2021年12月16日
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カテゴリ: 牧場
今年3月に引退し、種牡馬となったコウシュハウンカイに会いに、幕別町の村田さんの牧場を訪れました。







馬によっては、仕事を終えてすぐは痩せたり見栄えがよくなかったりします。そのためシーズン後、取材をしても大丈夫な状況か確認すると「元気元気!腹立つほど元気」と。さすが…

結局取材までは半年ほど経ってしまいました…
牧場に着き、村田さんを探していると、馬をつないだトラクターに乗る村田さんと、コウシュハウンカイが戻ってきました。
トラクターでゆっくりと馬に歩調を合わせながら運動、というのはばん馬ではたまに見る光景です。
このトレーニングを撮影したかった…(笑)。このように毎日30分ほど運動しているそうです。




牧場付近は寒い地域で、冬毛が出てきてもおかしくないのですが馬体はつやつや。
競走馬時代とはまた違った馬格の良さにほれぼれします。いい馬ですね…。





引退し、種馬や使役馬になると競走馬時代よりは馬体が締まります。お相撲さんが年寄になると痩せるイメージ。「馬らしい格好にしてやる。そのほうが長生きする」と村田さん。
しかし、このことを「小さくなった、痩せた」と捉える人がいるのも事実。そうじゃないんだよ、と伝えていきたいです。

元気の良さは健在!他の馬をじーっと見てはたまにいななきます。手入れをする村田さんにちょっかいをかけます。



競馬場にいたころも他の馬にけんかを売るなど元気だったそうで、相変わらずといったところでしょうか。
村田さんも「気性と品格の良さ」が魅力だと話していました。

そういえば、サラブレッドで「気性がいい」というと穏やかな馬ですが、ばんえいの場合、サラブレッドでいう「気性が荒い」に近いくらい元気なことをいうようです。
最初は混乱しました…。競走馬としての気性がいい、ということなんですね。



ばんえい記念を終えて種牡馬入りしたコウシュハウンカイ。次の日から始めた種付けもスムーズだったそう。繁殖牝馬にもすぐ乗り、仕事のスピードも早い。「牧場主にとって一番理想」と村田さん。
春から、コウシュハウンカイは種付けが上手という話が伝わっていました。
十勝はもちろん釧路や函館など道外からも繁殖牝馬が集まり、約50頭くらいに種付けしたそうです。

場内には、種馬入りした時のお祝いの袋が貼られていました。
その中に「安着祝」と書かれた封筒がありました。無事種付けがうまくいくようにというお祝いだそうです。





コウシュハウンカイの馬房の隣にはマルニセンプーがいます。
産駒のタカナミが翔雲賞を勝ち、ついに重賞ウイナーの父。最近好調ですね。アオノゴッドやマオノダイマオーなども活躍しており、種付けも増えているそうです。
病気で亡くなったインフィニティーの分も、2頭の子どもたちが今後、競馬場を沸かせてくれそうです。





ファンの見学も受け付けています。すでに何人か訪れているそうですよ。

歴史などは以前の記事をご覧ください。
 ​ ばんば牧場便り【 Vol.005 】インフィニティーが暮らす村田律雄さんの牧場


取材/小久保友香、小久保巌義





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最終更新日  2021年12月17日 20時16分23秒


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