音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

2013年09月10日
XML




 1973年にZZトップ(ZZ Top)がリリースし、翌年ゴールドディスクとなった彼らの出世作が、この『トレス・オンブレス(Tres Hombres)』。全米ビルボード・チャートでも8位を記録し、彼らにとって初のベスト10入りアルバムとなった。

 表題の『トレス・オンブレス』というのは、スペイン語で“スリー・メン(3人の男)”を意味し、バンド編成そのものを表現している。また、二重折りになっているジャケットを開くと、でかでかとてんこ盛りのメキシコ料理の写真が目につくのだが、スペイン語のアルバム名と並んで、テキサス独自のお国柄といったところだろうか。ちなみに、この料理の写真は彼らが実際に行きつけていたヒューストンのレストランでの写真だとのこと。

 収録曲は総じて渋めの演奏とナンバーが並ぶ。ブルース・ロックとかサザン・ロックとか特定のレッテルを貼るとそのイメージが先行してしまうかもしれないが、ブルース・ロックというにはべったりでもなく、サザン・ロックから連想しうるであろうすっきりした感じもない。音楽要素的にはこれら二つの枠内に入れてもいいのだろうけれど、実際の聴いた感じは、スリーピースなのに厚みがあるサウンドで、ブルージーなプレイを含みつつも、さらにアーシーな印象が強いというと、なんとなくイメージできそうだろうか。

 個人的なおすすめ・お気に入りをいくつか挙げてみたい。まずは、本盤の代表曲としてよく名前の挙げられる8.「ラ・グランジェ」。曲の展開・ギターのフレーズともに非の打ちどころなしのナンバーで、当時のこのバンドの個性と実力が凝縮された好ナンバー。この曲に代表される雰囲気はアルバム全体としての雰囲気に大体一致しており、同じような方向性のものとしては、1.「ウェイティン・フォー・ザ・バス」もよい。少々ブルース寄りな雰囲気がうまく生かされたナンバーとしては、2.「ジーザス・ジャスト・レフト・シカゴ」と10.「ハヴ・ユー・ハード?」がお気に入り。コアなファンからは“らしくない”と言われてしまうかもしれないけれど、6.「ムーヴ・ミー・オン・ダウン・ザ・ライン」のノリのよさも、個人的には外せない。最後に、5.「ホット・ブルー・アンド・ライチャス」は、まったり感(曲調)とびっしり決まっている感(演奏の決め所の息のあい方)が絶妙で、筆者的にはツボにぴったりはまってくる。

 ともあれ、本盤で成功へのきっかけをつかんだZZトップは、この後、 『ファンダンゴ!』 (1975年)、 『テハス』 (1976年)へと、テキサスのローカルらしさを湛えたままファンの人気を得ていくことになる。



[収録曲]

1. Waitin' for the Bus
2. Jesus Just Left Chicago
3. Beer Drinkers & Hell Raisers
4. Master of Sparks
5. Hot, Blue and Righteous
6. Move Me on Down the Line
7. Precious and Grace
8. La Grange
9. Shiek
10. Have You Heard?

1973年リリース。





【RCP】【Joshinはネット通販部門1位(アフターサービスランキング)日経ビジネス誌2013年版】【送料無料】トレス・オンブレス(リマスター&エクスパンデッド)/ZZトップ[CD]【返品種別A】






  以下のブログのランキングサイトに参加しています。
  お時間の許す方は、“ぽちっと”クリックで応援をよろしくお願いします!
        ↓           ↓ 

にほんブログ村 音楽ブログ ロックへ 人気ブログランキングへ ブログランキング・にほんブログ村へ











お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2013年09月10日 07時01分54秒
コメント(2) | コメントを書く
[洋ロック・ポップス] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: