音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

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2024年09月07日
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メンバーを入れ替えての第2作


 ディープ・パープルを脱退したリッチー・ブラックモア(Ritchie Blackmore)が結成したレインボー(Rainbow)は、1975年に 『銀嶺の覇者』 を発表したが、この後、ヴォーカルのロニー・ジェイムス・ディオを除くメンバーは総入れ替えされた。この際のコージー・パウエル(ベース、1980年まで在籍)の加入は、メンバーの入れ替わりが激しかった中、このバンドにとって重要な変化だった。

 ともあれ、新たな面々となって1976年にミュンヘンでレコーディングがなされ、できあがったセカンド作がこの『虹を翔る覇者(Rainbow Rising)』だった。前作に続き全英のアルバム・チャートでは11位を記録した。なお、バンドの名義は、ファースト作が“リッチー・ブラックモアズ・レインボー”だったのに対し、本盤では“ブラックモアズ・レインボー”に変わっている。また、アルバムの原題は、“Rainbow Rising”とされたり、単に“Rising”とされたりと二通りが存在しているようである。

 前半(LPのA面)に4曲、そして、後半(同B面)に長尺の2曲という構成。前半での注目曲としては、まずは1.「タロット・ウーマン」。冒頭のシンセのスぺ―シーなサウンド、演奏とヴォーカルの力強さとキレが印象的で、レインボーの代表曲の一つに挙げるに相応しいナンバーだと思う。あと、個人的好みでは、3.「スターストラック」がよく、後に米国向けにポップ化していく時期の楽曲や演奏の先駆にもなっている。

 アルバム後半(B面)の2曲は、ともに8分を超え、じっくりと聴かせる展開の曲になっている。とくに注目なのは、5.「スターゲイザー」。ブラックモアのギターはもちろんのこと、ツーバスドラを駆使したドラムス、迫力あるヴォーカル、さらにはミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団によるオーケストラ演奏の効果的な使用と、聴きどころ満載の演奏に仕上がっている。ついでながら、詞の内容は、5.と6.でつながっていて、B面の2曲はいわば組曲という仕立てになっている。

 最後に余談ながら、筆者はこのアルバムのジャケットがお気に入りだったりする。CD附属のものはサイズ的に迫力に欠けるが、LP盤のサイズで見るとなかなかの迫力。機会があればジャケット・デザインも注目していただきたい。


[収録曲] 

1. Tarot Woman
2. Run with the Wolf
3. Starstruck
4. Do You Close Your Eyes
5. Stargazer
6. A Light in the Black

1976年リリース。



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虹を翔る覇者/レインボー[SHM-CD]【返品種別A】





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Last updated  2024年09月09日 09時20分33秒
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