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Jan 6, 2009
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カテゴリ: 観劇


5日は新国立劇場の「 ニューイヤーオペラパレスガラ 」に行って参りました。
新国立劇場では昨年から始まったニューイヤーのイベントで、
新しい年の幕開けに、厳選されたオペラとバレエの見どころ、聞きどころを楽しめます。

operagala.jpg


しかし、新国立劇場の大劇場(オペラ劇場)って、
いつの間に「オペラパレス」なんて大仰な名前になったのかしら・・・??


第一部はバレエ『ドン・キホーテ』より第3幕。
第二部はオペラ・ガラで、5人の歌手たちがさまざまなオペラのアリアを歌います。

お目当ては、何と言ってもオペラの部に登場するジュゼッペ・ジャコミーニ!
イタリアが誇る名テノール歌手の一人で、重めの、ヒロイックな役を得意とします。
太い声なのに高い音までムラなく良く響き、声の厚みと言うか、密度と言うか、
ボリュームは、とても日本人には真似の出来ないものです。
そのため、近くよりも遠くで聞いたほうが凄かったりします。
以前、あのだだっ広い東京芸術劇場の三階席後方壁際で聞いたとき
壁が振動で震えてましたからね・・・
昨年5月に東京でヴェルディの『オテロ』を歌うということで
楽しみにしていたのですが、残念ながら体調不良のため降板。
今回、嬉しいことに『オテロ』の中から二重唱がプログラムに入っているので
昨年のリベンジ!とばかりオペラ仲間3人で出かけました。
今回もドタキャンじゃないかと直前までビクビク。
当日、会場に告知の張り紙やプログラムにお知らせの紙が挟まれてないことを確認し
ようやく安心しました(笑)


まずは第一部のバレエ。
バレエの舞台って、本当に綺麗ですね。
そして、当然ですが、ダンサーたちがとってもスリムで綺麗!
あの八頭身、手足の長さ、細さ、とても同じ人間とは思えませぬ(涙)
オペラを見慣れた目には、まるで別世界のようでした。
グランドオペラの場合、オペラの中にバレエが登場するので
同じ舞台にオペラ歌手とバレエダンサーが立つわけで、
オペラ歌手には気の毒なことだなぁ・・・なんて、失礼なことを考えたり。
しかし、私たち3人ともバレエ鑑賞に慣れていないので拍手のしどころがわかりません(笑)
どうやら、スターダンサーが登場すると拍手、ポーズを決めると拍手、
くるくる回りだすと拍手、のようで、
オペラでは歌手の登場で拍手はあり得ないので面白いなぁと思いながら、
でも、これってどこかで見たことある・・・と思ったら、歌舞伎と同じなんですね。
歌舞伎も、役者が登場すると拍手、見得をすると拍手、獅子ものの毛振りで大拍手!
なるほどねぇ・・・♪


美しいバレエを堪能したあと、オペラです。
ヴェルディ『ナブッコ』の序曲、
『イル・トロヴァトーレ』のアリア(ソプラノ・木下美穂子)、
『オテロ』より合唱(新国立合唱団)を聞いて気分がもりあがり、
いよいよジャコミーニの登場!いよっ!待ってましたぁ!!
ソプラノのセレーナ・ファルノッキアと一緒に『オテロ』第1幕の二重唱です。
ジャコミーニ、相変わらずズシンと重い、いい声!
・・・だけど、まだちょっと調子出てない??何だか歌いにくそう・・・
何だかねぇ、オケと上手く合っていないのですよ。
オケ、音は良いのだけれど、テンポが悪い。全体的にテンポが遅めだし、
歌手が歌い上げて少し伸ばすと、そのままテンポが伸びたままで戻らないんです。
これって指揮者の問題かなぁ。リハーサルが十分じゃなかったのかなぁ。
そう言えば、最初の木下さんもちょっと歌いにくそうだったし、
次のバリトンの直野資さん、3日にテレビでも放映されたニューイヤーオペラコンサートと
同じ曲(『オテロ』のイヤーゴ)だったけれど、3日のほうが良かった。
・・・うーん、不完全燃焼・・・
でも後半、ジャコミーニの『道化師』のアリア「衣裳を着けろ」で盛り返しました!
やっぱり凄い声です。ものすごく大きな塊で、ドーンと直撃される感じです。
『カヴァレリア・ルスティカーナ』の間奏曲を挟んで
『トスカ』からテノールの市原多朗が「妙なる調和」、
直野資が合唱を従えて「テ・デウム」、
セレーナ・ファルノッキアが「歌に生き、恋に生き」、
そして最後に市原多朗で「星は光りぬ」。
「テ・デウム」は圧倒される大迫力。新国立劇場合唱団は上手いですねー。
ファルノッキアも、『オテロ』二重唱よりこちらのほうが素敵。
そして、久々に市原多朗さんの若々しいテノールらしい声を聞けて満足♪
アンコールは、ファルノッキアが『アドリアーナ・ルクヴルール』のアリア、
ジャコミーニが『トゥーランドット』の「誰も寝てはならぬ」と、ゲスト二人が一曲ずつ。
フィギュアスケートの荒川静香選手でも有名な「誰も寝てはならぬ」、
日本ではパヴァロッティとか、先日コンサートに行った錦織健とかが歌っているのが
良く聞かれていると思いますが、
本来、この曲を歌うカラフは重めのテノールのための役。
ジャコミーニの「誰も寝てはならぬ」は、この曲の持つスケールを十分に表現し、
素晴らしい歌唱でした。

結論!
ジャコミーニは、やや老いたのは事実だけれど、やっぱり凄い!
あんなに密度の高い声は、なかなかお目(お耳?)にかかれるものではありません。
そして、ヴェルディはやっぱり難しい!
前半のヴェルディプログラムはオケと歌がイマイチ合わなくて、
歌手がものすごく歌いにくそうで、聞いていてフラストレーションがたまりました。
でも、後半のヴェリズモはとっても良かった。
ヴェルディの音楽は、基本的にきっちりテンポを保ってリズムを刻んでいないと
グダグダになってしまうんです。
なので、歌手が声を伸ばして歌い上げるところは歌手に合わせても、
その後テンポを戻さないと、どんどん間のびして音楽がヘンテコになってしまう。
今回の新日フィル、伸ばしたらそのままどんどん伸びてしまって、元に戻らない。
ジャコミーニなどは、テンポ感をしっかり持ってるからオケにかまわず自分のテンポで歌う。
なので、非常にずれて歌いにくそうに聞こえたのではないかと。
(それでも、ジャコは指揮を一生懸命見て合わせようとはしていたけれど)
でも、ヴェリズモは歌手とオケが一緒に歌いまくって伸びまくっても大丈夫な音楽なんです。
音楽の様式の違いなんですね。


新年早々念願のジャコミーニ様を聞けて
「和」だけでなく「洋」でも幸先の良いスタートです♪



そう、幸先良いと言えば、
先日からPRのところに良く出て来る新国立劇場のオペラ『蝶々夫人』
母が何かに応募して、チケット一枚買うともう一枚プレゼントというのに当たったので
今月後半に行って来ます。
母は、初詣のおみくじが大吉、初芝居で團十郎の枡を当てて、さらにオペラのチケット。
宝くじでも買ってもらおうかしら?(笑)











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Last updated  Jan 8, 2009 03:41:21 PM
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