本の虫の読書ノート

本の虫の読書ノート

2023.04.29
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カテゴリ: ミステリー

工藤は背の高い顔だちの整った青年だったが、律義で真面目だった。

要領が悪く、よく看護師に怒られ、そして患者に甘いとみられがちだった





彼が大学病院の研修医だった時、入院患者の悪徳宗教家が死亡した。

それはよくある事だが、ある老婆が「私が呪い殺した」と名乗り出たことで、
若い研修医の工藤はあらぬ疑いをかけられ、大学病院を追われた身だった。

その彼を受け入れてくれたのが、個人病院の院長・藤原信太郎だった。
工藤は患者の気持ちに添い、よく働く医者だったから、藤原は満足していた。


工藤の患者がまた一人亡くなった。
「呪い殺された」という噂がささやかれるようになる。

真相を突き止めるべく、ルポライターの木部美智子が動き出す。


一つの事件の真相を追うというより、木部美智子というルポライターの
人物像を縦に、社会の暗部をあぶり出すという構造になっている。

いろんな要素を少し詰め込み過ぎないかな~?という思いで読み終わった。
「呪い」なんて本当にあるわけよ、というのが私の感想でした。



【中古】呪い人形 /集英社/望月諒子(文庫)






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Last updated  2023.04.29 05:29:23
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