グレッグ・レイクは、1960年代後半から活動を展開し、1969年のキング・クリムゾンのデビュー盤に参加しました。まずは同アルバム(『クリムゾン・キングの宮殿』)に収録の「21世紀の精神異常者(21st Century Schizoid Man)」(最近では邦訳タイトルが「21世紀のスキッツォイド・マン」に変えられているそうですが、とりあえずカタカナにしておけばいいってものでもないように思います)です。
キング・クリムゾンでは第2作(ただし同作ではベースは担当せず)まで参加し、今度はエマーソン、レイク&パーマー(Emerson, Lake & Palmer, ELP)を結成。1970年の結成から1980年の解散(後に再結成あり)まで、特にその活動の前半はプログレッシヴ・ロック界を大きく牽引する役割を果たしました。
1980年代半ば、キース・エマーソンとグレッグ・レイクは、コージー・パウエルを呼んでエマーソン、レイク&パウエルを結成し、アルバムを吹き込んでいます。パウエルは1998年に事故で他界していますので、オールド・ファンには何とも悲しい“天国での再結成”ということになってしまいます。1986年の彼らのアルバム『エマーソン・レイク・アンド・パウエル』に収められた、「火星―戦争をもたらすもの("Mars, the Bringer of War)」です。
King Crimson / In The Court Of The Crimson King(クリムゾン・キングの宮殿)(1969年)←「21世紀の精神異常者」を収録 Emerson, Lake & Palmer / Tarkus(1971年)←「タルカス」を収録 Emerson, Lake & Powell / Emerson, Lake & Powell(1986年)←「火星―戦争をもたらすもの」を収録