音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

2024年08月04日
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テーマ: 洋楽(3407)
最初のシングル・ヒットを含むデビュー盤


 ザ・ラヴィン・スプーンフル(The Lovin’ Spoonful)は、1960年代アメリカのフォーク・ロックを代表するバンドで、2000年にロックの殿堂入りを果たしている。ジョン・セバスチャンとザル・ヤノフスキ―を中心として結成され、当初のメンバーは、この二人にジョー・バトラーとスティーヴ・ブーンを加えた4人組だった。

 全米(ビルボード)のチャートでは32位となった本作には、このバンドの代名詞にもなったシングル1.「魔法を信じるかい?」が収録されている。この曲は、1965年10月リリースの本盤に先立って同年7月に発売され、シングル・チャートで9位にランクインした。

 本盤に見られる特徴や注目したい曲を少し挙げておきたい。ロックらしさが強く出た楽曲が散見される点は一つの特徴と言えそうで、4.「マイ・ギャル」は力強い好演奏に仕上がっている。また、11.「オン・ザ・ロード・アゲイン」もなかなかパワフルな演奏となっている。他方、広く聴衆に受け入れられるにはキャッチーかつある種のやさしさや甘さも必要だったわけで、7.「心に決めたかい?」、8.「恋はワイルド」なんかはそうした要素が強いように思う。

さらに、ブルージーな部分とジョン・セバスチャンのハーモニカが生かされた演奏という特徴の曲も見られ、このバンドがステレオタイプなフォーク・ロック的イメージだけでは捉えられないことを示している。3.「きままな暮らし」は、こうした特徴をよく表しているし、インストルメンタル曲の12.「ナイト・アウル・ブルース」は3分ほどでフェイドアウトしてしまうのだけれど、5~6分は続けてほしかったと思うほどブルージーな側面のよさが発揮されている。

 最後に、こうしたことができるこのバンドの真価が発揮されたナンバーとして、9.「人生の裏側」を挙げておきたい。フォーク・ロック然とした演奏にどこか影のあるヴォーカル。それでいて全体をすっと聴かせてしまうこの曲は、個人的な推し曲だったりする。なお、本盤の現行のヴァージョンでは、未発表曲(「アレイ・ウープ」)のほか、本盤収録曲の別ヴァージョン等のあわせて5トラックが追加されている。


[収録曲]

1. Do You Believe in Magic
2. Blues in the Bottle
3. Sportin' Life
4. My Gal
5. You Baby
6. Fishin' Blues
7. Did You Ever Have to Make Up Your Mind?
8. Wild About My Lovin'
9. Other Side of This Life
10. Younger Girl
11. On the Road Again
12. Night Owl Blues

1965年リリース




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Last updated  2024年08月04日 05時32分52秒
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