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金融危機から始まった2009年、
政権交代が起こったことの意味は、日を追うごとに大きくなってくるのを感じています。
さて、バーズアイも、21世紀の持続可能なライフスタイルを求めて、農・食をみつめる取材を通して皆さんと一緒に考えてきました。
北摂のレストランのシェフたちが「地産地消」の推進を連携して活動する会「北摂会」を立ち上げたことを取材してお伝えしましたが、あの時9軒だったお店が、現在は20軒に増えて来ています。食育をテーマにした料理教室や野外でのイベントなどの活動も盛んになってきて、それぞれのお店も元気になってきています。
また、「箕面森町通信」の編集などで関わっている「とどろみ森クラブ」の活動拠点である箕面森町の里山管理小屋での「森の元気市場」も大変な盛況で、初日に1500人の来場者があり土日は行列ができるほどの来場者です。約一カ月の社会実験を終えた後には常設館として、森の中の「道の駅」として続けていってほしいものです。
われわれの意識が変わって、農と食が変われば、環境も変わり医療も変わります。そして福祉のあり方も雇用も教育まで変わってしまう、そんな社会実験がこの北摂でできたら
という思いが、少しずづ形になる芽がでてきたのが、今年のうれしい収穫だと思います。
夏には、4人の建築家を取材し、21世紀型の新しいライフスタイルを産み出してゆくための「バーズアイプロジェクト」を一緒に立ち上げました。そして滋賀の過疎地で「菜園家族」構想を始めておられる小貫先生を取材することができ、そこで受けたインパクトによって、一気に「菜園家族・エコヴィレッジ」の構想が生まれたのです。
都会と農村の中間地帯に、自給自足型の菜園付集合住宅を核にした菜園家族のコミュ二ティを創くりたい。子供やお母さんは自然の中でのびのびと過ごし、主人は都市の職場に通って収入を得、週末は家族で農的生活ができる。お年寄りだって菜園セラピーと土いじりのリハビリで元気になれる。集合住宅の共有スペースである中庭の大きなテーブルでは、採れたての野菜を使った手作りの料理をみんなで囲んで話が弾む。子育てやお年よりをみんなで見守る。そんなコミュ二ティを創れる広い土地を北摂近郊で探してみようということになったのです。
その話がでてきた頃、NPOをやっている友人から電話があり、万博公園にあるエキスポランド跡地で「農と食と環境」をテーマにした一大イベントを来年4月から1年間かけて開くことになったから広報担当スタッフで入ってくれという依頼が飛び込んできたのです。
ついこの前、現地視察で関係者が20数人集まり下見を兼ねたミーティングが行われました。そこで「菜園家族エコ・ヴィレジ」のことを話したら「そのモデルを創ってここから発信したらどうだろうか」という話に発展して、実現の可能性がでてきそうです。
もし、北摂のど真ん中、万博記念公園に「ロハス・ヴィレッジ」ができて、多くの皆さんに観てもらうことができたら、こんなうれしいことはありません。この企画の実現が2010年に叶うかも知れません。残された1カ月、2010年が希望の年になるようにがんばりたいと思います。
来年も、ロハスを発信するバーズアイを、どうかよろしくお願いいたします。
発行人 宗近 孝
写真の説明
つい最近、親族の3回忌の法要で田舎(尾道)に行く機会がありました。
田舎が嫌で都会にでてき私は田舎の土地は何の価値もない、と思って見向きもしませんでした。しかし「菜園家族」構想を知ってから、その視点で田舎の我が家の田畑や山林を眺めた時に、なんとここにこそ「菜園家族・エコヴィレッジ」が必要である。そう思ってしまいました。価値観が一変してしまいました。