大西順子は1967年京都出身、東京育ちのジャズ・ピアニスト。1986年から3年間バークリー音楽院に学び(首席で卒業らしい)、その後数年間はニューヨークで活動を始める。1992年には日本に戻り、デビュー作『WOW』(録音は同年だが、発売は1993年)を発表。ジャズ・アルバムとしては異例の売り上げを記録し、大きな評価を得る。本盤『ビレッジ・ヴァンガードの大西順子(Junko Onishi Live at the Village Vanguard)』は、翌1994年、日本人として初めて自前のグループでニューヨークの名門ジャズ・クラブ「ヴィレッジ・ヴァンガード」にて1週間公演を行なった際の録音であり、『ニューヨーク・タイムズ』紙でも絶賛されたとのことである。