本の虫の読書ノート

本の虫の読書ノート

2023.04.01
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カテゴリ: ミステリー





自宅で校閲担当をしている折尾里佳子は、夫の実家で暮していた。
会社員の夫、幼稚園児の息子、そして75歳の義母の4人暮らしだった。

義母とは息子・洸太が小さい時は助けてもらったと思ってはいたが、
最近はぎくしゃくして、里佳子にとって頭の痛い存在になっていた。

ある日、夫・秀嗣は一人の客を自宅に招いたという。
客が誰か?と聞いても笑ってごまかす夫。

約束の日にやって来たそのの男性は、20年以上音信不通だった兄だという。
秀嗣の両親は離婚して、父親は兄を連れて実家を出ていったと聞いていた。

しかし、母親の治子は息子の雄平でないと言い張った。
中学一年生の時、別れたきりだが「息子の顔は忘れない」という。

しかし、秀嗣は母親がこのごろ物忘れがひどいから、
と治子の言葉を取り合おうとはしなかった。

それで、雄平と名乗る男は母親と二人で話をさせて欲しいといい、
しばらく治子の部屋で話し込んだ後、納得してくれたと言った。

その日から、無職で家がないという雄平は、居候することになった。

小さな諍いはあったにせよ、平和に暮らしていた家族、
次第に不可解な出来事が起こるようになる。

最初に書いたように、結末が「なあんだ」という期待外れの気持ちに
させられますが…内容的には心理的サスペンスのように思いました。

第25回横溝正史受賞・デビュー作
いつか、虹の向こうへ (角川文庫) [ 伊岡 瞬 ]










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Last updated  2023.04.01 05:53:03
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