音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

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2017年01月28日
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テーマ: 洋楽(3407)
一風変わった初ライヴ盤


 エルトン・ジョン(Elton John)にとって初のライヴ盤となったのが、1971年リリースの『ライヴ!!(17-11-70)』である。とはいっても、一般に“ライヴ盤”と聞いて多くの人が予想するであろう、コンサートの実況盤とは異なる。聴衆ありのスタジオ・ライヴ演奏であって、観客が黄色い声をあげてノリノリで演奏するというタイプのものではない。

 表題(原題)の『17-11-70』というのは、文字通り、録音年月日(1970年11月17日)を示している(そのため、US盤では米国表記にあわせて『11-17-70』となった)。この時期というのがどういうタイミングだったのか、振り返っておきたい。エルトン・ジョンのデビュー盤は1969年で、翌70年に入ってセカンド作 『僕の歌は君の歌』 をリリース。さらに本国のイギリスでは同年10月にサード作(『エルトン・ジョン3』)が発売されている。同盤は米国では年が明けた71年初頭にリリースされており、このライヴ録音がなされたのはちょうどこの間にあたる。さらに言えば、最初のシングル・ヒットとなった 「僕の歌は君の歌」 が発売されたのは70年10月で(全米8位、全英7位となったが、当初は「パイロットにつれていって」のB面だった)、まさにこれから売れていかんとする直前のタイミングでのライヴだった。

 CDの再発では曲順が変ってしまっているが、3.「パイロットにつれていって」が冒頭に収められたのは、ちょうどシングル曲として発売されたばかりだったからなのだろう(実際、その一方で「僕の歌は君の歌」もセットリストにはあるが、アルバムには収録されなかった)。この3.に加え、1.「悪い月」や4. 「60才のとき」 はエルトン・ジョンの本領発揮と言える快演。

 さらに興味深いのは、2つのカバー曲である。5.「ホンキー・トンク・ウィメン」は、言わずと知れたローリング・ストーンズの1969年のヒット曲。さらに、7.のメドレーでは、同じく1969年の曲であるビートルズの「ゲット・バック」が取り入れられている。これらの曲もまたエルトン・ジョンらしい仕上がりになっていて楽しめる。



[収録曲]

1. Bad Side Of The Moon
2. Amoreena  *CDボーナス・トラック
3. Take Me To The Pilot
4. Sixty Years On
5. Honky Tonk Women
6. Can I Put You On
7. Medley: Burn Down The Mission~My Baby Left Me~Get Back

*上記はCD再発版の曲順。オリジナルの曲順は以下の通り。
1. Take Me To The Pilot, 2. Honky Tonk Women, 3. Sixty Years On, 4. Can I Put You On, 5. Bad Side Of The Moon, 6. Medley (Burn Down The Mission, etc.)

1971年リリース。



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Last updated  2017年01月28日 08時54分02秒
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