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Jan 4, 2009
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カテゴリ: 観劇


毎年1月3日は母を連れて 国立劇場初春歌舞伎公演 の初日に出かけます。
国立劇場の初日は、開演に先立ちロビーで出演俳優と劇場関係者による
新年の挨拶と鏡開きが行われ、枡で振舞い酒がいただけます。
また太神楽や獅子舞など、お正月気分を満喫できてとても楽しいのです。
例年歌舞伎座や演舞場、浅草公会堂などの初日は2日ですが
今年は手打式が行われたためすべての劇場の初日が3日に重なりました。
さよなら公演の歌舞伎座にも惹かれましたが、やはり国立のイベントははずせない!


hatusibai-6.jpg

今日は藤色の江戸小紋と松竹梅の袋帯。
劇場入口の柱には、切れちゃったけれど紅白で「初春」の文字。

hatusibai-1.jpghatusibai-4.jpg

華やかな劇場の中。          2階ロビーから下を眺める。

hatusibai-2.jpghatusibai-3.jpg

劇場天井近くに飾られた大凧。近くで見るとものすごく大きいです。

hatusibai-5.jpg

毎年恒例太神楽。本当に素晴らしい技。口を開けて見とれてしまいます。



初日のみ開演前に行われる鏡開き、
今年登場した役者は芝翫、團十郎、三津五郎、福助、橋之助。
それぞれから新年の挨拶、そして、半年ぶりに復帰した團十郎への花束贈呈がありました。
團十郎、元気になって本当に良かった!
福々しい笑顔を見ていると、何だかありがたい気持ちになって来ます。
鏡開きのあと役者たちは拵えのため退場し、順番に枡でお酒がいただけます。
鏡開きに参加した役者たちのサインが入った枡がが若干個ランダムに混ざっているそうで
以前は確か先着何名かがサイン入りだったと思うのですが
先着にするととてつもなく早くから並んでしまう人が出て来るからこうなったのかしら?
サイン入りの枡って何個あるのかな~と思いながらふと見ると、
私の前に並んでいた母の手にサイン入りの枡が!?
しかも、良く見ると團十郎のサイン!!
それなのに母は全く気づかず、私がジタバタしてるのを見てやっとサインを認識し
「あらまぁ~♪」
私が思いっ切り羨ましそうにジト~っと見ていると苦笑しながら
「いつもチケット取ってもらってるから・・・」と交換してくれましたー!
お母さん、ありがとう・・・!(感涙)


hatusibai-7.jpg

團さまのサイン~~♪


素敵な枡で美味しいお酒をいただき、開演前から既に舞い上がってます(笑)


さて、肝心のお芝居。

團十郎による歌舞伎十八番『象引』の新演出、
天皇陛下ご即位20年を記念して芝翫以下成駒屋ファミリーによる舞踊『十返りの松』、
鶴屋南北作『言甫競艶仲町(いきじくらべはでななかちょう)』の復活上演。
(「いきじ」の漢字が入力できない・・・)
時代物→舞踊→世話物と言う、非常に収まりの良い構成になっています。

市川團十郎家のお家芸、歌舞伎十八番の荒事『象引』。
怪力の持ち主の超人が一つのものを引き合って互いに腕力を競う
「引合事」という演出の一つで、歌舞伎十八番の一つですが
上演されたことはほとんどありません。
大正以降何度か復活上演が試みられ、新しくは昭和57年に團十郎の叔父
二代目松緑によって国立劇場で上演されています。これは確かテレビで見ました。
今回は当代團十郎のもと新たな構成と演出、象も新しく制作した復活上演です。
今月は新橋演舞場でも海老蔵が『七つ面』を復活上演しているし、
團十郎家による十八番ものの復活は嬉しいですね。
『象引』、構成は『暫』と同じで、
悪者が権力にものを言わせて善良な人々に無理難題を押し付け
そこに正義のヒーローが現れて悪者を懲らしめる、と言うストーリーです。
『象引』の場合は、暴れて人々に難儀をかける象を
善と悪どちらが取り押さえるかを競い合って引き合うというのがユーモラスだし、
誰の首も飛ばないし、悪は結局非を認めて反省し丸く収まるので
ユルイ展開ではあるけれど、お正月らしくおめでたいとも言えます。
おめでたいと言えば、團十郎の十八番での復帰は何よりおめでたく、
揚幕からあの特徴的な声で「待~て~、待ちゃ~がれぇ~~!」と聞こえた時は
涙が出そうになりました。
例によって訳のわからない鬘と衣裳がこの上なく良くお似合い(笑)
敵役の公家悪に三津五郎。小柄だけれどそれを感じさせず、
團十郎に引けをとらない大きな存在感を見せていたのはさすがです。
台詞の明快さと調子の良さは本当に大きな武器ですね。
亀三郎、亀寿兄弟も、キビキビして気持ち良い。
亀三郎の凛とした声と形の綺麗さには惚れ惚れします。
それから巳之助・・・化粧が上手くなって顔は綺麗だし、
芝居も以前よりはずいぶん良くなったとは思うのですが・・・頑張りましょう!!
そして、象がとても良く出来てる!
おとなしくなってお座りしたところなんて本当に可愛いの。
隈取してるし、引っ込みはちゃんと六方踏んでるんですよー!
中老役で出るはずの升寿の休演が心配です。
成田屋の、今ではたぶん一番古いお弟子さん。大丈夫でしょうか・・・?

お正月の国立劇場は毎日舞台から手拭撒きがありますが
今年は『象引』の終わり近く、すべてめでたく収まったところで撒かれます。
だいたい7~8列目くらいまで届いているかな?
後ろに座ってる亀三郎に撒いてほしかった・・・(笑)


続いて『十返りの松』。
筝曲との共演で、歌舞伎の舞台で女性を見るのは珍しいです。
おめでたくありがたい舞台だと言うことはわかりますし、
橋之助の息子の三兄弟、見てる分には可愛いんですけど・・・
あんまり面白くはなかった・・・(言っちゃった)
しかし、児太郎君が出てなかったのは寂しかったですね。
ロビーでは見かけたんだけど。もしかして受験とか??


そして、これも復活上演の『言甫競艶仲町』。
何だか聞いたことのある登場人物が多いと思ったら、
あの名作『双蝶々曲輪日記』の書換狂言だそうです。道理で!
登場人物のキャラクターや設定は変わっていますが、『双蝶々』と比較しながら観ると
なかなか興味深いです。
『双蝶々』では脱力するほど頼りない若旦那与五郎が
『言甫競』では気風の良い江戸っ子の鳶頭になっているのが面白いし、
幕切れの与五郎のピンチに駆けつける南方与兵衛の衣裳が
『双蝶々』の『引窓』と同じだったりするし。
ストーリー自体も、結構凝っていて面白かったです。
遊女都を挟んで与兵衛と与五郎の三角関係、
都は以前からの恋人与五郎を選んで結局与兵衛は振られてしまうのですが、
ここで逆ギレして大量殺戮、とならないところが歌舞伎としては珍しい(それってどうよ!?)
それどころか与兵衛と与五郎の間に男の友情が生まれてしまって、まるで青春賛歌です。
ますます歌舞伎らしくないんだけど、お正月だし、おめでたくて、
これはこれで良いのではないかと(笑)
与兵衛の三津五郎、こちらでも素晴らしく良いです。
与五郎の橋之助、都の福助も役にピッタリ。
ただ、二役お早の福助はちょっとブリッコ(死語?)過ぎて気持ち悪かった・・・
芝のぶちゃんが相変わらず可愛くて、台詞がたくさんあったので嬉しい。
芝喜松も頑張ってましたね。『象引』の升寿の代役もしていたので、今月目立ってます。
そして、巳之助・新悟カップル・・・頑張りましょう!!


お正月らしく、おめでたくて盛り沢山な狂言立てでとても楽しい初芝居でした。
復活ものは、日を追うごとにもっと良くなって行くのではないかと思います。
今月中に、出来たらもう1回観たいなぁ・・・(たぶん無理・涙)








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Last updated  Jan 8, 2009 01:49:46 PM
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