この時のペイジとプラントの合体もそうであった。1994年に二人が合流し、アルバム制作とMTVアンプラグドのツアーを行ったが、ツェッペリン時代の曲こそが、多くの聴衆の求めるものであった。その意味では、「ツェッペリンに戻るのは嫌だ」と述べていたロバート・プラントの発言を考えると、このまま消え去っても不思議のないプロジェクトだったと思う。ところが、1998年、本作『ウォーキング・イントゥ・クラークスデイル(Walking into Clarkesdale)』が届けられた。米インディーズ・シーンからプロデューサーにスティーヴ・アルビニを迎えて完成したこのアルバムは、"ツェッペリンのようであり、ツェッペリンのようでない"ものであった。
[収録曲] 1. Shining in the Light 2. When the World Was Young 3. Upon a Golden Horse 4. Blue Train 5. Please Read the Letter 6. Most High 7. Heart in Your Hand 8. Walking into Clarksdale 9. Burning Up 10. When I Was a Child 11. House of Love 12. Sons of Freedom 13. Whiskey from the Glass(日本盤ボーナス・トラック)