ」「確かに、あんたはこのまま帰れば鎧をはく奪されて次の戦士に食われる。私の知ったことじゃないけど...」「俺だけだと言い切れるか。3人とも逃げた責任を俺だけが問われるのか? 自分たちだけは粛清されないと確信をもって言えるか?...顎の回収も得策じゃない。そいつが顎の巨人を使って逃げたら俺らの巨人じゃ捕まえられっこない...とにかく、このままじゃ俺たちはおしまいなんだよ。始祖を獲得しなきゃもう故郷には帰れないんだ」「何で...その冷静さの100分の1でも発揮してくれれば、顎もマルセルも失わずに済んだのに...自分の身を守るためなら私たちを脅すってわけ?...」「...マルセルが必要なら俺がマルセルになるから...これが俺たちが故郷に帰る唯一の手段だ...帰ろう。みんなで...故郷に...」そして...その日、人類は思い出した。やつらに支配されていた恐怖を。鳥かごの中に囚われていた屈辱を... (と第1話のナレーションを思い出した)超大型巨人の中のベルトルトは、エレンの母カルラを食べた巨人(ダイナ)と遭遇していた。『俺は戦士になりたかった。母の願いを叶え父と3人で幸せに暮らせると思ったから。でもそんなことを望む父はどこにもいなかった。母は叶わないとわかっている夢を見続けていた...俺は選ばれるはずのない戦士で今日死ぬはずだった...なんで謝った...なんで俺なんかを助けた...』『嫌だ。まだ終わりたくない...』『まだ何もわかってないんだ』ウォール・ローゼへ。「アニ...ベルトルト...ごめんな...マルセル。俺、本当の戦士になるから...」(いた。エレン、ミカサ、アルミン)「問おう。貴様は何しにここに来た」「人類を救うためです」「俺の村はウォール・マリアの南東の山奥にあった。あれは明け方だった。やけに家畜が騒がしく耳慣れない地響きが...急いで窓を開けたら...(窓の外から巨人が覗いていた) その後は覚えてないが馬に乗って逃げたんだ...ちょうどお前らぐらいの子供を3人残してな...」 (ベルトルトがエレンに話していた故郷の話はこれだね)「よう嬢ちゃん。こんなジジイをつけ回すとは、なかなか男を見る目があるようだな」 (ケニーだ)「...母から父親の話を聞かされて育ったから一目でわかって...」「そりゃ感動的だな。パパにハグしてほしけりゃ、まず両手を上げろ」「絶対にないと言い切れるの?」「妹に誓ってねえな。そいつは俺が一番笑えない冗談だ」「ひどいよ...パパ」 (アニ逃げる)「あんたたちが友だちと遊び疲れてぐっすり眠る頃、私は王都のドブの中を這いまわった。あいつがいたんじゃ、もう限界...集めた情報を持ってマーレに帰ろう。どんな情報でも歓迎してくれるよ」「本当にそう思っているのか。この5年の成果を持ち帰ればマーレは失望するだろう」「じゃあ何? どうしろっての?」「ウォール・ローゼを破壊する。始祖の巨人をあぶり出す手段はもう他にない」「あんたらの友だちは大勢死ぬね」「何度も言ってるだろう。やつらは友だちじゃない。悪魔だ。だが信頼を得るのは損じゃない...」「吐きそう。これ以上顔を近づけないでくれる?」ベルトルト「ずっと同じ夢を見るんだ。開拓地で首を吊ったおじさんの夢だ。何で首をくくる前に俺たちにあんな話したんだろうって...」「エレン。少し休め。死んじまうぞ」「くそ...ライナー...どうやったらなれる? お前やミカサみたいになるにはどうやったら...このままじゃ俺は何も果たせず終わっちまう...」「ただやるべきことをやる。ただ進み続ける」「それしかねえだろ」「ああ、そうだよな」「巨人を一匹残らず駆逐するんだろ。お前ならやれる」(おおー出た神画)(引き金を引こうとした時、ファルコが壁ドン「くそ、このままじゃダメだ」)「そうだ。俺にはまだあいつらが...」「病院...」「おーい」「経過は順調みたいですね。会話できるくらい回復して...」「まあな。ここに心的外傷の治療に来ているが俺のは嘘だ。記憶障害で家まで帰れないってことにしてるが本当は帰りたくないだけだ。今は家族に顔を合わせづらくてな」「病院の人に言うか? 」「そんなことは、しませんよ」「ケガしてるな。戦士になるための訓練か?」「ええ。でも俺はなれません。同じ候補生に優秀なのがいて...俺の出番はなさそうです」「それはよかった。君はいいやつだ。長生きしてくれるなら嬉しいよ」「でも俺はそいつを戦士にさせたくなくて...」「どうして? その候補生は女の子か?」「ここじゃ有名なやつですよ。この前の戦争でも活躍したくらいで...誰だって次の鎧はあいつがいいって言うはず...でも俺は力がないから何もできないまま終わるんだ」「俺はここに来て毎日思う。何でこんなことになったんだろうって...心も体も蝕まれ徹底的に自由は奪われ自分自身も失う...こんなことになるなんて知っていれば誰も戦場なんかに行かないだろう。でも皆何かに背中を押されて地獄に足を突っ込むんだ。大抵その何かは自分の意志じゃない。他人や環境に強制されて仕方なくだ。ただし自分で自分の背中を押したやつの見る地獄は別だ。その地獄の先にある何かを見ている。それは希望かもしれないし、さらなる地獄かもしれない。「それは...歩み続けた者にしかわからない」★次回 『手から手へ』
2020.12.26
進撃の巨人 #61 闇夜の列車☆前のお話は → 「第60話 海の向こう側」★1期 → 「進撃の巨人 第 1話~第25話」★2期 → 「進撃の巨人 第26話~第37話」★3期 → 「進撃の巨人 第38話~第59話」☆「半島の自治権をめぐる戦争に4年も費やしたあげく敵艦隊とこちらの主力の巨人2体があわや刺し違える失態を演じた。人類の英知はついにマーレの鎧を粉々に砕くに至った」☆「どの国もそう報じ中東連合国をたたえている...マーレの勝利だと言えるのか? マガト。これはどういうことだ」☆「元帥殿。いよいよその時が来たのです。人類が巨人の力を超えるその時が。我々が巨人の力を過信し植民地政策を進める中、諸外国はそれに抗うべく兵器の開発に力を入れた。その純然たる結果を突きつけられているのです」☆「それでも我が巨人兵器は当分の間、陸上戦においては無敵を誇るでしょう。しかしこのまま航空機が発展していけば爆弾が雨のように降り注ぐ」☆「その時には大地の悪魔たる巨人は、ただ空を見上げ続けるほかなくなるでしょう」(ん? 屋根ないのかそこ...w)「羽の生えた巨人はいなかったか」「元帥殿。つまり我々はもう巨人の力に...」「わかっておる。近い将来、我々は戦争の主導権を失う。いやすでに遅れをとっている。かつては悪魔エルディアを討ち取りし英雄の国マーレが今や何たることだ...」☆「恐れながら元帥殿。進言のご許可賜りたく存じます」「驚異の子ジークよ。言ってみろ」「今こそパラディ島作戦を再開し始祖の巨人奪還を急ぐべきです。マガト隊長のおっしゃる通りマーレは今後、通常兵器の開発に力を注ぐべきです。しかしそれまで諸外国が黙っているでしょうか。今我々に必要なのは軍備再編までの時間。それには一刻も早くマーレがパラディ島を占拠し、すべての巨人の力を収めたという新聞の見出しが必要なのです」☆「うーん。お前の任期はあと一年足らずだったな」「ええ。コルトが私の獣の能力をすべて引き継げるのかとても不安でして...」「そうだな。残り一年の命をもって4年前の雪辱を果たしたいというわけか」「そのとおりでございます。あの忌まわしき驚異グリシャ・イェーガーの行いに終止符を打つのは、かつての息子である私でなくてはなりません」☆「悪かったなコルト。お前をダシにしちまって」「いえ。素晴らしかったです。エルディア人がマーレ軍元帥に意見を通すなんて。ジークさんの獣の能力は歴代とは全く違う。まるで話に聞く始祖の巨人だ。どうして特別なんでしょう。王家の血をひいているわけでもないのに」「さあな。結局俺が死ぬまでわからず仕舞いだろう。あ、記憶を継承するお前には知られちまうかもな。俺の秘密...」☆「一年でパラディ島をおとせるらしいな」「私には一年しか残されていないという話ですよ」「この3年間パラディ島に向かった調査船は1隻も帰ってきていない。ジーク。お前はこれをどう見る?」「軍の船が32隻も沈められたのならそれは巨人1体の仕業とは考えにくい」☆「少なくともエレン・イェーガーを含む巨人が2体以上、調査船に立ちふさがったのではないでしょうか」「同じ意見だ。島を攻めるには戦艦の支援が必要になるだろう」「ええ。そして何より敵の脅威は巨人だけじゃない」☆「待っ...」☆「楽しい夢でも見てるみたいだったから起こさないでおいてやったよ」「あの時の礼をまだ言ってなかったな。ガリアード...助かったよ」「礼には及ばん。そもそも9年前に俺が鎧を継承していればこんなことにはならなかった。兄貴がお前をかばってその辺の巨人に食われることもなかった」「マルセルの記憶を見たのか」「いいや。だが前身のユミルって女のことは少しわかった」☆「大層な名前をつけられた哀れな女だ。兄貴の顎を返してくれたのも、あの女の意志だろう?」「ああ。そうだ」「じゃあ、お前はあの島で何をしたんだ? 誰かに助けられてばかりじゃねえかよ...女の記憶を見たが...ありゃ何だ? ずいぶんと頼れる男を気取っていたようだったが...まるで兄貴の真似事じゃねえか」☆「ポッコ。艦砲射撃をくらった人をいじめちゃダメだよ」「その名で呼ぶな。ピーク」「大丈夫か」「人間に戻るのは2か月ぶりだからね。そのたびに二足歩行を忘れてしまうよ」「それよりライナー。ガビたちに顔を見せてあげなよ。すごく心配してたよ」「そうしよう」☆「久しぶりに会った気がするな」「えー。戦場じゃいつも一緒だったろ」「まあ...しばらくは休めるだろう」「だといいね」☆「なあ、巨人が戦争で役に立たなくなったら俺たち戦士隊は...エルディア人はどうなるんだろうな...」☆「あーライナー! もう歩いていいの? 」「ああ。みんなも大丈夫だったか」☆「ねえ、私たちレベリオの本部に帰れるんだって。それまでにこの街をまわろう...」☆「待てガビ。そっちは子供が行っちゃダメだってマガト隊長が...」「でも私、隊長が行ってるの見たよ」☆(ベルトルト、マルセル、アニ...)☆「待って...」☆「え?」「そっちの店はまだお前らには早い」「え~」 (ん? この後姿...)☆コルト 「お前らは見たか。エルディアの女神・ガビの雄姿を。ガビは800の同士に代わり果敢にも走行列車に挑んだ...このバカタレが誰のために命を張ったか? 俺にはわかるぞ。それは君たちエルディア人部隊のために他ならない...うおおおおお」☆「やつらを黙らせてきます」マガト隊長 「今宵だけだ。目をつぶろう」☆「ガービ! ガービ! ガービ!」☆「また見事に担がれたな」「兄に酒を飲ませるのが悪いんです。ガビもすぐ調子に乗るから...」「しかし実際に鎧の継承権を獲得するのはガビになりそうだ」「ええ。あなたを慕う少女がこのまま鎧を継承すればガビの寿命は27歳...あなたはそれでいいんですか?」「今おまえ何て言った? 九つの巨人を継承する名誉を冒涜したのか? もしこれを報告したらお前はコルトや親族と共に巨人兵器に加えられる」「ま、待ってください。発言を訂正させてください。戦士候補生ファルコ・グライスは己の一族を悪しきユミルの血から解放すべく、この血を生涯マーレに捧げます」☆「では九つの巨人を継承する名誉を何と心得る」「名誉マーレ人として栄誉と誇りを授かり祖国マーレへの忠誠を存分に示す権利が得られることと存じます」「鎧の巨人を継承したいのか」「鎧の巨人を継承するのは俺です」「そうだ。お前がガビを救い出すんだ。この真っ暗な俺たちの未来から」☆「誰が兄に酒なんか飲ませたんですか」ピーク 「コルトが欲しそうな顔してたから」ジーク 「まったく。ピークちゃんの思いやりを車両中に吐き散らすなんて」マガト 「昨夜は黙らせるべきだった...」☆「昨夜はまんまと担がれたんだってな...」「いいじゃない。担がれるうちが花だよ。実際、大活躍、だったんだもん」「ピークさん...」☆ブラウン副長...もし副長が俺と同じ考えでエルディア人を戦争から解放したいんだとしたら...信じていいのか...☆家族と再会☆ピークちゃんの父 (病気みたい)☆ジークの祖父母。☆「コルト! ファルコ!」☆「父さん。母さん」☆「ライナー。疲れたでしょう。帰ってゆっくりなさい」「母さん。そうさせてもらうよ」☆心的外傷を負ってしまったエルディア人負傷兵にファルコは声をかける。「大丈夫ですよ。きっと良くなりますよ。もうあなたは戦わなくていいんですから...」☆「どっか~ん! 狙ったとおり! 装甲列車は脱線してひっくり返った。作戦大成功」☆「でも敵は逃げ去る私に機関銃を撃ってきた。鉛玉をくらう寸前のところでガリアードさんが顎の巨人で私を守ってくれたの」「すごいわ。ガビ」「お前の勇気が多くの同胞の命を救ったんだ。お前はエルディアの救世主だ」☆「ライナー。ガビは戦士になれそうなのかい?」「ああ。ガビが鎧の巨人の継承権を得るのは決定的だと思う」「それはよかった。一族からふたりも戦士を授かるなんて...誇りに思うよ。あとはあの島に住む悪魔どもさえ消えてくれれば...エルディア人はみんな幸せになれるのにね」「でもライナー。お前でさえ島の悪魔から逃げるのがやっとだったんだろ」「ダメだよ父さん。凶悪で残虐な悪魔たちの住む島に5年も潜入してたんだよ。どんなにつらい目にあったか...機密情報じゃなくたって言えないよ」☆「いいや、話せることもある。俺はあの島で軍隊に潜入したんだ。連中はまさしく悪魔で残虐非道なやつらだったよ」「入隊式の最中突然芋を食い出したやつがいた。教官が咎めると悪びれる様子もなく答えた。うまそうだから盗んだと。そんな悪党だがさすがに悪いと思ったのか芋を半分譲ると言った。しかし差し出した芋は半分には到底満たないものだった。やつらに譲り合う精神などないからな。本当にどうしようもないやつらだった」 (サシャ(*´艸`*))「便所に入るなりどっちを出しにきたのか忘れるバカだったり、自分のことしか考えてねえ不真面目なやつに、人のことばっかり考えるクソ真面目なやつ。突っ走るしか頭にねえやつに何があってもついていくやつらだったり...それにいろんなやつらがいて...そこに俺たちもいた。そこにいた日々はまさに地獄だった」(コニー、ジャン、マルコ、エレン、アルミン、ミカサwww)「少し話し過ぎた...忘れてくれ」☆「いろんなやつらって何? 悪いやつらでしょ」「そうだよ、ガビ...島にいるのは世界を地獄にした悪魔だ。いつまた強大な巨人で世界を踏みつぶし進撃してくるかわからない。それを阻止するのは私たち善良なエルディア人でなくてはならない」☆「私たちを置き去りにして島に逃げたやつらに制裁を与えなくてはならない。私たちを見捨てたやつらに...」(ん? 何?)☆「おばさん、すごく心配してたよ。島からひとりだけ帰ってきて別人みたいになったって...」「...12歳だった息子がオッサンになって帰ってくれば、さぞかし心配させるだろう」「何か...嘘ついてる」「嘘? 何のことだ」「私にはわからないけどカリナおばさんにはわかるみたいだったよ」☆「珍しいですね。戦士長の部屋に集合なんて。マーレ軍の人は?」「この部屋にはいない。お茶ぐらいたまにはいいだろ」「さて、先の戦いで通常兵器が巨人兵器を上回る未来がより明確に知れ渡った。マーレが弱ればエルディア人はより生存権を脅かされる立場になる。これは民族滅亡の危機だ。唯一の解決策は早急に始祖の巨人とパラディ島の資源をマーレに納めること。まずは改めてあの島の脅威を強く世界に知らしめなければならない」☆「物語には語り手が必要だ。それをタイバー家が引き受けてくれるそうだ」「戦鎚の巨人を管理するタイバー家?」「確かにタイバー家は一度も巨人の力を敵国に向けたことがない。なにより巨人大戦でフリッツ王を退けた一族として諸外国に顔が利く。世界は耳を傾けざるをえないでしょう」「しかし広い土地で優雅に暮らしてきたタイバー家がいまさら出てきて英雄を気取るなんて...虫が良すぎませんか」「気持ちはわかるがタイバー家も祖国マーレを憂いているんだ」「これで祖国マーレが救われるならありがたいことです。俺たち戦士もタイバー家と協力して英雄国マーレ復活の礎となりましょう」「そうだ。近くこのレベリオで祭事が行われる。諸外国の要人や記者を招いてタイバー家は宣言を行う」☆「一年以内にパラディ島を制圧すると。エルディア人とマーレ人の運命はこの作戦にかかっている。もう失敗は許されない。祖国マーレの未来のために今一度、皆の心をひとつにしよう」☆「ガリアードは多少不満があるようだが、まあ任務となれば徹底するやつだ」「密室でこの内容なら問題ないだろう」「ジークの一言がなければな」☆この部屋にはいない...か。俺はまた行くのか...あの島へ...★次回 『希望の扉』
2020.12.21
進撃の巨人 #60 海の向こう側☆前のお話は★1期 → 「進撃の巨人 第 1話~第25話」★2期 → 「進撃の巨人 第26話~第37話」★3期 → 「進撃の巨人 第38話~第59話」☆ファルコ 「ここは危ねえぞ...飛んでいけ...」☆負傷して倒れていたファルコを兄のコルトが助ける。☆マガト隊長に状況を聞かれたコルト。榴弾の直撃で前方のエルディア人部隊は吹っ飛んでおり塹壕を掘り進めるのは無理と答えるとエルディア人が私に命令するのかと言われた。☆ファルコと同じ戦士候補生。右からゾフィア、ガビ、ウド。「頭を強く打ったんだね」「俺たちが4年も戦争してるってこと覚えているか?」「お前たち誰だ?...あれ? さっきまで剣もって飛び回ってなかったか。ギューンって巨人を...」「こりゃあ一から作戦を説明し直さなきゃだね...」とガビ。☆「4年も続いた戦争も今ようやく大詰めなんだ。あのスラバ要塞さえおとせば。まあ正確にはすぐ下にある軍港の中東連合艦隊を沈めさえすればこの戦争は私たちマーレの勝ちってことなんだけどね。でもそのためには高台を守るスラバ要塞を押さえなきゃ軍港に攻め入るのは無理なわけ...」☆「それで俺たち戦士候補生が何でこんな前線に駆り出されているんだ?」「そりゃ見極めるためさ。私たちの中から次の戦士を。時期が迫っている。マガト隊長は最終試験をこの最前線に決めたんだよ...」☆「パラディ島制圧作戦の主力となる鎧の巨人の後継者をね」☆後継者は自分の他にはいないとガビ。「...私があんたたちと違うのは覚悟だよ。エルディア人の運命を背負い、私たちを苦しめるあの島の悪魔どもを皆殺しにする覚悟だ。そしてこの世界に残るのは善良なエルディア人だけだとこの戦いに勝って世界に証明する。私は負けない。私が収容区からみんなを解放する」と言いながらガビは手榴弾で何やら作っていた。コルトは顎と車力を放つことを提案する。ガリアードとピークならやってくれると言うコルトにカードの切り方を間違えれば負けだとマガト隊長は言った。☆装甲列車が出現。先頭と最後尾に計4門のっかってる連合の新兵器。対巨人砲だ。あれなら巨人を一撃で仕留められると言うマガト隊長に我らの巨人の2体は素早いからうなじを撃ち抜くのは無理ではないかとコルト。「撃ち抜いたら?」「我々は巨人の力と戦士を失い再び巨人の力を取り戻せる保証はありません」「そうだ。9年前から始まった始祖争奪計画が返り討ちに終わり超大型と女型を失ったようにな。マーレの軍事力は低下したとみなされ今日まで続く戦争の引き金となりパラディ島作戦は後回しとなったのだ」☆「我がマーレを超大国たらしめるものは何だ?」「巨人の力です」「そうだ。これ以上失えばこの国は維持できない。巨人の力は絶対である。そうでなくてはならん...エルディア人部隊突撃準備を急げ」「お前たちはマーレに忠誠を誓った戦士だろう。我が祖国から栄誉を得るチャンスだぞ。ここにいる800人のエルディア人がだ」☆「これより貴様らエルディア人部隊は敵線路に突撃を仕掛けこれを突破する。決死隊においては敵掩蔽壕に飛び込み機関銃を無力化せよ。いいか、これは貴様ら薄汚い悪魔の末裔がその汚名を返上し我が祖国マーレから栄誉を受ける絶好の機会である。心して臨め」☆戦士候補生はここで待機するようにとマガト隊長。作戦に反対の様子のコルトに獣を受け継ぐ身ならいいかげん上に立つ者としての覚悟を持てと言った。エルディア人部隊を使い線路を列車ごと破壊するチャンスだと言うマガト隊長にガビがそれ私にやらせてくださいと言い出す。☆「じゃ~ん! 私ならひとりで装甲列車を無力化できます」「お前らを鍛えるのに国がいくら費用をかけたと思ってる。却下だ」「確かに私はファルコたちなんかと違って逸材ですし今後私のような優秀な戦士は二度と現れないでしょう。しかもすごくかわいいし。ですが私が成功すれば800人のエルディア兵を失わずにすみます」「失敗すれば?」「ひとりの有望な戦士候補生と7本の手榴弾を失います...やはり私に800人のエルディア兵以上の価値があるとなれば仕方ありませんが隊長殿がもし私を愛するあまり800の兵を捧げるということでしたら...」「わかった。行け」「必ずや私が鎧を継ぐに値する戦士であることを証明してまいります」☆ガビ、装甲列車を爆破。銃で攻撃されるガビを助けにファルコが走る。危ないところを顎の巨人に助けられる。☆「ガリアードさん!」☆「装甲列車の沈黙を確認。これより降下作戦を開始する。くれぐれも作戦通りに」☆「ジークが矛となり」☆「ライナーが盾となるのだ」☆再び地上。車力の巨人・ピーク。☆何か言っている捕虜の止血をするファルコ。「訳してくれウド。彼に出血はおさまっているから安心しろって」「触るな。汚れる。悪魔...だとさ」☆空からの攻撃開始。地上の兵士は撤退。☆パラシュート部隊はジークの叫び声で巨人化。無垢の巨人が空から降ってくる。☆「質量爆弾の威力は十分。だが高度が高すぎた分半分は落下の衝撃で死んでしまったか」☆「対巨人野戦砲もまだ多く機能している。28...29...位置と数は把握した。しかし...また壁かよ...壁はもううんざりだ」☆対巨人徹甲弾は鎧を貫き装甲列車に腕を飛ばされたがガリアードの援護もあって何とか制圧。☆ジーク「制圧したか...俺たちの敗北が招いた戦争だ。ライナー」☆「戦争ってよくないよな」☆予期せぬ艦隊の攻撃を受けて「ええー!?」となったが、鎧のカバーで艦隊を撃破。鎧の巨人はボロボロになったが艦隊壊滅。☆(ナレーションはアルミン) 連合艦隊の壊滅を受け中東連合はマーレとの講和条約を締結。4年に及んだ戦争はマーレの勝利で終結した。☆だが世界には巨人の力がすべてを支配する時代が終わりつつあることを知られマーレは一刻も早く始祖の巨人を手に入れる必要に迫られた。☆「勇猛果敢なるマーレ軍の猛攻によりスラバ要塞ついに陥落せし」☆(ん? 誰?)★次回 『闇夜の列車』
2020.12.13
【猫とふたりの鎌倉手帖 1~4】「別館」のおみくじを引いたら、運気アップのところに「ゆったりまったりしたいなら」と載ってた。5匹の猫と暮らす夫婦のお話。お話はまったりできるけど、リアル我が家の猫たち(室内飼い5ネコ)はケンカしたりイタズラしたりで私はのんびりしている時間はあまりないかもw*別館のおみくじはこちらではアップできないようなので本の画像のみの記事で本日は失礼いたします。
2020.01.03
進撃の巨人 Season 3 あらすじ・感想 ★1期 → 「進撃の巨人 第 1話~第25話」 ★2期 → 「進撃の巨人 第26話~第37話」・各話タイトルクリックで、あらすじ・感想記事にリンクしています ☆第38話 「狼煙」 ☆第39話 「痛み」 ☆第40話 「昔話」 ☆第41話 「信頼」 ☆第42話 「回答」 ☆第43話 「罪」 ☆第44話 「願い」 ☆第45話 「オルブド区外壁」 ☆第46話 「壁の王」 ☆第47話 「友人」 ☆第48話 「傍観者」 ☆第49話 「奪還作戦の夜」 ☆第50話 「はじまりの街」 ☆第51話 「雷槍」 ☆第52話 「光臨」 ☆第53話 「パーフェクトゲーム (完全試合)」 ☆第54話 「勇者」 ☆第55話 「白夜」 ☆第56話 「地下室」 ☆第57話 「あの日」 ☆第58話 「進撃の巨人」 ☆第59話 (最終回) 「壁の向こう側」
2019.07.14
進撃の巨人 3 #59 (3期22話・最終話) 壁の向こう側 ☆前のお話は → 「第38話~第58話 あらすじまとめ」★1期 → 「進撃の巨人 第 1話~第25話」★2期 → 「進撃の巨人 第26話~第37話」 「...家庭を持て。妻でも子供でも街の人でもいい。壁の中で人を愛せ。それができなければ繰り返すだけだ。同じ歴史を、同じ過ちを何度も。ミカサやアルミン、みんなを救いたいなら使命を全うしろ...」 「敵は世界...」 「しかし、このことを公表すれば壁は大混乱に陥りますぞ」「そうだ。我々でさえ事の大きさを計りかねている状態にあるのだ」 「ならばまた民を騙すか? レイス王がやったように何も知らない民をこの壁の中で飼おうというのか? ならば、我々は何の大義があってレイス王から王冠を奪ったのだ?」 「公表しましょう。100年前レイス王が民から奪った記憶を100年後の民にお返しするだけです」 「人類を脅かす人食い巨人の正体は人間であり、我々と同じ祖先を持つ民族、ユミルの民だった」 「我々の王は100年前にこの壁を築き、巨人の力で民衆の記憶を改ざんし、壁の外の人類は滅亡したと思い込ませた。だが人類は滅んでなどおらず、我々ユミルの民をこう呼んでいる。悪魔の民族と...」 「近い将来、敵はこの土地の資源獲得を口実に侵略を開始する。それが5年前から始まった超大型巨人らの襲撃であると...」 ピュレ:「もう記事は出た後ですが...一連の話の信憑性は?」ハンジ:「少なくとも我々がずっと抱いていた疑問とはつじつまが合ってる。そりゃ信じたくないですよ...そんな話...それで、街の反応は?」 ロイ:「様々です。そのまま受け取る者、笑い飛ばす者、いまだに兵政権に異を唱え陰謀論を結び付け吹聴する者。あなた方が危惧した通りの混乱状態です」ハンジ:「ああ、でも仕方ないよ。調査報告が我々の飯代だ。情報は納税者に委ねられる。そこが前の王様よりイケてるところさ」 「あなた方を誇りに思います。同じ壁に生きる者として。または働く者として」 「あ...どうも」「ああ。今度は調査兵団を担いで記事を書くといい」「私たちは、これからどうなります? 私たちが巨人を恐れ憎み、どうかこの世から消えてなくなれと願ったのと同じように、世界中の人々が我々を人ではなく有害な化け物とみなした。その結果あの地獄が繰り返されるのだとしたら...我々が死滅するまで...地獄は...終わらない...」 「やあ。壁の英雄たちよ」 「マルロは...最期まで勇敢だったよ。そうだろフロック。話してやれ」「ああ...」 「マルロ・フロイデンベルクは俺と同じ急募入団の新兵で...その中でも俺たちをよくまとめてくれた...あいつはすごいやつだったよ」 「知ってる。だから...私の言うことなんて聞かないんだろうね」「でも最期は...あそこに行ったことを後悔しただろう」 「ありがとう...式でヘマしたら笑ってやるから」「オイ! なんでそんなことを...」「でも、誰かが本当のことを言うべきだろ」 「君がエルヴィン団長を生き返らせようと必死だったことは知ってる」「そうだ。お前じゃなく団長がふさわしいと思った。でもそれは俺だけじゃない...みんなだ。報告書を読んだ誰もがそう思った。なんでエルヴィンじゃないんだって」「お前がアルミンの何を知っているっていうんだ。言ってみろよ」「知らないな。俺は幼なじみじゃないし仲良しでもないから...でも何でアルミンが選ばれたかはわかる。おまえらふたりとリヴァイ兵長が私情に流され、注射薬を私物化し合理性に欠ける判断を下したからだ...要は大事なものを捨てることができなかったからだろ」 「なあ、お前もうそろそろ黙れよ...」「エレン...お前って腹の底じゃ何だって自分が一番正しいって思ってんだろ。だから最後まで諦めなかった。聞き分けのねえガキみたいに...」「エレン、もういいから離れて」「その点ミカサはまだ大人だった。最終的には諦めたんだから」 「オイ、急に何だってんだよ。フロック...これから死んだ仲間を弔おうって式の場なんだぜ」 「なんでもう終わった話を蒸し返すんだよ」「お前らは...上官に歯向かうわけでもなく、エレンとミカサを止めるわけでもなく、ただ見てただけだったな...何の勲章だ。誰を弔う。これから補充する調査兵団には本当のことを言えよ。俺みたいな腰抜けが間違って入ってこないように...エルヴィン団長なしでこれからどうするつもりなんだよ...そりゃ俺みたいな雑魚、使い捨てるくらいしか使い道もねえだろうが...そんな雑魚にだって...値踏みする権利くらいはあるだろう」 「...フロックが正しい。エルヴィン団長が生き延びるべきだった。この状況を変えることができるのは...僕じゃない」 「何でそんなことがわかるんだよ。俺にはわからないな。正しい選択なんて、未来は誰にもわからないはずだ。だいたい、お前は見たのかよ、壁の外を。壁の外には何があるんだ?」 「...海」「そうだ。海がある。でもまだ見てないだろ。俺たちはまだ何も知らないんだよ。炎の水も氷の大地も砂の雪原も。可能性はいくらでも広がっている。きっと壁の外には自由が...」 地下室にあったものは何だ。希望だったのか、それとも絶望か。 敵は果てしなく強大だった。このまま何も変わらなければ、またあの惨状が繰り返される。 何かを変えることができるなら、自分の命くらいいくらでも捧げてやるのに... 俺にはヒストリアを犠牲にする覚悟がない... どうすればいい。こんなこと、誰にも... グリシャ:「私は壁の外から来たエルディア人...あなた方と同じユミルの民です。壁の王よ。今すぐ壁に攻めて来た巨人を殺してください。妻や子供たちが、壁の民が食われてしまう前に...」 トロスト区の巨大な槌から巨人を潰す音が聞こえなくなったのは雪の降り積もる頃だった。 積もった雪が溶けだす頃、兵団はウォール・マリア内の巨人は掃討されたと発表した。 トロスト区から昇降機が解放され街道の舗装事業が開始される頃には、草花が芽吹き蝶が舞っていた。 避難住民が故郷へ帰ることを許されたのは、トロスト区襲撃から1年が経過する頃であった。 そして最初の超大型巨人襲来から6年。調査兵団はウォール・マリア外への壁外調査を開始した。 「お前の読み通りだハンジ。ウォール・マリア内に入っていた巨人がほとんどだった。俺たちはやつらを1年でほぼ淘汰しちまったらしい」「そんじゃ、予定通り目的の場所を目指すぞ」 「巨人だ」「やっと現れたか。気をつけろ」 「あそこに...」「動けないのか?」「あの体で少しずつ這って壁まで進もうとしたんでしょう...」 エレン:「楽園送りにされた...俺たちの同胞だ...行こう。近いぞ」フロック:「おい、こいつをこのまま置いていくのか。殺さなくていいのかよ?」 エレン:「間違いない。ここの場所でエルディア人は巨人にされた」 「そして、あの先に...」 「ほら、言っただろエレン。商人が一生かけても取りつくせないほどの巨大な塩の湖があるって...」 「僕が言ったこと、間違ってなかっただろ」 「ねえ、エレン。これ見てよ。壁の向こう側には...」 「海があって...海の向こうには自由がある。ずっとそう信じてた...」 「でも違った。海の向こうにいるのは...敵だ。何もかも親父の記憶で見たものと同じなんだ...」 「なあ、向こうにいる敵...全部殺せば俺たち自由になれるのか...」 (To be continued)
2019.07.14
進撃の巨人 Season 3 あらすじ・感想☆2019/4/28より放送分 (Season 3 第50話~) 追加 ★1期 → 「進撃の巨人 第 1話~第25話」 ★2期 → 「進撃の巨人 第26話~第37話」・各話タイトルクリックで、あらすじ・感想記事にリンクしています ☆第38話 「狼煙」 ☆第39話 「痛み」 ☆第40話 「昔話」 ☆第41話 「信頼」 ☆第42話 「回答」 ☆第43話 「罪」 ☆第44話 「願い」 ☆第45話 「オルブド区外壁」 ☆第46話 「壁の王」 ☆第47話 「友人」 ☆第48話 「傍観者」 ☆第49話 「奪還作戦の夜」 ☆第50話 「はじまりの街」 ☆第51話 「雷槍」 ☆第52話 「光臨」 ☆第53話 「パーフェクトゲーム (完全試合)」 ☆第54話 「勇者」 ☆第55話 「白夜」 ☆第56話 「地下室」 ☆第57話 「あの日」 ☆第58話 「進撃の巨人」
2019.07.03
進撃の巨人 3 #58 (3期21話) 『 進撃の巨人』 ☆前のお話は → 「第38話~第57話 あらすじまとめ」★1期 → 「進撃の巨人 第 1話~第25話」★2期 → 「進撃の巨人 第26話~第37話」 当局の兵士はみな果実の搾りかすのようになり海に投げ入れられた。海とは何かを説明しなければならない。海は地表の7割を占める広大な塩水である。 「フクロウ...あんたは何者だ?」「俺は、エレン・クルーガー。今みせた通り九つの巨人のひとつを宿している。つまりはお前と同じユミルの民だ」「マーレ人になりすまし当局に潜入したのか。血液検査はどうした?」「医者に協力者がひとりいれば済む話だ。医者は諜報員に向いている」「実際お前はよくやってくれた。結果こそは、グライスが嘆いたとおりだったがな」「そのとおりだ。俺はダメな父親でダメな夫で、ダメな男だった...なのになぜ俺だけが人の姿のままここに...ダイナは...王家の血を引くユミルの民は特別だ...お前がもみ消したりしなければダイナは...」 「答えろ。なぜ俺だけ生かした」「よせ、指が痛むだろう」「お気遣いに感謝するよ...人の指をちょん切るのは気にならないらしいがな...なあ、あの巨人でもっと早く暴れていればみんなも巨人にされずに済んだんじゃないのか? 俺たちは何のためにここで巨人にされたんだ?...どうした、急に顔色が...」 「同胞だけじゃない...何千ものユミルの民の指を切り落とし...ここで巨人にしてきた。女も子供もだ。すべてはエルディアのためだったと信じてる...時間がない。グリシャ。お前に最後の任務を託す。他の誰かではなくお前にだ」「あの日...初めてお前と会った日、あんなことが起きなければお前はここまでマーレに強い憎しみを抱くことはなかっただろう」「それが俺を選んだ理由か?」「それもある。敵国、父親、自分。お前の目に映る憎悪はこの世を焼き尽くさんとするばかりだった」 「かつては俺もそうだった。大陸に留まった王家の残党は革命軍となり父はその一員だった。しかし何も成し遂げることなく生きたまま焼かれた。幼かった俺はその様子を戸棚の隙間から見ていることしかできなかった」 「それ以来、マーレへの復讐とエルディアの復権を誓った。だが俺が実際にやったことは、同胞の指を詰めここから蹴落として巨人に変えることだ...それに徹した結果、今日まで正体を暴かれることはなかった...俺はいまだあの時のまま戸棚の隙間から世界を見ているだけなのかもしれない」 「教えてくれ、フクロウ。俺に残された任務とは何だ」「これから壁内に潜入し始祖の巨人を奪還しろ。俺から巨人を継承してな」「何だって? じゃあ、あんたは...」「巨人化したお前に食われる。同じようにして始祖の巨人を持ち主から奪え」「なぜ、あんたがやらない」「九つの巨人の力を継承した者は13年で死ぬ。俺が継承したのも13年前になる」 エレン:「フクロウはそれほユミルの呪いと言っていた...13年は始祖ユミルが力に目覚めてから死ぬまでの年月に相当する時間だと...」 「僕はあと13年...エレンは...」 「残り8年...もないな」 「違う。これは...何かの間違い...間違ってる...」 「九つの巨人を宿すものが力を継承させることなく死んだ場合、巨人の力はそれ以降に誕生するユミルの民の赤子に突如として継承される。あたかもユミルの民とは皆一様に見えない何かでつながっていると考えざるをえない...ある継承者は道を見たと言った。巨人を継承する血や骨、ときには記憶や意思もその道を通り送られてくる」 「そして、その道はすべてひとつの座標で交わる。つまり、それが...」 エレン・クルーガー:「始祖の巨人だ。すべてのユミルの民はその座標へとつながっている」 グリシャ:「始祖ユミルの正体はいったい何なんだ」クルーガー:「マーレ政権下では悪魔の使い。エルディア帝国の時代では神がもたらした奇跡。有機生物の起源と接触した少女...そう唱える者もいる...この世に真実などない。それが現実だ。誰だって神でも悪魔にでもなれる。誰かがそれを真実だと言えばな」「ダイナは王家の血を引く者だと言ったのも、あんただ。それもあんたの真実か?」「残念なことにダイナが王家の血を引くのは真実だ」「ではなぜ見捨てた?」「王家の血を引く者だからだ。敵の手に渡すべきではなかった。ジークがマーレにすべてを話す前に...」「俺は務めを果たした。お前もそうしろ。ここから生きて壁までたどり着けるのは巨人の力を宿した者ただひとりだけ」「正直言って俺に務まるとは思えない」「お前がやるんだ」 「...俺は、何もわかっていなかった...これが自由の代償だとわかっていたなら払わなかった...」「立て。戦え。エルディアに自由と尊厳を取り戻すために立て」「俺は、もう...」 「見ろ。お前の家から持ってきた」「見られない...」「見られない。立てない。戦えない。タマもないか。マーレに去勢されたか?」「俺に憎しみを思い出させようとしても無駄だ。俺に残されたのは罪だけだ」「それで十分だ。お前を選んだ一番の理由は、お前があの日、壁の外に出たからだ」 「あの日お前が妹を連れて壁の外に出ていなければ、いずれ父親の診療所を継ぎ、大人になった妹は結婚し子供を産んでいたかもしれない。だが、お前は壁の外に出た」「俺はここで初めて同胞を蹴落とした日から、お前は妹を連れて壁の外に出た日から、その行いが報わる日まで進み続けるんだ。死んでも、死んだ後も」 「これは、お前が始めた物語だろ」 「九つの巨人にはそれぞれ名前がある。これからお前に継承される巨人にもだ。その巨人はいついかなる時代においても自由を求めて進み続けた。自由のために戦った。名前は...」 「進撃の巨人」 ハンジ:「何してるの? 『進撃の巨人』...ってやってたよね、今...ふたりとも今の見たでしょ」アルミン:「ええ。でもまあ、あれは...」 ハンジ:「ほら、今のはなんだったの? エレン。君の巨人の名前でしょ。何で誰もいないのにひとりでしゃべっていたの?」リヴァイ:「もういいだろ、ハンジ。こいつは15だぞ。そういう時期は誰にでもある」 ハンジ:「はあ? 何だよ、そういう時期って」アルミン:「ハンジさん、後で僕が説明しますから本人の前ではもう...」 ハンジ:「はあ? 何それ、どういうこと?」 エレン:「何しに来たんですか」 「出ろ」「懲罰ならまだ10日ほど残っていますが」「終わりだ。10日分の罰なら今ハンジが与えた」「ザックレー総統には掛け合っているから安心してよ。鎧と超大型を地に伏せた英雄を牢に入れていては、それこそ示しがつきませんってね。加えて君たちが逆らった上司は鎧と獣を取り逃がしたノロマときている」「そんなことは...」 「少し痩せたか? 飯は十分食えたのに...」「エレンは...元気そう」 親愛なるヒストリアへ 今、私の隣にはライナーがいる。私が恋文をしたためる様子をのぞき見している。 悪趣味な野郎だ。絶対にモテない。だが、お前にこの手紙を届けると約束してくれた。 あの時こいつらを救った借りを返したいのだと。 あの時はすまない。まさか私がお前よりこいつらを選んでしまうなんて。 私はこれから死ぬ。でも後悔はしていない。そう言いたいところだが正直、心残りがある。まだお前と結婚できてないことだ。ユミルより エレン:「その道はすべて、ひとつの座標で交わる。つまりそれが...始祖の巨人だ」 「何...今のは..」「どうかした?」「あ、いえ...これで全部ですか?」「うん...もちろん、私たちに有益な情報を書いたりは出来なかっただろうけど」「何かお前だけにわかるメッセージはなかったか? 暗号とか」「わからない...でも多分そんなことはしてないと思う」 「はあ。バカだなあユミルって...バカだったんだ。照れくさくなるとすぐごまかす。これじゃ、わかんないよ...」 「陛下」「陛下」「陛下」「や、やめてよ。まだ公の席じゃないんだから」 「みんなが思ったよりいつも通りでよかった...」「それは...まだ誰も実感できていないだけだな」 ザックレー:「グリシャ・イェーガー氏の半生。巨人と知りうる歴史のすべて。壁外世界の情報」 「この3冊の本の存在を知る者は、この部屋にいる者のみである」 「これは彼ら調査兵団9名と、ここにはいない199名の戦果だ」 「本日は女王の御前でいまいちど我々の状況を整理し、この会議の場で意思の共有を図りたい。調査兵団団長ハンジ・ゾエ」 「はっ。我々調査兵団はエルヴィン・スミスを含め多数の英雄を失うことと引き換えにウォール・マリアを奪還し超大型巨人の力を奪うことに成功しました。ですが我々壁内人類はいまだ極めて危険な状態にあります。敵が巨人という化け物だけであればどんなによかったことでしょうか。しかし我々が相手にしていた敵の正体は人であり文明であり、言うなれば『世界』です」 「手記によれば我々は巨人になれる特殊な人種ユミルの民であり、再び世界を支配する可能性がある。だから世界は我々ユミルの民をこの世から根絶するのだと」 「始祖の巨人がマーレの手に落ちればエルディア人は終わりだ」「そんなことを壁の王が許すわけがない...」 「壁の王は戦わない『エルディアが再び罪を犯すというのなら我々は滅びるべくして滅ぶ。我は始祖の巨人と不戦の契りを交わした』壁の王は大陸の王家にそう言い残し壁の門を閉ざした」 グリシャ:「壁の巨人が世界を平らにならすとも言い残したのではないのか?」クルーガー:「その言葉が抑止力になる間につかの間の平和を享受するらしい...壁の王は民から記憶を奪い壁外の人間は滅びたと思い込ませた。無垢の民に囲まれそこを楽園だとほざいている。もはや民を守らぬ王は王ではない。必ず見つけ出して臆した王から始祖の巨人を取り上げろ。それが俺たちの使命だ」 ハンジ:「イェーガー氏はその後使命を果たし始祖の巨人は息子エレンに託されました。始祖の巨人がその真価を発揮する条件は王家の血を引く者がその力を宿すこと。だがその者が始祖の巨人を宿しても壁の王の思想にとらわれ残される選択肢は自死の道のみとなる。おそらくそれが不戦の契り」 「しかしながら過去にエレンは無垢の巨人を操り窮地を逃れたことがあります。王家の血を引く者ではないエレンにも、その力を使える可能性があるのかもしれません」 エレン: (そうだ。あの時は一瞬だけすべてがつながった気がした。どうして...あの一瞬だけ...) 「私は、ダイナ・フリッツと申します。王家の血を引く者です」 「まさか!!」「びっくりした。どうしたの突然?」「続けたまえ。我らの巨人よ」「何でも...ありません。会議を妨げてすいません...」「ああ、なるほど。そっか...なんでも彼は今そういう時期にあるようでして、突然格好つけたり叫んだりしてしまうようです」「ああ、そうか。それは気の毒に...年頃だしな」 (あのことは二人にも話していない。母さんとハンネスさんを殺したあの巨人が父親が前に結婚していた相手だったなんて...) (何よりこんなことを話したら...王家の血を引く者を巨人にして俺が接触すれば始祖の巨人の力を扱えるかもしれない...だが、その可能性があると言えば兵団はヒストリアをどうする?) 「家庭を持て。壁の中に入ったら所帯を持つんだ」「何を言ってる。俺にはダイナがいる...それに、そんなこと言われても巨人になる直前の記憶はなくなるんだろう」「そうとも限らん。後で誰かが見てるかもしれん。壁の中で人を愛せ。それができなければ繰り返すだけだ。同じ歴史を、同じ過ちを何度も...ミカサやアルミン、みんなを救いたいなら使命を全うしろ」「ミカサ? アルミン? 誰のことだ?」「...さあ? わからない。誰の記憶だろう?」★戦えば自由があると信じていた 外の世界に夢を見ていた彼らは人類の真実を知りいったい何を思うのか... 次回「壁の向こう側」
2019.07.03
進撃の巨人 Season 3 あらすじ・感想☆2019/4/28より放送分 (Season 3 第50話~) 追加 ★1期 → 「進撃の巨人 第 1話~第25話」 ★2期 → 「進撃の巨人 第26話~第37話」・各話タイトルクリックで、あらすじ・感想記事にリンクしています ☆第38話 「狼煙」 ☆第39話 「痛み」 ☆第40話 「昔話」 ☆第41話 「信頼」 ☆第42話 「回答」 ☆第43話 「罪」 ☆第44話 「願い」 ☆第45話 「オルブド区外壁」 ☆第46話 「壁の王」 ☆第47話 「友人」 ☆第48話 「傍観者」 ☆第49話 「奪還作戦の夜」 ☆第50話 「はじまりの街」 ☆第51話 「雷槍」 ☆第52話 「光臨」 ☆第53話 「パーフェクトゲーム (完全試合)」 ☆第54話 「勇者」 ☆第55話 「白夜」 ☆第56話 「地下室」 ☆第57話 「あの日」
2019.06.26
進撃の巨人 3 #57 (3期20話) 『 あの日』 ☆前のお話は → 「第38話~第56話 あらすじまとめ」★1期 → 「進撃の巨人 第 1話~第25話」★2期 → 「進撃の巨人 第26話~第37話」 『あの幼き日、私はこの世の真実と向かい合った』 フェイ:「おっきいな~」 「お前たちも飛行船を見に来たのか。レベリオ収容区の者だな。外出許可証を見せろ」「え、えっと、持ってません」「無許可で市内に入ったんだな。どうなるかわかっているな...労働か、制裁か?」「制裁を」 「ほお。親に迷惑はかけたくないか」「はい。僕が妹を無理やり連れ出しました。妹の分も僕に制裁をください」「わかった」 グロス:「まったく、容赦ねえなクルーガー。ほら、嬢ちゃんは先に帰ろうね」 「腕章を外さなかったことは賢い。たとえガキでも腕章を外したエルディア人は楽園送りだからな」「もう帰ります」「待て。飛行船を見に来たんだろ。せっかくだから見て行けよ」 妹は翌日、川で発見された。 グロス:「私があの子を送ったのはレベリオの手前までだ。仕事が忙しくてな。そもそもエルディア人の子供が許可もなく街をうろつくのが悪い...お前の息子は一族の立場をよく理解していないようだが、お前らの先祖が犯した過ちはしっかり教育しているんだろうな」私はこのマーレ治安局の男が嘘をついていることがわかった。彼らは仕事をサボって河原で寝てたのだ。忙しかったわけではない。 母は悲しみに暮れ、父は...「ご指導いただきありがとうございます。我が愚息には教育し直しておきますので...」 この男たちにへりくだった。私は父に、この男に、めまいのするような憎しみを覚え、それ以上に自分の愚かさを呪った。 父:「今から1820年前。我々の祖先ユミル・フリッツは大地の悪魔と契約し巨人の力を手に入れる」 「ユミルは死後も九つの巨人に魂を分けエルディア帝国を築いた」 「そして大国マーレを滅ぼしこの大陸の支配者となる。そこからは暗黒の時代だ」 「ユミルの民は他の民族を下等人種と決めつけ弾圧を始めた。土地や財産を奪い他民族に無理やり子を産ませユミルの民を増やした。その民族浄化が約1700年続いた。だが、かつての大国マーレは増長を極めたエルディアに内部工作を挑み、さらには九つの巨人のうち七つを手駒に従え80年前の巨人大戦に勝利したのだ」 「当時のエルディア王はこのパラディ島に三重の壁を築き国民とともにそこへ逃げ込んだ」 「我々の祖先は見捨てられ、この大陸に取り残されたが、寛大なマーレは我々を殺さずに...」 娘を失った直後の父親にしては饒舌だった。ご主人様の言いつけを守り嬉々として己の祖先を卑下する姿は犬さながらであった。 「あの男は嘘をついてた。何か都合の悪いことがあるから嘘をついた」「言うな。この建物は壁が薄い」「きっとあの男がフェイを...」「黙れ」 「言っただろ。我々の祖先は大罪人だ。優勢思想に走り民族浄化を...」「俺もフェイもそんなことしてない。街を歩いただけだ」 「お前はなんだ。そんなに父さんと母さんと楽園に行きたいのか。いいかグリシャ。我々が直接の加害者でなくても関係ないことだ。我々にできることはこの収容区でただ慎ましく生きることだ。頼むから父さんと母さんをフェイと同じ目にあわせないでくれ...」 「うん...わかった」『間違っているのはどちらだろうか。私か、この世界か...おそらくは両方だろう。私は無知で愚かで、世界は理不尽で狂っている』 私が己の道を見つけたのは18の時。何の感慨もなく父の診療所を継ごうとしていた頃だった。 「この切り傷はどうしました?」「これは同胞の証です」「同胞?」「あなたの妹はマーレ当局の男に殺された。我々にはマーレ政府の内通者がいます。詳しい話をお聞かせしましょう」 「嘘だ...そんなことが...」 妹の事件の真相を知ったとき心に誓った。本当の悪魔はどちらか教えてやる。 我々の祖先がやったことは正しかったのだ。ふたたび世界を正すためにはエルディアを復活させなくてはならない。 マーレ政府の内通者はフクロウと呼ばれ姿を見せることなく復権派を導いた。 グリシャ:「見ろ。これが真実だ」 「我々の始祖ユミルは巨人の力に目覚め、荒れ地を耕し道を造り峠には橋を架けた。人々を豊かにしこの大陸を発展させたんだ」「俺たちが教わった歴史は、すべてマーレに都合のいい妄想だったわけか。しかしグリシャ。よくこの古語が読めたな」「いいや。まだほとんど解読できていないんだ」「ん? ではなぜ真実がわかった?」「そんなこと、すぐにわかるだろ」 「なぜなら俺は始祖ユミルを信じている。俺たちは選ばれし神の子。ユミルの民だ!!」 「同士よ。フクロウが人を遣わしたぞ」「みなさん、はじめまして。私はダイナ・フリッツと申します。王家の血を引く者です」 私は運命に導かれるままにその身を委ねた。彼女は大陸に存在する王家の末裔の最後のひとりであり、王家だけが持つ巨人の情報を復権派にもたらした。それはまさしく勝利への活路だった。 「間違いない。王が壁の中に持ち去った始祖の巨人」 「これさえ手にすれば他の巨人すべてを支配しマーレを討ち滅ぼすことができる」 「しかし、そのような絶対的な力を持っておきながら、なぜ島まで退くことに...?」「それは戦うことを否定したからです」 ダイナ:「当時の王は巨人大戦時、大陸内の力の均衡を保つという役目を放棄し辺境の島に都を移したのです。私たちのこの惨めな日々は王が争いから目を背けたことから始まったのです」 「戦おう。我々エルディアの民のために大陸に踏みとどまった真の王家に始祖の巨人をお納めするのだ」 「同士諸君よ。マーレを打倒し、エルディアの誇りを取り戻すのだ!!」 翌年、私たちは結婚し男子を授かった。名はジーク。「王家の血を引く子だ。きっとこの子は私たちを勝利に導いてくれるぞ」 時代は移り変わる。世の中が急速に発展していく頃、エルディア復権派は転機を迎える。 マーレ政府が我々ユミルの民から七つの巨人を継承する器としてマーレの戦士を募ったのだ。 「フクロウからの情報によるとマーレ政府が動き出した理由は軍事技術の発展による資源争奪の時代にいち早く対応するためらしい。マーレを世界の指導者たらしめる七つの巨人の力が絶対でなくなる日は近い。莫大な化石燃料を埋蔵するパラディ島は決して無視できるものではなくなった」 「しかし壁の王が80年前に言い残した言葉がある『今後我々に干渉するなら壁に潜む数千万の巨人が地上のすべてを平らにならすだろう』この脅威が健在であるうちは正面から手出しはできない...つまりマーレ政府の目的は我々と同じ。壁内に侵入し始祖の巨人を奪還することである...」「どうする...このままじゃマーレに先を越されてしまう...」「そうなったら、もう永久にエルディアは日の目を見れない...」「いや、手段は残されている」 「我々の息子ジークをマーレの戦士にするのだ」 「いいかジーク。マーレの人間が言っていることはすべて間違っている。だがお前は誰よりもマーレの教えに従順に従わなければならない」「エルディアの屈辱はあなたが晴らすのよ」「うん...わかった」しかし私は知っていたはずだ。親が子を自らの思想に染め上げる罪深さを。王家の血を引く子でもエルディア復権派の希望でもなくジーク自身と向き合ったことが一度でもあっただろうか...何にせよジークは自らと祖父、祖母の安全を選んだ。愚かな両親をマーレ政府に差し出すことと引き換えに。 「着いたぞ」「ここが...楽園...」クルーガー:「そうだ。エルディア人反逆者の流刑地、パラディ島。お前たちはここで終身刑となる。無垢の巨人となってな」 「答えろ。フクロウは誰だ」「頼む。もうやめてくれ。すべて話した。もう何も...」「それは残念だ。もう1本いこう」 「あんたと会ったことがある。子供のころに」「覚えていたか」「あの日のことを...忘れるものか」 グライス:「グリシャか?どうなってる? なんでジークが俺たちを密告するんだ。お前の子供だろう...お前にすべてを託したのが間違いだったんだ。復権派もダイナも...なんでこんなやつに...エルディアは終わりだ...」 「イキのいいやつがいるな。お前は自由だ...北にまっすぐ走れ。運がよかったら壁までたどり着けるぞ」「...こうしておくと、これから生み出す巨人どもがあいつに引かれてさっさといなくなる。まあすぐに食われるがな」 (こいつ、間違いない。妹を殺した当局の男...) 「さあ、今回は数が多いぞ。どんどんやっていこう」 「みんな...」 「やめろ!! みんなやめろ。グライスだ。わからないのか!!」 グロス:「クルーガー。うるさくてかなわんぞ」クルーガー:「こいつにはまだ尋問したいことがある。先に進めてくれ」 グロス:「お、次は女か。もったいねえ。悪魔の血じゃなきゃなあ...」 グリシャ:「なぜここに? 俺は洗いざらい全部話したぞ...彼女は王家の...」クルーガー:「黙れ」 グリシャ: (まさか...こいつがもみ消したのか?) ダイナ:「グリシャ。私はどんな姿になっても、あなたを探し出すから...」 「うわぁぁぁぁぁ」 「ここは...私は...なぜ...」「エレン、落ち着いて。ここは懲罰室でエレンとミカサは兵規違反のお勤め中だよ」 「怖い夢でも見たの? エレン」 「今さ...『私は』って言った?」「え?」「言ってた。泣いてるの? エレン」「なんか、すっげー長い夢を見ていた気がするんだけど...」「いや、夢じゃねえ...記憶だ...今、親父の記憶とつながった...」 「あの巨人、お前だったんだな。ダイナ...」 「お前だろう。15年前、8歳の妹を犬に食わせたのは...」グロス:「チッ、俺にそいつをよこせ。お前らは先に船に戻ってろ...クルーガー。尋問はもう済んだろう。今回はそいつに踊ってもらうぞ...思い出したよ少年。お前は巨人にしないでやる。3~4mくらいの巨人に調整するからこいつと戦ってくれ」 「なんでこんなことをするんだ...人が巨人に食われるのを見たいとでも言うのか...」「なんでって、そりゃ面白いからだろ。どうかしてると思うか。でも人は残酷なのが見たいんだよ。平和ってのはたいへん結構なことだが何か物足りんのだろうな。生の実感ってやつか...俺はその日を受け入れる心構えがある。なぜなら、こうやって残酷な世界と向き合い理解を深めているからだ」 「心は痛まないのか」「...お前らエルディア人をこの世から一匹残らず駆逐する。これは全人類の願いなんだよ。心が痛むわけないだろ。人殺しはそっちだろ。お前ら復権派は俺たちマーレに何をしようとしてた...」「嘘だ...俺は真実を知っている。始祖ユミルは大陸の人々を豊かに...」「ああ、わかったよ。偉大な歴史があったんだろう。下にいる友だちと語り合うといい...」 クルーガー:「どうだ。これが面白いと思うか?」 「あんたは...」「俺がフクロウだ」「覚えておけよ、グリシャ。巨人の力はこうやって使う」 ★グリシャの過去から明かされた巨人の能力。自由のため進み続けた男たちの思いはエレンへと受け継がれる... 次回「進撃の巨人」
2019.06.26
進撃の巨人 Season 3 あらすじ・感想☆2019/4/28より放送分 (Season 3 第50話~) 追加 ★1期 → 「進撃の巨人 第 1話~第25話」 ★2期 → 「進撃の巨人 第26話~第37話」・各話タイトルクリックで、あらすじ・感想記事にリンクしています ☆第38話 「狼煙」 ☆第39話 「痛み」 ☆第40話 「昔話」 ☆第41話 「信頼」 ☆第42話 「回答」 ☆第43話 「罪」 ☆第44話 「願い」 ☆第45話 「オルブド区外壁」 ☆第46話 「壁の王」 ☆第47話 「友人」 ☆第48話 「傍観者」 ☆第49話 「奪還作戦の夜」 ☆第50話 「はじまりの街」 ☆第51話 「雷槍」 ☆第52話 「光臨」 ☆第53話 「パーフェクトゲーム (完全試合)」 ☆第54話 「勇者」 ☆第55話 「白夜」 ☆第56話 「地下室」
2019.06.18
進撃の巨人 3 #56 (3期19話) 『 地下室』 ☆前のお話は → 「第38話~第55話 あらすじまとめ」★1期 → 「進撃の巨人 第 1話~第25話」★2期 → 「進撃の巨人 第26話~第37話」 「痛い...痛いよ...」 「サシャ...ひどいケガだ...なんでこんな...」 「アルミン」 「よく...戻ってきた...」 「起きたか」「兵長...これは...どうなってるんですか? 確かベルトルトが巨人に...他のみんなは? 大丈夫なんですか?」「覚えているのはそこまでということか。エレン。ありのままを話せ」 「どうだ。わかったか。アルミン」「まず...調査兵団は...ここにいる9人で全員...なんですか」「今のところはな。戦闘が終わってから4時間、ずっと生存者を探しているんだがまだ...」 「僕かエルヴィン団長、どちらに注射を使うか揉めた後...僕が...巨人になって...ベルトルトを...食った...」 「どうして...僕なんですか? 誰がどう考えたって、エルヴィン団長を生き返らせるべきじゃないですか。兵長、どうして僕に打ったんですか」「チッ。ありのまま話せと言っただろうが」 リヴァイ:「少なくともお前の仲良しふたりはそうは思わなかったようだぞ。俺に抵抗し刃傷沙汰に及ぶほどな」 エレン:「俺たちはどんな処分も受けます」 ハンジ:「当然、兵規違反の罰は受けてもらうが、罰さえ受ければ何をしてもいいのかい」 リヴァイ:「だがな...最終的にお前を選んだのは俺だ。俺の私情でエルヴィンの死に場所をここに決めちまったんだ」 「とにかく、エルヴィンが注射を託したのはリヴァイであり、そのリヴァイは君を選んだ。もう何も言うまい。君にはエルヴィンの命と巨人の力が託された。誰に何と言われようと君はもうそういう存在なんだ。アルミン」 「ぼ、僕が...エルヴィン団長の...代わりをですか?」「勘違いするな。お前じゃエルヴィンの代わりにはなれねえ。だが、お前はお前で人にはない力を持ってることも確かだ」 「俺は後悔するつもりはない。ただこいつらを後悔させるな。他の誰も、お前自身も後悔させるな。それがお前の使命だ」 サシャ:「う...うるさい...」 ハンジ:「ハハハハ、サシャにはかなわないな。まあ私もエルヴィンの後任の調査兵団団長としては君と似たような立場だ。こうなればお互い腹を括るしかない。さて、アルミンも問題ないなら、そろそろ行こうか。私とリヴァイ、エレンとミカサで調査に向かう。他の4人はシガンシナ区壁上で四方から見張ってくれ」 「エレン。鍵はなくしてないかい」「はい、ここに」 「エレン。帰ったら...ずっと秘密にしていた地下室を見せてやろう」 「こら、エレン。地下室に入っちゃダメって何度言ったらわかるの」 「君の意志が鍵だ。この絶望から人類を救い出す鍵なんだ」 「その地下室にたどり着きさえすれば、我々はこの百年にわたる巨人の支配から脱却できる手がかりをつかめるだろう」 「この家かい?」 「ねえ父さん、いつになったら地下室を見せてくれる?」「さあ...お前が、一番大事な物に気づいた時かな」 「よかった。水は溜まってないみたいだ」 「...これ...この鍵...この扉の鍵じゃない...」「そんな...イェーガー先生が持ってたのはその鍵のはず...」 「どけ。俺が開ける」 「何だか研究室みたいだね」「父は医者だったので、よくここに籠って薬の調合をしてました」「なるほどね...確かにこの薬品も明示されているとおりなら一般に流通しているものだし、どの本も医学に関するもの。一見して医者の仕事部屋だ」 「『何もあやしい物はありません』私にはそう主張しているように見える」「おい、突っ立ってんじゃねえぞ、ガキども。エルヴィンの勘はそう外れねえよ」 「エレン。ここに鍵穴がある」 「開いた...」 エレン:「空~っ」リヴァイ:「よく見ろ。二重底だ」 「この匂いはハッカ油に木炭...防湿防虫剤用に加工されているのか」 「俺たちの探し物はこれらしい」 ナイル:「その時、エルヴィンはこう質問しました『壁の外に人類がいないって、どうやって調べたんですか』と」 「彼いわく人類が壁の外をろくに出歩けない以上は人類が巨人に食いつくされたことを確認できないはずだと」 「それなのに歴史書は『食いつくされた』と断言している。本来、歴史書というのは客観的であるべきで『食いつくされたと思われる』と表記するのが正しいはずだ。例えば壁外に人類は存在しないと思い込ませたいとか...それはつまり歴史書を発行する王政側の意図だ」「考えすぎだよ。そういうのを屁理屈というんだ」 「あの時、茶化した自分が今となっては...」「本人に直接詫びるほかあるまい」「もう夜が明ける頃か。英雄の凱旋となるならもうじき...」 「ただいま調査兵団が帰還いたしました。ウォール・マリア奪還、成功です」 「これは...肖像画?」「ちょっと見せて。いや、人が描いたものとは思えないほどの精巧さだ」 「それ、おじさんの字」「これは絵ではない。これは被写体の光の反射を特殊な紙に焼き付けたもの。写真という」 「私は人類が優雅に暮らす壁の外から来た。人類は滅んでなどいない。この本を最初に手にする者が同胞であることを願う...」 「急げ、フェイ。早くしないと見えなくなるぞ」「待ってよ。兄さん」「待ちなさい。ふたりとも」 「外に出るときは腕章を忘れるなって言ってるだろう、グリシャ。壁の外には絶対に出るんじゃないよ」 「わかってるよ母さん」「行ってきま~す」 『私はまず何から語るべきか考えあの日を思い浮かべた』 「いいなあ。いつか私もお金持ちになったら、あの飛行船に乗れるかなあ」 「何言ってんだよ。俺たちが金持ちになれるわけないだろ」 「うん...でも、いいなあ。あそこから何が見えるんだろう」 「行くぞ、フェイ。飛行船の発着場は近くにあるって先生が言ってたんだ。見に行こう」「え、でも、お母さんが壁から出たらダメだって」 「いいんだよ。少しだけなら...すぐ戻ります」『あの幼き日、私はこの世の真実と向かい合った』★妹の手を引き空を見上げた時から彼の物語は始まっていた。彼の目に映った憎しみと希望はエレンに残酷な世界を見せる... 次回 「あの日」
2019.06.18
進撃の巨人 Season 3 あらすじ・感想☆2019/4/28より放送分 (Season 3 第50話~) 追加 ★1期 → 「進撃の巨人 第 1話~第25話」 ★2期 → 「進撃の巨人 第26話~第37話」・各話タイトルクリックで、あらすじ・感想記事にリンクしています ☆第38話 「狼煙」 ☆第39話 「痛み」 ☆第40話 「昔話」 ☆第41話 「信頼」 ☆第42話 「回答」 ☆第43話 「罪」 ☆第44話 「願い」 ☆第45話 「オルブド区外壁」 ☆第46話 「壁の王」 ☆第47話 「友人」 ☆第48話 「傍観者」 ☆第49話 「奪還作戦の夜」 ☆第50話 「はじまりの街」 ☆第51話 「雷槍」 ☆第52話 「光臨」 ☆第53話 「パーフェクトゲーム (完全試合)」 ☆第54話 「勇者」 ☆第55話 「白夜」
2019.06.11
進撃の巨人 3 #55 (3期18話) 『 白夜』 ☆前のお話は → 「第38話~第54話 あらすじまとめ」★1期 → 「進撃の巨人 第 1話~第25話」★2期 → 「進撃の巨人 第26話~第37話」 「こうなること、わかってたはずなのに...でも、お前の力に頼るしかなくて...」 「アルミン...お前はどうして逃げないんだよ...」 「巨人?」 「クソ。それ以上近づいてみろ。こいつを奪われるくらいなら殺すからよ」 「お前がエレン・イェーガーか? 全然親父と似てないな...」「何...?」 「信じてほしい。俺はお前の理解者だ。俺たちはあの父親の被害者...お前は父親に洗脳されている」「父さん?」リヴァイがジークを追って来た。「おい、嘘だろ。ここまで追ってきやがった...わかったよリヴァイ。痛み分けで手を打とう...ベルトルト...悪いがお前はここまでらしい」 「エレン。いつかお前を救い出してやるからな」「は...?」 「今のでガスが完全に切れた。やつを追う。ガスと刃すべてよこせ」アルミン:「ゴホッ」 「ライナー。この左胸に入っていた鉄のケースは何だい? 君が手足を切り落とされる前、最後の力で取り出そうとしたものだぞ。自決用の薬? それとも爆弾か?」」 ライナー:「手紙...ユミルの手紙だ。クリスタに...必ず...渡してほしい」 「中身を改めてからね。さて、君に聞きたいことは山ほどあるんだけど...君の口も鎧のように堅そうに見える...君は、私たちが知りたいことを教えてくれるかな?」 ライナー:「いいや」 ハンジ:「ありがとう。覚悟ができてて助かるよ」 ジャン:「待ってください。いいんですか? その力...奪えるかもしれないのに」 ☆エルヴィン団長の話「今日説明するのは、この注射薬の最も有効な活用法についてだ。この薬を使えば超大型巨人や鎧の巨人、獣の巨人らの力を奪うことができる。その術とはこの注射を打たれたものが巨人となり、エレンのように巨人化できる人間を食うこと。そうすことで一旦は知性のない巨人となった者も人間に戻り巨人の力を操る人となるのだ」 「それが果たせれば巨人の力や情報を得られるばかりではなく、瀕死に至った人間をも蘇らせることができる」 「もし巨人の力を持つ敵を捕らえ四肢を切断した後、安全が確保されたなら、リヴァイ兵士長を呼び求めよ。注射器はこの1本限り。その使用権はリヴァイ兵士長に託してある」 ハンジ:「私は条件がそろったとは思わない。今はリヴァイやあちらの状況がわからない。それを確認する時間も余裕もないと思う...なぜなら、こいつらの底力は我々には計り知れないからだ。首を刎ねてもまだ安心できないよ」ジャン:「ハンジさんらしくないですね...わからないものはわからないと蓋をして、この先どうやったら俺たちは巨人に勝てるんですか。俺たちが巨人を計り知れるようになるのはいつですか?」ハンジ:「ミカサ。ガスはあとどれくらいある?」ミカサ:「もうほとんど残ってません...ですがエレンとアルミンの元への片道分はあります」ハンジ:「私よりはあるな...ミカサ、すぐにエレンたちの状況を見てきてくれ。そしてガスを補給しリヴァイから注射器をもらってこい。何らかの理由でそれが叶わない場合には信煙弾を撃て。それを合図にライナーを絶つ」ミカサ:「了解です」ジャン:「ハンジさん...俺は...」ハンジ:「私の判断だ。君のは判断材料」ジャン (俺は...何だ? まさか、この期に及んで...) エレンたちのところにミカサが到着。エレン:「やった...アルミンが息を吹き返した! がんばれ、もっと息吸え...兵長、注射を早く。アルミンを巨人にしてベルトルトを食わせるんですよ。早く注射をください!」 ジャン:「ハンジさん!」 コニー:「ライナーを奪われました。ハンジさん」 ハンジ:「コニー。追わなくていい。もうガスはわずかしかない...返り討ちにされるだけだ」ジャン:「クソぉ!! 俺のせいです...俺が...取り返しのつかないことを...」ハンジ:「私の判断だと言ったろ。エレンたちと合流しよう」 フロック:「リヴァイ兵長...やっと追いついた...」 「エルヴィン団長が重症です。腹がえぐれて内臓まで損傷しているため血が止まりません...例の注射が役に立てばと思ったんですが、どうでしょうか...」 「...まだ生きてる...この注射はエルヴィンに打つ」「さっき、アルミンに使うって...」「俺は人類を救える方を生かす」 ジーク:「ライナー...お前は運がよかったね」 「お前ら自分で何をやっているのかわかっているのか」(ここから49話のED部分の話) 「エルヴィンを、調査兵団団長を見殺しにしろと言ってるんだぞ。時間がない。邪魔をするな...エレン、私情を捨てろ」「私情を捨てろ? さっき、注射をすぐに渡さなかったのは何なんですか」「エルヴィンが生きている。その可能性が頭にあったからだ」 「フロックが瀕死の団長を運んでくるなんて、まったくの予想外だったはずです」「その通りだが、ここにエルヴィンが現れた以上エルヴィンに使う」リヴァイがエレンを突き飛ばす。 ミカサ:「だあぁぁぁ...(力が弱ってる。力づくで奪える)」リヴァイ:「お前らもわかってるはずだ。エルヴィンの力なしに人類は巨人に勝てないと」 エレン:「ア...アルミンがいなくたって...無理だ...トロスト区を岩で塞いで守ることができたのも...アニの正体を見抜いたのも...夜間に進行することを思いついたのもアルミン...潜んでいたライナーを暴き出したのも...ベルトルトを倒すことができたのも、全部アルミンの力だ...人類を救うのは俺でも団長でもない。アルミンだ。そうだろミカサ」 フロック:「人類を救うのはエルヴィン団長だ」 ミカサ:「黙ってて」フロック:「黙ってられるか...お前らばっかりが辛いと思うなよな...まだ知らないだろうけど、あの壁の向こう側に生きてる兵士はもう誰もいねえ...獣の巨人の投石でみんな殺されたんだ...誰も助からないと思った。でもエルヴィン団長だけは違った。あの状況で獣の喉笛に食らいつく算段を立てて実行した...みんな作戦通りバラバラに砕けたよ...最後に感じたことは...きっと...恐怖だけだ...」 「まだ息がある団長を見つけたときは...トドメを刺そうとした。でも、それじゃ生ぬるいと思った...この人にはまだ地獄が必要なんじゃないかって...そしてわかったんだ...巨人を滅ぼすことができるのは悪魔だ。悪魔を蘇らせる...それが俺の使命...それが、おめおめと生き残っちまった俺の意味なんだよ...だから邪魔するなよ!」 フロックに斬りかかろうとするミカサを合流したハンジが止めた。 「私たちにはエルヴィンがまだ必要なんだ。あの壁の中で希望の灯火を絶やしてはならないんだよ」「それは、アルミンにだって...できる」「確かにアルミンは逸材だ...だがまだエルヴィンの経験と統率力が...」 「私にも、生き返らせたい人がいる...何百人も...」 「調査兵団に入った時から別れの日々だ...」 モブリット:「ハンジさん!!」 「でも、わかっているだろ。誰にだっていつかは別れる日が来るって」 「とてもじゃないけど受け入れられないよ...正気を保つことさえままならない...つらい、つらいよ...わかってる...それでも前に進まなきゃいけない...」 「兵長...海って...知ってますか? いくら見渡しても地平線の果てまで続く巨大な湖だって...アルミンが...この壁の向こうにある海をいつか見に行こうって...でも、そんなガキの頃の夢は俺はとっくに忘れてて...母さんの仇とか巨人を殺すこととか...何かを憎むことしか頭になくて...でも、こいつは違うんです...アルミンは戦うだけじゃない...夢を見ている」 「全員ここから離れろ。ここで確実にベルトルトをエルヴィンに食わせる」 「アルミン...またな...」 「だから、まずは海を見に行こうよ。見てろよ。絶対あるんだから」 (まったく...どいつもこいつも...ガキみてえに喚き散らしやがって...) 「俺は...このまま地下室に行きたい...」 「みんな何かに酔っぱらってねえと、やってられなかったんだな...みんな、何かの奴隷だった...」 「エルヴィン?」 「先生...壁の外に人類がいないって...どうやって調べたんですか...?」 「夢を諦めて死んでくれ...獣の巨人は俺が仕留める」「リヴァイ、ありがとう」 「みんな!! 助けてぇー」 「うわぁぁぁ!! アニ! ライナー!」 フロック:「兵長...どうしてですか?」リヴァイ:「こいつを...許してやってくれないか」 「こいつは悪魔になるしかなかった。それを望んだのは俺たちだ...その上、一度は地獄から解放されたこいつを、再び地獄に呼び戻そうとした...だがもう、休ませてやらねえと...」 「エルヴィン...獣を仕留める約束だが...まだ先になりそうだ...」「...もう、死んだよ...」「...そうか」 ★次回 「地下室」
2019.06.11
進撃の巨人 Season 3 あらすじ・感想☆2019/4/28より放送分 (Season 3 第50話~) 追加 ★1期 → 「進撃の巨人 第 1話~第25話」 ★2期 → 「進撃の巨人 第26話~第37話」・各話タイトルクリックで、あらすじ・感想記事にリンクしています ☆第38話 「狼煙」 ☆第39話 「痛み」 ☆第40話 「昔話」 ☆第41話 「信頼」 ☆第42話 「回答」 ☆第43話 「罪」 ☆第44話 「願い」 ☆第45話 「オルブド区外壁」 ☆第46話 「壁の王」 ☆第47話 「友人」 ☆第48話 「傍観者」 ☆第49話 「奪還作戦の夜」 ☆第50話 「はじまりの街」 ☆第51話 「雷槍」 ☆第52話 「光臨」 ☆第53話 「パーフェクトゲーム (完全試合)」 ☆第54話 「勇者」
2019.05.31
進撃の巨人 3 #54 (3期17話) 『 勇者』 ☆前のお話は → 「第38話~第53話 あらすじまとめ」★1期 → 「進撃の巨人 第 1話~第25話」★2期 → 「進撃の巨人 第26話~第37話」 「団長が...!!」「振り返るな。進め!!」 「哀れだ...」 「歴史の過ちを学んでいないとは...」 「レイス王によって世界の記憶を奪われたのは悲劇だ。だから何度も過ちを繰り返す」 「しまいには壁の中のやつら全員、年よりから子供まで特攻させるんだろうな...どうせ誇り高き死がどうとか言い出すぞ...ふざけやがって」 「あ、粉々にしちっゃたか...ハハ、何やってんだ俺。何マジになってんだよ。お前は父親とは違うだろ」 「何事も楽しまなくちゃ。みんなを誇り高き肉片にしてあげようぜ」 「二発目来るぞ。撃て!!」 (来る...これが死か...) (ヒッチは今ごろ何を...いや、あいつはまだ寝てるか...ああ、いいなあ...) (わからない...なんで俺は今ごろ...) 「しゃー。ゲームセット!!」 「ハハ、わかるか。投げ方を変えたんだよ。これならイチコロでしょ」 「だから、そんなもん撃って何になるってんだよ。そんなに叫んで何の意味があるってんだよ」 「あーあ、可哀そうに...ん? 何だ? 俺の巨人が倒れて...」 「え? ひとりの兵士に気をつけろって?」「はい。リヴァイ兵長は危険です」 (こいつがリヴァイか...うなじを...何だ何も見えない...目をやられたのか...足が...)「さっきはずいぶんと楽しそうだったな」 (クッ、硬質化...ダメだ、間に合わない...)「もっと楽しんでくれよ」 「巨人化直後、体を激しく損傷し回復に手いっぱいなうちは巨人化できない。そうだったよな」 (こいつはまだ殺せない...誰か、生きてるやはいねえのか...瀕死でもいい。まだ息さえあればこの注射を使って巨人にする。そいつにこいつを食わせて獣の巨人の力を奪う...誰か...ひとりだけ生き返らせる...) 「おい...どこに行く...止まれ...」 「お前ら、あいつを殺せ...痛え...やりやがったなリヴァイ...痛えよ...だが武器は使い果たした頃だろ...お前らはこれで全滅。かなり危なかったが我々の勝ちだ」 「待てよ。俺はあいつに誓ったんだ...必ずお前を殺すと...」 「誓った!!」 「何で...俺...生きてるのか?...誰か...おい、生き残ったやつはいないのか...」 ジャン:「あの野郎...本当に生き返りやがった...あいつ、どうやったら死ぬんだよ...俺たちにあれを、どうしろっていうんだよ...」 「痩せてる...超大型巨人が少し細くなってる」 「ハンジさんの言ったとおりだ。やっぱり超大型巨人は消耗戦に弱い。エレンの実験を思い出して! 続けて巨人化できるのは3回まで。15mの巨人でそれなら60mの巨人はもっと燃料効率が悪いはずだ。熱風を使った攻撃もあれはたぶん骨格以外のすべての肉を消費することで熱を生み出していたんだ」 アルミン:「作戦がある。みんなでライナーを引きつけてくれ。ベルトルトは僕とエレンで倒す」 ミカサ:「わかった。ライナーは私たちにまかせて」 ジャン:「遅えよ、バカ。本当にもうダメかと思ったぞ」 (この作戦が上手くいけば僕はもう...海を見には行けないな...)「僕はなぜか外の世界のことを考えると勇気が湧いてくるんだ...」 「エレン、起きろ! 海を見に行くよ!」 「エレン。作戦は以上だ」 「あとはすべてを実行に移し、ベルトルトを騙すことさえできれば、この勝負、僕たちの勝ちだ」 「いいか。ベルトルトはアルミンとエレンで何とかすると信じろ。俺たちはライナーをアルミンたちの方から遠ざければいい。微妙な距離を飛び回って注意を引け」 「無視かよ」「野郎、エレンに狙いを絞る気か...」 「殺すしかない」 ミカサが雷槍で足を攻撃。「ライナーの注意を引けないのなら今ここで息の根を止めるしかない。ここでエレンとアルミンを守る!」「ああ、わかった」「雷槍は残り3本だぞ。クソッ、でも...」「やるしかありません。だって戦わないと勝てませんから」 (何だ? 何を食らった? 一撃で鎧の膝が...) (あれから記憶が飛んでいる...ベルトルト...俺にいったい何があったんだ...状況がわからない...力もあまり残っていない...だがあそこにエレンがいる...) (エレンを奪い去ることが俺たちの勝利であることに変わりはないはずだ...そうだろ、ベルトルト。早くこいつらにカタをつけてそっちの加勢に行くからな!) (向こうに行った4人はライナーの相手。奇しくも爆風から生き残ったのはエレンについていた104期生のみんなだけか...正直言えば、みんなまとめて吹き飛んでほしかった...でもこんな試練ももう慣れたよアルミン。そんなボロボロになったエレンを起こして何ができるのか...僕に見せてくれ...君たちが最期に何を残すのか...) 「自分で考えた作戦だけど、成功は僕がどれだけ耐えられるかでほとんど決まるな...」 (アルミン。お前...まさか...) 「エレン。悪いけど僕は海を見るまでは死ねない。だから大事に至らないあたりで切り上げるけど...あとは任せたよ...ほ、ほら...僕ってそんな勇敢じゃないから...」 (いいや違うぞ...俺が知ってるお前は...) 「エレン...わかってるよね。一緒に海に行くって約束しただろ。僕がエレンに嘘ついたことあった? だから何があっても僕の作戦守ってくれよ!」 エレン落下。 「やっぱり...勝負はもうついてたんだ。おそらくは重度の脳震とう。まだまともに立ち上がることもできないようだね」 「もう十分だ。終わりにしよう」 「アルミン。君は最後までよく戦ったよ」 「3本の雷槍でライナーを仕留める方法があるとすりゃもうこれしかねえ。やつが動かねえうちに勝負をかける。勝負は一度きり。どうなろうとこれが最後だ。まずは俺が囮になる。コニーとサシャは雷槍を2本使って両側からライナーの顎を狙え」 「1本外した...」 (顎を吹っ飛ばされたらライナーの口が開くはずだ。ミカサは残りの1本でライナーの口の中からうなじを狙え) 「口は開いてない...それでもやるしかない!」 ベルトルト (なぜだ...アルミンを吹き飛ばせない...なぜアンカーが外れないんだ。近づくことはできないはずなのに...)*アルミンはアンカーを超大型巨人の歯に刺している アルミン (やっぱり! 骨は消費しないんだ。肉に刺さなければアンカーは抜けない。そして何より熱風を放っている間は筋肉を動かせない! ) 「けど、アルミン...それが君の最期か? 君がその知恵をしぼってようやくできる抵抗は...そうやって炙られ続けることなのか?」 「息が...これ以上はもう...いや、まだだ。この程度じゃ足りない。もっと時間を稼ぐんだ」「いったい何がしたい? 陽動か。エレンならまだあそこでくたびれたままだぞ。ミカサたちもあっちでライナーに手いっぱい...本当に何もないのか...これで本当におしまいなら...わかったよ。今楽にしてやる」 「耐えろ...まだ離すな。エレンに託すんだ...僕の夢...命...すべて...僕が捨てられるものなんて、これしかないんだ...きっと...エレンなら...海に...たどり着く...海を...見てくれる...」 「ミカサ、無茶だ!」「いや、よくやった」 「ハンジさん!」「今だ、ミカサ!」 「ライナー出て!」 「終わった...さあ次はエレンと馬を...ん? これは...硬質化...?」 「殺(と)った!!」 (陽動作戦!! 最初にエレンは動けないと思わせたのも、アルミンの抵抗も、硬質化した巨人のカカシを作るための時間稼ぎ...) (すべては僕のまわりに敵がいなくなったと思い込ませるため...僕の隙を...作るため...) 「僕がエレンに嘘ついたことあった?」 「クソ...わかってたはずなのに...」 「お前、なんでやり返さないんだよ」 「やり返さないからナメられる。負けっぱなしでいいのかよ」 「僕は...負けてないよ。僕は逃げてない」 「わかってた...お前が誰よりも...勇敢なことぐらい...」★次回 「白夜」
2019.05.31
進撃の巨人 Season 3 あらすじ・感想☆2019/4/28より放送分 (Season 3 第50話~) 追加 ★1期 → 「進撃の巨人 第 1話~第25話」 ★2期 → 「進撃の巨人 第26話~第37話」・各話タイトルクリックで、あらすじ・感想記事にリンクしています ☆第38話 「狼煙」 ☆第39話 「痛み」 ☆第40話 「昔話」 ☆第41話 「信頼」 ☆第42話 「回答」 ☆第43話 「罪」 ☆第44話 「願い」 ☆第45話 「オルブド区外壁」 ☆第46話 「壁の王」 ☆第47話 「友人」 ☆第48話 「傍観者」 ☆第49話 「奪還作戦の夜」 ☆第50話 「はじまりの街」 ☆第51話 「雷槍」 ☆第52話 「光臨」 ☆第53話 「パーフェクトゲーム (完全試合)」
2019.05.26
進撃の巨人 3 #53 (3期16話) 『 完全試合 (パーフェクトゲーム) 』 ☆前のお話は → 「第38話~第52話 あらすじまとめ」★1期 → 「進撃の巨人 第 1話~第25話」★2期 → 「進撃の巨人 第26話~第37話」 コニー:「お、おい。家が...降ってくるぞ...もしかしたらあの中にエレンの...」 「家ーがー(イェーガー)!! アハハ!」 ジャン:「サシャ、コニーを少し殴れ」 ミカサ:「私たちの位置はわかってないみたい」アルミン:「ああ。火のついた瓦礫をバラまいてシガンシナ区を火の海にするつもりだ...」 エレン (あの野郎。今度は俺の街に火をつけやがった) アルミン:「ジャン、代わってくれないか...君のほうが向いてる」 ジャン:「...川だ。川に移動するぞ。全員エレンに乗れ。ガスを節約しろ」 「エレン。あるタイミングでベルトルトを引きつけなきゃならねえが、それまで見つからねえようにしろよ。アルミン。俺は状況は読めるがこの場を打開できるような策は何も浮かばねえ...最終的にはお前に頼るからな」 ディルク:「こっちは片付いたぞ。残りの小せえのは前方にいるやつらだけだ。しかし、どうやって獣の巨人を仕留めればいい? やつはあそこに鎮座したまま動きそうにないぞ」リヴァイ:「ああ。どうにも臆病なんだろうな。そもそも玉が付いてねえって話だ」 ディルク:「お前は休んでろ。とりあえず小せえのを全部片づける。行くぞ」リヴァイ:「了解」 (クソ、さっきの爆発...あいつらはどうなってる...ハンジたちはうまくかわしたのか...とにかく俺も早くそっちに...) 獣の巨人の投石がディルクらを直撃。リヴァイは回避。 獣:「う~ん。ボール一個分高かったか」 獣:「あ。そこ置いといて」 獣:「まあ、初球は様子見で。目指すはパーフェクトゲームだ」 「巨人から投石だ。全員馬を連れて壁側に後退しろ。急げ、射線の死角を移動しろ...おい立て。死にてえか...」 「状況は?」「最悪だ。やつの投石で前方の家はあらかた消し飛んだ。あの投石が続けばここもすぐ更地になり我々が身を隠す場所はなくなる」「壁の向こう側には逃げられそうにないのか」「ああ。超大型巨人がこちらに迫ってきている。炎をそこらじゅうにまき散らしながらな...仮に兵士が壁を越えて投石を逃れても馬は置いていくしかない。ここを退いてもその先に勝利はないだろう」「ハンジたちはどうなってる? エレンは無事か?」「わからない。だが大半はあの爆風に巻き込まれたようだ...我々は甚大な被害を受けている。獣は兵士が前方の一か所に集まるように小型の巨人を操作していたのだろう。そこで小型の巨人を相手にしていたディルク・マレーネ・クラース班は先ほどの投石で全滅したようだ...つまり内門側の残存兵力は新米調査兵士の君たちとリヴァイ兵士長。そして私だ」「エルヴィン。何か策はあるか」 ジャン:「叫べ、エレン。もうこれ以上ベルトルトを壁に近づけるな」 「...気づいた...んな、あの野郎、無視かよ...エレン。ノッポの足を止めるぞ」コニー:「けどよ、どうやってあいつを倒せばいいんだ?」サシャ:「蒸気の熱風で立体機動は無力化される...」ジャン:「わかってるっての。だから今は何でも試すしかねえ。やつの弱点をあぶり出してやれ」 ミカサ:「私がやる。みんなで注意を引いて。コニー雷槍を」ジャン:「アルミンは少し離れた所でやつを観察しろ。もうベソかくんじゃねえぞ。必ず手がかりがあると信じろ」 (見下ろしてんじゃねえよ。てめえは...ただデケエだけだろうが!!) 「おい、あれはエレンか? 壁の上まで吹っ飛ばされたってわけか、やつに」 「...あの巨体に無策で突っ込めばああなっちまう...何か一発逆転の策でもない限り、この奪還作戦も俺たちの命も人類の未来もすべておしまいだ。だからってこのまま大人しく皆殺しにされてたまるか。攻撃を仕掛けるぞ。やつはまだ雷槍を知らない。俺とコニーとサシャで気を引く。その隙にミカサが撃ち込め」 ジャン:「おい、ウスノロ。その目ん玉ぶっ潰してやる」コニー:「このバーカ」サシャ:「変態大魔王」 (やっぱりダメか。この熱風は発射した雷槍さえ跳ね返す) 「ミカサ、血が...」「大丈夫。雷槍の破片を少し受けただけ」 「それより、どう? 何か反撃の糸口は...」「何も...」 「エルヴィン。反撃の手数が何も残されてねえって言うんなら敗走の準備をするぞ。あそこで伸びているエレンを起こしてこい。そのエレンにお前と何人かを乗せて逃げろ。少しでも生存者を残す」 フロック:「...お前もわかってんだろ。いくら馬を守ったって...それに乗って帰るやつは誰もいねえって...理屈じゃわかってたさ。人類がただ壁の中にいるだけじゃいつか突然やって来る巨人に食い滅ぼされる...誰かが危険を冒してでも行動しなきゃいけない。誰かを犠牲者にさせないために自分を犠牲にできるやつが必要なんだって...そんな勇敢な兵士は誰だ? そう聞かれたとき、それは俺だって思っちまったんだ...でもまさか、そうやって死んでいくことが、こんなに何の意味もないことだなんて思いもしなかったんだ...考えてみりゃそういう人たちのほうが圧倒的に多いはずなのに...何で自分だけは違うって思っちまったんだろう...」 「正直言って、俺はもう生きて帰れないとすら思っている」「ああ。反撃の手立てが何もなければな」「あるのか?」「ああ」「なぜそれをすぐに言わない。なぜクソみたいなツラして黙ってる?」 「この作戦が上手くいけば...お前は獣を仕留めることができるかもしれない。ここにいる新兵と私の命を捧げればな...お前の言う通りだ。どのみち我々はほとんど死ぬだろう。いや、全滅する可能性のほうがずっと高い。それならば玉砕覚悟で勝機に懸ける作戦もやむなしなのだが...そのためにはあの若者たちに死んでくれと...一流詐欺師のように体のいい方便を並べなくてはならない。私が先頭を走らなければ誰も続く者はいないだろう...」 「そして私は真っ先に死ぬ。地下室に何があるのか...知ることもなくなくな...」「...は?」「はあ...俺は...このまま地下室に行きたい...俺が今までやってこれたのも...いつかこんな日が来ると思っていたからだ...いつか答え合わせができるはずだと。何度も死んだ方がましだと思った。それでも、父との夢が頭にちらつくんだ。そして今、手を伸ばせば届くところに答がある...すぐそこにあるんだ...だがリヴァイ、見えるか俺たちの仲間が...仲間は俺らを見ている。捧げた心臓がどうなったか知りたいんだ。まだ戦いは終わっていないからな...すべては俺の頭の中の子供じみた妄想にすぎないのか?」 「お前はよく戦った。おかけで俺たちはここまでたどり着くことができた」 「俺は選ぶぞ。夢をあきらめて死んでくれ。新兵たちを地獄に導け。獣の巨人は俺が仕留める」 「突撃ー!!」 「まあ、このまま終わるとは思ってなかったけど...特攻か。もうちょっと何かあると思ったんだけどな」 「これより最終作戦を告げる。総員整列。総員による騎馬突撃を目標獣の巨人に仕掛ける。当然、目標にとっては格好の的だ。我々は目標の投石のタイミングを見て一斉に信煙弾を放ち投石の命中率を少しでも下げる。我々が囮になる間にリヴァイ兵士長が獣の巨人を討ち取る。以上が作戦だ」 「何? 俺だけ立体機動で獣に接近しろと? 獣のまわりは更地だぞ。利用できるような木も家もねえ」「いいや、ちょうどいい高さの立体物が並んで突っ立ってるだろ。巨人を伝って忍び寄り、獣の巨人を奇襲しろ」 「...俺たちは今から死ぬんですか?」「そうだ」「どうせ死ぬなら最後に戦って死ねということですか」「そうだ」「いや、どうせ死ぬなら...どうやって死のうと...命令に背いて死のうと...意味なんかないですよね」「まったくその通りだ。全くもって無意味だ。どんな夢や希望を持っていても幸福な人生を送ることができたとしても、岩で体を砕かれても同じだ。人はいずれ死ぬ」 「ならば人生に意味はないのか。そもそも生まれてきたことに意味はなかったのか? 死んだ仲間もそうなのか? あの兵士たちも無意味だったのか? いや違う。あの兵士たちに意味を与えるのは我々だ。あの勇敢な死者を、哀れな死者を、思うことができるのは生者である我々だ。我々はここで死に次の生者に意味を託す。これこそ唯一、この残酷な世界に抗う術なのだ」 「兵士よ怒れ! 兵士を叫べ! 兵士よ戦えぇぇ!!」 ★次回 「勇者」
2019.05.26
進撃の巨人 Season 3 あらすじ・感想☆2019/4/28より放送分 (Season 3 第50話~) 追加 ★1期 → 「進撃の巨人 第 1話~第25話」 ★2期 → 「進撃の巨人 第26話~第37話」・各話タイトルクリックで、あらすじ・感想記事にリンクしています ☆第38話 「狼煙」 ☆第39話 「痛み」 ☆第40話 「昔話」 ☆第41話 「信頼」 ☆第42話 「回答」 ☆第43話 「罪」 ☆第44話 「願い」 ☆第45話 「オルブド区外壁」 ☆第46話 「壁の王」 ☆第47話 「友人」 ☆第48話 「傍観者」 ☆第49話 「奪還作戦の夜」 ☆第50話 「はじまりの街」 ☆第51話 「雷槍」 ☆第52話 「光臨」
2019.05.19
進撃の巨人 3 #52 (3期15話) 『光臨』 ☆前のお話は → 「第38話~第51話 あらすじまとめ」★1期 → 「進撃の巨人 第 1話~第25話」★2期 → 「進撃の巨人 第26話~第37話」 【回想・マルコの死の真相】☆トロスト区奪還作戦は Season 1 のお話です。あらすじは上のリンクの「1期11~13話」にあります。「死守せよ。我々の命と引き換えにしてでもエレンを扉まで守れ。絶対に巨人を近づけるな」 ベルトルト:「あれで穴を塞ぐなんて無茶な作戦だ。エレンが食われるかもしれない。もしそうなれば何もわからないままだ」 ライナー:「ああ...いざとなったら俺の巨人で何とかするしかなさそうだ」ベルトルト:「でも、作戦が成功したらせっかく空けた穴が塞がれてしまう...」 ライナー:「かまわねえさ。この5年間ずっと探してた手がかりをようやく見つけたんだ」 マルコ:「おい、ふたりとも...いったい、何の話をしているんだ?」 マルコ:「俺の巨人て何だよ、ライナー? せっかく空けた穴って言ったのか? ベルトルト? 」ライナー:「マルコ...今のは冗談だ...」 マルコ:「き、気は確かか。君らしくないな。作戦に集中しろよ。見ろ巨人が迫って来る。行くぞ...」 (エレンは巨人に変身した。人間は巨人になれる...突然現れて突然消える超大型巨人の正体もおそらく人間ってことになる...つまり、どこかに人の姿をした敵の巨人がいるってことで...それは...) ライナーがマルコを押さえつける。冗談なんだろうと言うマルコにお前は察しがいいからだめなんだとライナー。そこにアニが来た。 マルコ:「ライナーがおかしいんだ。助けてくれ」ライナー:「俺たちの会話を聞かれた。もう生かしてはおけない」巨人が迫って来る。ライナーはアニにマルコの立体機動装置を外すよう命令した。 アニ:「何で私が?」ライナー:「お前さっきコニーを命張って助けてたよな。なぜあそこでそんな危険を冒した? ...この悪の民族に情が移っちまったからか? 違うってんなら今ここで証明してみせろよ...」 マルコ:「わあ、アニ、やめてくれよ...何で? 何でだよアニ...」アニがマルコの立体機動装置を外した。ライナー:「それでこそ戦士だ。アニ、よくやった」 アニ:「ライナー、どうする?」ライナー:「まだだ。やるなら集まってからだ」 マルコ (そうか...あの時は巨人が集まるのを待っていたのか...) ライナーたちはマルコを置き去りに。 ライナー:「おい、何で...マルコが...喰われてる...」 ☆場面変わって壁の上の3人。たき火の跡の件。「だからぁ。アニちゃんならきっと大丈夫だよ。拷問なんか受けちゃいないって...大体考えにくい話じゃない? 俺たちの能力があれば傷ひとつで大概のことは何とかできるんだから。ましてや要領のいいアニちゃんのことだ。どこかに身を隠してキックの練習とかしてんだよ。どうせ」 「しかし、正体がばれていることは確かなんです。いくらアニでも...」「へえ、まだ決意が固まってないってこと? ...じゃあこの間決定したことは一体何だったのでしょうか? もう一度やってもいいんだぞライナー。ただし次お前が負けたらその鎧は他の戦士に譲ってもらう」「い、いえ...そんなつもりは...」 「じゃあ、しっかりしようよ。目標はひとつだろ。座標を奪還しこの呪われた歴史に終止符を打つ。もう終わらせよう。終わりにしたいんだよ俺たちで」ベルトルト:「わかりました。アニのことはいったん頭から離します。こんな地獄は俺たちだけで十分だ。もう、終わらせましょう」 「ジーク戦士長。敵兵力多数接近。ふもとまで来ています」 ジーク:「勇敢なる戦士たちよ。ここで決着をつけ我々の使命を果たそうじゃないか」 「ベルトルト。散々言ってきたことだが、俺とはこれから離れた位置に付く。少しは自分で考えて行動しろよ。俺の指示ばかり仰ぐんじゃなくてな」「ああ。わかってる」「本当は誰よりも高い能力を持っているはずなのに...正直、今まで頼りにならなかったぜ。今まではな。終わらせるんだろ。ここで」「そうさ。ここで勝って終わらせてやる」「その調子で愛しのアニの分まで踏ん張ろうぜ」「だ、だからそんなじゃ...」「アニだって絶体絶命の窮地に駆け付ける野郎が現れれば王子様だと誤認するはずだ。たとえお前でもな...そしてクリスタだ。絶対に救い出してやるぞ。ユミルとの約束だからな」 ライナー:「じゃあな。頼んだぞ相棒」ベルトルト:「まかせろ」 (ライナーが巨人化してしばらく経った。合図はまだかライナー。そっちはまだ無事なのか?) 「鎧の巨人を仕留めたぞ」 「はは、やったな...いままで散々手こずらせやがって...」 「なに泣いてんだてめえら。オラ立て。まだ終わっちゃいねえぞ。泣くな。俺たちが殺したんだぞ」 「まだだぞ。装備を整えて次に備えろ」 「交渉できる余地なんてなかった...何せ僕たちは圧倒的に情報が不足している側だし巨人化できる人間を捕まえて拘束できるような力もない...これは、仕方なかったんだ...」 「ウオオォォ...!!」 ☆鎧の巨人の雄叫び。 「来た。合図だ」(樽の中のベルトルト) 獣の巨人が樽を投げる。アルミン(さっきの叫び...まさかベルトルトを...) ハンジ:「雷槍を撃ち込め。こうなったら体ごと全部吹き飛ばすぞ」アルミン:「ダメです。ライナーから離れてください。上です。超大型が降ってきます。ここは丸ごと吹き飛びます」ベルトルト(どこだ、ライナー。今行く) ハンジ:「全員、鎧の巨人から離れろ。超大型巨人が落ちてくるぞ」 アルミン (まずい、この距離じゃもう...あれは避けられない...) 巨人化しようとしたベルトルトはライナーの姿を見て助けに行く。 「ライナー。生きてる...これは...」 「全身の神経網に意識を移すことに成功したのか。でもこれは最後の手段だ。まさか本当にやるなんて...」 「君がここまで追いつめられるなんてな、ライナー。ひとつ頼みがある。少しだけ体を動かしてくれ。できなかったら...すまない、覚悟を決めてくれ...終わらせてくる」 「目標、前方より接近。ベルトルトです」ハンジ:「作戦は以下の通り。リヴァイ班はアルミン指揮の下エレンを守れ。その他の者は全員で目標2体を仕留めろ」 「待ってください。これが最後の交渉のチャンスなんです」 「ベルトルト、そこで止まれ」 「ベルトルト、話をしよう!!」「話をしたら全員死んでくれるか? 僕たちの要求はわずかふたつ。エレンの引き渡しと壁中人類の死滅。これが嘘偽りない現実だアルミン。すべてはもう決まったことだ」「誰がそんなことを決めた」「...僕だ。僕が決めた。君たちの人生はここで終わりだ」 「それは残念だよ。僕はもうアニの悲鳴は聞きたくないっていうのに...アニを残虐非道な憲兵から解放させられるのはもう君しかいないんだよ。このままじゃアニは家畜のエサに...」「すればいい。豚のエサにすればいい。本当に捕まえているのなら。どこに行くアルミン。話をするんだろ」 「アニの話を出せばまた僕が取り乱すと思ったか。おとなしくて気の弱いベルトルトなら言いくるめて隙をつけると思ったのか? わかってるんだ。ただの時間稼ぎだろ。僕のまわりを兵士で囲い別の兵士にライナーを殺しに行かせるための無駄話...僕にはわかる。そうやって震えているうちは何もできやしないって」「そこまで見えていてなぜ話に乗ったの?」「確認したかった。君たちを前にした途端また泣き言を繰り出し許しを請うんじゃないかってね。でも、もう大丈夫みたいだ。うん。君たちは大切な仲間だし、ちゃんと殺そうと思ってる」 「それは...僕たちが悪魔の末裔だから? 」「いいや。君たちは誰も悪くないし悪魔なんかじゃないよ。でも全員死ななきゃいけない。もうダメなんだ」 ミカサがベルトルトに襲い掛かる。だが仕留めることはできなかった。逃げるベルトルト。追いかけようとするアルミンをミカサが止めた。 「アルミン、追わないで。彼がいつ巨人になるかわからない。距離を取らないとまたあの爆風に巻き込まれる」「それがベルトルトにその気はないらしい。瀕死のライナーがむき出しのままじゃ自分でトドメを刺すことになるから、今ならライナーを人質にして...」「そのはずなんだけど、彼には何か考えがあるように見えた。というかあれが本当にベルトルトなの? 私には別人に見えた」☆別の兵士が鎧の巨人のところに行くが仰向けなっていてトドメが刺せなかった。ベルトルト:『すごく変な気分だ。恐怖もあまり感じていないしまわりがよく見える。きっとどんな結果になっても受け入れられる気がする...そうだ、誰も悪くない...全部仕方なかった...だって世界はこんなにも残酷じゃないか...』 エレン、ジャン、コニー、サシャのところにミカサとアルミンが合流。「無事か? ハンジ班は? 」「ベルトルトの近くにいた...」 「まさか...生き残ったのは俺たちだけか...?」 ジャン:「アルミン、どうする? このまま燃える家が降ってくるのを待つか? 」ミカサ:「アルミン、私たちの指揮権は今あなたにある」 アルミン:「こ、これより撤退。団長らと合流して指示を仰ごう。超大型巨人は当初の作戦通りに消耗戦で対応する...」 ジャン:「いや、待てアルミン。ベルトルトを団長のいる壁に近づけるのはマズイ。内門の建物まで燃やされたら、団長たちは獣の巨人と挟み撃ちにされちまう...」アルミン:「それじゃあベルトルトはここで倒さなくちゃいけないの? 今ここにいる僕たちだけの力で...」 エルヴィン:「さあどうする獣の巨人。すべては作戦通りか?」 ★次回 「完全試合 (パーフェクトゲーム)」
2019.05.19
進撃の巨人 Season 3 あらすじ・感想☆2019/4/28より放送分 (Season 3 第50話~) 追加 ★1期 → 「進撃の巨人 第 1話~第25話」 ★2期 → 「進撃の巨人 第26話~第37話」・各話タイトルクリックで、あらすじ・感想記事にリンクしています ☆第38話 「狼煙」 ☆第39話 「痛み」 ☆第40話 「昔話」 ☆第41話 「信頼」 ☆第42話 「回答」 ☆第43話 「罪」 ☆第44話 「願い」 ☆第45話 「オルブド区外壁」 ☆第46話 「壁の王」 ☆第47話 「友人」 ☆第48話 「傍観者」 ☆第49話 「奪還作戦の夜」 ☆第50話 「はじまりの街」 ☆第51話 「雷槍」
2019.05.13
進撃の巨人 3 #51 (3期14話) 『雷槍』 ☆前のお話は → 「第38話~第50話 あらすじまとめ」★1期 → 「進撃の巨人 第 1話~第25話」★2期 → 「進撃の巨人 第26話~第37話」 リヴァイ:「エルヴィン、鎧が登ってくる」 エルヴィン:「総員、鎧の巨人との衝突を回避しろ。やつに近寄るな」 エレン:「ハンジさん。攻撃命令はまだですか。団長は何を?」ハンジ:「敵の動きを見ているんだ。どうもライナー君たちは手の込んだ催しで歓迎してくれるようじゃないか」 エルヴィン (あの四足歩行型、荷物を運ぶ鞍がある。先ほど一斉に巨人化したものではないな...だとすればあれが敵の斥候か? 我々の接近にいち早く気づきライナーに伝えたとするなら...)「あの四足歩行型の巨人も知性を持った巨人だ。いや、もっといてもおかしくない」 獣の巨人の合図で動き出す小型の巨人たち。 エルヴィン (ウトガルド城の襲撃の時と同じくやつがまず狙うのは馬。敵の主目的はエレンの奪取であるが、そのためにまず我々から撤退の選択肢を奪う。) (依然巨人の領域であるウォール・マリア領から我々が馬なしで帰還するすべはない。馬さえ殺してしまえば退路を封鎖するだけで我々の補給線は断たれる。一週間でも一か月でも動ける者がいなくなるまでただ待てばいい。敵は交戦のリスクを冒すことなく虫の息となったエレンを奪い去ることができるのだから。まさに今、敵の大型巨人が隊列を組んで動かないあたりそれ自体が檻の役割を担うものだと確信できる。何より今危惧すべき課題はライナーとベルトルトになすすべなく馬を殺されることか...なら) エルヴィン:「ディルク班ならびにマレーネ班は内門のクラース班とともに馬を死守せよ。リヴァイ班ならびにハンジ班は鎧の巨人を仕留めよ。各班は指揮の下雷槍を使用し何としてでも目的を果たせ」「今この時、この一戦に人類の存続のすべてがかかっている。今一度、人類に心臓を捧げよ!!!」 エルヴィン:「待て、リヴァイ、アルミン。リヴァイ班と言ったがお前だけはこっちだリヴァイ」 リヴァイ:「俺にエレンでなく馬を守れと?」エルヴィン:「そうだ。そして隙を見てやつを討ち取れ。獣の巨人はお前にしか託せない」 リヴァイ:「了解した。さっき鎧のガキ一匹殺せなかった失態はそいつの首で埋め合わせるとしよう」 エルヴィン:「アルミン。鎧の巨人用に作戦がある。人類の命運を分ける戦局のひとつ...その現場指揮はハンジと君に背負ってもらうぞ」 ライナー (いた。一か所にかたまっている。あの馬を殺してここから離れる。それだけでいい...リヴァイ兵長がどれだけ強かろうと俺たちの戦士長には到底かなわない)ライナーの首に刺さっていた刃が抜けた。壁の上にエルヴィンがいることに気づく。(危なかった。あの時、意識を全身に移すのが一瞬でも遅れていればあのまま即死だった。しかし何だって壁の中なんか調べようと思ったんだ。アルミン、お前か? いや、もういい。長かった俺たちの旅もようやくこれで終わる...エルヴィン・スミス...いや、迷うな。先に殺すのは馬だ) 巨人化したエレンが姿を現し走り出した。ライナー (エレン。なぜ自分から姿を現した。俺たちの目的がお前の存在であることは重々承知のはず。いったい何のつもりだ) ライナー (まさか南から壁を越えて逃げる気か? やつひとりなら馬がなくても巨人の力でトロスト区まで逃げられる。そうなっては俺たちがここにとどまって戦う理由もなくなる。ここで調査兵団を壊滅させることはできても二か月で硬質化を身につけてきたやつを再び壁内に戻すのはまずい。やつが完全な座標の力を身につけた後では手遅れだ...いや待て、おかしい。本当に逃げるつもりなら立体機動で東か西の壁を伝った後で巨人化するべきだ。なぜわざわざ壁に囲まれたシガンシナ区の中で巨人化する?) ライナー (そうか、やつらの狙いは俺の目標を馬からエレンに移すことか...)「考える時間もくれねえってわけですか...ったく団長。せっかく登ったってのによぉ」 ハンジ:「エレンを囮に使うって?」アルミン:「はい。エルヴィン団長の指示です」 ミカサ:「そんな...それでもライナーが馬を先に殺すことを選んだら?」 ハンジ:「いや、エレンを追うはずだ。ライナーが馬を選んだ場合エレンはそのまま回り込んで獣の巨人の背後を追う。リヴァイらの兵力とエレンで獣の巨人を挟み撃ちにして叩く。ここまでがエルヴィンの指示だろ?」アルミン:「は...はい」 ハンジ:「そううまくいかなくてもエレンに逃げる動きをされたら敵は混乱して包囲網を崩すしかない。ライナーがそこまで読めるかどうかだけど...」エレン:「おそらくやつなら考え至るでしょう」ハンジ:「よし、鎧をシガンシナ区で迎え撃つぞ」 アルミン:「あ、待ってください。もうひとつ危惧すべきことが...ベルトルトがまだどこかに潜んでいます。前回エレンはライナーをあと一歩のところまで追いつめましたがベルトルトの強力な奇襲を受け連れ去られるに至ったのです。単純な対策ですが壁から離れた位置で戦いましょう」 エレン (まぐれかもしれねえけど、お前には一度勝ってんだ。ほとんど勝ってた。一対一なら俺は勝てる。単純な格闘能力ならアニのほうがずっと手ごわかった...お前にはここがどこだかわかるか?) エレン (ここは...俺の、俺たちの、故郷があった場所だ...取り返してやる。お前らをぶっ殺して、お前らに奪われたすべてを...) 「新兵、残りの馬を西側に移せ...ディルク班で新兵を援護...」 「今のうちだ急げ。小せえのをさっさと片付けろ。獣の巨人が動く前にだ。損害は許さん。ひとりも死ぬな」 (3~4m級に苦戦し数か所で負傷者を出している。今の調査兵団には以前のような力はない。だがそれだけの損害がなければ決してここまでたどり着けなかった) (訓練兵時代はよく自分と父が考えた仮説を仲間に話していた。調査兵団に入ってそれを証明してみせると。だが調査兵団になった途端なぜか誰にもその話をしなくなった。いや、違う。なぜかではない。私は気づいていた。私だけが自分のために戦っているのだと。私だけが...自分の夢を見ているのだと) (いつしか私は部下を従えるようになり仲間を鼓舞した。人類のために心臓を捧げよと...そうやって仲間を騙し自分を騙し...築き上げた屍の山の上に私は立っている。それでも脳裏にちらつくのは地下室のこと。この作戦が失敗しても死ぬ前に地下室に行けるかもしれない。グリシャ・イェーガーが残した地下室...世界の真相に) エレン (実験のかいがあった。この拳なら戦える。硬質化は一点に凝縮させるとより強固になる...)足を取られたエレンは反撃されるが、ハンジはエレンが絶好の機会を作ると信じて待つんだと言った。 エレン:「この鉄の棒が新兵器?」ハンジ:「せめて槍と言ってくれよ。技術斑は私の要望に応えてくれたんだ」 「中央憲兵が隠し持っていた新技術を導入してね。私の要望とはつまり鎧の巨人に対抗できる武器が必要ってことだ。私たちの刃は鎧の巨人に無力だった。敵が硬質化の隙でも見せてくれない限り私たちはただエレンと鎧の戦いを眺めることしかできなかった...今のところ鎧の巨人に対抗できる攻撃手段はエレンの絞め技や関節技。それと前日の実験で獲得した硬質化パンチ! も期待できる」「しかしその武器だけで作戦を達成させるのは困難だろう。壁の穴を塞ぐのも重要だが、我々は何よりも壁の破壊者であるライナーとベルトルトを殺さなければならないのだから...見たほうが早い。外に行くよ」 「威力は見ての通り。雷が落ちたようだろ。だから雷槍って呼んでる。ただこれが本当に鎧を仕留められるのか実際に撃ち込んでみないとわからない。通常の巨人には有効だがこいつを鎧に食らわせてやるには工夫しないとね」 ライナー (兵士が動いた? さっきからまわりを囲まれていたのはわかっていた。だが兵士の刃がなんだと言うんだ。そんなもんじゃ全身をくまなく硬質化で覆った俺には傷一つ付けられは...) ハンジ (いや、まだだ。雷槍はその破壊力ゆえに撃った本人にさえ危険が及ぶ武器。通常の刃の斬撃のようにして巨人にアンカーを撃ち込めば飛び込んだ先で巻き添えを食らう。したがって雷槍で攻撃できる条件は目標の周囲に十分な立体物がある時に限られる。雷槍で攻撃できるチャンスはこのような条件下しかない) (今ここで決めるしかない) ジャン:「やったぞ。効果ありだ。うなじの鎧がはがれかけている」ハンジ:「もう一度だ。もう一度雷槍を撃ち込んでトドメを刺せ」 「お前ら、こうなる覚悟は済ませたはずだろ。やるぞ」 「ま、待って...」 ★次回 「光臨」
2019.05.13
進撃の巨人 Season 3 あらすじ・感想☆2019/4/28より放送分 (Season 3 第50話~) 追加しました☆2019/5/6 タイトル訂正 「第1話~第50話」⇒「第38話~第50話」 ★1期 → 「進撃の巨人 第 1話~第25話」 ★2期 → 「進撃の巨人 第26話~第37話」・各話タイトルクリックで、あらすじ・感想記事にリンクしています ☆第38話 「狼煙」 ☆第39話 「痛み」 ☆第40話 「昔話」 ☆第41話 「信頼」 ☆第42話 「回答」 ☆第43話 「罪」 ☆第44話 「願い」 ☆第45話 「オルブド区外壁」 ☆第46話 「壁の王」 ☆第47話 「友人」 ☆第48話 「傍観者」 ☆第49話 「奪還作戦の夜」 ☆第50話 「はじまりの街」
2019.05.05
ウォール・マリア領は人類に残された領土の3分の1にあたる。5年前この領土を失った人類は残された2枚の壁の中で悟った。私たちはもう生きてはいけないのだと。なぜなら人類は巨人に勝てないのだから。だがある少年の心に抱いた小さな刃が巨人を突き殺しその巨大な頭を大地に踏みつけた。それを見た人類は何を思ったのだろう。ある者は誇りを、ある者は希望を、ある者は怒りを叫びだした。ではウォール・マリアを奪還したなら人類は何を叫ぶだろう。人類は生きていいのだと信じることができるだろうか。自らの運命は自らで決定できると信じさせることができるだろうか。ウォール・マリアさえ奪還すれば... 進撃の巨人 3 #50 (3期13話) 『はじまりの街』 3期後半はウォール・マリア奪還作戦の続きから。 ☆前のお話は → 「第38話~第49話 あらすじまとめ」★1期 → 「進撃の巨人 第 1話~第25話」★2期 → 「進撃の巨人 第26話~第37話」 夜の闇に紛れてウォール・マリアを目指す調査兵団。 巨人発見。 「大丈夫。ぐっすり寝てる。この子も夜に動くっていう新種ではないようだね...ほっといてやろう」 「私たちはきっとこの闇夜に守られている。月の光は太陽光の反射だからね。新種の巨人はその微量な月光を糧にして動いてるって仮説が正しければだけど。新月を選んで正解だった。あの時と同じことが起こらない保証は何もない。今の子も月光の巨人だったのかもしれないからね」 震えが止まらないエレン。(くそ...こんな調子でウォール・マリア奪還に失敗したらどうなる? どれだけの人が失望すると思う? また次の機会なんてもんがあると思うか? やっぱり俺じゃダメなのか。こんなやつがどうやって人類を救うっていうんだよ...)アルミンに震えて怖いのかと聞かれたエレンは寒いだけだとごまかす。アルミンは僕なんかずっと震えが止まらないんだけどと言った。「普通はみんな巨人が怖いんだよ。僕なんか初めて巨人と対峙した時まったく動けなくなったんだ。でもそんな僕を君は巨人の口から出してくれたんだ。なんであんなことができたの?」 「思い出したんだ。お前が俺に本を見せた時のことを。それまで壁の外のことなんか考えたこともなかった...あの時おまえの話を聞いてお前の目を見るまでは...お前は楽しそうに夢を見ているのに俺には何もなかった。そこで初めて知ったんだ。俺は不自由なんだって。広い世界の小さなカゴでわけわかんねえやつらから自由を奪われている。それがわかったとき許せないと思った...自由を取り返すためなら力が湧いてくるんだ。ありがとうな。もう大丈夫だ...たぶん来年の今頃俺たちは海を見ているよ」 「この辺り、見覚えがある。確か薪を拾いに来たことが...」 「僕たち帰ってきたんだ。あの日ここから逃げて以来、僕たちの故郷に...」 エルヴィン:「物陰に潜む巨人に警戒せよ。これより作戦を開始する。総員、立体機動に移れ」 『塞ぐべき門はふたつ。内門と外門だ。これによってシガンシナ区を独立させ中に残った巨人をせん滅する』 『我々の動きを知れば敵はエレンを狙って来るだろうが、ここにいるのはフードで顔を隠した総員100名の兵士。誰がエレンかわかった時はすでに外門を塞いだ後だ』 アルミンがたき火の跡を見つける。(いる! 近くに...ベルトルトとライナーが...) エレン: (俺の家はあのあたりだ) (あそこに、すべてを置いてきた...大丈夫だ。取り返してやる) 「やっぱりおかしいな...巨人が一匹もいないのは...」「だが、やるしかねえ」「ああ、作戦続行に支障なし」エレン:『俺にはできる...いや、俺たちならできる。なぜなら俺たちは生まれた時からみんな特別で自由だからだ!』 エレン巨人化。 隠れてのぞくベルトルト。 ライナーも。 巨人の硬質化で穴を塞ぐエレンの作業終了。 「成功です」 「しっかり塞がってます」ハンジ: 「...では内門に向かう。移動時に狙われぬようしっかり顔を隠せ」エレン: 「本当に塞がったのか? こうもあっさり...」ミカサ: 「あなたがやった。自分の力を信じて」リヴァイ: 「まだだ。やつらが健在なら何度塞いでも壁は破壊される。ライナーやベルトルトらすべての敵を殺しきるまでウォール・マリア奪還作戦は完了しない」 「...しかし妙だな。襲って来る気配がない。それどころかここにきて一匹も巨人が見当たらない。敵は俺たちの強襲に対応できてないのか?」「だといいが、アルレルトの発見からすると...」 「調べてきました。やはり何者かが野営していた模様です。ポットは冷めきって地面に灯具が散乱していました。紅茶のようなものを飲んでいたようです」 「それと黒い液体を注いだ跡があるカップが3つ。少なくても3人が壁の上にいたようです」 エ:「我々は馬と立体機動を駆使して全力でここに到達した。ここから我々の接近に音や目視で気づいたのなら早くて2分前が限度のはず。使用直後のポットが2分で冷めるはずがない。おそらく5分がそれ以上前に我々の接近を知りそれに備える時間も十分にあったというわけだ」ア:「か、壁の上にいた3人以外の斥候が存在して...いや、もっと大勢の敵が潜んでいると想定すべきで...」エ:「今は敵の位置の特定を第一とする。アルレルト君はその頭で何度も我々を窮地から救い出してくれた。まさに今その力が必要な時だ。必要な数の兵を動かし内門周辺に敵が潜んでいないか探り出してくれ。これよりアルミン・アルレルトの支持に従い捜索を続行せよ」「了解」 「壁は隅々まで調べ上げたぞ。さあ指示をくれアルレルト」 内門周辺の建物を探したが敵は見つからない。もうエレンたちが内門を塞ぎに来る。失敗したら後がないと焦るアルミン。(敵はいつもありえない方法で僕らの予想外から攻めてくる。僕らがいつも不利なのは、いつだって僕らが巨人を知らないからだ...いつも...) 「全員で壁を調べてください。壁の中です。きっと人が長い間入っていられる空間がどこかにあるはずです」「なぜそれがわかる?」「...勘です」「お前、今がどういう時だかわかっているのか。そんなことにかける時間はないんだ」「しかし、敵はいつだって、ありえない巨人の力を使って僕たちを追いこんできました。誰でも思いつく常識の範疇にとどまっていては、とうてい敵を上回ることはできないのです」 エルヴィンが作戦中止の合図を出す。「時に厳格に、時に柔軟に。兵士の原理原則に則り最善を尽くせ。指揮系統を遵守せよ。我々は勝利するためにここに来たのだ」 アルミンの指示で再び二手に分かれて壁面を調べる。 (いつ何時エレンが現れても対応できる位置...常に状況が見渡せる位置...もしそんな死角があるとすれば壁の中しかない。僕らが壁の中の巨人を知っていると敵が知らないなら、そんな発想はしないと踏んでいるなら。あるいは...) 壁に空洞を発見。見つけた兵士を刺し殺してライナーが出て来た。 すぐにリヴァイがライナーを襲うが刺されたまま巨人化。 リ:「クソっ、これも巨人の力か。あと一歩、命を絶てなかった」エ:「周囲を見渡せ。他の敵を捕捉し...」 たくさんの巨人たち。そして獣の巨人。 投石~ 「外したのか?」「いいや、いいコントロールだ。やつは扉を塞いだ。馬が通れない程度にな。まず馬を狙い包囲する。我々の進路を断ちここでせん滅するために」 「我々は互いに望んでいる。ここで決着をつけようと。人類と巨人共、どちらが生き残りどちらが死ぬか」 ★次回 「雷槍」
2019.05.05
進撃の巨人 Season 3 あらすじ・感想 ★1期 → 「進撃の巨人 第 1話~第25話」 ★2期 → 「進撃の巨人 第26話~第37話」・各話タイトルクリックで、あらすじ・感想記事にリンクしています ☆第38話 「狼煙」 ☆第39話 「痛み」 ☆第40話 「昔話」 ☆第41話 「信頼」 ☆第42話 「回答」 ☆第43話 「罪」 ☆第44話 「願い」 ☆第45話 「オルブド区外壁」 ☆第46話 「壁の王」 ☆第47話 「友人」 ☆第48話 「傍観者」 ☆第49話 「奪還作戦の夜」
2018.10.27
進撃の巨人 3 #49 (3期12話) 『 奪還作戦の夜 』 ☆前のお話は → 「第38話~第48話 あらすじまとめ」★1期 → 「進撃の巨人 第 1話~第25話」★2期 → 「進撃の巨人 第26話~第37話」 ザックレーに瓶の中身は解明できそうかと聞かれたハンジはこれ以上探ることはできないようだと話す。ハンジ:「エレンとヒストリアから聞いたように骨髄液由来の成分ではあるようなのですが...この液体は空気に触れるとたちまち気化してしまい分析は困難です。やはり我々の技術とは比較にならないほど高度な代物です。レイス家が作ったのだとしたら一体どうやって...」 ピクシス:「ならば、下手に扱うよりも当初の目的に使用するほかなかろう」ザックレー:「すると、誰に委ねる? エルヴィン、君か?」エルヴィン:「いえ、私は兵士としては手負いの身です。この箱は最も生存確率の高い優れた兵士に委ねるべきかと」 「リヴァイ、引き受けてくれるか?」「任務なら命令すればいい。なぜそんなことを聞く?」「状況によっては誰に使用するべきか君が決めることになる。任せてもいいか?」「お前の夢ってのが叶ったらその後はどうする?」「それは...わからない。叶えてみないことにはな」「そうか、わかった。了解だ」ザックレー:「ところで、そろそろ私の作品を披露したいのだが、考えてくれたか?」 ピクシス:「まだ諦めておらんかったか。あのようなおぞましいもの民衆に晒してみよ。兵団への信頼も地に叩き落されるぞ」ザックレー:「芸術をわからんやつめ」 「つまり、エレンの父、グリシャ・イェーガーは壁の外から来た人間である可能性が高いと...」「そう。アニやライナー、ベルトルトと同じように彼は巨人の力を持っていたしね。でもその3人と違うのは壁の中の人類に協力的だったってこと」「調査兵団に興味を持ってたって話なら、もっと協力してくれてもよかったんだがなあ」「どうかな...おそらくはこの壁に入ってから独力で王政を探るなどしていたんだろうし...いずれにしても凄まじい意識と覚悟がなきゃ出来ることじゃない」 ハンジ:「そんなお父さんが調査兵団に入りたいと言った10歳の息子に見せたかった家の地下室...死に際にそこにすべてがあると言い残した地下室...そこには一体何があると思う?」 エルヴィン:「言ってはいけなかったこと...いや、グリシャ・イェーガーが言いたくても言えなかったこと。つまり、初代レイス王が我々の記憶から消してしまった世界の記憶...だと思いたいが、ここで考えたところでわかるわけがない」 「本日ですべての準備は整った。ウォール・マリア奪還作戦は2日後に決行する。地下室には何があるのか。知りたければ見に行けばいい。それが調査兵団だろ?」 「くれぐれも秘密裏にな」「でも今日ぐらいは肉を食ってもいいですよね」「そうだな。たまにはガキ共に大人の甲斐性を見せつけてやらねえと」「シャーディス団長の隠匿罪についてはどうする?」「ほっとけばいい。あんなのにかまってる暇はないよ」「ショックだよな、ハンジ。あんたの憧れだったのに」「うるさい」 「何だ? リヴァイ」「気の早い話だがウォール・マリアを奪還した後はどうする?」「何より防衛策の確立が先だと思うがその後は驚異の排除だ。壁の外にはどうしても我々を巨人に食わせたいと思っているやつがいるらしいからな。もっともそれが何なのかは地下室に答があると踏んでいる...だからさっき言った通りだ。地下室に行った後に考えよう」「お前がそこまで生きてるかわからねえから聞いてんだぜ。その体はもう以前のようには動かせねえ。現場の指揮はハンジに託せ。お荷物かかえんのはまっぴらだ。お前はここで果報を待て...それでいいな?」 「ダメだ。エサでかまわない。囮に使え。指揮権の序列もこれまで通り。私がダメならハンジ。ハンジがダメなら次だ。確かに困難な作戦になると予想されるが、人類にとって最も重要な作戦になる。そのために手は尽くしてある。すべて私の発案だ。私がやらなければ成功率が下がる」 「そうだ。作戦は失敗するかもしれねえ。その上お前がくたばったら後がねえ。お前はイスに座って頭を動かすだけで十分だ。巨人にとっちゃそれが一番迷惑な話で、人間にとっちゃそれが一番いい選択のはずだ」「いいや違う。一番はこの作戦にすべてを懸けることに...」 「オイオイオイオイ、待て待て。これ以上俺に建前を使うならお前の両脚の骨を折る。ちゃんと後でつながりやすいようにしてみせる。だがウォール・マリア奪還作戦は確実にお留守番しねえとな。しばらくは便所に行くのも苦労するぜ」 「確かにお前の言う通り手負いの兵士は現場を退く頃かもしれない。でもな、この世の真実が明らかになる瞬間には私が立ち会わなければならない」「それが、そんなに大事か? てめえの脚より?」「ああ」「人類の勝利より?」「ああ」 「そうか...エルヴィン。お前の判断を信じよう」 「今日は特別な夜だが、くれぐれも民間人に悟られるなよ。兵士ならば騒ぎ過ぎぬよう英気を養ってみせろ」 「今晩はウォール・マリア奪還の前祝いだ。かんぱ~い」「うおおぉぉぉぉぉーー」 「てめえ、ふざけんじゃねえぞ、芋女。自分が何してっかわかってんのか...ひとりで全部食うやつがあるか」 「やっと力尽きた...しかし、こんなクズでも...以前は人に肉を分け与えようとしてたんだよな」「えっ、いつだよ?」「4か月前...固定砲整備のあの日だよ」 「上官の食糧庫からお肉盗ってきました。大丈夫ですよ。土地を奪還すればまた牛も羊も飼えますから」 「あれからまだ4か月しかたってないのか...」 ジャン:「だ・か・ら、お前はまだ何の経験もねえんだから後衛だっつってんだろ」マルロ:「確かに俺はまだ弱いが、だからこそ前線で敵の出方を探るにはうってつけじゃないか」 「何だ。いっちょ前に自己犠牲語って勇敢気取りか」「しかし、その精神がなければ全体を機能させることはできないだろう」「あのなあ。誰だって最初は新兵なんだ。新兵から真っ先に捨て駒にしてたら次の世代に続かねえだろ。だから、お前らの班は後ろから見学でもして生きて帰ることが仕事なんだよ」 「まあ一番使えねえのは、一にも二にも突撃しかできねえ死に急ぎ野郎だよ。なあ」「ジャン、そりゃ誰のことだ?」「お、お前以外にいるかよ。死に急ぎ野郎は」「それが最近わかったんだけど俺はけっこう普通なんだよな。そんな俺に言わせりゃお前は臆病すぎだぜ。ジャン」 「いい調子じゃねえか。イノシシ野郎」「てめえこそ何で髪のばしてんだ。この勘違い野郎」 「これ以上死に急いだら...ぶっ殺すぞ」 「お前こそ母ちゃん大事にしろよ。ジャン坊~」 アルミン:「止めなくていいの?」 ミカサ:「うん。いいと思う」 エレン:「何で...誰も止めてくれねえんだ...」ジャン:「いつまで続くんだ...まずいぞ...」 「お前ら全員はしゃぎすぎだ。もう寝ろ。あと掃除しろ」 エレン:「いってえ。自分で言うのもなんだけど、俺もっと大事にされたほうがいいと思う」アルミン:「むしろケガしてもすぐ治るからなあ~って思って見てたよ」 エレン:「ひでえ話だ」 ミカサ:「自分から仕掛けたくせに」アルミン:「でも、元気が戻ったね」 「教官に会ってよかったよ。俺は別に元気があろうとなかろうと、やることをやるつもりだ...でも、そうだな。楽になったよ。考えてもしょうがねえことばかり考えてた。なんで俺はミカサやリヴァイ兵長みたいな力がねえんだって妬んじまった。でも兵長だってお前だって、ひとりじゃどうにもならないよな...だから俺たちは自分にできることをなんか見つけて、それをつなぎ合わせて大きな力に変えることができる。人と人が違うのはきっとこういう時のためだったんだ」 「うん。きっとそうだ」 「ウォール・マリアを取り戻して...襲って来る敵を全部倒したら...また戻れるの? あの時に...」「戻すんだよ。でももう全部は返ってこねえ...ツケを払ってもらわねえとな」 「それだけじゃないよ。海だ。商人が一生かけても取りつくせないほどの巨大な塩の湖がある。壁の外にあるのは巨人だけじゃないよ。炎の水、氷の大地、砂の雪原。それを見に行くために調査兵団に入ったんだから...だからまずは海を見に行こうよ。エレンはまだ疑っているんだろう。見てろよ。絶対あるんだから」 「日没直前。いよいよだな」 「おーい」 「ハンジさ~ん、がんばれ~」 「ウォール・マリアを取り返してくれ」「人類の未来を任せたぞ」 「リヴァイ兵長、この街を救ってくれてありがとう」「全員、無事で帰ってくれ」 「勝手言いやがる」「まあ、あんだけ騒いだらバレるよね」「それが...リーブス商会から肉を取り寄せたもので...」「フレーゲルめ」 「任せろおぉぉぉ」 「調査兵団がこんだけ歓迎されるのはいつ以来だ?」「さてなあ。そんな時があったのか?」「私が知る限りでは...初めてだ」 「うおおぉぉぉー!」 「ウォール・マリア奪還作戦、開始!! 進めえぇぇ!!」 【感想】おお、次回は来年の4月ですか。海を見るとこまで行かなかったね。最後、ベルトルトは雰囲気変わった?とかのんきに見ていたら、放送事故みたいなEDにちょっとビックリ。ウォール・マリア奪還作戦はすごいことになっているみたいで、みんな無事の帰還とはいかないみたいだね。とりあえず4月を待ちます。そう、「海を見るまでは」って私も言ったので、記事は続きます、ハイ。
2018.10.27
進撃の巨人 Season 3 あらすじ・感想 ★1期 → 「進撃の巨人 第 1話~第25話」 ★2期 → 「進撃の巨人 第26話~第37話」・各話タイトルクリックで、あらすじ・感想記事にリンクしています ☆第38話 「狼煙」 ☆第39話 「痛み」 ☆第40話 「昔話」 ☆第41話 「信頼」 ☆第42話 「回答」 ☆第43話 「罪」 ☆第44話 「願い」 ☆第45話 「オルブド区外壁」 ☆第46話 「壁の王」 ☆第47話 「友人」 ☆第48話 「傍観者」
2018.10.16
進撃の巨人 3 #48 (3期11話) 『 傍観者 』 ☆前のお話は → 「第38話~第47話 あらすじまとめ」★1期 → 「進撃の巨人 第 1話~第25話」★2期 → 「進撃の巨人 第26話~第37話」 「王冠かぶったのが2か月前か...今じゃ孤児院の院長のほうが板に付いてきてる」「巷で何て言われてるか知ってる? 牛飼いの女神様だって。もちろん親しみを込めてね」 「いよいよ神様になっちまったな。これじゃトロスト区を塞いだやつのことなんか誰も覚えてねえよ、オイ」 「ヒストリアが女王になるって決意した理由のひとつはこれをやるためだ」 「地下街から壁の端まで孤児や困窮者を集めて面倒を見る。これには地下街出身の兵長の後押しもあったらしい」 「困っている人がいたら、どこにいたって見つけ出し助けに行くって言ってた。これがヒストリアのやりたいことなんだ」 「硬質化の実験はうまくいってるんだってね」「ああ。でも急がねえと...またやつらが来ちまう」 「どうしたいの? ライナーとベルトルトともう一度会うことになるとしたら...」「やつらは殺さなきゃ...ならない」 「早くわかるといいね...この世界が何でこうなっているのか。私たちのしたこと後悔するわけにはいかないから」 「最近は地下街にいた子たちも笑うようになったの。これが間違ってるはずなんてないよ」「ああ。お前は立派だよ...あの時は人類なんか滅べばいいとか言ってたのにな」「あ、あれは、勢い余っただけだから...」 「貸して。エレンは実験で疲れてる」「そうだね...ごめん、ミカサ」「だから、俺を年寄りみたいに扱うのはやめろ」 『兵団の粛清によって中枢にあたる人材を多く失った人類だったが、地下空間で発見された光る鉱石など、得た物も多かった。そして、エレンの硬質化の能力は、とある対巨人兵器を誕生させた』 「おお、うなじに当たったぞ。今度こそは...やったぞ、12m級撃破!」 「いいぞ。これなら兵士が戦わなくても巨人を倒していける。日中フル稼働で巨人伐採しまくりの地獄の処刑人の誕生だ~やったなエレン」 「おそらく巨人の力を酷使しすぎたんだろ。このところ硬質化の実験ばかりだったからな」「すまない、エレン...」 「謝らないでくださいよハンジさん。俺が疲れたくらい何だっていうんですか。早く...武器を揃えて行きましょう。シガンシナ区に」 「勝てる...勝てるぞ。新兵器があれば巨人なんぞ紙くず同然だ」 「ったく、はしゃぎやがって。何がうれしくて今さら調査兵なんかになったんだか」「そうですよ。ヒッチに止められたりしなかったんですか」「ヒッチが? なぜだ?」 「なぜって、ふたりは...ブフフ...じゃないですか~」 「よくわからないが、ヒッチには『向いてない』だとか『イキがるな』だとか散々なじられたよ。挙句に『このまま憲兵にいればうまい汁が吸える』とか...少しは見直してたんだがな...『見損なった』って言ってやったよ」 ジャン:「クソが」 アルミン:「マルロはバカなの?」 サシャ:「こいつは、おかっぱ野郎ですね」 エレン:「なんだよ、マルロは間違ってないだろ」 ジャン:「とにかく、はしゃいでんのは、お前と同じ実戦経験ゼロの編入の連中だけなんだよ」 フロック:「おいおい、お前らすっかり歴戦の猛者か?...ひでえな、同じ104期だろ...それに俺たちだけじゃねえぜ。世間全体がウォール・マリア奪還をって盛り上がってんだ...」 「でも、確かにお前ら変わったよな。面構えっていうか...一体何があったんだ?...」 コニー:「じゃあ俺、先に行くぞ...明日は調整日だから朝から俺の村に帰ろうと思って...また何かわかるかもしれないしな」 サシャ:「コニーのお母さんを元に戻す方法、決して無いわけじゃないんですよね」アルミン:「うん。これから巨人の解明が進んでいけば、いつかは...」 (リヴァイ:「巨人の正体は人間かもしれねえ...て話だ」 ユミル:「60年ぐらいだ。もう、ずっと...終わらない悪夢を見ているようだったよ」)エレン:「悪夢か。いろいろあって有耶無耶になってたけど...俺たちが戦っている敵は何なんだろうな...つまり巨人てのは、悪夢にうなされ続ける人間...てことなのか? 俺も一時はそんな巨人に...」ミカサ:「エレン! まだパンとスープが残ってるでしょ。おしゃべりは食べ終わってからにしなさい」 「たくよぉ、エレン。お前最近そればっかだぞ。ひとりでブツブツと...お前が思い出さなきゃいけねえのは、あの男だろ」 「見たんだろ。洞窟で記憶を掘り返されたとき、親父さんと会っていた調査兵団の男ってやつを」 「ああ。あの日、あの状況で父さんと会っていたんだ。必ず何かを知っているはず...そもそも、あの男は俺もどっかで見たことあるはずなんだ...」「頭をどこかにぶつけてみては?」「教官の頭突きでも食らえばいいんだよ」「それで思い出せるなら...あれ?...」 「訓練兵団教官...キース・シャーディス !」皆で訓練所を訪ねる。ハンジ:「彼はエルヴィンのひとつ前、12代調査兵団の団長だよ。私たちも会うのは久しぶりだ」★前にキースが出てきたのはこちら→ 「1期3話 絶望の中で鈍く光る」 「シャーデイス教官」「あれから、たった数か月。みんな見違えるように変わった」 「シャーディス団長。...いえ教官殿。ウォール・マリア奪還を目前に控えた我々が、今ここに詰め寄る理由を察しておいででしょうか」「エレン...お前は母親とよく似ているな。だが、その瞳の奥に宿す牙は父親そのものだ」「話してください。知ってることすべて」「何も知らない。結論から言えばな。だが人類の利にはなり得ない話でよければ聞いてくれ。傍観者にすぎない私の思い出話を...」 20年前。ウォール・マリア、シガンシナ区壁門の目前に彼はいた。 「おい、あんた。ここで何をしている。どうやって壁を越えて来た?」「あなたたちこそ壁の外で何を...まさか、戦っているのか?」本当か嘘か彼はなぜ壁の外にいるのか覚えていなかった。記憶を一切なくしていたのだ。グリシャ・イェーガーという名前以外」 「無許可で巨人領域に足を踏み入れた罪とはねえ。わざわざ壁の外をうろつくバカがお前ら調査兵団以外にいるわけねえのによぉ」「勤務中に酒をやるバカを牢の中にぶち込む法はないか。ハンネス」「とにかく被害者がいるわけでもねえし、上への報告はなしだ。いいな」「ああ」 「そこで、ここからどこに帰るつもりだ。グリシャ・イェーガー」「名前以外にも覚えていることがある。私は医者だ。病院を紹介してくれ。できる仕事があるはずだ。そして私に教えてくれないか。この世界のことや、調査兵団...あなたたちのことを...」 彼は本当に何も知らなかった。この世界のことを何も。「そうか、貧富の差こそあれど、この壁の中は平和なんだな...少なくとも巨人に怯えて生きているわけではない...よかった」「『よかった』か。あんたもそう思うのか。この狭い壁の中で飯と酒にありつければそれで満足な部類の人間らしい。世界がどんだけ広いかなんて考えたこともない...」「あなたが壁の外へ出て行く理由はそれか? それが調査兵団?」「そうだ。バカみたいか?」「そんなわけないだろ。あなたたちはこの壁の誰よりも賢く勇気がある。その存在は魂が自由であることを示す。人類の誇りそのものだ」「誇り? 我々が...?」 「ちょっとキースさん。また調査兵団の勧誘かい?」「違うぞカルラ。私は...」「いやあ、私なんぞに務まるものではないでしょう。調査兵団はもっと特別な...選ばれし者でないと」選ばれし者。そんなことを言われたのは初めてだった。確かに壁の中は私には狭すぎた。調査兵団は損害を出し続け壁外拠点も作れていなかった。私が団長になれば成果は出せる。凡人どもの微量な脳ミソでも理解できるほどの偉業を突きつければ、やがて皆が(カルラも)私を認めると思った。 「グリシャ、カルラも例の伝染病だ。なんとかならないか」「奥のベッドに」「イェーガー先生...私の...両親も...」 「大丈夫。みんな助かるよ」 「イェーガー先生、家内が起き上がりました」伝染病にかかっていたハンネスの妻、カルラと両親もみんな元気になった。 「おめでとう。調査兵団団長に任命する」 「おめでとう。イェーガー先生」 「あの突破するしか能のない団長、また自分だけ生き延びたのかい」 「でもエルヴィンの分隊はまだ死人を出してないんだって。団長代えちまえばいいのにねえ」 「カルラ、この子は...」「エレン。男の子です。やっぱり便りは届いてなかったんですね。夫も心配してました...このまま...死ぬまで続けるつもりですか? もうこんなことは...」「なぜ凡人は何もせず死ぬまで生きていられるかわかるか。まず想像力に乏しいからだ。その結果何も成し得ずただクソを垂らしただけの人生を恥じることもない。偉業を成し遂げること、いや理解することすら不可能だろう...手当たり次第、男に愛想を振りまき酒を注いで回るしか取り柄のない者なんぞには...」 そう...凡人は何も成し遂げなかった。「エルヴィン...団長をやってくれるか?」 特別な人間はいる。ただそれが自分ではなかったというだけのこと。たったそれだけのことに、どうして気づけなかったのか... 「ウォール・マリアが破られた!」「シガンシナ区が壊滅したらしい...」「このトロスト区も危ないぞ...」 「キース!」ああ、思い出した。お前だったな。 「父さん...母さんが...巨人に...食われた...」 「エレン...母さんの仇を討て。お前にはできる...行くぞ」 「待て。どこへ行く」「ついて来ないでくれ」「待て、お前が討てばいいだろう。カルラの仇を。なんせお前は特別だからな。私と違って...」 「その子も違うんじゃないのか。選ばれし者じゃないかもしれないぞ...なあ、また人に呪いをかけるのか?」「この子はあんたとは違う。私の子だ。どうか頼む...関わらないでくれ」 雷?... 私は気絶していたお前を避難所の寝床に戻した。それが私の知るすべてだ。 エレン:「それだけ...ですか」 ハンジ:「あなたが退いた本当の理由がわかりました。死んでいった部下へのしょく罪ではなく、自分が特別じゃないとかどうとかいった...そんな幼稚な理由でここにいる」リヴァイ:「よせ、ハンジ」 ハンジ:「あなたの劣等感なんかどうでもいい...現実から逃げるな。公に心臓を捧げるとはそういうことだろ!」 エレン:「やめてください、ハンジさん。教官の言う通り...俺は特別でも何でもなかった。ただ...特別な父親の息子だった。それだけだったんです」 キース:「お前のお母さんは...カルラはこう言っていた」 『特別じゃなきゃ、いけないんですか? 私はそうは思いませんよ。少なくともこの子は...偉大になんてならなくてもいい。人より優れていなくたって...だって、見てくださいよ。こんなにかわいい。だからこの子はもう偉いんです。この世に生まれてきてくれたんだから』 『お前は父親が願ったように自らの命を燃やし壁の外で燃え尽きるのだろう』 『私は...何も...何ひとつ変えることはできない...』 『ただの傍観者だ...』 ★次回 「奪還作戦の夜」【感想】おお、傍観者ってキースだったのか。それとエルヴィンの前の団長で「何の成果も得られませんでした」の人とは気づかなかったわ。髪の毛のせいか? 前に出て来た訓練兵のころの話は1期でかなり前なので途中にリンク付けたけど「あれから数か月」なのか。それもビックリ。5年くらい経っているかとw そう、放送されたのが5年半くらい前だからね。で、そのときの感想に書いたけど、キースは最後に『グリシャ、今日おまえの息子が兵士になったぞ』って言ってた。エレンの父と知り合いみたいだなと思ったきりだったけど、そういうことだったんだね。で、装置に細工したのは教官だったというのも判明。いろいろわかってよかったけど、少し辛い話だったな。私も間違いなく凡人だし。
2018.10.16
進撃の巨人 Season 3 あらすじ・感想 ★1期 → 「進撃の巨人 第 1話~第25話」 ★2期 → 「進撃の巨人 第26話~第37話」・各話タイトルクリックで、あらすじ・感想記事にリンクしています ☆第38話 「狼煙」 ☆第39話 「痛み」 ☆第40話 「昔話」 ☆第41話 「信頼」 ☆第42話 「回答」 ☆第43話 「罪」 ☆第44話 「願い」 ☆第45話 「オルブド区外壁」 ☆第46話 「壁の王」 ☆第47話 「友人」
2018.10.01
進撃の巨人 3 #47 (3期10話) 『 友人 』 ☆前のお話は → 「第38話~第46話 あらすじまとめ」★1期 → 「進撃の巨人 第 1話~第25話」★2期 → 「進撃の巨人 第26話~第37話」 『この世に俺より強えやつがいるなんて思いもしなかった』 『これが巨人てやつか...本当にいやがったとは。それも壁の中に』 ウーリ:「待てロッド。撃つな。我々の存在を彼に漏らした者が議会関係者にいるようだ。それを明らかにしないといけない」ロッド:「ならば力を使ってこの刺客を喋らせろ」 ウーリ:「それが叶わないのだ。察するに彼はアッカーマン家の末裔...ではなかろうか。であれば、私に刃を向ける理由は彼自身にある」 ケニー:「あああ、クソっ、許してくれよ~あんたホンモンの王様なんだろう...」 『圧倒的な強者を前にした俺は脆かった。なんせ文字通り握りつぶされるのは初めてだし、暴力がすべてだった俺はその支えを失っちまったんだ。今思えば一族の恨みなんて大して感じてなかったのかもしれない』 ロッド:「おい、ウーリ、何の真似だ。アッカーマンなんだろ。こいつの記憶は消せない。殺すほかないのだ」ウーリ:「我々がアッカーマン一族にもたらした迫害の歴史を考えれば君の恨みはもっともだ。だが、私は今...死ぬわけにはいかないんだ」 ウーリ:「どうか許してくれ。こんな小さな壁の中にさえ、楽園を築けなかった愚かな私を...」 『あれほどの力を持った王が下賤を相手に首を垂れやがる。巨人にも度肝を抜かれたが、それ以上に自分の中の何かが大きく揺らいだのを感じた。俺はその場で「力になりたい」と伝えウーリは頷いた』 『次の会議の席では俺にレイス家の情報を吐いたやつが消えて、そいつに吐かせたやつがレイス家の犬になってふんぞり返っていた。それが俺の新しい仕事』 『ちと情けねえ格好だったが、こうしてアッカーマン家への迫害は終わった。晴れて青空の下を歩ける...ようになったわけじゃないが敵は減り続けるだろう』 「クシェル? ああ、オランピアのことなら、だいぶ前に病気をもらっちまってから売りもんになってやせん」 「おいおい...なんか随分と痩せちまったな...クシェル」「死んでる」「ああ? お前は? 生きている方か...おいおい勘弁してくれよ。わからねえのか。名前は?」 「リヴァイ。ただのリヴァイ」『そうかクシェル...そりゃ確かに名乗る価値もねえよな...』 「俺はケニー...ただのケニーだ。クシェルとは知り合いだった...よろしくな」 『愛想のねえ死にかけのガキ。クシェルの忘れ形見はそれだけだった。こいつを見殺しにできるほど人を捨ててねえが、親に代われるほどできた人間じゃねえ』 『俺が教えられることは多くねえが...まずはナイフの握り方...ご近所付き合い、挨拶の仕方...身の振り方とナイフの振り方』 『要はこの地下街で生き延びる術を教えたまでだ』 『ここから出て地上に行きたきゃ勝手に行けばいい。ただしそん時はお前自身の力でな』 ウーリ:「祈りましょう。世界の真の平和のために」ケニー:「中央憲兵? ああ、あんたらがそうなのか。悪いな、友だちいっぱい殺しちまって」サネス:「そんなお前をも王は服従させ仕えさせたのだ。そこが王の果てしなさよ」 ケニー:「サネスさんよ。随分心酔されなさってるようだな」サネス:「だから俺はどんな仕事もこなしていける。お前は違うのか? なぜ王の下に降った」ケニー:「俺は...さあな、たぶんやつが一番強えからだ」 『そう...この世で一番偉いのは、この世で一番強いやつのことを示す』 『力さえありゃいいんだよ。少なくとも妹みたいな最期を迎えることはねえだろうからな』 「私はもう長くない」「んなもん、誰だって見りゃわかるよ」 「バケモンのくせに老いと病にはかなわねえと...てめえにゃガッカリしたぜ」「少し違う。この力はロッドの子供たちに引き継がれる。私はその子らの記憶の中で生き続けるだろう」「そりゃ、どういうことだ? 力が引き継がれるだって?」 「ケニー...この世界はそう遠くない未来、必ず滅ぶ。そのわずかな人類の黄昏に私は楽園を築き上げたいのだ」 「お前は暴力を信じているな。それは避けがたいこの世の真実だろう。だが、滅ぼし合うしかなかった我々を友人にしたものは一体何だ? 暴力か?」「は? 知らねえよ。ただ、お前にバカでかい腕で摘まみ上げられなければ俺はお前の頭にクソを詰め込んでただろうな。それこそ友人とやらになる前によ。ああ、避けがたい真実だ...」「それでも私は、あの時の奇跡を信じている」『やつとは最後まで同じ気分にはなれなかったが...』 『やつの言う通りバケモンは受け継がれたらしい。目を見ればすぐにやつがいるとわかった。ロッドの娘も人々の愛がどうしたとか、平和がどうのこうのとか、似たようなことをほざいている。どうしてお前はそんな暇なことを言ってられる? お前に力があって余裕があるからか?」』 『その力を手にしさえすれば、誰でも同じなのか? 例えば...俺でも...』 「俺はケニー・アッカーマン。切り裂きケニーとかいうダセえ呼ばれ方もしたな。おめえらみたいな憲兵のエリートの喉を飽きるほど掻き切ったりしてきた罰なんだが、まあいろいろあって、この新設された対人立体機動部隊の隊長を務めることになった。よろしくな...あ? まあわけがわからんのもわかる。兵団にいたこともねえ殺人鬼がお前らのボスだって言われてもよろしくねえだろうよ...」 「構いません。壁が壊されて2年...巨人の相手は諦めて人間と残された領土を奪い合う。それが我々の存在意義ですね。この壁のルールに従い我々が兵団組織を昇りつめた結果がこれです。構いませんよ。すべては無意味です」 「へっ、安心しろ。調査兵団の対抗組織なんて大義名分、俺が考えた建前にすぎねえ。議会のクソ共を頷かせるクソ用の方便だ。何のためだって? そりゃあ、すべては大いなる夢のためだ」 『神にも等しい力だ。それを手にしたやつは、みんな慈悲深くなっちまうらしい...』 『こんなクソ野郎でもそうなっちまうのか知りてえ...一体どんな気分なんだ? そこから一体どんな景色が見える?』 『俺のようなクズにも...本当にお前と対等な景色を見ることができるのか?...なあ...ウーリ』 「ケニー。大やけどにその出血...あんたはもう助からねえな」「いいや、どうかな」 「ロッドのカバンから、ひとつくすねといたやつだ。どうもこいつを打って巨人になるらしいな...アホな巨人にはなっちまうが、ひとまずは...延命できる...はずだ」「そいつを打つ時間も体力も今よりかあったはずだ。なぜやらなかった?」「ああ、何だろうな。ちゃんとお注射打たねえと、あいつみたいな出来損ないになっちまいそうだしなあ...」 「あんたが座して死を待つわけがねえよ。もっとマシな言い訳はなかったのか」「ああ、俺は死にたくねえし力がほしかった...でも...そうか...今ならやつのやったこと...わかる気がする」 「ハハハ、俺が見てきたやつら、みんなそうだった...酒だったり...女だったり...神様だったりもする...」 「一族...王様...夢...子供...力...みんな何かに酔っぱらってねえとやってられなかったんだな...みんな何かの奴隷だった...あいつでさえも...」 「お、お前は何だ?...英雄か...」「ケニー、知ってることをすべて話せ。初代王はなぜ人類の存続を望まない?」「知らねえよ...だが俺らアッカーマンが対立した理由はそれだ」 「俺の姓もアッカーマンらしいな。あんた本当は...母さんの何だ?」「ハッ、バカが...ただの...兄貴だ...」 「あの時...何で、俺から去って行った?」「俺は...人の親には...なれねえよ」 【ヒストリア女王・戴冠式】 「あの少女が壁の倍もある巨人を倒したって?」 「ああ、多くのオルブド区住民が目撃してたんだ」 「あの小さな体で我々を巨人から救ったのか?」「影の王である父親の暴走を自らの手で鎮められたのだ」 「我が壁の真の王よ~」 「ヒストリア女王」 「私が巨人にトドメを刺したことにしてください」 「そうすれば、この壁の求心力となって情勢は固まるはずです」 『まさか本当に仕留めてしまうとは...』 エレン:「待てよ、本当にやるのかヒストリア。ありゃミカサの冗談だって。そうだろ、ミカサ?」ミカサ:「殴ったあとでこう言ってやればいい『殴り返してみろ』って」 エレン:「お前なあ、別に恨んでねえんなら、やめとけよ」ヒストリア:「こうでもしないと、女王なんて務まらないよ」 ジャン:「いいぞ、ヒストリア。その調子だ」 「うおおおおおおお」 「あはははは、どうだ、私は女王様だぞ。文句があれば...」 「お前ら、ありがとうな」 場面変わって、こちら倒れるライナー(の巨人) 助けに走るベルトルト。 「勝ったぜ。アニちゃん助けるのは後な」 「座標の奪取を優先。当然だろ?」 「ここで待ってりゃ、あっちから来るんだし」★次回 「傍観者」【感想】ケニーは何か野望を持っているのかと思ったけど、ウーリと対等な景色を景色を見たかっただけなんだね。悲しいけどいいお話だった。ケニーとウーリ役の声優さんも素晴らしかったね。原作より感動した。
2018.10.01
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