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慎也の決意------------!!
与えられたリミットは残り5日間。
槙島との、そして、朱との・・・慎也にとって最後の戦いが始まる-------!!
色相が危険域になっているとの診断を受けた宜野座。
医者にこのままでは潜在犯認定もありうるといわれてしまう。
それに笑いを漏らす宜野座。
「相棒が昔、今と同じ状況になったことを、思い出しまして・・・」
だがその相棒は、いまは部下・・・。
先生は集中治療セラピーをと勧めるのだが、宜野座は今は出来ないと立ち上がる。
「先生、やり過ごしてみせますよ。
今の同僚・・・今年採用された女の子なんですが、彼女を見てると、希望がわいてくるんですよ。
心の持ちようでどうにかなるって・・・」
一方、慎也は雑賀の元を訪ねる。
どうやら慎也はここを次のアジトにするよう。
逃亡執行官-------。
それが今の慎也の立場。
慎也が槙島を追う事は分かっている。
槙島は生け捕り。
慎也は即時処分・・・。
それが決定事項。
システムの完全復旧まで後5日。
だが、槙島はこの間に必ず仕掛けてくると朱は読む。
思ったより朱は落ち着いているよう。
というか、そうしていないと、今の朱は立っていられないのだろう・・・。
そんな彼女の心情をわかって、志恩は話を聞いてやるといってくれる。
「狡噛さんが、潜在犯じゃなくて、本物の人殺しになっちゃうなんて、絶対にイヤです」
ひとりで背負い込むなとアドバイスする志恩。
なのに・・・こんな事になっても、朱の色相は全く濁っていないというのだ。
逆に自分を薄情な人間だと思う朱。
「心とサイコパスは別のものよ」
「じゃぁ、サイコパスって何なんですか?
心って、何なんですが・・・」
そんな朱を優しく抱き寄せる志恩だった・・・。
一方、雑賀も槙島の資料を読んだよう。
非人間的支配システム・・・シビュラ。
マックス・ウェヴァーの言葉を引用し、それは感情などに流されず義務に従う人間の事だと例える雑賀。
ただし、それがシビュラシステムが公表している仕様がすべて正しいという前提の話。
槙島には恐らく厚生省から接触があったのだろう。
だが、その提案を槙島は断った。
一度槙島と話をしてみたいと言い出す雑賀。
そして、もしここに槙島がいたら、どんな風に会話に参加してくるか?と問うてきたのだ。
槙島なら・・・。
マックスウェヴァーに対して、また別の者の言葉を引用するだろう。
これはシステムというより、巨大な監獄だというに違いない。
最小の人数で、最大の人数をコントロールするための・・・。
雑賀はさらに慎也と槙島が似ていると思うところはあるかと問う。
嫌そうな、複雑な表情を見せる慎也。
そして、理解できる点はあると前置きして、慎也は言う。
「奴の人生には重大な転換点があった。
自分が特異体質だと気づいた瞬間です。
自分のサイコパスを自在にコントロールできる体質------それを特権だと思う人間もいるでしょう。
でも、槙島は違った。
奴が覚えたのは・・・恐らく疎外感です。
この社会でシビュラシステムの目に写らないという事は、ある意味、人間としてカウントされないのと同じでは・・・」
「仲間にいれてもらえなかった子供」
それが槙島の原点なのでは。
本当の所は槙島に聞かなければ分からない。
だが、それを慎也は槙島に問うつもりはないのだ。
理解すれば同情を生む。
そういう可能性を排除するためにも、慎也はあえて彼を悪のままにしておくつもりなのだろう。
そして、慎也に見せたいものがあると、雑賀が開いたPCには、海外のサーバーをいくつも経由している掲示板が。
そこはシビュラシステムにも引っかからないサイトなのだという。
ここを使っているのは、シビュラシステムにより、用済み扱いになった人・・・。
そこでシビュラについての問題点などを語り鬱憤を発散する場所なのだと。
そこに雑賀は 『5日間でシビュラシステムを完全崩壊させる方法は?』
というスレッドを立てたというのだ。
皆は面白いゲームだと乗ってきたよう。
この書き込みの中で、慎也がインスピレーションを感じたものを探せと命じる雑賀。
槙島と慎也は似ている。
だからこそその直感にかけてみたいというのだ。
そしてひとつの書き込みに目を留める慎也。
「シビュラシステムを崩壊させるには、食料の自給体制をを破壊するのが一番ではないでしょうか」
ハイパーオーツという麦を原料とする加工食品がこの世界の主食のよう。
ここを攻撃すれば、多様性を失った、大量の単一種として全滅する可能性もあるのではないかという議論が交わされていた。
食料の自給。
これが次の槙島の狙いかもしれない。
そこでそこを調べることにした慎也たち。
この世界は人口が激減し、シビュラシステムの構築で、都市化一極集中になってしまい、農地は自動化を余儀なくされてしまったよう。
そこで遺伝子改良が施されたハイパーオーツを強化し、更には善玉植物ウイルスによる疫病対策が施され、ドローンによる完全無人化農耕システムが完成したというのだ。
農業という職種は消え、北陸は人口ゼロの巨大穀倉生産地になっているという。
ではこのハイパーオーツに問題点が出来たら?
自給体制が崩壊すれば食料輸入を余儀なくされる。
半鎖国的だったこの国も交渉の場を持たなくてはならない。
当然難民流入も始まる。
こうなれば、犯罪係数測定そのものが無意味になる。
これを実行するには、専門家の知識が必要になるだろう。
そこを考えた慎也。
そして雑賀は自分から今回の事に加担したことを認め、今度抜き打ち検査があれば、それが年貢の納め時だと確信しているよう。
迷惑をかけたと謝罪する慎也に、それでも自分の任務は果たせたと思っていると告げる雑賀。
それでも、最後の汚れ仕事はすべて慎也が実行することになるのだ。
自分以外の誰かが槙島を殺すなど想像もつかないと笑って、慎也は最後の戦いに走り出すのだった-----------。
一方、慎也の捜索は、引き続き1係が行うと禾生に報告する宜野座。
「ふうん、あっそ」
気のない返事を返す禾生。
爪を噛むしぐさをするとか・・・これはやはりもう藤間の脳ではないという事なのかな。
あの時脳は破壊されてしまったから、また代わりの脳が『禾生』の器を借りているという話か。
宜野座もなにか気づいた風ではあるけど・・・。
慎也の捜索は自分たちでなければダメなのだと、いつになく声を荒げて断言する宜野座。
やはり慎也を本当の殺人者にしたいわけではないのだ。
だから、撃つ前に投降を呼びかけることも出来ると考えているよう。
だが・・・たとえそれで助かったとしても、慎也は施設に送られ殺処分されるだろうと、宜野座の甘さを指摘する征陸。
「狡噛慎也を追う以上、俺たちはあいつと命のやり取りをするしかない」
だったら3係に任せればいいという征陸。
その言葉に逆上した宜野座は、征陸の襟首を掴み、どうせ止めもしなかったのだろうと詰め寄る。
「あいつに槙島を殺させるために!!」
これは背任行為。
今ここで犯罪係数を計ってやろうかと言い出す宜野座。
「くそッ!!
どういつもこいつも、俺を置き去りにして、勝手に向こう側に行きやがって!!
あんたも狡噛も、そんなに正義の味方になりたいのか!?」
「正義じゃない。
『執念』だ」
これに背を向けたら、自分のつみあげたものが嘘になってしまう。
「執行官だからじゃない。
こいつは男の意地って奴だ」
そう言って笑う征陸。
すると宜野座は、それなら自分にも意地があると、慎也を必ずこの手で止めると宣言。
わお!!
宜野座ってば慎也は渡さない宣言~!?(←マテ)
いや、これは一種の愛だよねぇ♪
腐発言ですみませんが(^^;)
さて、宜野座の態度に、もう使えないと判断を下した禾生。
そしてシビュラが次の手駒に選んだのは---------。
慎也の行方を追っていた朱。
その時、朱の前にドミネーターが収められたドローンがやってきたのだ。
突然開いたそれ。
驚きつつも、ドミネーターを手にした朱。
ドミネーターは朱を認識し、告げる。
「常守朱監視官。
今から、あなたにすべての真実を告げましょう------------」
朱~!!(><)
シビュラは最終的切り札として朱を公安に選んでいたのかもしれない。
朱はどうなってしまうのか。
ドミネーターを通してシビュラシステムそのものが語っているという事なのか。
握った時点で何か暗示めいたものにかかっているとかそういう話?
いやぁ、何にせよ、本当進む先が切なそうで仕方ないんですがっ(><)
操られて引き金を引くのと、自分の意思で引くのとは違う。
慎也が残した手紙もある。
もしそういう状況になってしまうのであれば、やはり朱には執行官としての責任と、信念を持って慎也と対峙してもらいたい。
さぁ。
残り3回。
どうやらアフレコはもう終わったのだとかで。
ここからどうなるのか、最後まで皆の戦いを見守りたい!!
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