音楽の政治的利用は個人的には好きではありませんが、それが世の中を動かし得る例として、この曲は記憶に値すると思っています。1985年、リトル・スティーヴン(スティーヴ・ヴァン・ザント)が様々なアーティストを集め、アパルトヘイトに反対するアーティストたち(Artists United Against Apartheid)の名義で発表した「サン・シティ(Sun City)」です。同じ頃の「ウィー・アー・ザ・ワールド」が、どちらかと言えば“お祭り”的だったの対し、この「サン・シティ」はよりシリアスな感じがしました。