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2007.09.10
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カテゴリ: 真田fanの日々
いや~、面白かった!
先に読んだ小川由秋の『真田幸隆』があまりに今イチだっただけに、ホントに楽しく読めました。
最初の1P目を読んだだけで、ワクワク感・期待感がめっちゃ膨らんで、それがラストまで持続しましたよ。
小説はやっぱこうじゃなくっちゃね。感情移入できずに読み進めるのはつらいもの。

ただ、この本は真田氏の出自や幸隆様が武田に降るまでの経緯を念入りに描いていて、本の半分あたりでようやく晴信の臣下となるくらいの展開。
こんな調子で幸隆様の最期まで書けるんかい、と思っていたら、川中島から先がやたらスピーディでした。
もっと各城の攻略をゆっくり読みたかったな~。岩櫃城、岳山城攻略戦だけは、小川氏の小説の方がよかったかも。

山本勘助の描かれ方も気に入りました。
勘助の武田家仕官前から面識があったことになっていて、その縁もあって幸隆様を武田に誘い、臣下となった後もともに軍略を語り合う仲。孫子つながりで話も合う。
「真田殿は、儂が考えていた以上に深いものをお持ちのようでござるな。武将と言うよりも、軍師の器かもしれぬ」
なあんて勘助が幸隆様を評するので、読んでいるこちらまでうれしくなってしまいました。

真田忍びも、それほど描写は多くないのに存在感があって、活きてました。

幸隆様出自には諸説あるそうで。
海野棟綱の長男説、次男説、孫説、娘の子説とあるらしく、この本では娘の子説をとっていました。
真田氏に嫁いだ娘の子で、父(真田氏)が早く亡くなり、また海野棟綱の嫡男になかなか男児が生まれなかったので、幸隆様が跡継ぎのように育てられ、「海野幸綱」と名乗っていた。
武田に降る際、それまでの自分や海野家と縁を切る覚悟で、「真田幸隆」に名乗りを改めた、と。
それなら、「幸隆」の「隆」を何からとったのかの理由づけも欲しかったなぁ…なんて思いましたが。

信虎時代に海野一族が海野平を追われた戦いで、幸隆様が奇襲の限りを尽くして一矢報いていたのには溜飲が下がりました。
それをやられたのが甘利虎泰と諏訪頼重という設定で、だから幸隆様が晴信に謁見した際に甘利がギロッとにらんでいたとか。
ゴリさんが蔵之助さまをにらんでいる図を思わず想像してしまいましたよ。
砥石崩れでも、勘助と幸隆様の活躍で壊滅をまぬがれたことになっていて、うれしかったです。(←単純)

関東管領に就任した上杉謙信(このときは政虎)を就任祝いに訪れる、なんてくだりもあって、きっと創作なんだろうけど、「風林火山」キャストでその場面が頭に浮かんで、ニヤけてしまってしょうがない。
謙信の前に平伏する幸隆様を、村上義清がギロッとにらんだりして。
幸隆様の若き日を知る上杉憲政が幸隆様の手を懐かしげに握ったりして。
謙信が「今の所領の3倍出すから上杉に鞍替えせぬか」なんて誘ったりして。
あうう…ヨダレが出てしまいそうです。

ところで、前に読んだ本では幸隆様には「この時代には珍しく側室を持たなかった」と書かれてあったはずが、この本では
「我が真田家には六人の男児が誕生しました。その中には側室が産んだ者もおりますが」
という幸隆様のセリフがあって、あちゃー、史実じゃなかったのかと、安易に信じた自分を反省。
それにしても男児は六人?
信尹までの四人じゃないの?
と思っていたら、『智謀の一族 真田三代』(新人物往来社)では、五人の男児がいたことになっていて、五男高勝の経歴は不詳と書かれていました。
これも諸説あるのかなあ。
五男はともかく、上四人の母親は一緒なのかな?違うのかな?気になります。
幸隆様の正室にも、海野棟綱の家臣河原氏の娘説、滋野一族の羽尾氏の娘説とあるそうで。
「風林火山」では前者、この本では後者を採用しています。
羽尾氏はのちに岩櫃城攻めで滅ぼされるので、後者だとすると幸隆様は妻の実家を滅ぼす非情さを身につけた武将だったわけですね。
この本ではその「非情さ」が戦国武将の資質としてうまく描かれていて、それも素敵でした。

まあそんなわけで、いろいろと勉強になりながら、楽しく読ませて頂きました。
さあて、次はどれを読もうかな。真田家にハマってから読書三昧、人生の楽しみが増えて幸せです♪




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Last updated  2007.09.10 18:04:05
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