雲の上はいつも蒼空

雲の上はいつも蒼空

★イギリス



今回は骨休めに徹した。前回の旅で一緒に回ったAちゃんと交流。

ロンドンのみ

◆長い旅[66/150]ロンドンへ

92年9月10日(木)

ブリュッセル北駅を9:45に発つ列車に乗り、
オーステンドには、11:09着。

ドーバーを渡るジェットフォイルは、11:30発。
1480BF、カードで支払う。
10分遅れで出発。約40分の道のり。

ずっと、シートベルト着用のサインが点いている。
確かに全速力で走っている感じ。
ランチは機内食風。量はさほど多くはない。
紅茶を添える。
久しぶりに鮭を食べた気がする。

そろそろかなと思うころ、
切り立った白い崖が見えてきた。
ロンドンのお水はカルシウム分が多いんだっけ?
あの白いのは石灰質なのかな?とか思った。

前回は飛行機でロンドンへ入ったので、
船で、というのがすごく新鮮だった。
それにしても、異国がこんなに近いんだね。
一時間足らずで、
ベルギーからイギリスに着いちゃうんだから、
スゴイなぁ。

ドーバーウエスタンドッグには、12:10に到着。
12:40にロンドン行きの列車が出る。
2年前にはじめてイギリスに着いた時のことを、
懐かしく思い出しながら、車窓の景色を眺める。

景色が次第にロンドンらしくなってきて、
14:06にヴィクトリア駅に着く。
見覚えのあるところに着くとほっとする。

今夜はAちゃんのお宅にお世話になる。
待ち合わせは夕方なので、それまで、ジャパンセンターなどへ。

ファーリンドンのケンタッキーで待ち合わせ、
Aちゃんと再会する。

彼女とは2年前、一緒にヨーロッパを2ヶ月間回った。
9月初めにパリで帰国する私を見送ってくれた。
その後、彼女はロンドンに留学。
アルバイトなどをしながら、日本語教師の勉強をしている。

いろいろ尽きない話をしながら、
彼女とルームメイト君が住む部屋に泊まらせてもらう。


◆ロンドンでの日々①[66~77/150]

それまでの2ヶ月の旅で、かなり疲れていたので、
ロンドンでは休養に徹した。

通常より、
かなりゆったりしたペースの旅だとは言え、
移動の連続だったので、
しばらく一所でのんびりしたかった。

旅行では、身体の疲れももちろんだが、
気力の方が持たないと続かない。

どこへ行きたい、何が見たいという意欲を欠くと、
惰性で移動するだけになり、
何を見ても無感動になってしまうし、
そうなると、旅そのものが無意味になってくる。


2年前の旅(90年7,8月)では、40日を過ぎた辺りから、
疲れて無気力状態になっていた。
その間、Aちゃんが行くところについて歩く状態で、
旅全般において消極的だったように思う。

そんな時は動かないで休養するのがいいのだ。
前の旅の時は、そんなこと気付かなかったし、
二人旅だったので、遠慮があって、
休むことなど思いつかなかった。

息を吹き返したのは、帰国する寸前で、
最後の土地、パリに着いてからだった。
もう少し回りたいなぁ、という気力がわいてきた所で、
帰国したので、それからずっと、
「旅行いきた~い」病に悩まされた。

それで、今度は思う存分旅をしてみよう、
ということになったのである。


...という訳で、
今回のロンドンは旅の中休みである。


初めの2日間は、
Aちゃんの部屋に泊まらせてもらったが、
2年前に泊まったゲストハウスがすぐ近くだったので、
(歩いて2分ほど)
しばらく、そこに住むことにした。

そこのいいのは、
部屋にキッチンや小さい冷蔵庫が付いていることで、
カンタンな調理器具や食器も備えてあるので、
スーパーで買い物をして、自分で食事を作って、
次の旅の準備などをしながら、12日間を過ごした。

ロンドン自炊
↑こんな食事を作ってました。右のテレビも嬉しかった。

ロンドン窓辺の花
↑窓辺に花を置きました。
長く旅しているとこんなことがしたくなるのです。

◆ロンドンでの日々②[67/150]

9月11日(金)

ロンドンに着いた翌日は、まずヘアカットに行った。
旅行の時も、普段も大体私はショートカットである。
シャンプーも楽だし、手入れも楽(というか手入れしない)。
長い旅の時は、出発前にとっても短くして貰ったので、
通常一月に一回のカットをせずに二ヶ月もった。
でも、もう限界の長さ。

Aちゃんに聞いて、ファーリンドンの美容室に行く。
「ドライカット、って言うといいよ」
と教えてくれたので、その通りお願いしてカットしてもらう。
ビックリするほど短くされてしまった!
ま、いいか。これでまた二ヵ月持つかもね。

街中を歩き、アメックスへ行って両替。
その他にもこちゃこちゃしたことをする。

Aちゃんの部屋に帰る途中、
前の旅で泊まっていたゲストハウスを発見。
下車駅が違うので、気付かなかったのだが、
すぐ近くにあったのだった。
反射的に空き部屋を確かめ、明日からの予約をする。

Aちゃんに話すと、もったいない!うちにいればいいのに、
と言ってくれるのだが、
ご好意だけいただいて、やっぱり移ることにした。
(ルームメイト君との生活にご一緒するのは気兼ねなのよ。
...とは言わなかった。)

スーパーに買い物に行き、
北欧で見つけた日本製のカレールーを使って、
カレーを作り、Aちゃんとルームメイト君と共に食べる。
久しぶりのカレー、美味しいと好評。


◆ロンドンでの日々③[68/150]

ロンドンには日本人がたくさんいる。
街を歩いてると、
あ、この人もあの人も...って感じ。

私は日本人の人にはなるべく挨拶をしている。
これまでそれは普通だったし、
相手もたいてい笑顔で挨拶してくれた。

日本人が少ないところでは、
会えること自体が嬉しいのだ。
会話が弾んでしばらく一緒にしゃべることも多い。

でも、ロンドンでは違うみたい。
こんにちは、と言ったり、会釈をしたりすると、
”ちっ、また日本人?”みたいに嫌な顔をされる。

田舎を回ってきた私も、ようやく気付いた。
せっかく日本からやってきたのに、
こんなとこで日本人になんか会いたくないんだ、
挨拶なんかされたって、ちっとも嬉しくないのね。

それからは、縁のありそうな人以外、
ロンドンでは挨拶は控えることにした。

でも~。
挨拶くらいしたっていいじゃない?
そんなことで旅気分壊れるなんて、
空しくないデスカ?


92年9月12日(土)

洗濯をし、Aちゃんと宗教論議。

ベルサイズスクエア ゲストハウス12号室へ移動する。

夕ご飯は、フィッシュアンドチップス。


*出かけないのでメモもこれだけ。


◆ロンドンでの日々まとめ書き[69~77/150]

本来なら、10月22日、私はプラハにいたのに...。
また、また滞ってしまいました。

まあいいか。もう逐日日記は遠い日の夢。
のんびり書くことにしよう。

何故滞るか。
前にも書きましたが、ロンドンは休養だったからです。
あんまり詳しいメモがないんです。
今日はまとめて書いてしまいますね。

9月13日(日)[69/150]
メトロポリタン・タバナクルで礼拝出席。
リーさんという人と話す。

9月14日(月)[70/150]
ヒースロー空港にて、人を待つ。
私が所属している教会の聖地旅行で、
数十人の兄姉がここで乗り継ぎをするはず。
もう2ヶ月以上、みんなに会っていないので、
ひと目でも、とターミナル1で待つ。
でも、待てど暮らせど会えず、結局問い合わせて、
既にターミナル4へ移動していたことがわかり、
牧師先生と電話で話が出来ただけにとどまる。
それでも嬉しかったけどね。

この日のことは確か詳しい記述があったはず。

9月15日(火)[71/150]
テートギャラリーに行く。

9月16日(水)[72/150]
この日もテートギャラリーを見る。
コヴェントガーデンで買い物、
トラファルガースクエアでスケッチ。

9月17日(木)[73/150]
調子が悪く、1日休養。
めまいがして気分が悪い。疲れのためと思われる。
夜、いきなり気力復活、今後の予定などを考える。

9月18日(金)[74/150]
あれこれ用事を済ませる。
アメックス。
フランス国鉄でTGVの予約、ユーレイルパス購入。
(21日フレックス)
自宅に電話。
ヴィクトリア・コーチステーションでパリへの予約。
コヴェントガーデンでトラフィックミュージアムを見る。
Aちゃんの仕事場へ。
仕事仲間の日本人の人と話す。
彼女は「ロンドンは寒いでしょう?」と言うが、
私は北欧から来たので、暖かいです、と言って、驚かれる。

9月19日(土)[75/150]
休養と荷物整理の日。
やはり、本は重い(主にガイドブック)。
でもこれがないと、何もわからないのでやはり持っていかねば。

9月20日(日)[76/150]
メトロポリタンタバナクルで礼拝出席。
Aちゃんとハムステッド・ヒースへ。
ハガキを4通、手紙を一通投函。
Aちゃん宅に泊まらせて貰う。

9月21日(月)[77/150]
ロンドンは雨、曇り。
ヴィクトリア・コーチステーションから、
パリに向けてナイトコーチ(バス)に乗る。
Aちゃん見送ってくれる。
やはり別れは、なかなかに切ないものがある。

・・・というわけです。

翌日はパリで用を足し、昼のTGVでスイスへ行く予定。


次は ★スイス


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