中国茶・台湾茶と旅行 あるきちのお茶・旅行日記(旧館)

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2007.10.14
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カテゴリ: 旅行
お茶ができあがって、ホッとしたのも束の間。
早速、作ったお茶をテイスティングすることになりました。

もちろん、鑑定杯を使った本式のやり方です。

鑑定杯にお湯を注ぐ

品評会と同じように、

・茶葉3g
・熱湯150cc
・5分間


をきちんと守って、鑑定杯にあけていきます。
ドキドキの瞬間です。

お茶を抽出する


そして、1つ1つの鑑定杯の水色が明らかになっていくと、

おおっ びっくり

と、どよめきが起こります。

徐々に水色が明らかに

そう。

水色が全然違うのです

同じ茶葉を、(多少の風水はありますが)同じ場所で、同じような工程で作ったにも関わらず、茶水の色が違うのです。
作り手によって、お茶は全く違うモノになるということがよく分かります。

あるきち茶を抽出中


そして、気になる、あるきち茶。
下の写真の奥から三番目ですが、水色はなかなか綺麗な色です(^^)

最後の一杯

そして最後の一杯を出し切り、各自レンゲを持って、一斉にテイスティング開始です。
これまたドキドキものです。

一斉にテイスティング開始

1つ1つお茶を飲んでいくと、ホントに個性があります。

・香りがとても立つお茶、しかし味わいが薄い
・香りが弱く、味も薄い
・香りはあまりないんだけど、味が濃い


などなど。
当たり前ですが、プロの作ったものからは大分落ちます(^^;)

各自が香りと味でそれぞれ良いと思ったものに投票していきます。
先生たちは別の票を持っています。


さて、肝心のあるきち茶葉。

私のテイスティングでの印象は、

・香りは結構きちんと出ていて、なかなかよろしい。
・味わいは、全般的に薄い中ではしっかりしている方?でも、ちょっと渋いか?


という感じ。

ひいき目で見なくても、なかなか良い方ではないか?

と思われました。

ところがプロの評価だと、あるきち茶葉は香りこそ第3位に入るのですが、渋みが強すぎると指摘を受けます。

その原因は?

茶師:発酵の過程で強めにやっているね。日光萎凋をやり過ぎたか・・・

ぬぬぬ、、、日光萎凋ではないのですが、思い当たる節が。。。

おそらく4回目の揺青。

これが他と比べて強すぎたんでしょう。
最後で、追い込みで無茶して発酵度を合わせたので、香りはグワッと出たものの、渋みが出ちゃったんですね。。。

しかも、清香系は嫌だ、とか言って、余分に揺すってましたからね。

あるきち:ちなみに今回のお茶の中で清香系ってどれ?

茶師:これ


それは私の茶葉です(T_T)

あれだけ揺すったのに、清香は清香のまま。
うーん、余計なことをしてしまいました...orz


同様に他の参加者の方の茶葉も、味が薄いのは、揺青の間を空けすぎている、など、飲んだだけでズバズバ問題点を指摘していきます。

さすが、品評会で賞を貰うような優秀な茶師です。
お茶の味のブレを感じただけで、製茶プロセスのどこに問題があるのか分かってしまうのですね。
これはスゴイ。さすがプロ。



余興?で二煎目の味はどうか?というのもやってみました。

香りや味が一煎目でスーッと抜けていく茶葉も結構あったのですが、あるきち茶葉は結構根性があるらしく、二煎目でも香りは頑張る。
そして、雑味が少なくなるので、二煎目の方が美味しいような。。。


うーん、なかなか奥が深い!

と唸るテイスティングのひとときでした。


<後日談>

帰国後。
あるきち、自分の茶葉をフツーに蓋碗で淹れてみました。

聞香杯で香りを聞いてみると、少し香りの出方に引っかかるところはありますが(茶葉の仕上げが均一じゃないから)、かなり香りに変化のある面白いお茶です。

うーん、結構才能あるんじゃない?

と、うぬぼれの極みのあるきち (←大馬鹿者)

が、お茶を飲んでみると、

雑味が・・・(>_<)

かなり渋いんですよね。。。

2煎目になると、少しは緩和されますが、それでも厳しい。


ということで、あるきちはこの茶葉をどうしたら、美味しくできるのか、現在研究中です。
方向性としては、

1.お湯の温度を下げる
 90度ぐらいにして淹れてみた。
 少しはマシですが、うーん、イマイチ。
 それでもこれより低くすると香りが出なくなるし、もう少し研究する必要があるかも。

2.焙煎する
 このお茶、荒茶で未焙煎なので、雑味が出やすいんですね。
 ほどよく焙煎すれば、良い方向に向くのではないかと。
 フライパンでもできないことはないのですが、焙烙でも入手して、そのうちやってみようかと。
 #電熱の焙煎機を今回買ってきたかったけど、時間がなかった・・・

3.蓋碗じゃなくて陶器の茶壺を使う
 雑味をとるなら紫砂の急須に限ります。
 一回、お湯で暖めて、その中に茶葉を淹れてからシェイクすれば、簡易焙煎にもなるので(潮州式茶藝のテクニック)、これならば雑味が減るかも。

4.水出しにする
 ある意味、最後の手段。
 しかし、これだと雑味はまず出ない。

時間ができたら、色々実験してベストな方法を見つけたいと思います。
何か良い方法をご存じの方、是非教えて下さいませm(_ _)m


お茶旅行はまだまだ続きます。

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このあと、簡単なお茶請けの作り方。





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Last updated  2007.10.15 01:16:17
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