音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

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2017年01月08日
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“テキサスの3人の男たち”、デビュー盤


 テキサスはヒューストンで1969年に誕生したスリー・ピース・バンド、ZZトップ(ZZ Top)。メンバーは、ビリー・ギボンズ(Billy Gibbons, ギター、ヴォーカル)、ダスティ・ヒル(Dusty Hill, ベース、ヴォーカル)、フランク・ベアード(Frank Beard, ドラムス)の3人で、結成以来メンバーチェンジなく長期活動をしている。もちろん、当時はまだ若者(笑)で、そんな彼らが1971年にリリースしたデビュー盤がこの『ZZトップ・ファースト・アルバム(ZZ Top’s First Album)』だった。

 ジャンル的な括りをするならば、ZZトップの音楽は、サザン・ロック、ブルース・ロック、ブギー、ハード・ロックといったあたりになるだろうか。1980年代のシンセを使った派手なサウンドのイメージが強いというリスナーもいるかもしれないが、初期のZZトップは良くも悪くももっと地味で、玄人好みだった(ついでながら、メンバー中の2人のトレードマークとなっている“長い顎ひげ”もまだなかった)。 

 1.「シェイキング・ユア・ツリー」のみシングルとして発売されたがチャート・アクションはなし。アルバム自体もさして売れず、地味な結果だった。要は、演奏内容もセールスも地味だったわけだけれど、個人的にはこれほど中毒性の強い好作品はなかなか出会えないと思っている。

 捨て曲なしということで、短くても全部言及したくなるのだけれど、上記1.「シェイキング・ユア・ツリー」はシングルというのもなるほどで完成度が高い。2.「ブラウン・シュガー」はギターとヴォーカルの長いイントロに注目。3.「スカンク」や4.「ゴーイン・ダウン・トゥ・メキシコ」には後に人気を得るZZ節が既に見られる。5.「オールド・マン」はギターソロおよびギターとヴォーカルの絡みが聴きどころ。

 後半(LPではB面)にいって、6.「ネイバー・ネイバー」と7.「サーティファイド・ブルース」は安定度が高く、中身も充実していて(ひょっとするとこの出来具合が地味=フレッシュさに欠ける印象につながっているのかもしれない)、特に後者は個人的にお気に入り。8.「ベッドルーム・サング」と9.「ジャスト・ガット・バック・フロム・ベイビーズ」はさらに地味感が高くなる。アルバム最後を待たずして9.の渋さに筆者はノックアウトなのだけれど(笑)。最後の10.「バックドア・ラヴ・アフェア」は再びよくできたZZ節炸裂のナンバー。本当に捨て曲がなく、病みつきになる1枚だと思う。


[収録曲]

1. (Somebody Else Been) Shaking Your Tree
2. Brown Sugar
3. Squank
4. Goin' Down to Mexico
5. Old Man
6. Neighbor, Neighbor
7. Certified Blues
8. Bedroom Thang
9. Just Got Back from Baby's
10. Backdoor Love Affair

1971年リリース。




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Last updated  2017年01月08日 15時12分14秒
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